更新日:2024/11/19

妊娠中は温泉に入ってもいい?嬉しい効果や温泉を楽しむための注意点を解説

妊娠中は温泉に入ってもいい?嬉しい効果や温泉を楽しむための注意点
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妊娠中、特に初めての妊娠では、今まで楽しめていたことが制限されるのではないかと、不安に思う方も多いでしょう。

たとえば、旅行やレジャーもその一つ。休暇に温泉旅行を計画していたのに、妊娠がわかって諦めようか悩んでいる方もいるかもしれません

「妊娠中は温泉に入っても良いの?」「赤ちゃんに悪影響はない?」「何か特別な注意点はある?」など、気になることはたくさんありますよね。

この記事では、妊娠中の温泉に関する疑問や不安を解消し、安心して温泉を楽しめるようにするための情報をわかりやすく解説します。

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

妊娠中は温泉に入っても大丈夫?

妊娠中も、温泉旅行や近場の温泉施設に行きたいと考えている方もいるかもしれません。

結論からいうと、妊娠中に温泉に入ることは基本的に問題ありません

かつては日本の温泉に関わる法律「温泉法」により、妊婦さんが温泉に入ることが禁忌とされていました。しかし2014年に改定が行われ「温泉の一般的禁忌症(浴用)」の項目から「妊娠中」の文言は削除されています※1。

温泉に入ること自体もそうですが、泉質についても妊娠中の体調に影響を及ぼすものではないとされているほか、温泉に入ることで感染症のリスクが高まるとは考えられていません

とはいえ妊娠初期でつわりや流産が心配、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった合併症があるなど、何か気になることがある場合は、予期せぬ事態に備えて医師に相談しておくと安心でしょう。

妊娠中の温泉で期待できる嬉しい効果

妊娠中はホルモンバランスの変化やお腹の大きさによる負担などから、心身ともに疲れを感じやすい時期です。

実はそんな時期の温泉は、むしろ妊婦さんにとって嬉しい効果をもたらしてくれる場合があります。どんな効果が期待できるのか、見ていきましょう。

リラックス効果

温泉の温熱効果と浮力により、心身がリラックスしやすくなります

温かいお湯に浸かると自律神経の働きが整えられるため、日頃の疲れやストレスの軽減に役立つ可能性があります。

またお湯の浮力を受けることで、だるさを和らげる効果も期待できるでしょう。

肩こりや腰痛を軽くする

温泉に入ることで血行促進効果が期待できるため、妊娠中に起こりがちな肩こりや腰痛が和らぐことがあります。

お腹が大きくなってくると、腰や肩に負担がかかり痛みを感じやすくなることも。温泉に浸かり温まることで、血液の流れがスムーズになったり筋肉の緊張がほぐれたりして肩や腰の痛みが軽くなる可能性があります。

冷えの改善

温泉で体を温めると血流がよくなり「冷え」の改善につながりやすくなります。

温泉の成分が皮膚から染み込むことで、体の末端の細い血管まで血流がよくなり、手足もポカポカに。手足をはじめ体の冷えが解消されると、寝つきがよくなったりむくみが改善したりといった効果が期待できるでしょう。

妊婦さんが温泉に入るときの注意点

妊娠中に温泉に入ることに問題はありませんが、注意すべき点がいくつかあります。温泉を楽しむためには、以下の点に注意しましょう。

転倒に気をつける

浴室の床は滑りやすくなっています。また、お腹が大きくなるにつれて足元が見えづらくなったりバランスを崩しやすくなることもあるでしょう。

手すりを利用したりゆっくりとした行動を心がけたりして、転倒しないように注意しましょう。

熱すぎるお湯やサウナには入らない

お湯の温度が高い温泉に浸かると、血圧が急上昇したりのぼせたりして気分が悪くなってしまうことも。妊娠中に温泉に入る時は、温度も確認しておくとよいでしょう。

サウナと水風呂も温度の変化が大きいため、妊娠中は避けるようにしてくださいね。

長湯をしない

妊娠中は体を循環する血液の量が増えているため、普段よりものぼせやすくなっている状態。長湯をしてしまうと「のぼせ」によるめまいが生じやすくなり、転倒のリスクも高まります。

お湯に浸かる時間は、長くても1回あたり10分程度にしておきましょう。

食後すぐや空腹時に入浴しない

食後は消化のため、血液が胃腸に集中します。そんなときに温泉に入ると貧血を起こしやすいため、注意が必要です。また、空腹時の入浴は低血糖で気分が悪くなったり立ちくらみを起こしたりする可能性も。

空腹時や食直後の入浴は避けるようにしましょう。

一人で入浴しない

万が一の事態に備え、誰かと一緒に入浴するか周りに人がいるときに入りましょう

妊娠中は当然ながら普段とは異なる体の状況であるため、急な体調不良が起こらないとも限りません。一人で入っているときに倒れてしまうと、対処が遅れてしまう可能性もあります。

水分補給を忘れない

妊娠中は普段よりも多めの水分補給が必要です。また、入浴時は汗をかきやすいため脱水症状になる可能性も否定できません。脱水を起こすとめまいや立ちくらみを起こしやすくなり、転倒のリスクも高まります

入浴前後にコップ1〜2杯程度の水分補給を心がけましょう

温泉に入る時の水分補給には何がいいか迷ったときは、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

助産師が教える妊婦さんにおすすめの飲み物10選!気をつけたい飲み物と摂取のコツも紹介

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湯冷めに注意する

入浴後は血管が拡張しているため、体温が下がりやすく湯冷めしやすい状態です。

長時間薄着でいることは避け、熱さが落ち着いたら適切な衣服を身につけましょう。体が冷えてしまうと、お腹が張りやすくなってしまいます

遠方の温泉はなるべく控える

長時間の移動は体に負担がかかります。特に妊娠後期にはいったら、長距離の移動は避けたほうがよいでしょう。

また遠方の温泉を選んでしまうと、出血やお腹の張りなどがあったときにかかりつけの病院に受診できません。万が一のことを考え、なるべく近場の温泉を選ぶようにしましょう。

温泉以外にもちょっと気になる!妊娠中のギモンあれこれ

妊娠中は温泉以外にも気になることがたくさんありますよね。ここでは、妊娠中のよくある疑問をいくつかご紹介します。

Q1.髪の毛を染めてもいい?

妊娠中のヘアカラーがお腹の赤ちゃんに悪影響を与えることは、ほとんどないとされています。一方で、安全性が明確にされているともいえないのが現状です。

赤ちゃんへの影響が心配な方は、妊娠中のヘアカラーは避けるか最小限にしておくことをおすすめします。

妊婦さん自身は、カラーリングによる頭皮のかぶれに注意が必要です。妊娠中は皮膚が過敏になる方も多くいます。いつものカラーリング剤でも頭皮がかぶれてしまう可能性があるため、十分注意しましょう。

Q2.ヒールの高い靴はダメ?

ヒールの高い靴を履くこと自体が、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼすことはないといってよいでしょう。ただし、ヒールの高い靴を履くことで転倒のリスクが高まれば、赤ちゃんにとってはよいことではありません

また、妊婦さん自身にとっては腰痛を起こしたり足がむくみやすくなったりすることにもつながります。

妊娠中は、なるべく足への負担の少ないヒールの低い靴を選んだほうが安心であるといえますね。

Q3.葉酸サプリは飲まないほうがいいって本当?

「葉酸サプリは飲まないほうがいい」というのは誤りです。お腹の赤ちゃんの正常な発育のためには、葉酸サプリが欠かせません。

葉酸は、お腹の赤ちゃんの先天異常「神経管閉鎖障害」のリスクを減らすことに役立つ栄養素。特に妊娠初期に十分に摂取することが重要であるとされています。

葉酸はビタミンB群の一種であるため食品からも摂取可能ですが、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、サプリメントなどから1日400μg補給することが推奨されています※2。

葉酸サプリの必要性についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事でも解説しています。

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妊娠中に葉酸サプリを飲むなら『mamaru(ママル)』がおすすめです。

mamaruは、厚生労働省が妊活中から妊娠初期の方に対して推奨する、1日あたりの摂取量400μgの葉酸をしっかりと配合しています。

また、妊娠中に十分に補っておきたい鉄は「ヘム鉄」を配合。ヘム鉄は体内への吸収率が高いため、貧血の予防効果に役立つでしょう。

その他、mamaruは葉酸以外のビタミンB群や亜鉛、マグネシウムなど、妊娠中に需要が高まる栄養素がオールインワンで補給可能。妊娠中の体調管理をサポートします。

さらに、約250億個の乳酸菌と食物繊維を配合しているので、腸内環境のケアも期待できます。

腸内環境がよくなると、お腹の調子が整ったり免疫機能が正常に働いたりといったことにつながるため、妊婦さんの体調を良好に保てる可能性が高まりますよ。

「サプリメント独特の風味が苦手…」という方もmamaruなら大丈夫。

天然由来のコーティングを施し、においもほとんど気になりません。粒の大きさも業界最小レベルなので、つわりなどで体調がすぐれないときでも飲みやすい点も嬉しいポイントですね。

全国のドラッグストアでも購入できますが、一番お得に買うなら公式サイトがおすすめ。公式サイト限定の割引価格でぜひゲットしてください。

お腹の赤ちゃんとご自身に必要な栄養素を手軽に補うなら、ぜひmamaruを始めてみてくださいね。

妊娠中におすすめの葉酸サプリについては、こちらの記事も参考にしてくださいね!

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この記事でご紹介した点に注意すれば、妊娠中の温泉も安全に楽しめますよ。

温泉旅行を計画している方は、移動時間や休憩にも気を配り、無理のないスケジュールを立てましょう。体調が優れない場合は、思い切って計画を中止する勇気も大切です。

そして妊娠中も温泉や旅行などのレジャーを楽しむためには、体調管理が重要。妊婦さんに必要な栄養素はバランスのよい食事から摂取することが基本ですが、どうしても不足してしまう成分もあるでしょう。

妊婦さん向けのサプリメント「mamaru」なら、妊娠中に不足しがちな栄養素と赤ちゃんの先天異常のリスク低減に欠かせない葉酸を十分に摂取できます。

mamaruでママと赤ちゃんの健康を守り、楽しいマタニティライフを過ごしましょう。

参考文献:

※1 環境省 温泉法第18条第1項の規定に基づく禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等について(概要)

※2 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)

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