更新日:2025/9/25

妊娠中期のおりものの特徴は?役割や注意したいサイン、赤ちゃんを守るセルフケアを助産師が解説

妊娠中期のおりものの特徴は?役割や注意したいサイン、赤ちゃんを守るセルフケアを助産師が解説
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妊娠中期のおりものには、さまざまな重要な役割があります。

この記事では、

・妊娠中期のおりものの特徴
・妊娠中のおりものの役割
・おりものの働きをサポートするセルフケア
・妊娠中に気をつけたいおりもののサイン

について助産師の視点から解説していきます。

妊娠中のおりものの特徴や赤ちゃんを守るためのケアを知って、元気にマタニティライフを過ごすためのヒントにしてくださいね。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医

毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。

"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。

まきレディスクリニック

妊娠中期のおりものの特徴

まずは、妊娠中期のおりものの特徴をチェックしてみましょう。

  1. 1量が増える
  2. 2乳白色〜透明
  3. 3さらっとしている・少し粘り気がある
  4. 4無臭〜弱い酸味のある匂い

量が増えると大丈夫かな?と不安になるかもしれませんが、これは正常な変化なので心配しなくて大丈夫ですよ。

反対に、注意が必要なおりものの状態はこちらで紹介しています。

妊娠中期におりものが変化する理由

では、妊娠中期にはなぜおりものの変化が起こるのでしょうか?

次に、その理由と妊娠中のおりものの役割を知っていきましょう。

女性ホルモンの増加

おりものに大きく関わるホルモンは、エストロゲンという女性ホルモンです。

妊娠中はエストロゲンという女性ホルモンの分泌が増えます。エストロゲンは卵巣から分泌されるホルモンですが、実は胎盤からも分泌されています。

妊娠中期以降は、胎盤が完成するためエストロゲンの分泌が多くなり、このエストロゲンの作用により子宮や膣まわりの血流が増え、分泌線の働きが活発になります。

その結果として、おりものの量が増えるのです。

膣内環境を守るため

妊娠中は免疫が少し弱まります。そのため、いつもより感染にかかりやすくなるという特徴があります。

妊娠中に増えたおりものは膣内を酸性に保ち、雑菌の侵入や繁殖を防ぐ役割があります。

妊娠中の膣炎や子宮内膜炎は、早産や前期破水の原因にもなってしまうため、おりものは重要な役割を担っているのです。

赤ちゃんを感染から守るため

妊娠中期に増えるおりものは、赤ちゃんを感染から守る働きもしています。

おりものの大部分は、子宮の出口である子宮頚部というところから分泌されます。おりものが増え子宮の出口に粘液の栓が作られることにより、雑菌が子宮内に侵入するのを防いでいます

子宮・胎盤の成長による影響

妊娠経過に伴い、子宮や胎盤の血流が豊かになると、その影響でおりものの成分である子宮頚部や膣の粘膜の分泌が活発になります。

この変化も、妊娠中期以降におりものの量が増える一因です。

おりものの働きをサポートするセルフケア3つ

妊娠中のおりものにはさまざまな働きがあります。

膣や子宮の環境を整え、感染を防いで妊娠を継続するためには、おりものにしっかりと働いてもらうことが必要不可欠

ここでは、おりものの働きをサポートするためのセルフケアについて紹介します。もしかしたら、普段何気なくしていることがおりものの働きを邪魔しているかもしれませんよ。

清潔を保つ

膣炎などの感染を予防するためには、デリケートゾーンを清潔に保つことが大切。ここで注意したいのが、間違った清潔の保ち方です。

◆NG行動

  • ビデを頻繁に使用する
  • しっかりと石鹸で洗う
  • おりものシートを頻繁に使用する

一見、清潔を保つための行動のように見えますが、実はこれらは逆効果なんです。

デリケートゾーンの洗い方

デリケートゾーンの洗いすぎや洗浄力の強い石鹸の使用はNG。傷をつける原因になったり、体を守るための常在菌を洗い流してしまうことに繋がります。

おりものが多いと気になるかもしれませんが、実はデリケートゾーンはぬるま湯で洗うだけで十分です。気になるときは、洗浄力の優しいフェムケア用の洗浄剤を使うようにしましょう。

おりものシートの使用

おりものシートは、おりものが多いときに便利なアイテム。しかし、通気性が悪く熱がこもりやすいため、雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまうのです。

また、妊娠中はいつもに比べて肌がデリケートになる方も少なくなく、皮膚の刺激やかぶれの原因となることも。妊娠中は、通気性や吸水性の良い自然素材のインナーを使用するのがおすすめです。

おりものが気になるときは、布ナプキンを使用したり下着をこまめに取り替えたりなどの工夫も◎ですよ。

免疫を守る生活習慣

免疫力を底上げし感染を防ぐためには、生活習慣を整えることが必須です。

体の免疫細胞の約8割は腸内に存在するため、腸活を意識したケアがおすすめ。腸内環境を左右する腸内細菌のバランスが整うと、子宮内や膣内に存在する細菌のバランスも整いやすくなりますよ。

バランスの良い食事

妊娠中は、妊娠中に摂取が勧められている栄養素を摂ることはもちろん、腸活を意識した食生活がおすすめです。

妊娠中期は、特にこれらの栄養素を意識して摂ることが大切です。

栄養素妊娠中期・後期の必要量働き
エネルギー+250 kcal/日胎児発育や母体の基礎代謝増加に必要
葉酸+240μg神経管閉鎖障害(無脳症・二分脊椎など)予防のため。妊娠1か月以上前から摂取が推奨される
+9.0 mg/日胎児・胎盤への鉄供給と、母体の血液量増加に備えて必要。妊娠後期に大幅に必要量が増加
たんぱく質+10〜15 g/日胎児・胎盤・母体組織の発達に必要
カルシウム通常時と同じ胎児の骨や歯の発育に必要。付加量は設定されていないが、不足しやすいため意識が必要

また、腸内環境を整えるためには、腸活を意識した栄養素を摂ることも大切です。

  • 発酵食品
  • 食物繊維
  • オリゴ糖

腸内環境を整えてくれる発酵食品に含まれる善玉菌は、一度摂っても長くとどまることはできません。そのため、毎日コツコツ継続して摂りながら、善玉菌のエサとなる食物繊維とオリゴ糖も一緒に摂ることが重要です。

妊娠中の腸活については、こちらの記事でも紹介しています。参考にしてみてくださいね。

免疫力を高めるためには、これらの栄養素全てを食事で補うことが理想ですが、実際に毎日続けるのは簡単なことではありません。

そんな時におすすめなのが妊婦さんに特化した葉酸サプリの「mamaru(ママル)」です。

mamaruには、厚生労働省でも妊娠中に摂ることが推奨されている葉酸や鉄分を始めとする栄養素がたっぷりと配合されています。

さらに、mamaru最大の特徴が、約250億個の乳酸菌・食物繊維・ラクトフェリンが含まれているところ。

これらの成分をオールインワンで摂ることができるため、妊娠中に必要な栄養素を補給しながら、腸内環境を整え、膣や子宮内の細菌のバランスを整えるサポートにもなります。

細菌のバランスを整えるためには、コツコツ毎日継続することが何より重要です。

業界最小サイズの粒とニオイを抑える加工で、飲みやすい工夫がされているmamaruなら、習慣化するのが大変と感じている方でも簡単に続けることができますよ。

1日4粒目安を好きな時間に飲むだけで、妊娠中のママと赤ちゃんの元気をサポートできます。

なんと、体の中の善玉菌のバランスを整える「菌活」を目的として乳酸菌や食物繊維を配合しているのは、妊娠中の方に特化した葉酸サプリとしては史上初なんですよ!

お母さん自身の健康はもちろん、お腹の中の赤ちゃんにとっても健やかなマタニティライフを過ごすための助っ人として、ぜひmamaruを活用してくださいね。

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十分な睡眠と休養

睡眠不足は免疫細胞の働きの低下や、炎症反応を起こしやすくなる状態を招いてしまいます。

妊娠中期になると、子宮が大きくなって熟睡しづらくなることも。クッションや抱き枕などを活用しながら寝やすい姿勢を探してみましょう。

また、寝る前のブルーライトは睡眠の質を低下させてしまうので注意しましょう。

夜に寝れないときは、日中に合間を見つけてお昼寝の時間を持つことも大切です。お昼寝は30分程度にしましょう。

適度な運動

適度な運動は、自律神経を整え、腸の働きを助けて免疫機能をサポートしてくれます。

妊娠中の運動は、軽めで継続しやすいものがおすすめです。ウォーキング、マタニティヨガ、ストレッチなどが取り入れやすく続けやすいですよ。

運動習慣のない人は、翌日に疲れを持ち越さない程度の軽めのものから取り入れていくのが良いでしょう。

妊娠中の運動」に関しては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

安全なスキンシップ

妊娠中の性交渉の際には清潔を心がけ、コンドームを使用することで感染症の予防をすることが大切です。また、爪の間には細菌がたまりやすいため、パートナーの爪を短く整えておくことや手を清潔にしておくことも必要です。

お腹の張りや、子宮の出口の短縮など切迫早産の兆候がある時には、手を繋ぐ・ハグなど、負担にならないスキンシップを心がけましょう。

妊娠中のスキンシップ」については、こちらの記事でも解説していますよ。

妊娠中に気をつけたいおりもののサイン4選

最後は、妊娠中に気をつけたいおりもののサインを4つ紹介します。

  1. 1ヨーグルト状で痒みがある
  2. 2色があり悪臭を伴う
  3. 3サラサラして水っぽい
  4. 4出血が混ざる

気をつけたいサインがあるときは、免疫力の低下や感染が起きている、お産が進行している可能性があるため注意が必要です。

ヨーグルト状でかゆみがある


ヨーグルト状のおりものは、カンジダ膣炎の特徴的な症状の一つです。カンジダ膣炎は感染症ではありませんが、免疫低下などで起こりやすくなります。

デリケートゾーンのかゆみや腫れやヒリヒリ感を引き起こすため、かかりつけ医に相談しましょう。自己判断で市販薬を使用しないように注意してくださいね。

色があり悪臭を伴う

黄色・緑・灰色などおりものに色があり、匂いが気になる時には感染を起こしている可能性があります。

子宮内に感染が広がると、子宮内膜炎や絨毛膜羊膜炎など切迫早産や早産のリスクを高めてしまいます。

サラサラして水っぽい

おりものがサラサラして水っぽい場合は、破水している可能性があります。「破水」と聞くと、たくさん水が流れ出てくるイメージを持ちがちですが、破水が起こる場所によって流れてくる水の量は異なります。

破水すると、赤ちゃんがいる環境に変化が起こり、感染するリスクが高くなってしまうため入院が必要です。また、週数によっては大きな病院での管理が必要になる場合も。

水っぽいおりものがある場合は、夜間や休日でも速やかにかかりつけ医に連絡しましょう。

出血が混ざる

妊娠中期におりものに血液が起こる原因には、色々なことが考えられます。

  • 子宮の出口のただれ
  • デリケートゾーンのただれや傷
  • 診察や性交による刺激
  • 切迫流産・切迫早産
  • 前置胎盤
  • 胎盤早期剥離

妊娠の経過に影響を与えない軽症なものであることも少なくありませんが、切迫早産などの場合は安静や入院管理が必要になることもあるため、出血がある場合は夜間や休日でも速やかにかかりつけ医に連絡をしましょう。

切迫早産の時に起こる出血については、こちらの記事で詳しく解説しています。

また、膣からの出血とよく間違われる症状のひとつに、便秘による肛門からの出血があります。妊娠中の便秘についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

妊娠中はおりものを味方につけて健やかなマタニティライフを!

妊娠中期のおりものは、マタニティライフを健やかに過ごすために大切な役割を担っています。

急におりものの量や質が変化すると心配になるかもしれませんが、注意が必要なサインをチェックして安心して過ごしましょう。

また、おりものの役割をしっかりと味方につけるためには、正しいセルフケアや生活習慣が大切です。

特に腸内環境や子宮内環境、膣内環境を整えるためのインナーケアは重要です。インナーケアはコツコツ続けることがとても大切なので、腸活を意識した食事や睡眠、運動などを整えることを意識していきましょう。

手軽で簡単に取り入れることができるインナーケアのひとつには、マタニティサプリの「mamaru」もおすすめ。妊娠中の元気はmamaruが応援します。

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