
更新日:2025/12/26
初産婦の母乳はいつから出る?母乳量を増やすためにできることを助産師が解説

初めての育児をスタートしたばかりのお母さんたちの心配ごとは、「母乳に関すること」が多くを占めます。
出産直後で入院中のお母さんたちからも「赤ちゃんが泣いているのは、おっぱいが足りないから?」「赤ちゃんが私のおっぱいを嫌がっている」「いつになったらおっぱいが出るの?」と、おっぱいに関する質問は少なくありません。
今回はそんな新米お母さんたちに向けて、母乳がいつから出るようになるか、そして母乳の量を増やすためにできることを助産師が解説していきます。
母乳育児に関する心配ごとが少しでも軽くなると嬉しいです。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaco監修・産婦人科医】薬膳漢方検定所有 加藤智子先生
産婦人科医専門医、健康スポーツ医、抗加齢専門医、更年期カウンセラー
"産後も栄養補給できていますか?”
栄養補給は産後も重要。しっかり栄養を接種しないと母乳が栄養不足になり赤ちゃんに影響を与える恐れも。食事から十分な栄養を摂るのはなかなか難しいので、サプリメントの併用をおすすめしています。
"産後のママのケアは後回しにしがちですよね”産後は、これまで経験のない身体の使い方が増えます。
しかし、なかなか自分の体調ケアまで手が回らないママも多いよう。mamacoの和漢成分は全身に向けられた効果があり、体調維持が期待できます。
初産で母乳が軌道に乗るのはいつ?
初産の場合、母乳は約1ヶ月くらいかけて徐々に軌道に乗ってくることが多いですが、その時期には個人差が大きいもの。お母さんの体の回復スピードや、赤ちゃんの吸う力などによっても大きく異なります。
また、初産婦さんは経産婦さんに比べて、緩やかに母乳が軌道に乗っていくことが多いということも知っておきましょう。
母乳量が安定するまでの流れ
母乳は、赤ちゃんが生まれたら急に出始めるわけではありません。赤ちゃんの成長やお母さんの体の変化とともに、徐々に量と質が変化していきます。
産後3〜5日ごろ
この時期は、お母さんの体内で母乳作りがスタートする時期。母乳が分泌されるようになるためには、2つのホルモンの働きが重要です。
- 1プロラクチン
- 2オキシトシン
- プロラクチン:母乳を乳腺の中で作る
- オキシトシン :母乳を押し出す
これらのホルモンがしっかりと分泌され、働くためには赤ちゃんがおっぱいを吸う「吸啜(きゅうてつ)刺激」が重要です。
赤ちゃんが頻繁に吸啜することで、脳に指令が送られ「おっぱいを作らなくちゃ!」と働き始めます。
この時期に分泌される濃い黄色の母乳を「初乳」といい、赤ちゃんを感染からまもる免疫物質(IgA)やたんぱく質、ビタミンAが多く含まれています。
しかしこの時期には、乳腺の中で母乳が作られるのに対し、上手に出すことができないため、「うっ積」と言われるおっぱいの張りや緊満感を感じることも多いです。
♦︎この時期のポイント
- 母乳があまり出なくても、頻回に赤ちゃんに吸ってもらいましょう。
産後2〜3週間ごろ
母乳の分泌量が増えはじめ、張りを感じやすくなりますが、授乳や搾乳をすることで張り感が軽減するようになる時期です。
この時期になると、体が母乳を作るリズムを覚え始めるため、「オートクリンコントロール 」という母乳を作るシステムが働くようになります。
オートクリンコントロールとは、赤ちゃんが吸った量に合わせて母乳が作られるしくみのこと。赤ちゃんに吸ってもらうほど母乳の分泌が良くなります。
この時期の母乳は「移行乳」と呼ばれ、やや白っぽく、少し濃いクリーム色の見た目をしています。初乳の時期に多く含まれている免疫物質(IgAなど)はまだ含まれていますが、たんぱく質は少しずつ減り、赤ちゃんの成長を促す脂肪分や糖分が増えてきます。
♦︎この時期のポイント
- おっぱいの張りを強く感じる時には、赤ちゃんに吸ってもらいましょう。
- おっぱいのトラブルも出やすい時期のため、トラブルがある時には母乳外来などで相談しましょう。
「乳腺炎」や「母乳外来」については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
産後1ヶ月ごろ
この時期になると、赤ちゃんの吸う力と母乳の分泌量のバランスが取れ、軌道に乗っていることが多いでしょう。おっぱいの張りが落ち着き、必要な時に母乳が作られるようになってきます。
ただし、母乳の出方はお母さんの心身の状態によって変化します。そのため、お母さん自身が健康な状態であることが重要です。
この時期の母乳は、「成乳」と呼ばれ、白くさらっとしています。脂肪分と糖分が多く含まれており、赤ちゃんの体の成長と脳の発達をサポートします。また、カルシウム・ビタミン・水分量も多く、消化に良いのが特徴です。免疫成分も引き続き含まれており、赤ちゃんを感染から守ります。
♦︎この時期のポイント
- おっぱいの張りを感じなくても心配しなくて大丈夫です。
- お母さん自身の睡眠、食事、ストレスなどのケアを大切にしましょう。
お母さんの元気を保つためにできることは、こちらで詳しく紹介しています。
母乳はどうやって作られる?
母乳の原料は、おっぱいホルモンと血液です。
出産後、胎盤が体から出ると、母乳を作る「プロラクチン」と母乳を押し出す「オキシトシン」が働き始めます。この2つのホルモンが母乳作りのカギとなります。
母乳は乳腺の中で作られますが、赤ちゃんがおっぱいを吸うことにより2つのホルモンの分泌が促され、作られる量が増えていきます。
お母さんの血液が乳腺を通過して、乳腺の細胞の中で血液中の栄養素を取り込み、母乳へと変わります。
また、赤ちゃんに吸われるほどおっぱいホルモンが分泌され、安定的に出るようになるというのが母乳のしくみです。
「母乳の原料やしくみ」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
助産師が教える!母乳育児を軌道に乗せるためにできること7つ
母乳の分泌量を増やすためには、おっぱいホルモンの分泌を助けることと、お母さんの心身の状態が良いことが大切です。
ここでは、母乳育児を軌道に乗せるためにできるセルフケアを7つ紹介します。母乳育児を続けていくためには、焦らずこれらのケアを続けることが大切ですよ。
頻回授乳を続ける
「吸われるほど出るようになる」というのが母乳の特徴です。赤ちゃんがおっぱいを吸うことで乳腺が刺激され、「もっと母乳を作って!」と指令を出します。
母乳を増やすための一番の近道は、「頻回授乳」といっても良いでしょう。
♦︎頻回授乳のコツ
- 赤ちゃんが泣き出す前に授乳する
- 1日8〜10回の頻回授乳を目指す
授乳の姿勢や環境を整える
頻回授乳をするためには、母子ともに快適に授乳をすることが大切です。
また、赤ちゃんがしっかりと乳首をくわえることができていないと、乳腺にきちんと刺激が伝わらないことも。授乳の姿勢や環境を整えることも大切です。
♦︎母子ともに快適な授乳のコツ
- おっぱいと赤ちゃんの口の高さを揃える
- 乳輪までしっかりとくわえさせる
- 痛みや傷がある時は姿勢を見直す
- 静かで落ち着ける場所で授乳する
- 必要なものを近くに準備しておく(クッション、ガーゼ、水分など)
授乳の正しい姿勢については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
栄養と水分をしっかり補給する
母乳の約9割は水分です。授乳中はこまめに水分を摂るようにしましょう。授乳前後にコップ一杯程度の水分を意識して摂るのがおすすめです。
また、質の良い母乳を作るためには、お母さんの体の回復と母乳に良い栄養をしっかりと意識して摂ることも重要です。授乳中は、特にたんぱく質、鉄分、葉酸、ビタミンB群、オメガ3脂肪酸などの栄養素が大切です。
| 栄養素 | 役割 | 主な食材 |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 乳腺組織やホルモンの材料となり、母乳の質を支える | 肉・魚・卵・豆腐・納豆 |
| 鉄分 | 赤血球をつくり、酸素を全身に運んで母乳の生産を助ける | レバー・赤身肉・小松菜・ひじき |
| 葉酸 | 赤血球の生成を助け、細胞の再生を促して母乳と赤ちゃんの発達を支える | 枝豆・ブロッコリー・ほうれん草・アボカド |
| ビタミンB群 | エネルギー代謝を促し、疲労回復やホルモン分泌をサポート | 玄米・豚肉・納豆・卵・ほうれん草 |
| オメガ3脂肪酸 | 血流を良くし、乳質を整える。赤ちゃんの脳や神経の発達にも関与 | 青魚(サバ・イワシ・サンマ)・えごま油・アマニ油 |
しかし、特に周囲のサポートが少ないお母さんにとって、これだけたくさんの栄養素を意識した食事を準備することは簡単なことではありませんよね。
「母乳育児はしていきたいけど、毎日の栄養補給のハードルが高すぎる」という方には、授乳期に特化したサプリを活用するのがお手軽ですよ。
そんな方におすすめなのが「母乳の栄養補給と育児の体調ケアのための産後サプリ・mamaco(ママコ)」です。
mamacoは、母乳の元になる栄養素や赤ちゃんの健やかな発育に必要な栄養素がぎゅっと詰め込まれたオールインワン産後サプリ。

普段の食事と合わせて摂ることで、厚生労働省が勧めている授乳中のお母さんに必要な栄養素を簡単にカバーすることができますよ。
中でも、母乳をつくる材料となる葉酸や鉄は、授乳中にしっかり補いたい栄養素。mamacoに含まれる葉酸は、サプリに多く含まれる合成葉酸ではなく、厚生労働省が推奨する「天然葉酸」を採用しているのがポイントです。

また、DHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸は、赤ちゃんの脳や神経発達に関係する栄養素です。魚料理が苦手な方でも、mamacoなら1日4粒で簡単に補給することができますよ。
そんなmamacoは、ママ向けアプリ「ママリ」の「口コミ大賞」で産後サプリで唯一受賞している実力派。
もちろん国内製造、無添加にこだわって作られていますが、先輩ママたちからの高い評価がなによりの信頼の証です!
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血流を改善する
母乳は血液から作られるため、血流が悪いと母乳の分泌も滞りやすくなってしまいます。凝りや冷えはセルフケアで予防・改善していきましょう。
♦︎おすすめの巡りケア
- 背中や肩を温める
- 湯船に浸かる(産後1ヶ月以降)
- 深呼吸をしてリラックスする
- 軽いストレッチや散歩をする
実は産後サプリのmamacoには、巡りケアをしてくれる和漢成分も配合されています。

高麗人参やナツメ、ショウガなどの和漢成分が、滞りがちな巡りを優しくサポートします。
巡りケアにも効果的な「温活」については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
睡眠と休息をとる
授乳をしている時期は、夜間の授乳などで睡眠が細切れになりがちです。しかし、短くても質の良い睡眠をとることがホルモンの安定に繋がります。
産後のお母さんは、短時間でも深い睡眠に入ることができる体になっているため、日中でも時間を見つけて横になる習慣を持つようにしましょう。
♦︎良い睡眠と休息をとるためのコツ
- 赤ちゃんが寝たら一緒に横になる
- ブルーライトを浴びすぎないように意識する
- 家族のサポートがある時は遠慮せずお願いする
不安をためない
不安やストレスは、オキシトシンの分泌を抑制してしまいます。自分なりのストレスケアを意識しましょう。
疲労や睡眠不足が続くと、メンタルが不安定になったりマイナス思考になったりすることもあります。心がしんどくなったときは、休息を優先させた方が良いという体からのサインですよ。
♦︎おすすめのストレスケア
- 家族や信頼できる人に話を聞いてもらう
- 助産師外来や母乳外来で相談する
- 自分の休息を優先する
頼れる人が周りにいないという方は、ぜひ「産後ケア」の利用を考えてみてくださいね。
mamacoに配合されている和漢成分は、巡りだけでなくお母さんの心の健康維持もお手伝いします。

和漢成分は長く摂り続けることにより、緩やかにお母さんの心身をサポートできますよ。
補助的なケアを取り入れる
色々なことを試してみても、思うように母乳の分泌が増えない、軌道に乗らないと感じる時には、補助的なケアを取り入れてみるのも手です。
母乳育児を長く続けていくためには、こだわりすぎず、細く、長く、楽しくを意識することが大切ですよ。
♦︎補助的なケアの例
- 母乳外来
- ミルクの使用
- 漢方やハーブティーなど
- 鍼灸、温熱療法など
母乳が軌道に乗るタイミングは人ぞれぞれ。休息をとりつつセルフケアを取り入れよう
母乳が軌道に乗り始めるタイミングには個人差があります。
周りのお母さんたちをみていると、自分だけできていないような気持ちになることもあると思いますが、母乳の出は本当に人それぞれだということを覚えておきましょう。
また、母乳育児を続けていくためには、自分も赤ちゃんも快適であることが最も大切です。母乳育児を楽しく長く続けるためには、自分自身のケアを大切にすることも意識して過ごしてみてくださいね。
mamacoは、母乳育児を頑張るお母さんの体と心を優しくサポートします。
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