更新日:2024/9/27
妊娠中はなぜ頻尿になりやすい?原因やシーン別の対処法を徹底解説
「妊娠すると頻尿になるのはどうして?」「妊娠後の頻尿の原因や対策が知りたい」と考えるママは多いでしょう。
頻尿は、妊娠すると起こる代表的なマイナートラブルの1つです。
この記事では、妊娠中の頻尿の原因や、シーン別の対処法について徹底解説します。
夜寝ている時などの状況別にそれぞれの対策を紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
頻尿は妊娠中期になると少し改善される傾向にありますが、後期に入ると再発しやすいため原因を知っておくと対応しやすいですよ。
先に対処法を知りたい人はこちらからチェック!
この記事に登場する専門家
WEBライター 佐野春佳
絶賛妊娠中のWEBライター。大学院では神経生物学を専攻。大好きなマラソンと妊活をどう両立するか、日々模索中です。論文を基に、関連する最新の研究や知見をわかりやすく伝えます!
妊娠すると頻尿になるって本当?
妊娠すると頻尿になる、というのはよく知られています。
つわりのように体調を大きく崩すわけではありませんが、妊娠中の厄介なマイナートラブルの1つとして悩む妊婦さんは多いようです。
頻尿の原因は、妊娠すると誰しもが経験する過程なので、正しい知識で適切に対処できるようにしておきましょう。
妊娠中に頻尿になる原因
妊娠中に頻尿になる原因は、大きく2つが考えられます。
- 血液量の増加のため
- 子宮が膀胱を圧迫するため
順番に見ていきましょう。
血液量が増えるから
頻尿になる原因の1つは、ママの血液量が増えるためです。
妊娠すると血液を通してお腹の赤ちゃんにも栄養が送られます。
ママ自身と赤ちゃんの両方に血液が必要になるため血液量が増加、それに伴い腎臓での血液のろ過量も増えます。
腎臓は血液中の老廃物をろ過し、尿として体の外に出す働きがあるため頻尿が起こる原因のひとつとなるのです。
頻尿と血液量の関係をまとめると、
- 必要な血液量が増加する
- 十分な血液量を確保するため、水分を多く摂取するようになる
- 全身の血液量が増える
- 腎臓での血液のろ過量が増える
- 尿量が増加する
という流れが予想できます。
実は、妊娠中は喉が渇きやすく、水分をたくさん欲することが多い時期。
普段水をあまり飲まない人でも、妊娠中は頻繁に水分補給をしていたなんてことも。
知らず知らずのうちに、体が水分を必要としているのですね。
妊娠中の水分補給のコツやおすすめの飲み物については、こちらのコラムがおすすめです。
助産師が教える妊婦さんにおすすめの飲み物10選!気をつけたい飲み物と摂取のコツも紹介
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膀胱が子宮に圧迫されるから
子宮が膀胱を圧迫することも原因の1つです。
妊娠後、赤ちゃんの成長が進むにつれて子宮も次第に大きくなっていきます。
女性の場合、膀胱は子宮と恥骨(骨盤の一部)の間にあり、子宮による圧迫の影響を受けやすい位置にあります。
大きな子宮が膀胱を圧迫し、膀胱の容量が小さくなるとおしっこをたくさん貯められないので、頻繁にトイレに行きたくなるのです。
頻尿になるのはいつから?いつまで続くの?
頻尿はいつからいつまで続くのでしょうか。
ここでは妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期に分けて紹介します。
早い人では妊娠初期から始まる
頻尿は、早い人で妊娠初期の初め頃から症状が現れると言われています。
これは、妊娠するとプロゲステロンと呼ばれるホルモンの分泌が増加することが原因です。
プロゲステロンは、妊娠を維持するのに重要ですが利尿作用もあるため、妊娠すると自然にトイレが近くなります。
妊娠中期に少し落ち着く傾向
妊娠中期に入ると、頻尿の症状は少し落ち着く人が多いようです。
これは、いわゆる安定期に入るとホルモンのバランスが安定するためと考えられています。
しかし個人差が大きいため、中には出産までずっと頻尿に悩まされたというママも。
人によって状況や体質が異なるため、妊娠中期でも頻尿が続く場合もあることを覚えておきましょう。
妊娠後期に再度始まることが多い
妊娠後期では、赤ちゃんが大きく成長し子宮が膀胱を圧迫するため、頻尿が再開することが多いようです。
大きな子宮が膀胱を圧迫するため膀胱の容量が小さくなってしまい、尿が溜まりやすくなります。
妊娠後期はお腹が大きくなり体が動かしづらいため、トイレにいくのも一苦労。
辛い頻尿ですが、妊娠している間だけと考えて乗り切りましょう。
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こんな症状には要注意!
頻尿は妊娠すると発生する自然な生理現象です。
しかし、下記に当てはまる場合は膀胱炎や腎盂腎炎(じんうじんえん)などが疑われるため、早めに医療機関を受診しましょう。
・血が混じっている
・排尿時にヒリヒリ痛む
・おしっこが濁っている
また、尿の色が濃い黄色やオレンジ色の場合は脱水のサインなので、速やかに水分を補給してください。
【シーン別】頻尿の対策と対処法
ここでは、頻尿の対処法についてシーン別に解説します。
また、いまからできる対策もチェックしておきましょう。
電車やバスの中
電車やバスを利用することが多い人は、こちらを参考に対策しましょう。
- 電車やバスに乗る前は、催していなくてもトイレへいっておく
- 駅やバス停周辺のトイレの場所をチェックしておく
- トイレに近い車両に乗る
また、高速バスなどを利用する際は、トイレ付きの車両やプランを選ぶと安心です。
車での移動中
車での移動は、コンビニやスーパーなどに比較的立ち寄りやすいというメリットがあります。
とはいえ、長距離運転や高速道路、渋滞などではトラブルが多いもの。
下記3点を参考にしっかり対策しておきましょう。
- トイレ休憩できる場所をチェックしておく
- 携帯トイレを準備しておく
- 渋滞やラッシュを避けるような計画を立てる
よく知った道であっても、トイレを利用できる場所がどこにあるか、次の場所までどのくらいの距離があるのか、などは意外に覚えていないもの。
普段は平気でも、妊娠中の無理は禁物なのでしっかり確認しておくことが大切です。
徒歩での移動中
徒歩での移動の際に、気をつける点はこちら。
- 移動途中のトイレの場所をチェックする
- デパートなどではトイレがあるフロアを覚えておく
旅行の際は、トイレを確保しやすい場所を選ぶことも大切です。
また、大型の商業施設ではフロアごとにトイレがあるとは限らないため、どの階にトイレがあるかを事前に確認しておくといいでしょう。
会議や打ち合わせ中
会議や打ち合わせ中はどうしても抜けられない、という方は多いでしょう。
とはいえ、長時間トイレを我慢するのは心身ともにいいことではありません。
対処法としては、職場に事情を伝え、会議などでも気軽に席を立てるような環境を整えることが挙げられます。
働くママにとって、職場スタッフやクライアントの理解と協力はスムーズな妊娠経過にも重要なので、信頼できる人に相談してみましょう。
また、母子手帳をうまく活用することで職場に適切な措置を取ってもらうこともできます。
参考:(母健連絡カード(母性健康管理指導事項連絡カード)について)
母子手帳のもらい方や活用方法については、下記のコラムを参考にしてみてくださいね。
母子手帳はいつもらう?もらえる場所や必要なもの、気になる受け取り方のQ&Aを解説
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夜寝ているとき
夜寝ているときに、何度もトイレに起きてしまうという妊婦さんは少なくありません。
頻尿で寝不足になってしまう場合もあるので、下記に注意して十分な睡眠がとれるように工夫しましょう。
- 夜寝る前に水分を摂りすぎない
- 夕食は水分の多い食事を控える
- カフェインを摂取しない
- 体が冷えないように温める
水分補給は大切ですが、夜だけは水分を摂りすぎないようにすることで睡眠中の頻尿を予防できます。
また、スープ類や水分を多く含む野菜、果物にも要注意です。
さらに、寒い冬はトイレにいく回数が増えるように、体の冷えは膀胱の収縮を誘発するためトイレが近くなります。
できるだけ体を温めて冷やさないようにしましょう。
頻尿のときでもママと赤ちゃんのために守ってほしいこと
頻尿で頻繁にトイレに行くのはちょっと面倒、と感じる妊婦さんは多いでしょう。
しかし、頻尿は妊娠に伴う生理現象。上手に付き合っていくことが大切です。
ここでは、ママと赤ちゃんの健康のために守ってほしいことを紹介します。
水分をしっかり摂る
トイレが近くても、水分はしっかり摂りましょう。
水分不足はさまざまなトラブルの原因になり、ママにとっても赤ちゃんにとっても悪影響を及ぼします。
例えば、以下などが挙げられます。
- 赤ちゃんに酸素や栄養などが十分に届かなくなる
- 体に老廃物が溜まりやすくなる
- 便秘の原因になる
妊娠中は赤ちゃんに栄養と酸素を送るため、ママの体は普段よりも多くの血液が必要です。
しっかりと水分補給をしないと血流が悪くなり、赤ちゃんが成長するための栄養などが届けられない事態になることも。
体に老廃物が溜まると疲れやだるさなど、さまざまなトラブルの原因になります。
また、妊婦さんはホルモンバランスの変化などで便秘になりやすい体質です。
こまめに水分をとって予防しましょう。
水分は夜だけは少し控えても良いですが、基本的にしっかりと水分補給することが大切です。
妊婦さんのつらい便秘については、下記のコラムが参考になりますよ。
妊婦は便秘になりやすい?妊婦を困らせる便秘の原因と改善方法を解説【薬剤師執筆】
妊娠中はホルモンバランスの変化や食生活と運動量の変化等、様々な理由から便秘になります。妊娠中でもできる便秘対策も合わせて紹介します。
行きたくなったらトイレにいく
トイレに行きたくなったら我慢せず、素直にトイレに行きましょう。
頻繁にトイレに行くのは煩わしいし、なんだか恥ずかしい気もしますよね。
しかし長い間トイレを我慢していると、膀胱炎などに罹りやすくなりママの健康を害する可能性があります。
さらに、膀胱炎などの尿路感染を治療せずに放置すると、流産や早産のリスクが高くなることが知られています。
そのため、おしっこに行きたくなったら我慢せず、面倒でもトイレにいくことが大切です。
ストレスをためないようにする
妊娠中はストレスをためないようにしましょう。
妊娠中はただでさえ体が思うように動かないのに、頻尿などのマイナートラブルでストレスが溜まりやすくなります。
職場で気軽にトイレに立てない、夜眠れないなど辛い状況が多いですよね。
そんなときは、例えば、
- 仕事の心配や不安などを信頼できる人に相談する
- 寝る前の1時間でもいいから、自分のためだけの時間をもつ
- 頻尿は妊娠中の「今だけ」と思って割り切る
などを実践してみてください。
また、妊娠中は頻尿以外にもさまざまなマイナートラブルが発生します。
中でも貧血や便秘は多くの妊婦さんが経験する悩み。
食事の改善やサプリメントの活用などで予防できるため、少しずつでもできることを実践していきましょう。
妊娠中のマイナートラブル対策にはmamaruの活用がおすすめ
妊婦さんに多い便秘や貧血などの対策に役立つのが、妊娠期専用のサプリメント「mamaru(ママル)」 。
mamaruは妊娠中に必要な栄養素である葉酸、鉄分、カルシウム、豊富なミネラルなどをぎゅっと詰め込んだ、妊婦さんのために作られたオールインワンサプリです。
ここでは、妊娠中の今だからこそ飲んでほしいmamaruの特徴を紹介します。
これから起こるかもしれないトラブルの予防に、ぜひチェックしてみてくださいね!
菌活サポート成分配合でお腹のトラブルに役立つ
mamaruは、妊娠サプリメントには珍しく「菌活」ができるのが大きな特徴です。
妊娠中は便秘や下痢など、お腹のトラブルが起こりがち。
そんなママをしっかりサポートできるようにmamaruでは、
- 約250億個の「乳酸菌」
- 善玉菌を助ける「ラクトフェリン」
- お腹の調子を整える「食物繊維」
を配合しています。
また、ラクトバチルスと呼ばれる乳酸菌の一種が子宮内に多く存在すると、妊娠継続率がアップするという報告もあります。
mamaruの菌活サポート成分は、お腹のトラブルだけでなく妊娠の継続にも役立つのでおすすめです。
吸収率の高いブランドヘム鉄配合で貧血対策も
妊娠中は貧血になりやすく、多くのママが悩まされています。
貧血が重症化すると出産のときに輸血が必要になることもあるため、しっかりと予防しておくことが大切です。
妊娠中は赤ちゃんに栄養を届けるために多くの血液を必要としますが、実際は赤血球の産生スピードが追いつかないことが多いため貧血になりやすいといわれています。
mamaruでは、ママの貧血予防の助けになるようにと吸収率の高いブランドヘム鉄を配合。不足しがちな鉄分を効率的に補給できます。
妊娠中の鉄分不足については、こちらのコラムで詳しく紹介しています。
妊娠中は鉄分不足に注意!葉酸以外の重要な栄養素「鉄分」
妊娠中に重要な栄養素「鉄分」についてご紹介しています。効率的な摂取方法や妊娠中の鉄欠乏性貧血のリスク、対策方法も解説していますので、ぜひ読んでみて下さい。
無添加素材で体に優しい
6つの無添加で体に優しいのもmamaruの特徴です。
妊娠中のママは、自分が口にしたものが赤ちゃんに影響することをよく知っているもの。
だから、mamaruのような毎日飲むサプリメントは、無添加で体に優しいというのが大前提。
そこでmamaruでは、
- 香料
- 着色料
- 保存料
- 酸味料
- 甘味料
- 増粘安定剤
の6つの化合物を一切使用せずに製造しています。
ママと赤ちゃんのことを第一に考えているから、信頼して飲んでくださいね。
安心安全マークを取得している
安心安全マークの取得もポイントの1つです。
安心安全マークとは、NPO法人 日本サプリメント評議会が試験結果を評価し、問題がないと認めたサプリメントに付与されるものです。
通常は実施されない検査をクリアする必要があるため、安心安全マークの取得は信頼性の証であるといえます。
mamaruでは、サプリメントの摂取で期待できる効果とともに、「安全性」を重視しているため安心安全マークを取得しています。
妊娠中にマイナートラブルはつきもの。あなたのマタニティライフが少しでも快適なものになるように、mamaruがお手伝いします!
頻尿はママにとって自然な症状。我慢せずに上手に付き合おう
この記事では、妊娠中の頻尿をテーマに徹底解説しました。
頻尿の主な原因は、こちらの2つ。
- 赤ちゃんに送る血液が必要になり、普段よりも血液量が増加するため
- 大きな子宮が膀胱を圧迫するため
また、妊娠すると継続的に分泌されるプロゲステロンに利尿作用があることも要因の1つです。
妊娠中期になると、プロゲステロンの働きが弱くなるため頻尿は落ち着くでしょう。
ただし、症状には個人差があるため、妊娠中期を過ぎても頻尿が続く場合もある点には注意が必要です。
出先や仕事中などでは、
- トイレの場所の確認
- 職場への相談、サポート依頼
などを事前に行うことで頻尿の不安が和らぎます。
また、夜に何回もトイレで起きてしまわないよう、寝る前だけは水分や水分の多い食事を控えるなど工夫するようにしましょう。
妊娠中は、頻尿以外にもさまざまなマイナートラブルが起こりがち。
妊婦さんを悩ませる便秘や貧血などの対策には、サプリメントの活用もおすすめです。
ぜひ妊娠中のママ専用のサプリmamaruを活用して、毎日の体調管理に役立ててくださいね。
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