
更新日:2025/7/24
産後の貧血を改善したい!原因や症状、今すぐ始めたい対処法まで【産婦人科医監修】

「立ちくらみがする」「疲れやすい」など、産後に貧血の症状で悩まされている人も多いのではないでしょうか。日々慣れない育児に追われる中で、「少しでも貧血の症状を改善したい」と思っているママもいるはずです。
一児の母である筆者も、産後しばらくはヘモグロビンの数値が低く、疲れやすいなどの貧血症状で苦しんだ経験があります。
そこでこの記事では、産後に貧血になる原因や症状、今すぐ始められる対処法について解説します。
貧血に悩まされているママの助けとなれば幸いです。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaco監修・産婦人科医】薬膳漢方検定所有 加藤智子先生
産婦人科医専門医、健康スポーツ医、抗加齢専門医、更年期カウンセラー
"産後も栄養補給できていますか?”
栄養補給は産後も重要。しっかり栄養を接種しないと母乳が栄養不足になり赤ちゃんに影響を与える恐れも。食事から十分な栄養を摂るのはなかなか難しいので、サプリメントの併用をおすすめしています。
"産後のママのケアは後回しにしがちですよね”産後は、これまで経験のない身体の使い方が増えます。
しかし、なかなか自分の体調ケアまで手が回らないママも多いよう。mamacoの和漢成分は全身に向けられた効果があり、体調維持が期待できます。
産後に貧血になりやすい原因
そもそもなぜ産後は貧血になりやすいのでしょうか。
実は、産後のママは様々な要因が影響し、貧血になりやすくなっているのです。
貧血のおもな原因は出産時の出血と授乳
出産直後に貧血になりやすい原因に、出産時の出血があげられます。
出血量は個人差があるものの、出産により500ml前後の出血が起こることで、貧血の症状が出やすくなります。帝王切開の場合はより出血量が多く、その症状も顕著だといわれています。
また、産後すぐから始まる赤ちゃんへの授乳も貧血の大きな原因に。母乳はママの血液から作られるため、鉄分不足になりやすいのです。
これらのいくつかの原因が重なって、産後は貧血になりやすくなるのです。
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産後、貧血になりやすい人の特徴は?
産後は、貧血になりやすい人もいれば、貧血になりにくい人もいます。
特に注意が必要なのは、「妊娠中に貧血の症状が出ていた人」や「出産時に大量出血だった人」です。
不安がある場合は入院中にしっかり医師に相談し、適切な処置を受けましょう。
血液から母乳が作られる仕組み
母乳は、乳房内の毛細血管に流れる血液をもとに作られます。
赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、ママの脳からは「プロラクチン」「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。このホルモンの影響により、血液中の栄養素が乳腺に届けられ母乳が作られるのです。
授乳に血液が使われることが、貧血になりやすい原因のひとつ。貧血を防ぐために、授乳中のママはしっかり栄養や水分を摂るようにしましょう。
血液から母乳を作るために必要な栄養素については、こちらで解説しています。
母乳が血液から作られる仕組みや、母乳を増やすポイントが知りたい人はこちらの記事をどうぞ。
今の私って貧血?産後の貧血でよく見られる症状
産後の貧血でよく見られる症状には、以下のようなものがあります。当てはまる症状が多い場合は、貧血の可能性があるので要注意です。
- めまい・立ちくらみ:血中の酸素が不足し、くらくらすることがあります
- 疲労感:少しの家事や育児でも疲れを感じることがあります
- 動悸:少し動くだけで心臓がドキドキすることがあります
- 顔色の悪さ:肌の色が青白く見えることがあります
- イライラ・不安感:イライラや不安感などメンタルに影響が出ることがあります
- 頭痛・肩こり:頭痛や肩こりなど身体的に影響が出ることがあります
少しでも早く産後の貧血を改善させるためにも、産後検診の受診は必須です!必要に応じて鉄剤を処方してもらうなどの処置を受けましょう。
産後の肩こりに悩む人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
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貧血と診断される数値は?
貧血と診断される数値について、WHOは妊婦の貧血を11.0 g/dL未満、妊娠中期は10.5 g/dL未満と定義しています。(※ヘモグロビンの数値)非妊婦は12.0 g/dL未満と設定されているため、妊婦の方が緩い数値設定に。
この数値設定を見ても、妊娠中は貧血になりやすいことが分かります。
参考:第1回 妊娠中の貧血の検査 (シリーズ妊婦健診の血液検査・尿検査) | 母子日赤だより | 東京かつしか赤十字母子医療センター
産後の貧血はいつまでつづく?
「貧血の症状、一体いつまでつづくの…?」と不安に感じている人もいるかもしれません。
産後の貧血はいつまでつづくのでしょうか?産後の貧血のピークについても解説します。
産後数か月つづく場合も
産後の貧血は、数か月間つづくことがあります。
出産直後から産後数か月は、授乳によって母乳がどんどん生成される時期。授乳により体内の鉄分がたくさん消費されるため、貧血がつづきやすく症状を実感しやすい時期です。
母乳育児の場合、産後8か月から1年ほどは貧血がつづくといわれています。(母乳育児でない場合は、早ければ産後2~4か月ほど)
また、月経の再開も貧血を左右します。月経が再開することで、貧血症状が悪化するリスクがある点に注意しましょう。
産後の貧血のピークは?
産後の貧血のピークは、出産直後から数週間とされています。
特に、出産直後は「出産時の出血」と「母乳を生成するために多くの血液を消耗」する体であるため、貧血のピークを迎えやすくなっています。
出産直後から数週間はなるべく体を労り、無理なく過ごすようにしましょう。
産後に貧血がつづくとどうなる?
産後に貧血の症状があっても、育児に追われてなかなか自分の体を労る時間はないものです。
しかし、産後の貧血を放置すると症状が悪化し、大事な赤ちゃんの命を守る育児に支障を来たしてしまうことも。
また、国立成育医療研究センターの研究では、産後に貧血だった女性は、貧血でなかった女性と比べて産後うつの発症リスクが1.63倍上がるというデータも出ています。
貧血は、体だけでなくメンタル面にも大きな影響を及ぼすもの。症状が気になる場合は、早めに医療機関を受診してケアをしましょう。
参考:産後うつに貧血が関係!?軽度でも放置せず、治療継続を(国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター 小川浩平医師)|医療ニュース トピックス|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト
産後うつについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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貧血気味で母乳育児をすると赤ちゃんも貧血になる?
ママが貧血でも赤ちゃんに影響が出ることはありません。その理由は、生後半年頃までの赤ちゃんは、妊娠中のママからもらった貯蔵鉄から鉄分を消費するから。
生後半年を過ぎると、貯蔵鉄を使い切るため、母乳やミルク、離乳食から鉄分を摂取するようになります。
授乳中の赤ちゃんの鉄分不足が気になるときにおすすめの鉄分サプリはこちらで紹介しています。
産後の貧血を改善するための方法と過ごし方4つ
産後の貧血を改善するためには、どのような方法や過ごし方があるのでしょうか。
「少しでも貧血の症状を改善させたい」と思っている人は、参考にしてみてくださいね。
血液をつくる栄養素を積極的に摂る
産後の貧血を改善するために最も気をつけたいのが食事です。血液をつくる栄養素を積極的に摂るようにしましょう。
まず第一に、鉄分を多く含む食材を食べること。さらに赤血球を作り出すときに使われる葉酸も積極的に摂りましょう。
【女性の鉄の食事摂取基準(mg/日)】※月経なしの場合
年齢 | 推定平均必要量 |
---|---|
18~29(歳) | 6.0 |
30~49(歳) | 6.5 |
50~69(歳) | 6.5 |
厚生労働省では、産後の女性はこの量に加え、1日に+2.5mgの鉄分を摂ることを推奨しています。
【鉄分を多く含む食材と含有量】
- ほうれん草…2.0mg/100g
- 豚レバー…13mg/100g
- ひじき…2.7mg/100g
- あさり…3.8mg/100g
【葉酸を多く含む食材と含有量】
- ブロッコリー…120μg/100g
- 茹で枝豆…260μg/100g
- 焼きのり…1900μg/100g
- 鶏レバー…1300μg/100g
また、ビタミンCやタンパク質は鉄分や葉酸の吸収率を高める働きがあるので、一緒に摂ることがおすすめです。一方で、珈琲や紅茶に含まれるタンニンは、鉄の吸収を妨げるため一緒に摂取するのは避けましょう。
産後は育児に追われ、自分の食事は後回しになりがちですが、貧血を防ぐためにも、なるべく栄養バランスを考えた食事を摂るようにしましょう。
葉酸が多く含まれる食べ物についてより詳しく知りたい人は、こちらもチェック!
貧血予防に役立つ成分が入った産後サプリを飲む
産後、育児に忙しいママは、しっかり食事をとること自体が大変なこと。そんなママの貧血対策には、産婦人科医監修の産後サプリ「mamaco(ママコ)」がおすすめです。
mamacoには、貧血予防に役立つ鉄分や葉酸、ビタミンなどの栄養素がオールインワンで配合されています。
たとえば、産後のママは通常時よりも100μg多く葉酸を摂ることを勧められていますが、mamacoには120μgの天然葉酸を配合。鉄の推奨付加量2.5mgに対しては、食事からの不足分もあわせた15mgが配合されています。
一緒に摂りたいビタミンDの不足分に対しても、8μgが配合されていることからも、不足しがちな貧血にアプローチする成分がmamacoでしっかりと補えるでしょう。
「食事だけでは必要な量が摂れているか心配…」と悩むママでも、1日に摂りたい栄養素を手軽にチャージすることができますよ。
また、mamacoには育児疲れをケアする和漢成分も配合。高麗人参やなつめなど漢方にも使われる成分が、ママの疲れた体に寄り添います。
さらに、大切な時期に飲むものだからこそ、mamacoは6つの無添加・国内製造・返金保証をお約束。GMPマークも取得し、高品質な商品を届けることに努めています。
そんなママと赤ちゃんのことを考えたサプリだからこそ、mamacoは産後サプリで唯一「ママリ口コミ大賞2025・葉酸サプリ部門」を受賞しています!
mamacoを購入するなら、オンラインからがおすすめ。産後の忙しい時期にわざわざ買いに出かけなくても、簡単に注文できて自宅に届くのも嬉しいポイントです。
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産後の体調をサポートするおすすめのサプリについては、こちらの記事でも紹介しています。
睡眠や休息をしっかりとる
産後の貧血と寝不足が重なると、悪循環を引き起こしやすくなります。そのため、なるべく睡眠や休息をしっかりとるようにしましょう。
睡眠不足は、ホルモンバランスが乱れ、自律神経が崩れやすい状態。体内の酸素量が減少することで引き起こされる、めまいや立ちくらみ、動悸、息切れなどの症状が悪化する恐れがあります。
赤ちゃんが眠っている間に仮眠や休息をしたり、パパにお願いして休める時間を確保したりすることが大切です。
産後はまだ体が完全に回復していないため、まずは体の回復に努めましょう。
ストレスをためずリラックスして過ごす
ストレスをためずにリラックスして過すことも重要です。
ストレス自体が貧血を引き起こすわけではありませんが、ストレスがかかることで自律神経の乱れや交感神経の異常を招きます。さらに、消化器系の機能低下により、鉄分の吸収を阻害するケースも。
産後の貧血を悪化させないためにも、ストレスはなるべく排除したい要因です。
好きな音楽を聴いたりアロマをたいて心身をリラックスさせたり、自分の時間を確保する方法で、ストレスを適度に発散させることが大切です。
家族や友人に育児や家事のサポートを依頼して、リフレッシュ時間を確保する工夫もおすすめですよ。
食事の工夫やサプリを活用して産後の貧血を改善しよう
産後は出血や授乳によって、貧血になりやすい時期。めまいや立ちくらみ、動悸など、辛い貧血症状が出ている人は、食事を工夫したりサプリを活用したりして、改善策を実践してみましょう。
貧血症状が改善されれば、育児にも無理なく穏やかに向き合えるかもしれません。
mamacoはそんな育児に奮闘するママに寄り添ったサプリ。赤ちゃんのことも大切ですが、ママ自身が自分のことも大切にできるように考えて作られています。
貧血対策にアプローチする鉄分・葉酸・ビタミン類もまとめてチャージできますよ。
mamacoを活用して、赤ちゃんとの生活を元気に過ごしましょう!
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