更新日:2024/7/23

妊娠初期にセックス(性行為)してもいいの?赤ちゃんへの影響はある?人には聞きにくい疑問を助産師が解説!

基本的に、医師から制限されていない場合は妊娠初期に性行為を行ってもいいでしょう
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妊娠初期は体と心の変化がみられる時期ですが、パートナーとのスキンシップとしてセックス(性行為)しても良いのか、赤ちゃんへ影響はあるのかが気になる人もいるでしょう。

赤ちゃんがいることを実感することがまだ難しく、体調も不安定になりやすい妊娠初期だからこそ、どんなことに注意するべきかを知っておきたいですよね。

この記事では、人には聞きにくい妊娠初期のセックスについて、また、赤ちゃんへの影響について助産師が解説します。

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

妊娠初期にセックス(性行為)してもいいの?

基本的に、医師から制限されていない場合は妊娠初期に性行為を行ってもいいでしょう。深く挿入することがなければ問題ありません。

ただし、出血がみられる場合や、切迫流産と診断されている場合はやめておきましょう。

セックスを控えたほうがいいケースについては、こちらをチェックしてくださいね。

ただし、妊娠中は気持ちが安定しづらく、気分の浮き沈みも激しくなりやすいデリケートな時期。セックスに興味が無くなり、パートナーが近づくだけで拒否反応を起こすこともあります。

妊娠初期のセックス自体に問題がなくても不安やストレスを感じてしまう場合は、避けた方が良いでしょう。

なお、メンタル面のほか、妊娠初期によくある症状については、こちらの記事で詳しく解説しています。

妊娠初期のセックス(性行為)は赤ちゃんに影響がある?

妊娠初期のセックスが赤ちゃんへ影響するのかどうかが、一番不安なことですよね。

基本的に、妊娠初期のセックスは赤ちゃんに影響を及ぼさないことがほとんどです。そのため、セックスを避ける必要はありません。

しかし、子宮を刺激することで出血やお腹の張りの原因になったり、性行為により感染症を引き起こしてしまうと流産や早産の原因になったりする可能性があります。

そうしたリスクを考えると、不安だからしたくないと感じる人もいるでしょう。

さらに、妊娠初期は心も体も不安定になりやすく、セックスに抵抗を感じる人も。その場合は、パートナーと話し合うことが大切です。

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妊娠初期以降のセックスのリスクは?

妊娠中期は、体調が安定し流産のリスクも落ち着く時期。セックスはお腹を圧迫しない体勢でおこない、お腹が張ったら中断しましょう。

妊娠後期に入る妊娠8〜10か月は、分娩に備え子宮口などが柔らかくなってきます。出血しやすく、破水や早産につながるリスクがあるので、セックスは控えましょう。

妊娠初期にセックス(性行為)を控えたほうがいいケース

妊娠初期のセックスは基本的に問題ありませんが、次のような場合はすぐに中止しましょう。必要に応じて医師に相談してください。

出血があるとき

出血がある場合はセックスを控えましょう。

行為の前は出血していなくても、行為中に出血がみられる場合もあります。妊娠中の膣は血流が豊富で傷つきやすく、出血しやすい状態です。

出血したらすぐに性行為を中止し、しばらく安静にしてください。出血が落ち着いてくるようであれば、病院が開いている時間に医師に相談しましょう。

安静にしても出血が止まらない場合や、出血がどんどん増えてくる場合は、すぐに病院に連絡して医師の指示に従いましょう。

お腹が張る、痛みがあるとき

性行為中にお腹の張りやお腹の痛みが出てくる場合は、すぐに中止しましょう。

お腹に負担がかかったり冷えたりすることでお腹が張ることはありますが、しばらく安静にしていると次第におさまります。

しばらく安静にしてもお腹の張りがおさまらない、どんどんお腹の張りが増えて痛みが出てくる、性行為の後もお腹の違和感や痛みを感じるなどの場合は、すぐに病院に連絡しましょう。

また、妊娠初期はお腹の張りのほか、「つわり」で苦しむ方も多いですよね。

つらい症状を少しでも軽くするために、以下の記事も参考にしてみてください。

医師から安静にするように言われているとき

切迫早産などの兆候により、医師から安静にするように言われている場合は、セックスを控えましょう。

妊娠初期に医師から安静を指示されている場合、体に余分な負担をかけることで、流産や他の合併症のリスクを引き起こす危険性があります。そのため、セックスなどの身体活動を控えることが推奨されます。

セックスは一時的に身体に負荷がかかり、妊娠中の不安定な状態に悪影響を与える可能性があります。

医師の指示に従い、できるだけ体を安静に保つことが大切です。

切迫早産については、こちらの記事でも紹介しています。

多胎を妊娠しているとき

多胎妊娠(2人以上の赤ちゃんの同時妊娠)の場合もセックスを控えましょう。

多胎妊娠は、母体と胎児にかかる負担が単胎妊娠(1人の赤ちゃんの妊娠)よりも大きく、流産や早産、その他の合併症のリスクが高まりやすくなっています。

セックスは子宮収縮を引き起こすことがあるため、多胎妊娠中のように特に安静が必要とされる状況では避けるべきです。多胎妊娠中は、母体と胎児の安全を最優先に考えて過ごしましょう。

胎盤位置の異常があるとき

胎盤位置の異常、特に前置胎盤の場合、胎盤が子宮の出口を覆い出血や早産のリスクが高まることから、セックスは控えましょう。性行為による子宮収縮により、胎盤が損傷したり出血が発生したりすることがあります。

また、外部からの圧力や刺激が直接胎盤に影響を与え、流産や早産など、母体と胎児の健康に重大な危険をもたらす可能性があります。

胎盤位置の異常は、超音波検査や他の診断方法によって早期に発見されることが多いです。

妊娠中の健診で指摘されたときには、セックスを控えることはもちろん、健康に気をつけて過ごしましょう。

妊娠初期のセックス(性行為)の注意点

妊娠初期にセックス(性行為)をする時に、どのようなことに注意をしたらよいのでしょうか。

少しでも安心できるように、パートナーと共に理解しておきたい注意点をご紹介します。

感染予防のためコンドームを使用する

妊娠初期にセックスをする場合は、感染予防に努めましょう。

妊娠する可能性がない妊娠中は、「コンドームなどの避妊具を使用しなくてもいいのでは?」と考える人もいますが、妊娠中のセックスではコンドームの使用は必須です。

コンドームは避妊目的だけでなく、感染症予防にも有効です。妊娠中は体の抵抗力が下がりやすく、感染症などにかかりやすい状態です。

そのため、妊娠前であれば問題ないことでも、感染につながることがあります。

子宮内感染の可能性を避けるために、妊娠中は必ずコンドームを使用しましょう。

長い時間の性行為は避ける

長時間にわたる性行為は、母体への身体的な負担が大きくなります。

特に妊娠初期は、母体がさまざまなホルモンや身体の変化に適応しようとしている時期で、疲れやすい状態にあります。収縮が繰り返されることで、子宮への負担が増す点にも注意が必要です。

また、冷えなどがお腹の張りにつながることもあります。妊娠初期のセックスは短時間でおこない、体に負担をかけないように意識しましょう。

お腹に負担のかかる行為はしない

妊娠初期のセックスでは体位に気をつけ、お腹に負担のかかる行為はやめましょう。

長時間同じ姿勢でいることやお腹を圧迫するような行為は、お腹の張りにつながります。

うつ伏せなどの無理な体勢は辛いため、楽な姿勢でできるように工夫をしましょう。

体を清潔にする

妊娠中は免疫力が低下しやすいので、体を清潔にすることも大切です。

セックスの前後に体や性器を清潔にするだけでなく、爪を短く切る、手洗いをするなど、清潔を保ちましょう。

本人だけではなく、パートナーにも意識してもらうことが重要です。

不安に感じたらしない

妊娠初期のセックスに対して少しでも不安や心配を感じる場合は、無理におこなわないようにしましょう。

妊娠中はホルモンや体調の変化により感情が不安定になりやすく、セックスが精神的なストレスになることもあります。ストレスを感じることが、結果的に身体にも悪影響を与える可能性もあります。

パートナーは、不安やストレスを感じながらの性行為が心理的な負担を増大させることを理解し、無理な性行為は避けましょう。

妊娠初期のセックス(性行為)、パートナーにどう伝える?

妊娠初期のセックスは、赤ちゃんへ影響がなくても不安に思い、できればやめておきたいと考える人もいるでしょう。女性本人ではなく、パートナーが心配しているケースもあるかもしれません。

本人・パートナーともにセックスを避けたいと考えている場合はいいですが、どちらかがセックスをしたいと思っている場合は、話し合いをしないとすれ違いにつながることもあります。

まずは、パートナーとしっかり話し合いましょう。

パートナーがセックスに積極的な場合

パートナーがセックスに積極的な場合、まずは自分の気持ちを伝えましょう。

その上で、体調がよければ行為を行ってもいいでしょう。その際は、医師から注意点として言われていることを伝え、無理のないようにしてくださいね。

パートナーがセックスに消極的な場合

「赤ちゃんに影響があったら怖い」とセックスに消極的になる男性もいるでしょう。

まずは自分の気持ちと今の状態、セックスが赤ちゃんへ与える影響はないことを伝えてください。それでも不安があって消極的な場合は、セックス以外のスキンシップをとるといいでしょう。

妊娠初期は性行為以外の行動によって赤ちゃんの成長に影響を与えることも

ここまで妊娠初期のセックスは、基本的に赤ちゃんに影響をあたえないことを解説しましたが、妊娠初期の行動の中には赤ちゃんの成長に大きく関わるものもあります。

大事な赤ちゃんを育てているという意識を持ち、行動に責任を持つことが大切です。

赤ちゃんの成長を左右する行動のひとつが葉酸の摂取です。

妊娠初期は、赤ちゃんの細胞増殖が盛んな時期で、神経管が活発に作られている段階です。この時期に葉酸が不足すると、脳や脊髄のもととなる神経管が正常に形成されない「神経管閉鎖障害」を引き起こす危険性があります。

神経管閉鎖障害と葉酸の関係は、こちらで詳しく解説しています。

先天性の障害を防ぐために、妊娠初期には葉酸を食事から240μg/日、サプリメントから400μg/日摂取することが厚生労働省から推奨されています。

妊娠初期の赤ちゃんの成長サポートには『mamaru(ママル)』がおすすめ

娠初期の神経管閉鎖障害の予防と、赤ちゃんの成長サポートのために飲みたい葉酸サプリが「mamaru(ママル)」です。

mamaruには、妊娠初期に摂るべき葉酸量400μgがしっかりと含まれています。また、妊娠中に積極的に摂りたいミネラルや鉄分、ビタミンなどの20種類以上の栄養素が同時に摂れるのも特徴です。

mamaruひとつで、赤ちゃんの身体をつくる栄養はもちろん、ママ自身の体調維持にも役立つ成分がたくさん摂れますよ。

さらに粒の大きさは業界最小レベルの9mm、においも最小限に抑えた形状で、妊娠初期に起こりやすいつわり中でも飲みやすいように工夫されているのもポイントです。

赤ちゃんの成長サポートにママができることの一つとして、ぜひ妊娠初期からmamaruを始めてくださいね。

妊娠初期はセックス(性行為)以外のスキンシップも大切に!赤ちゃんの健やかな成長を一番に考えて行動しよう

妊娠初期のセックスは赤ちゃんに影響はなくても、ママの心と体が不安定な時期なので、無理をしないようにしましょう。

パートナーとお互いの気持ちを確かめ合うことも大切ですが、セックス以外のスキンシップをとるのもおすすめです。手を繋いだりキスをしたりと、残り少ない2人の時間を大切にしてくださいね。

また、妊娠中の生活に関する知識を2人で共有しておくことも、ひとつのコミュニケーションになりますよ。

娠初期は、赤ちゃんの成長が著しく、大切な器官が作られる時期。

ぜひ葉酸サプリメントを摂取して、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしましょう。

葉酸サプリ「mamaru(ママル)」は、厚生労働省の定める葉酸量400μgをしっかりと配合し、ママにも赤ちゃんにも必要な栄養素がたっぷり摂れるサプリです。

妊娠初期は自分とパートナーの気持ちを大事にしながら、mamaruで必要な栄養素を補ってくださいね。

また、葉酸は妊娠初期だけでなく、妊活中~授乳中まで継続して摂りたい栄養素です。

mitasシリーズは、

  • 妊活期向けの『mitas(ミタス)』
  • 妊娠期向けの『mamaru(ママル)』
  • 産後・授乳期向けの『mamaco(ママコ)』

の3つのラインナップをご用意しています。

それぞれの時期のからだの「いま」に合わせた「mitasシリーズ」をぜひチェックしてみてください。

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