
更新日:2026/2/27
妊娠中はビタミンAを控えたほうがいい?理由と上手な摂取のコツを管理栄養士が解説

妊娠中の食事について調べていると「ビタミンAは摂り過ぎに注意」「妊娠中は控えたほうがいい」といった情報を見かけることがありますよね。
一方で、ビタミンAは体に必要な栄養素ともいわれており、「結局どうしたらいいの?」と戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、妊娠中にビタミンAの摂り過ぎに注意が必要な理由について整理しながら、必要性や摂取量の目安について、管理栄養士がわかりやすくお伝えします。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
妊娠中はビタミンAを摂らないほうがいいの?
結論からいうと、妊娠中のビタミンAは「摂らないほうがいい栄養素」ではありません。ママの体や赤ちゃんの成長に必要な役割をもつ一方で、摂り方には少し注意が必要とされています。
まずは、ビタミンAが体でどのような働きをしているのかを見ていきましょう。
ビタミンAの働き

ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を保つ栄養素として知られています。目の健康を支えたり、体の防御機能に関わったりするなど、日々の体調管理にも関係しています。
妊娠中であっても、こうした基本的な働きは変わらないため、適切な量を意識しながら取り入れることが大切です。
妊娠中にビタミンAを摂り過ぎるとどうなる?

妊娠中に特定の形のビタミンAを過剰に摂取すると、ママの体調に影響することがあるほか、胎児の発育にも関わる可能性があると考えられています。
ここでは、妊婦さんと赤ちゃんそれぞれに考えられるリスクを見ていきましょう。
妊婦さんへの影響
ビタミンAを大量に摂取した場合、妊婦さんの体に次のような症状があらわれることがあると報告されています(※1)。
- 頭痛
- 吐き気・嘔吐
- めまい
- 食欲不振
- 皮膚の乾燥やかゆみ
- 肝臓への負担
ただし、これらは長期間にわたって大量に摂取した場合にみられる症状であり、通常の食事だけで起こることは多くありません。とくにサプリメントからの過剰摂取の可能性に注意が必要とされています。
赤ちゃんへの影響

妊娠初期は、赤ちゃんの体のさまざまな器官が形成される重要な時期です。この時期にビタミンAを過剰に摂取すると、胎児の発育に影響を及ぼし、先天異常(器官形成異常)のリスクが高まる可能性があると考えられています(※2)。
妊娠中は、サプリメントからの過剰摂取だけではなく、ビタミンAが豊富な身近な食べ物の過剰摂取にも注意が必要といえます。
妊娠中のビタミンAの摂取推奨量
ビタミンAと上手に付き合うためには、「どのくらい摂ればいいのか」を知っておくことがポイントです。
日本の食事摂取基準では、妊娠後期の妊婦さんにのみ、通常時に加えて付加量(追加で摂るべき量)が示されています。

また、ビタミンAには、健康を保つための目安となる摂取量と、摂り過ぎを防ぐための上限量(耐容上限量)が設定されています。
ビタミンAは脂溶性ビタミンのひとつで、過剰摂取すると体内に蓄積し、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、上限量が定められています。
基本的には、通常の食事を心がけていれば、必要量を大きく下回ったり極端に摂り過ぎたりするケースは多くありませんが、ビタミンAを多く含む食べ物を頻繁に摂取する場合には注意が必要です。
ビタミンAの種類と妊娠中に気をつけたい食べ物

ビタミンAには種類があり、妊娠中の摂取に気をつけたいポイントも少し異なります。ここでは、種類の違いと食事で意識したい点を整理します。
ビタミンAには「レチノール」「βカロテン」の2種類がある
ビタミンAは、食品の中に「ビタミンA」として含まれているわけではありません。食品中では別の形で存在しており、体内でビタミンAとして働くという仕組みです。
動物性食品に含まれるのはレチノールと呼ばれる成分で、これは体に入るとそのままビタミンAとして利用されます。 一方、緑黄色野菜や果物に含まれるβカロテンは、体の中で必要な分だけビタミンAに変換される成分です。
この違いを過剰摂取の観点で整理すると、次のようになります。
- 1レチノール:そのままビタミンAとして利用される→摂り過ぎると蓄積しやすい
- 2βカロテン:必要な分だけビタミンAに変換される→過剰摂取になりにくい
つまり、過剰摂取に注意が必要なのはレチノールです。レチノールが体内に過剰に蓄積されると、健康に害を及ぼす可能性があります。
摂取量に注意!レチノールが豊富な食べ物
レチノールを多く含む食品は、妊娠中に「控えめにしたほうがよい」といわれることがありますが、完全に避けなければならないわけではありません。
日常的にたくさん食べるのではなく「たまに少量を楽しむ」程度であれば、必要以上に心配し過ぎなくても大丈夫ですよ。
レチノールを豊富に含む食べ物には、レバーやうなぎなどがあります。

レバー

レバーは、ビタミンA(レチノール)を非常に多く含む食品です。鉄分補給のイメージが強い一方で、妊娠中は摂取量に注意が必要とされています。
一般的に、少量でもレチノールを多く含むため、頻繁に食べるのは控えたい食品です。どうしても食べたい場合は、一度に20g程度を目安に、頻度に注意しながら楽しむようにしてみてください。
日常的に食べる食材としてではなく「特別なときに少しだけ」という意識で取り入れるとよいでしょう。
うなぎ

レバーと同様、ビタミンA(レチノール)を多く含む食べ物が「うなぎ」です。栄養価が高く、スタミナ食として親しまれていますが、妊娠中は食べる量と頻度に配慮しなければなりません。
1食あたりの目安は40g程度。短期間に何度も食べたり、1食で1尾まるごと食べたりするのは控えたほうが安心です。
レバーもうなぎも完全に避ける必要はなく、量と頻度を意識することがポイントですよ。
妊娠中のうなぎの食べ方について、詳しくはこちらの記事で紹介しています。
妊娠中はサプリに含まれるビタミンAにも気をつけよう

妊娠中は、食事だけでなく、サプリメントからのビタミンAの摂取にも注意が必要です。複数のサプリを併用していると、気づかないうちに摂取量が増えてしまうこともあります。
妊娠中にサプリメントを選ぶ際のポイント
サプリメントを選ぶ際は、成分表示を確認し、ビタミンAが含まれているかどうかをチェックすることが大切です。
妊娠中のビタミンA摂取は食品だけとし、サプリからは摂らないようにするのもよいでしょう。妊娠中の利用を想定して設計されているかどうかもひとつの判断材料になります。
よくわからない場合は、医師や薬剤師などの専門家に相談しましょう。
妊娠中にサプリを飲むときの注意点については、次の記事もチェックしてみてくださいね。
ビタミンA不使用の妊婦さん向けサプリ『mamaru』
妊娠中は、ビタミンA以外にも必要な栄養がたくさんあります。この時期の栄養補給をしっかり考えたい方に選ばれているのが、妊婦さん向け葉酸サプリ「mamaru(ママル)」です。
厚生労働省が妊娠期に摂取を推奨している1日400μgの葉酸を配合し(※3)、毎日の食事だけでは補いにくい栄養を効率よくサポートします。
注目したいのが、妊娠中の摂り過ぎに注意が必要なビタミンAをあえて配合していない点。栄養はしっかり、でも過剰摂取への配慮も忘れない設計だからこそ、多くの妊婦さんに選ばれています。

さらに、妊娠中に不足しやすい鉄や亜鉛、マグネシウムなどもまとめて摂れるオールインワン設計。1日たった4粒で、ママと赤ちゃんに必要な栄養をバランスよく補えるのが魅力です。
約250億個の乳酸菌と厳選された食物繊維も配合し、ありがちなお腹のトラブルもやさしくケア。妊娠中の食生活をトータルでサポートします。

mamaruは全国4,000店舗以上のドラッグストアでも取り扱いがありますが、実は公式サイトからの購入が最もお得。限定価格やウェブだけの始めやすい特典もたくさんご用意しています。
赤ちゃんの健やかな成長と、ママの毎日を支える栄養習慣として。ビタミンA不使用のmamaruを上手に活用してみてはいかがでしょうか。
妊娠中のビタミンAに関するよくある質問

妊娠中のビタミンAについては「すでにたくさん摂ってしまったかも…」「他に気をつける栄養素は?」といった不安や疑問をもつ方も多く見られます。
最後は、よくある質問について整理します。
妊娠初期にビタミンAを摂り過ぎてしまった!どうしたらいい?
一度多く摂ってしまったからといって、すぐに影響が出ることはまずありません。ビタミンAは、継続して過剰摂取した場合にリスクが高まると考えられています。
一時的な摂り過ぎであれば、過度に心配する必要はないでしょう。不安が強い場合や摂取量が分からない場合は、医師に相談してくださいね。
ビタミンA以外に妊娠中に摂り過ぎてはいけないビタミンはある?
妊娠中に特に注意が必要とされているのはビタミンAですが、基本的にはどの栄養素も、摂り過ぎたり不足したりしないようバランスを意識することが大切です。
とくにサプリメントは手軽な反面、知らないうちに特定の栄養素を多く摂ってしまうこともあります。食事内容も含めて、全体のバランスを見ながら上手に活用しましょう。
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ビタミンAの摂り過ぎに注意しつつバランスのよい食事を心がけよう

妊娠中のビタミンAは、摂らないほうがいいものではなく、適量摂取が必要な栄養素です。食事の内容や量、サプリメントの成分を意識するだけでも適切な摂取につながります。
ビタミンAだけを気にするのではなく、さまざまな食品を取り入れたバランスのよい食事を心がけながら、妊娠期の体づくりにつなげましょう。
食事を基本にしながら、不足が気になる場合は、妊娠期の栄養バランスに配慮されたサプリメントを補助的に活用するのもおすすめ。
ビタミンAを含まない設計のmamaruなら、過剰摂取を気にしすぎることなく、葉酸や鉄など妊娠期に意識したい栄養素を効率よく補えますよ。
【参考文献】
※1:内閣府 食品安全委員会「ビタミンAの過剰摂取による影響 」
※2:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)|(1)脂溶性ビタミン」
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