更新日:2026/4/28

精子凍結とは?メリット・デメリットから流れ、費用まで不妊カウンセラーが解説

精子凍結とは?メリット・デメリットから流れ、費用まで不妊カウンセラーが解説
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「排卵日と出張が重なってしまう…」「大事な時期に限って、夫が家にいない」そんなすれ違いに、もどかしさを感じたことはありませんか?

子どもは早く授かりたいものの、パートナーの仕事の都合で妊活が思うように進まない…そんな方もいるかと思います。こうした悩みの選択肢のひとつに「精子凍結」があります。

この記事では、不妊カウンセラーが精子凍結のメリット・デメリットから具体的な流れ、費用の目安まで詳しく解説します。精子凍結が気になっている方はぜひ参考にしてくださいね。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmitas for men監修・男性不妊専門医】泌尿器と男性不妊のクリニック院長 寺井一隆先生

日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本生殖医学会専門医・指導医

大学病院で泌尿器全般の治療、泌尿器がんの専門治療などと合わせて、男性不妊治療を専門にしてきた。
2022年開業の同クリニックでも、泌尿器の様々な悩みに応えるのはもちろん、専門医師の少ない男性不妊治療に力を入れている。

泌尿器と男性不妊のクリニック

精子凍結とは?

精子凍結とは、採取した精子をマイナス196℃の液体窒素中で凍結し、将来に備えて保存しておく方法です。

凍結した精子は長期間の保存が可能で、人工授精や体外受精などの不妊治療に活用されます。

通常の不妊治療では、精子は射精後、時間の経過とともに受精する力が低下するため、採取後できるだけ早く医療機関へ提出する必要があります。

そんなときに、あらかじめ精子を凍結保存しておくことで、仕事や通院の都合などでタイミングが合わなくても治療を進めることが可能になります。

精子凍結は約50年の歴史があり、現在では主に不妊治療を行う医療機関を中心に、広く行われている技術です。

一方で、女性側の治療には卵子凍結といった技術もあります。卵子凍結が気になる方は、こちらのコラムも参考にしてくださいね。

精子凍結を考えるべき人とタイミング

今では多くの医療機関で行われている精子凍結ですが、自分は対象になるのか気になる方もいるでしょう。ここでは、精子凍結はどんな方に向いているのか説明します。

不妊治療のタイミングが合いにくいとき

精子凍結は、タイミングが合いにくいカップルの不妊治療の選択肢のひとつです。

不妊治療では、排卵日や採卵日に合わせてタイミングをとったり、精子の採取が必要になります。しかし、仕事や出張などで当日にパートナーが不在の場合、そのタイミングに合わせることが難しく、治療自体が進められないことも。

そんなとき、あらかじめ精子を凍結しておくことで、当日不在でも治療を進めることが可能になります。

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採卵日とは?
体外受精で卵子を取り出し、その日に精子と合わせて受精させる日のこと。

精子の数や状態が気になるとき

精子凍結は、将来に備えて状態のよい精子を残しておきたい方も対象になります。

女性の卵子ほど急激ではないものの、精子の質は加齢とともに徐々に低下するといわれています。そのため、若く、精子の状態のよいタイミングで凍結しておくという考え方があります。

未婚の方でも対応している医療機関は多いため、事前に確認しておくと安心です。

精子の質と年齢の関係については、こちらのコラムで詳しく紹介しています。

抗がん剤治療など、将来の妊娠に影響が出る可能性があるとき

将来の妊娠に影響を受ける可能性のある治療を受ける前に、精子凍結がすすめられることがあります。

たとえば、放射線治療や抗がん剤治療では、精子をつくる機能(造精機能)に影響が出る可能性があります。

近年はがん治療の成績が向上し、治療後の生活を見据える方が増えています。その中で、とくに若い方では、将来の妊娠について考えるケースも少なくありません。

そのようなときに、治療を始める前に精子を凍結保存しておくことで、将来に備える選択肢のひとつとして活用することができます。

精子凍結のメリットとデメリット

精子凍結は不妊治療のタイミングや将来の妊娠に備える方法のひとつですが、メリット・デメリットが気になるところ。それぞれみていきましょう。

メリット

精子凍結の大きなメリットは、精神的な負担を和らげ、将来の選択肢を広げられる点です。

今すぐ子供がほしい方の場合、仕事などの都合により採精のタイミングが合いにくい場合でも、ライフスタイルへの負担を抑えながら治療を進めやすくなります。その結果、スケジュールに追われるストレスが軽減され、不妊治療の精神的な負担の軽減につながります。

また、将来の妊娠に備えて凍結を行う場合も、元気な状態の精子を保存しておくことで選択肢が広がり、将来への不安を軽くすることができます。

デメリット

一方で、デメリットとしては費用がかかる点が挙げられます。

精子凍結は施術費以外にも、年間の保管料が必要になります。費用の詳細はこちらにまとめています。

また、凍結や融解の過程で精子にダメージが加わり、状態に影響が出ることも。詳しくはこちらで紹介していますが、こうした点も理解したうえで検討することが大切です。

精子凍結の具体的な方法と流れ

精子凍結は、医療機関でいくつかのステップを経て行われます。一般的な流れは以下の通りです。

予約・受診
まずは医療機関へ予約し、医師の診察や説明を受けます。治療内容や目的を確認し、凍結の適応やスケジュールについて相談します。

採精
院内または自宅で精子を採取します。事前に禁欲期間を指示されることもあります。

精液検査
採取した精子の数や運動率などを確認し、凍結に適した状態かを評価します。

調整
精子を凍結に適した状態にするため、専用の保護液を加えるなどの処理を行います。

凍結・保存
液体窒素を用いて精子を凍結し、専用の設備で長期保存します。必要に応じて、将来の治療で解凍して使用します。

精液検査をはじめとした、男性の不妊検査についてより詳しく知りたい方は、以下のコラムもチェックしてみてくださいね。

精子凍結の費用はどれくらい?

精子凍結の費用は、「保険適用」か「自費診療」かで大きく異なります。

■ 費用の目安(1本あたり)

  • 保険適用:約3,000円程度
  • 自費診療:約2万円前後

※長期間保管する場合は、別途年間の保管料がかかることが一般的です。更新料も同程度かかることが多く、継続するほど費用が増える点に注意が必要です。
※精子凍結は、採取した本数ごとに凍結・保存するため、本数が増えるとその分費用が追加されることがあります。

■ 自費になるケース

本人の希望で凍結を行う場合は基本的に自費となります。

  1. 治療当日に仕事などで採精できない可能性があり、事前に凍結する場合
  2. がん治療などに備えて、将来の妊娠の可能性を残すために行う場合
  3. 将来の妊娠に備えて希望で行う場合

※2.の場合は、自治体によって助成金の対象となることがあります(例:2026年時点の東京都では1回の上限5万円)。

■ 保険適用になるケース

  • 高度乏精子症(精子濃度500万/mL以下)で、当日に精子が得られない可能性がある場合
  • TESE(顕微鏡下精巣内精子回収法)で採取した精子を凍結する場合

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精子凍結の「本数」ってなに?

精子を保存・管理するために小分けにして入れる容器を1本、2本と数えます。

一般的には1回の不妊治療で1本使いますが、1回で妊娠するとは限らないため、あらかじめ2本以上に分けて保存することが多いです。女性の年齢などにより妊娠しにくい場合は本数を増やすこともあり、費用とのバランスも考えて決めることになります。

不妊治療全体の費用や保険適用についても知っておきたいという人は、こちらの記事もおすすめですよ。

精子凍結に関するよくある質問

ここでは、精子凍結についてよくある質問をまとめました。

自宅で採取することはできる?

医療機関によって異なりますが、自宅で採取した精液を持ち込める場合もあります。

ただし、採取から提出までの時間や温度管理などに注意が必要なため、事前に施設の指示を確認することが大切です。

凍結した場合の精子への影響は?

凍結保存した精子は、解凍の過程で一部にダメージが生じることがあり、運動率や生存率がやや低下するとされています。

一般的には、解凍後の運動率はもとの50〜80%程度になるといわれ、精子の形やDNAへの影響が指摘されることもあります。

ただし、実際の治療成績については、低下する報告もあれば、変わらないとする報告もあり、患者さんの状態や条件によって異なるため、一概に結論づけることはできません。

また実際の治療では、解凍後に元気に動いている精子を選別して使用するため、結果として大きな影響が出にくい場合も。特に顕微授精の場合は、受精率や妊娠率への影響は少ないと考えられています。

精子凍結は何本するべき?

凍結する本数や回数に明確な決まりはなく、1回のみの方もいれば複数回行う方もいます。年齢や精子の状態、治療方針、生活スタイルによって適した本数・回数は異なるため、医師と相談しながら決めていきましょう。

また、本数が増えると費用面もかさむため、その点も考慮する必要があります。

パートナーが嫌がるときはどうしたらいい?

精子凍結は将来に関わる選択のため、相手の気持ちにも配慮しながら、パートナーとの話し合いが重要です。

とはいえ、妊活が思うように進まずイライラしたり、パートナーとの温度差に悲しさを感じたりすることもあると思います。そう感じるのは自然なことです。

そのようなときは、自分のマインドを変えてみる、伝え方を工夫したり、落ち着いて話せる時間をつくったりすることが大切です。また、一人で抱え込まず、専門家に相談するという方法もあります。

パートナーとの関わり方については、こちらのコラムで不妊カウンセラーが詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

気持ちをあわせて「ふたりで取り組む妊活」を進めよう

妊娠は当然ながら、女性一人だけではできず、男性も一緒に取り組むことが必要になります。通院は女性が主体になりがちですが、精子凍結をはじめとして、妊活はふたりで進めていくもの

どちらか一方だけで頑張るのではなく、ふたりで支え合いながら取り組むことが重要です。最後は、妊活において男性側の体づくりも大切な理由について解説していきます。

男性の体づくりが大切な理由

妊娠は女性だけの問題ではなく、男性の体の状態も大きく関わります。

精子は日々つくられており、生活習慣などの影響を受けることがあります。たとえば、喫煙や過度な飲酒、肥満などは、精子の状態に悪影響を与える要因のひとつです。

適正体重を維持することは、女性だけでなく男性にとっても大切であり、バランスのよい食事を意識することが重要です。

さらに、体づくりを女性だけが行うと、気持ちの面でも負担や温度差が生まれやすくなります。女性と一緒に食事や生活習慣を見直していくことが、妊活の足並みをそろえることにもつながります

こちらのコラムを参考に、ぜひふたりで始められる妊活習慣をスタートしてみてくださいね。

忙しい男性の栄養サポートには「mitas for men」

男性も食事を見直し、バランスのよい食事を意識することが大切とわかっていても、出張や外食が続きなかなか思うように整えられない…そのように悩む方もいるでしょう。

そんな忙しい方の栄養サポートには、男性用妊活サプリ「mitas for men(ミタス フォーメン)」がおすすめです。

mitas for menは、「泌尿器と男性不妊のクリニック」院長監修のもと、妊活中の男性が意識したい栄養素をまとめて補えるオールインワンタイプのサプリ。

たとえば、妊活中の男性に必要にもかかわらず不足しやすい亜鉛やセレンなどのミネラルを配合。さらに、毎日のイキイキをサポートするビタミンC・E、リコピンなども、たっぷりと摂取できるような設計です。

ふだんの食事では摂りづらいマカなどの成分が含まれているのもうれしいですよね。

食事だけで体を整えるのが難しいと感じる場合は、こうしたサプリメントを取り入れて、パートナーと一緒に体づくりを進めるのもひとつの方法です。

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精子凍結はふたりの未来のための選択肢のひとつ

精子凍結は、将来の妊娠に備えるための選択肢のひとつです。妊活がなかなか思うように進まないときに検討することで、将来の可能性を広げ、精神的な負担を軽くできる場合もあります。

一方で、費用や精子への影響など、あらかじめ知っておきたい点もあります。メリット・デメリットを理解したうえで、自分たちに合った選択を考えることが大切です。

妊活は女性だけでなく、男性も一緒に取り組むもの。温度差を感じるときこそ、ふたりで食事や生活習慣を見直し、体づくりに取り組むことが、前向きに進めるきっかけになります。

mitas for menはそんな妊活を頑張る2人を応援しています。

参考1)「医学的介入により造精機能低下の可能性のある男性の精子の凍結保存」に関する日本不妊学会の見解

参考2)「生殖機能温存治療」「卵巣組織再移植」に係る費用の申請.東京都がんポータルサイト

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