更新日:2024/10/29
黄体期の妊娠確率は?妊娠しやすいタイミングと生理周期の関係を解説!
「黄体期でも妊娠する確率はある?」「妊娠しやすい日はいつ?」「黄体期ってどんな症状があるの?」と気になっていませんか?
生理周期には「卵胞期」、「排卵期」、「黄体期」と3つの時期があり、それぞれの時期ごとに妊娠のしやすさや体調は変わってきます。
妊娠しやすい日にタイミングをとるためには、生理周期を理解し、整えることが大切です。
本記事では、黄体期の妊娠確率や妊娠しやすいタイミング、生理周期の関係について解説します。これから妊活を始める方の参考になれば嬉しいです。
この記事に登場する専門家
助産師 四辻有希子
大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。
〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター
黄体期の妊娠確率は?可能性はある?
黄体期に妊娠する可能性は、実はかなり低いです。
妊娠しやすいのは排卵期であり、黄体期は排卵日以降にあたるため、妊娠の可能性が低い時期になります。排卵日以降と排卵6日前では、妊娠率が0になることもわかっています。
ただし、排卵日を正確に把握するのは難しいことが多いため、「黄体期だと思っていたけれど、実はまだ排卵していなかった」というケースも考えられます。
黄体期については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
黄体期とは?助産師が解説する症状や妊娠との関係
「黄体期とはなに?」妊活をする上で自分の黄体期の状態を知っておくことはとても大切です。そこでこの記事では、黄体期がどのような時期か、症状としてどのようなことが起こりやすいかについて解説します。黄体期が正常か否かを知る方法や、月経周期を整えるためのセルフケアについてもぜひチェックしてくださいね。
そもそも黄体期ってどんな時期?
黄体期は妊娠しにくい時期になりますが、そもそもどんな時期なのかわからない方も多いと思います。
ホルモンの変動で、女性の体は毎月大きく変化し「卵胞期」「排卵期」「黄体期」の3つの時期に分けられます。妊娠しやすいタイミングを知る前に、まずそれぞれの時期を理解しておきましょう。
卵胞期
卵胞期は生理周期の前半にあたり、卵胞(卵子を包む袋)が成長する時期です。
成長した卵胞からは、エストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンが分泌され、子宮内膜が厚くなります。
赤ちゃんをむかえるための「ベッドの土台」をつくる時期ともいえるでしょう。
卵胞の成長スピードは、その月の体調やストレス、個人差によって変わるため、生理周期が早まったり、遅れたりすることがあります。
他にも、エストロゲンは肌をきれいにする効果などもあり、卵胞期は体のコンディションが整いやすい時期といえます。
排卵期
排卵期は、大きくなった卵胞から卵子が放出される「排卵」が起こる時期です。
卵胞が18〜20mmほどになると排卵が始まり、この時期にエストロゲンの分泌量はピークとなります。
そして、脳からLH(黄体形成ホルモン)とよばれるホルモンが急激に分泌され、この現象を「LHサージ」とよびます。
LHサージの約24〜36時間後に排卵は起こります。
卵子は卵巣を突き破って飛び出るため、その刺激で排卵痛がおこる方もいるようです。
黄体期
黄体期は排卵後から次の生理までの時期、つまり生理周期の後半にあたります。
排卵後の残った卵胞はLH(黄体形成ホルモン)の影響で、黄色くみえる黄体へと変化します。
黄体からは、子宮内膜を受精しやすい状態に変化させる「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が分泌されます。
プロゲステロンは、妊娠を維持するのに重要な女性ホルモンです。
妊娠が成立しないと、黄体は約14日程度で退縮し、女性ホルモンが減少して子宮内膜が維持できずに生理がおこります。
生理周期については、こちらのコラムでも詳しく解説しています。
排卵日が早まる原因は?妊娠への影響や生理周期を整えるポイントを解説
排卵日が早まると生理が早く来ます。「生理周期が短くなることは、妊娠によくない影響があるの?」と気になっている方も多いでしょう。この記事では、排卵日が早まる原因から妊娠への影響、生理周期を整えるポイントについて詳しく解説します。
黄体期に起こる症状や変化は?
生理前に「イライラする」「胸が痛い」などの体調の変化を経験したことはありませんか?
生理前はちょうど黄体期にあたり、不快な症状が起こることもあります。次の4つが代表的な変化です。
基礎体温が上がる
黄体期には、プロゲステロンの作用で基礎体温が0.3〜0.5℃ほど上昇します。
基礎体温とは、朝目覚めたときに起き上がらず、安静にしたまま測る体温のことです。
基礎体温を記録すると、卵胞期の低温期と黄体期の高温期の二相に分かれます。
排卵の有無を確認するためにも、基礎体温の記録をつけることは大切です。
おりものの変化
黄体期のおりものは、排卵期よりも量が少なく、ドロっとして粘度が高くなります。下着につくのが気になる方も多いです。
おりものは、女性ホルモンの影響で生理周期の時期ごとに量や色、粘度が変わり、膣内を清潔に保ったり、受精の手助けをしたりするのに役立ちます。
例えば、排卵期のおりものは透明で量が多く、精子が侵入しやすい状態になるため、妊娠しやすくなります。
一方、黄体期のおりものは粘度が高くなり、精子が侵入しづらくなるとされています。
おりものの変化は、生理周期や妊娠しやすい時期を把握するうえで大切なサインとなるため、意識して観察してみましょう。
黄体期のおりものの特徴については、こちらのコラムも参考になりますよ。
黄体期におりものはどう変化する?体の変化と黄体期の過ごし方【助産師解説】
黄体期は、排卵後から生理までの期間で、体の不調など変化が多い時期です。妊娠していた場合、体の変化があらわれる方もいます。黄体期のおりものと体の変化について、どのような変化があるのか、過ごし方について解説します。
むくみ、胸の張りなど体の変化
ホルモンバランスの変化により、黄体期になるとむくみや胸の張りを感じる方が多くなります。
はっきりとした原因は分かってはいませんが、体のさまざまな部分に余分な水分が溜まりやすくなるためと考えられています。
イライラなどの心の変化
イライラや情緒不安定など心の変化は、黄体期に起こりやすい症状の一つです。
黄体期の心の変化も正確な原因はわかってはいませんが、エストロゲンとプロゲステロンの変動が気分の調整に関わるホルモンに影響を与えているとされています。
他には、ビタミンやカルシウム不足、血糖値の変動が悪化要因の一つとしても考えられています。
妊娠しやすいタイミングはいつ?
妊娠しやすい時期は排卵期ですが、この時期のなかでも特に妊娠しやすい日があります。
それを予測するためには、排卵日を正確に把握することが大切です。ここでは、妊娠しやすいタイミングと排卵日を把握する方法を5つ紹介します。
一番妊娠しやすいのは排卵日の1~2日前
妊娠しやすい時期は排卵4日前から排卵日前日までの5日間で、この期間に1〜2日おきに性交すると妊娠しやすいとされています。
その中でも、最も妊娠確率が高いタイミングは、排卵日の1〜2日前です。
卵子の寿命は約1日、精子は約2〜3日生存するため、排卵日前は複数回タイミングをとり、精子が常に待機している状態が理想的です。
排卵日を予測する方法は5つ
排卵日を予測するための方法は以下の5つです。1つだけでなく、複数の方法を組み合わせることがおすすめです。
1.生理周期から排卵日を計算
生理周期をもとに、以下の計算式で排卵日を予測する方法です。
生理周期ー14日=生理開始日から排卵が始まるまでの日数
例)30日周期の場合、生理が開始した日から16日目が排卵予定日
この方法は、手軽にできるメリットがあります。ただ、正確性に欠け、とくに生理不順の方には向いていないため、注意が必要です。
2.基礎体温の変化から予測
低温期から高温期に移行する期間が排卵日になります。
基礎体温表を記録し、振り返ることで大体の排卵日がわかります。ただ、事前に把握するのは難しいため、目安として利用しましょう。
3.おりものの変化から予測
排卵が近づくと、おりものの量が増え、透明でトロッとした卵白のような状態になります。
ピーク時には、指で伸ばすと1cmほどの長さになります。
おりものの変化は、排卵時期を知るためのわかりやすいサインです。排卵期が近づいてきたら、おりものの変化はこまめにチェックしましょう。
4.排卵日予測検査薬を使う
自宅でできる最も精度が高い方法です。
排卵日予測検査薬を使うとLHサージが検出でき、最も妊娠確率が高い排卵日が約1日前にわかります。
陽性がでたら早めにタイミングをとることが大切です。
5.病院で超音波検査をうける
正確性が最も高い方法は、病院での超音波検査です。卵胞の発育度や子宮内膜の厚さがわかります。
ただし、通院や検査費用がかかるため、負担を考慮する必要があります。
排卵日の予測方法については、こちらもぜひご参考くださいね。
排卵日っていつ?調べ方と計算方法を知ってスムーズに妊活を進めよう【助産師執筆】
妊活中に把握しておきたい排卵日っていつのこと?一般的に、月経周期から排卵日を予測する方法が有名ですが、実は排卵日の調べ方には色々な方法があるんです。今回の記事では、スムーズに妊活を進めていくためのポイントとして排卵日の調べ方と計算方法を解説するとともに、早く妊娠するために今から始めたいカラダづくりについても紹介していきます。
正確な排卵日予測のために意識したいこと3選
排卵日を予測するためには、生理周期の把握が必要です。しかし、生理不順になると排卵日の予測が難しくなります。
生理不順の原因はさまざまで、不妊原因につながる甲状腺や卵巣の病気が隠れていることもあります。39日以上生理が来ない場合などは、婦人科で診てもらうと安心です。
ただ、病気がなくても、ストレスや寝不足、過度なダイエットなどで生理周期が乱れることもあります。
普段の生活では、以下の3つを意識してみましょう。
1.ストレスをためない
生理は脳から分泌されるホルモンによってコントロールされています。
そのため些細なストレスでも、ホルモンバランスが崩れて生理不順の原因になります。
妊活中はお酒やコーヒーなどの嗜好品を制限したり、子どもができない焦りなどで、特にストレスを感じやすいですよね。
ストレスは誰しもが感じるものですが、とくに妊活中はストレスとうまく付き合っていくことが大切です。
自分に合ったストレス解消法で、心身をリラックスさせてくださいね。
~ストレス解消法の例~
- モヤモヤするときは誰かと話す
- 好きな香りの入浴剤で湯船にゆっくりつかる
- 趣味に没頭する
- 緑の多い場所を散歩する
- 軽いストレッチをする
2.質のよい睡眠をとる
睡眠不足はストレスを受けやすくなるため、結果的にホルモンバランスが崩れる原因にもつながります。
まずは、規則正しい生活リズムを保ちながら、質のよい睡眠を心がけましょう。
〜質のよい睡眠をとるコツ〜
- 朝はカーテンを開けて日を浴びる
- お風呂は眠る1~2時間前に入る
- 睡眠環境を整える(温度や照明など)
- 15時以降はカフェインを控える
- 寝る前のスマホは控える
3.バランスのよい食事
ホルモンバランスを整えるためには、バランスの良い食事が大切です。
無理なダイエットで栄養不足になると、無排卵になり、生理不順や不妊原因になることもあります。
忙しい毎日のなかでも、1日3食を規則正しく摂れるよう心掛けましょう。とくに「一汁三菜」を意識すると、さらに栄養バランスが整いますよ。
バランスのよい食事は自分の健康だけではなく、将来のお腹の赤ちゃんのためにもなります。
妊活中に大事な栄養素に葉酸がありますが、葉酸は不足しがちな野菜類に多く含まれます。葉酸を不足させないためにも、野菜たっぷりの副菜や具沢山お味噌汁で摂るのもおすすめですよ。
妊活中の食事については、こちらもぜひご参考くださいね。
妊活中におすすめの食事や避けたい食べ物はある?必要な栄養素を知って妊娠しやすいカラダをつくろう【助産師執筆】
妊活中は食事が非常に重要。妊娠しやすいカラダづくりや今後授かる赤ちゃんのために、食生活を見直していく大切な時期です。栄養素の中には妊活中の男女をサポートしてくれるものもたくさんあります。必要な栄養素を積極的に取り入れて、妊娠しやすいカラダをつくっていきましょう!
とはいえ、栄養バランスが大切なことはわかっていても、忙しいときにはバランスの良い食事を続けるのが難しく、かえってストレスになることも。
そんなときは無理をせず、サプリメントで必要な栄養を補うのもおすすめです。
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妊娠初期に葉酸が不足すると、胎児の先天異常である神経管閉鎖障害のリスクが高まる可能性があります。そのため、厚生労働省はリスクを下げるために、サプリから1日400μgの葉酸摂取を推奨しています。
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妊活はタイミングだけじゃない!まずは生理周期を整える習慣から始めよう
妊活中は妊娠しやすい日にタイミングをとるだけでなく、生理周期を整える習慣も同じくらい大切です。
生理周期が乱れると、排卵日を特定しづらいだけでなく、排卵がスムーズにいかない原因にもなります。
もし、生理不順が見られる場合は婦人科への受診を検討し、なるべくストレスをためず、規則正しい生活習慣を心掛けましょう。
しかし、忙しい毎日だからこそ、ストレスなくバランスのよい食事を続けるのが難しいこともあるでしょう。
そんなときは、妊活中に必要な栄養補給ができるオールインワンサプリmitasを試してみてください。mitasは産婦人科医が監修・推奨している、妊活のために作られたサプリメントです。
妊活中の新習慣として、ぜひ今から始めてみてくださいね。
参考:
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