更新日:2024/2/26

葉酸は妊娠前から摂るの!?葉酸が妊娠に必要な理由を解説!

葉酸が妊娠に必要な理由の解説イラスト
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普段の生活で、あまり耳にすることのない「葉酸」。

しかし妊娠を希望すると、検索ワードに「葉酸」の文字が出てくることはありませんか?

葉酸とは、普段の生活で意識をしなくても必要量を摂取できている栄養素のことです。

しかし、妊娠期には必要な葉酸の量が1.8倍まで増加します!

妊娠期に必要な葉酸はどのように摂取すればよいのでしょうか?

普そもそも、葉酸とは何なのか?妊娠期に葉酸が必要な理由、いつから摂取するべきか。

妊活期、妊娠期における葉酸のさまざまな疑問にお答えします。

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

葉酸とは


葉酸とは、水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種です。

ビタミンB12とともに赤血球を作る役割をしており、「造血のビタミン」ともよばれています。

また、DNAやRNAの合成を促進し、細胞の分裂や成長を助ける働きをしています。

葉酸は、体の発育に必要なビタミンなのです。

葉酸が妊娠期に必要な理由


葉酸は、細胞の成長に必要なDNAの合成を促進する役割があります。

妊娠初期は赤ちゃんの細胞増殖が盛んで、この時期に「神経管」が形成されます。

神経管とは、後に脳や脊髄となる器官です。

神経管が形成される時期に葉酸が不足すると、「神経管閉鎖障害」という先天異常が起こるリスクが高まります。

神経管ははじめ板状の形をしており、成長するにつれて管の形になっていきます。

この成長過程で、管の一部がうまくくっつかないと神経管閉鎖障害になってしまうのです。神経管の頭側は後に「脳」となり、おしり側は「脊髄」となります。

頭側に障害が起こると、脳の形成がうまくできず「無脳症」になります。無脳症となった場合、流産や死産のリスクが高まるといわれています。

神経管のおしり側に障害が起こると、「二分脊椎」になります。二分脊椎になると、出生後すぐに手術が必要となったり、下半身の麻痺や排泄障害などの神経障害が起こる可能性がでてしまうのです。

この、神経管閉鎖障害を予防するために、葉酸の摂取が不可欠です。

厚生労働省も、神経管閉鎖障害予防のために葉酸の摂取を推進しています。

1999年中国で実施した研究で、葉酸の服用により神経管閉鎖障害が79%軽減したとのデータがあります。葉酸サプリメントを摂取した妊婦は、神経管閉鎖障害のリスクが70%以上減少するとのデータもあります。

葉酸には神経管閉鎖障害予防以外にも、貧血の予防効果もあります。

妊娠中は血液を介して赤ちゃんに栄養を届けているため、血液の量が多くなります。

その量は、非妊娠時に比べて約1.5倍です。

血液量が多くなることで貧血になりやすい妊娠期に、「造血のビタミン」である葉酸を続けることで貧血予防をしていきましょう。

葉酸はいつから摂ればいい?

葉酸は、妊娠したいと意識した妊活の時期から摂るようにしましょう。

その理由は、胎児の神経系は妊娠初期から作り始め、妊娠7週目頃までには完成するからです。

妊娠に気づくことが多いとされている妊娠5週目頃から葉酸を摂り始めても遅いのです。

神経管閉鎖障害のための葉酸摂取は、妊娠成立前から必要となります。

どうして妊娠初期に葉酸が必要なの?〜葉酸が赤ちゃんに与える影響と摂取量の目安【助産師執筆】

妊娠初期に「葉酸」が必要だということは、聞いたことがあると思います。葉酸は妊娠初期のお母さんと赤ちゃんにとって、とても大事な栄養素です。この記事では、妊娠初期に葉酸が必要であると言われている理由、葉酸の摂取量とおすすめの摂取方法、葉酸に関するよくある疑問について解説していきます。

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1999 年には中国で葉酸投与量をさらに減量し,0.4 mg/ 日で神経管閉鎖障害の初発予防効果を検討する前向きコホート研究が実施された。その結果は,神経管閉鎖障害の発生リスクの減少が北部では 79%,南部では 41%であった。
引用元:神経管閉鎖障害:葉酸摂取による予防
循環血漿量は妊娠初期(1st trimester)から増加し始め、妊娠中期(2st trimester)から妊娠後期(3st trimester)前半に急激に増加する。妊娠32~36週でピークに達し非妊時の150%前後まで増加する。
引用元:妊婦の生理学

葉酸はなにから摂れる?

葉酸は、色の濃い葉物野菜やレバー等の食事やサプリメントから摂取します。非妊娠時の葉酸摂取量は240㎍/日です。

この量は、普段の食事で葉酸を意識していなくても摂取できているといわれています。

2000年に厚生労働省より、「妊娠の可能性がある女性は通常の食事に加えて、栄養補助食品から1日400㎍の葉酸を摂取をすることで、胎児の神経管閉鎖障害のリスクが軽減できる」と発表されました。

妊娠中に摂取する葉酸の量は、非妊娠時と比べて約1.8倍です!

食事からも摂取できる葉酸を、栄養補助食品(サプリメント)からの摂取を促した背景には、2つの理由があります。

1つめに、食事から摂る葉酸は消化吸収されるまでの過程でさまざまな影響を受け、体に吸収される葉酸の量は実際の50%まで減ってしまうことです。

サプリメントに含まれる葉酸は、消化吸収に影響を受けない形なので表示されている葉酸の量をほとんど摂取することが可能です。

2つめに、葉酸は水溶性ビタミンであるため、調理をしている段階で葉酸の量が減ってしまうことがあげられます。

例えば、食材を生のまま食べたり、食材を煮た煮汁ごと食べるスープであれば葉酸の摂取量が少なくなることはありません。

ですが、全ての食事をサラダやスープにすることは難しいでしょう。食事にサプリメントをプラスして、うまく葉酸を摂っていくことが大切です。

食べ物

妊娠をしていない時期は、意識をしなくても普段の食生活で葉酸を十分に摂取できています。

もし、妊娠時に推奨されている葉酸を食事だけで摂取しようとした場合、どの位の量になるのでしょうか?


日茹でたほうれん草4束やブロッコリー4株を食べ続けられますか?

妊娠期間はつわりで食事が思ったように食べられない時期もあります。

食事が思うように食べられない時期でもサプリメントで葉酸が摂れていることで、精神的な安定にもつながります。

妊活期から普段の食生活にサプリメントをうまく取り入れていきましょう。

サプリメント

食べ物の中の葉酸は、ポリグルタミン酸型として存在しています。

食べ物を食べて小腸から吸収されるときに、ポリグルタミン酸型からモノグルタミン酸型に変換されます。

この変換の際に吸収される葉酸の量が変化してしまうのです。

プリメントは、はじめからモノグルタミン酸型のため、消化吸収の際にそのほとんどが吸収されます。

安定した葉酸を体に届けることができるのです。

た、サプリメントには葉酸だけでなく、妊活期や妊娠期に必要な栄養素が含まれているものもあります。

mitasシリーズは「最適な栄養素を、最適な時期に、最適な量でお届けしたい」をコンセプトに、妊活期、妊娠中、産後・授乳期それぞれに必要な栄養素が配合されています。

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2大栄養素とは、基礎体温を上昇させて妊娠率を上げる温活成分、着床率をUPさせるビタミンDです。

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mamaruも、産婦人科医師が監修しているママと赤ちゃんどちらの健康も考えられているサプリメントです。

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mitasシリーズは、多くの妊活関連雑誌にも掲載され、顧客満足度4.68点/5点、リピート率93%を達成し、妊活サプリ2年連続人気No1となっています。

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葉酸は摂りすぎても大丈夫?

葉酸は水溶性ビタミンのため、多少であれば過剰に摂取してしまっても尿として排泄されるため問題ありません。

しかし、何日も葉酸の過剰摂取が続くと、ビタミンB12欠乏が発見されない恐れや、亜鉛の吸収を阻害する可能性があります。

葉酸はビタミンB12とともに赤血球を作る役割をしているので、葉酸を過剰摂取してしまった場合、その陰でビタミンB12が欠乏していても気づかれにくいのです。

その他に、発熱や蕁麻疹、紅斑、かゆみ、呼吸障害などの症状が出ることもあります。

食事から過剰に摂取することはあまり考えにくいですが、手軽に葉酸を補給できるサプリメントでは注意が必要です。

サプリメントの服用量を守って、服用を続けましょう。

妊娠前の摂取が推奨されている「葉酸」の疑問を解説します!


ここからは、葉酸についての疑問を解説していきます。

葉酸はいつからいつまで摂るの?

葉酸を摂り始める時期は、妊娠を意識した妊活の時期からです。

葉酸を摂る大きな理由の一つに、「神経管閉鎖障害」の予防があります。

神経管が作られるのは妊娠初期で、妊娠7週目には完成します。

妊娠が発覚してから葉酸を摂取しても、神経管を作る段階には間に合いません。


「神経管閉鎖障害」の予防以外に、妊娠中に葉酸をつづける理由が2つあります。

1つ目は、DNA合成に関与している葉酸を摂取することで、赤ちゃんの成長のサポートができることです。

2つ目は、「造血のビタミン」である葉酸を摂取することで妊娠中の貧血を予防できることです。

これらの理由から、葉酸の摂取時期は「妊活期から妊娠中、出産まで」といえます。

葉酸は赤ちゃんだけでなく、ママにも必要?

葉酸は、ママの貧血に効果があります。

妊娠中は貧血になりやすいため、神経管閉鎖障害予防のため妊娠初期に服用するだけでなく、妊娠中も継続して服用することがおすすめです。

年発表された研究で、葉酸が動脈硬化に効果があることが分かってきています。

妊婦に動脈硬化があると、妊娠高血圧につながる可能性があります。

妊娠高血圧を予防するためにも、葉酸の摂取は継続した方がよいでしょう。

葉酸を飲むとダウン症を予防できるって本当?

葉酸を摂取することでダウン症を防げるのではないかと思っている方もいるかもしれません。

その理由は、葉酸がDNAやRNAなどの合成を促進する働きをしているからかもしれません。

しかし、ダウン症はDNAではなく染色体の問題であるため、現時点では葉酸を飲むことでダウン症の予防ができるとはいえません。

だ確実ではありませんが、近年発表された研究で「妊娠前から葉酸サプリメントを摂取することでダウン症児妊娠が減少できる可能性」があることがわかりました。

この研究がすすむと葉酸とダウン症の関係が明らかになるかもしれません。

葉酸サプリは飲まない方がいい?赤ちゃんのために本当に必要な理由を詳しく解説【看護師執筆】

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おわりに

葉酸と妊娠の関係について解説してきました。

妊活、妊娠中に葉酸を積極的に摂る大きな理由は、「神経管閉鎖障害の予防」です。

しかし、それ以外にも赤ちゃんの成長のサポート、妊娠中の貧血の予防のために、妊娠中継続して葉酸を摂取する理由があることも分かりました。

娠が分かり、赤ちゃんがお腹の中にいる事が分かると、口から摂るものに今まで以上に気を使うと思います。

サプリメントを飲むという行為に、抵抗感を持つ方ももしかしたらいるかもしれません。

しかし、妊娠期間に葉酸が必要な理由を理解し、安全なサプリメントを選ぶことが重要です。

サプリメントは安全はもちろん、妊娠期間に必要な栄養素が含まれていたり、つわりの時期に飲みやすい形、においにも配慮されたものを選びましょう。

葉酸の摂取は妊娠前に始めよう!効果から不足時のリスクまで徹底解説

妊娠中は葉酸の摂取が勧められているものの、その理由や効果が分からないという方も多いのではないでしょうか。本記事では妊娠と葉酸の関係や、葉酸不足時に起こり得る事態、効果的な葉酸の摂取方法などについて詳しく解説します。

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