更新日:2024/11/13
【葉酸不足の症状とは】赤ちゃんへの影響と欠乏症にならないための対策を解説
「私って、葉酸不足?」
「どれくらい葉酸が足りないとおなかの赤ちゃんに影響がでるの?」
おなかの赤ちゃんにとって葉酸は、神経管閉鎖障害のリスクを減らす大事な栄養素。いつもは気にしないだけに、自分が葉酸不足なのか、足りているのか不安になりますよね。
神経管閉鎖障害は葉酸を摂取することで防げる病気です。この記事を読めば、葉酸不足の症状がわかり、自分に症状が出ているのかをチェックできますよ。
葉酸不足を対策して、お腹の赤ちゃんの成長を妨げるリスクを減らしましょう!
この記事に登場する専門家
ライター 水沢 ちえ
医薬品業界歴10年。工学修士。離職後は大学の研究サポートなど、薬品の製造・品質・分析のプロとして基礎研究を支えた。現在はライターとして活動。自身の妊活体験を交えながら、正しい情報をわかりやすく伝えている。
葉酸不足の症状
葉酸は体内に少量しか蓄えられないので、毎日摂取する必要があります。葉酸の摂取量が少ない食生活をしていると、数か月以内に葉酸欠乏症になるといわれています。
ここでは、葉酸の不足によって起こる症状を詳しく紹介します。
葉酸不足の症状となりかけているサイン
葉酸不足によって起こる葉酸欠乏症の症状は次のとおりです。
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一般的な症状
血の気がなく青ざめている、怒りっぽい、めまい、疲労感、息切れ など
重篤な症状
下痢や味覚障害、舌が赤くただれる、抑うつ症状、体重の減少 など
症状の初期段階では疲労感を訴えることがあり、徐々に貧血を発症させます。
ただし、葉酸の欠乏状態と症状の現れ方には個人差があります。症状が軽くても葉酸欠乏状態が重い場合もあるため、心配な症状があるときは医師に相談しましょう。
葉酸不足の症状が出ていても葉酸を摂取してはいけないケースも
上記の症状が出ているからといって、必ずしも葉酸不足というわけではありません。
貧血などの葉酸欠乏症と似た症状に「ビタミンB12欠乏症」があります。ビタミンB12欠乏症は、魚介類などに多く含まれるビタミンB12が不足するために起こる病気です。
ビタミンB12欠乏症の人に葉酸を投与すると、葉酸を代謝するためにビタミンB12が消費され、ビタミンB12欠乏による神経の損傷が悪化することがあります。
「貧血っぽいかも」と思っても自己判断で葉酸を飲まずに、まずは医師に相談するようにしましょう。
また、妊娠後に葉酸不足の症状が出ないよう、いつから葉酸を摂るべきなのかは、こちらの記事で紹介しています。
妊娠したら葉酸はいつから摂る?今からでも遅くない?気になる疑問を徹底解説!
妊娠したら葉酸はいつから摂るの?その答えは、すぐに摂るが正解。厚生労働省は、妊娠前から食事と食事以外から葉酸を摂取することを推奨しています。しかし、妊娠を予測して葉酸を摂取するのは難しいもの。葉酸は食事のほか、サプリメントからの摂取も欠かせません。妊娠を意識し始めた時から必要量をしっかりと摂取しましょう。
葉酸が不足するとどれくらい赤ちゃんに障害が出る?
葉酸不足になると、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクが高まります。
妊娠前から意識的に葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害を50~70%予防できることがわかっています。
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神経管閉鎖障害とは?
神経管閉鎖障害とは、胎児の中心神経系(脳や脊髄など)の一部である神経管が、正常に発達しなかったことで起こる障害です。胎児の脊髄や脳に障害を生じる可能性があります。
次の表は日本人と人種的に近い、中国で行われた研究結果をまとめたものです。この研究では、サプリメントで毎日400μgの葉酸を摂取した群と、摂取していない群の障害発生率を比較しています。
※1993~1995年の中国北部における葉酸補給別の神経管閉鎖障害有病率(%)(出生1,000人当たり)
サプリメントで毎日葉酸を摂取した群(上段)では、明らかに障害の発生が少なくなっていますね。
一方、サプリメントを摂取していない群(下段)では障害の発症率が高いです。
葉酸を意識的に摂取しないと、神経管閉鎖障害を発症する確率が高くなることがわかります。
特に葉酸が必要とされる、妊娠初期に葉酸を飲まなかった場合の赤ちゃんへの影響については、次の記事が参考になりますよ。
【助産師監修】妊娠初期に葉酸を飲まなかったけど大丈夫?赤ちゃんへの影響と今から摂ったほうがいいのかも解説!
妊娠初期に葉酸を飲まなかったらどうなるの?この記事では「葉酸が必要なんて知らなかった」「妊娠に気がついたのが遅くて飲んでいない」という方に向けて、葉酸を摂らないと赤ちゃんにどのような影響があるのか、今からでも摂るべきかなどを解説します。葉酸の重要性や葉酸が多く含まれている食べ物もわかりますよ!
葉酸の必要摂取量と葉酸不足の原因
神経管閉鎖障害などのリスクを回避するには、どれくらいの葉酸を摂取すればよいでしょうか?
妊活~妊娠初期に必要な葉酸の摂取量について解説します。あわせて葉酸不足の原因もチェックしましょう。
葉酸の必要摂取量
葉酸の摂取量は、厚生労働省が発行する日本人の食事摂取基準(2020年版)で次のように定められています。
葉酸は食品から摂取される量とサプリメントなどの栄養補助食品から摂取される量で別々の基準が定められています。
食品から摂取される葉酸の推奨量は通常240μg/日です。妊娠中期・後期にはさらに240μg/日が付加され、合計で480μg/日の摂取が推奨されています。ただし、妊娠初期には240μg/日の付加量は適用されません。
妊娠初期には食事での付加量はありませんが、サプリメントなどによる付加が推奨されています。神経管閉鎖障害発症の予防として、サプリメントなどの栄養補助食品を使って400µg/日追加しましょう。
なお、とりすぎを防止するための基準である耐容上限量は、食品から葉酸を摂取する場合には設定されていません。一方で、サプリメントから葉酸を摂取する場合は1,000μg/日までと制限されています。
サプリメントは、表示される飲み方通りに摂取しましょう。胎児の障害を予防する目的で葉酸サプリメントを過剰に摂取するのは控えてくださいね。
出典:厚生労働省 食事摂取基準
実際に摂取できている量
令和元年国民健康・栄養調査報告によると、30~39歳女性の葉酸摂取量の平均値は233μgです。これは、妊娠していない通常時の推奨量240μg/日に少し足りないくらいです。
妊娠期は、特に意識的に葉酸を摂取する必要がありそうですね。
また、妊娠期には葉酸以外にもさまざまな栄養素が必要になります。妊娠中に摂りたい栄養素については、次の記事を参考にしてください。
【最新】妊娠中に取るべき栄養素7選!
妊娠中には、赤ちゃんの栄養が心配のお母さんも多いはず。そこでこの記事では、妊娠中に重要な栄養素を7つ紹介し、それぞれの栄養素別におすすめの食材を紹介します!ママさん必見です!
どうして葉酸不足になるの?
葉酸はおもに緑黄色野菜や海藻、レバーなどに豊富に含まれています。とくに外食や加工食品で食事を済ませる機会が多い人は葉酸不足になるリスクが高くなるでしょう。
また、妊娠中や授乳中の女性、透析を受けている人は体内の葉酸必要量が増加するため、葉酸不足におちいってしまうことがあります。
さらに、服用している薬が葉酸不足の原因となることも。多くの抗てんかん薬や潰瘍性大腸炎の治療薬に使われる薬は、葉酸の吸収を阻害する作用が知られています。服用している薬がある場合は、主治医と相談して葉酸不足にならないように注意しましょう。
葉酸を効率よく摂取する方法
葉酸は食事とサプリメントの両方をうまく活用して摂取する必要があります。妊活~妊娠期には次のポイントをおさえて葉酸を摂取しましょう。
神経管閉鎖障害は複合的な要因によって起こります。葉酸サプリメントを摂取しているからといって、食品を摂取しなくてよいということではありません。
バランスのよい食事を心がけて他の栄養素も摂取しながら、サプリメントで葉酸を補給しましょう。
葉酸を多く含む食品をたべる
葉酸がたくさん含まれる食品は次の通りです。いつもの食事に1品加える、または食材を置き換えるなどして、葉酸が多く含まれる食品を意識的にとりましょう。
葉酸が多く含まれる食品について、詳しくは次の記事を参考にしてください。
【妊婦必見】葉酸が豊富な食べ物とは?葉酸を効率よく摂取する方法をご紹介
妊婦に必要な栄養素である葉酸は、普段の食べ物から十分な量が摂取できるのでしょうか?100gあたりで葉酸が最も多く含まれている食品でも、栄養素の過剰摂取が懸念される場合もあります。また、妊娠中はつわりの影響もあり、思うような食事が取れません。胎児の成長のために、安心のできる葉酸サプリメントを取り入れ、必要な栄養素を補いましょう。
食品から葉酸を摂取する場合の注意点
食品中の葉酸は調理により大きく損失する上に、体内での吸収率が低いです。
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葉酸を食品から摂取する場合の注意点2つ
1.葉酸は熱に弱く、水に溶ける性質があるため調理による損失が大きい
2.食品に含まれる葉酸は、体内で代謝されて50%程しか葉酸として利用されない
乾燥わかめを水でもどしたり、レバーを加熱したりすると、食品中の葉酸の多くは失われてしまいます。食べているつもりが、調理方法によっては多くが損失しているので注意してくださいね。
参考文献:
厚生労働省|神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について
厚生労働省|葉酸
葉酸サプリメントを飲む
妊活~妊娠初期は食事からの摂取に加えて、サプリメントを使って毎日400μgの葉酸を摂取しましょう。
厚生労働省では食品からの摂取とは別に、サプリメントなどに含まれる合成葉酸を毎日400µg摂取するよう推奨しています。
予期せぬ妊娠で葉酸不足が心配な時も、まずはサプリメントの摂取を始めましょう。赤ちゃんにいち早く必要な葉酸を届けることができます。
妊活中に葉酸不足を起こさないためのサプリメントの選び方
妊活でサプリメントを選ぶなら、自然由来の原料、信頼できる工場で作られ、医師の監修が入ったサプリメントを選びましょう。
妊活・妊娠期は妊娠していないときと比べ、栄養素に付加量が設定されています。通常の健康維持に使われるサプリメントとは別の妊活・妊娠期専用のサプリメントがおすすめです。
妊活専用サプリメントmitasには、妊活~妊娠初期に必要な葉酸400μgをしっかりと配合。着床率や出生率を高め、流産率を抑えるビタミンDによるアプローチも期待できます。
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葉酸不足の症状があったらまずは医師に相談!対策にはサプリを取り入れよう
葉酸不足の症状には、次のようなものがあります。
- 疲労感
- 貧血
- めまい
- 息切れ
- 下痢
- 味覚障害
- 舌が赤くただれる
- 抑うつ症状
- 体重減少 など
心配な症状がある場合は、ビタミンB12欠乏症の有無を確認するため、医師に相談しましょう。
とくに妊娠を望む女性にとって、葉酸は欠かせない栄養素です。葉酸不足は、神経管閉鎖障害などの先天性異常のリスクを高めることがわかっています。
妊活〜妊娠初期に摂取が推奨される葉酸量は次のとおりです。
- 食品から240μg/日
- サプリメントから400µg/日
妊活中の方には妊活専用サプリメントmitasがおすすめです。
mitasは、葉酸400μgを始めとする妊活に必要な栄養素をすべて含んだオールインワンサプリメント。全国1400店舗以上のスギ薬局でも取り扱われている信頼できるブランドです。
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妊活中の葉酸不足の対策に、ぜひmitasを取り入れてみてくださいね。
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