更新日:2024/11/12
経産婦が妊娠しやすいといわれるのはなぜ?初産婦との違いからリスクまで詳しく解説
2人目を希望しているものの「すぐに妊娠できるのかな」と不安に思うことはありませんか?経産婦なら妊娠しやすいという話もありますが、年齢や体調の変化もあり心配なことも多いですよね。
実は、経産婦が妊娠しやすいといわれる理由には、体と心の両面での変化が関係しています。
この記事では、なぜ経産婦が妊娠しやすいのか、その理由や準備しておくべきことを詳しく解説していきます。
この記事に登場する専門家
医療ライター 宮川しおり
2児の母。切迫早産での長期入院や、妊娠糖尿病でのインスリン治療を経て出産。
現在は主に医療・健康分野でライター活動をしている。
<保有資格>
・看護師/保健師/養護教諭
・メンタル心理カウンセラー
・日本フェムテック協会認定資格3級
経産婦が妊娠しやすいといわれる理由とは?
経産婦が妊娠しやすいといわれる理由には、体内環境やメンタル面が関係しています。
ホルモンバランスが安定している
出産を経験すると、ホルモンのバランスが安定しやすくなる傾向があります。
これは、排卵がより規則正しくなることがあるためです。
排卵のリズムが安定することで、妊娠しやすいタイミングを把握しやすくなり、妊娠する確率が上がると考えられます。
子宮の環境が整っている
出産を経験することで、子宮や骨盤周りの筋肉が柔軟になり、次の妊娠に適した状態に整いやすくなるとされています。
柔軟な筋肉は着床のためのサポートとなり、受精卵が子宮に定着しやすくなることがあるのです。
このような「子宮の環境」が整うことで、経産婦は妊娠のしやすさを感じるケースがあると考えられています。
妊娠しやすい子宮環境についてもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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リラックスして妊活に向き合っている
一度出産を経験していることで、精神的な不安が少なく、リラックスして妊活に向き合えることも特徴です。
妊娠や出産に対するイメージができている経産婦は、初産婦に比べ妊娠に伴う緊張やストレスが少ない傾向にあります。
これはホルモンバランスにも良い影響を与え、自然と妊娠の確率を高める助けになることも。
特に、ストレスは女性ホルモンの分泌に悪い影響を及ぼすため、リラックスして妊活に臨めるのはメリットといえるでしょう。
ストレスと妊活の関係については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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初産婦と経産婦の妊娠に違いはある?
初産と2人目以降の妊娠では、いくつかの違いがあります。
体がすでに妊娠や出産を経験していることで、初産婦とは異なる特徴があるのです。
つわりの感じ方
つわりの感じ方には個人差があるものの、初産と経産では違いが出ることもあります。
初産では軽い症状で済む場合が多い一方、経産では強く感じやすいともいわれます。
つわりはストレスの影響を受けやすいため、上の子の世話や仕事との両立で疲れやストレスが溜まった結果、つわりが重くなっているのかもしれません。
自分のペースで休息をとったり、リフレッシュを心がけたりすることが大切ですよ。
妊娠線のできやすさ
妊娠線とは、いわゆる「肉割れ」の線のことです。
お腹が大きくなってくると、スイカの縞模様のような縦線があらわれることがあるのです。
妊娠線は、初産婦より経産婦のほうができやすいといわれています。
出産回数や年齢とともにリスクが高まることが報告されています。(※1)
一度できた妊娠線は完全に元には戻らないため、早めのケアを心がけると良いでしょう。
妊娠線のケアや予防法については、こちらの記事も参考にするのがおすすめですよ。
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胎動の感じ方
経産婦は、初産婦よりも胎動を早く感じるといわれています。
初産婦が胎動を感じ始めるのは一般的に妊娠19~21週頃ですが、経産婦の場合はこれより2~3週程度早く感じることが多いとされています。
前回の妊娠で胎動を経験しているため、刺激に敏感に反応しやすいことがその理由とされています。
分娩のスピード
一般的に、2回目以降の分娩時間は初産に比べて約半分になるといわれています。
<分娩の平均時間>
- 初産婦:12〜15時間程度
- 経産婦:4〜8時間程度
経産婦では胎児が子宮の出口を一度通過しているため、子宮口が柔らかく開きやすくなるためです。
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筆者は子どもが2人いるのですが、実際に分娩時間は2人目の方がかなり短かったです。
<筆者の分娩時間>
■1人目:約18時間
■2人目:約6時間
2人目は1人目に比べて3分の1の速さでした!
感覚としては「一番強い陣痛になってからがあっという間」。もちろん個人差はありますが、経産婦さんは分娩時間が短くなるかもしれません。
高齢出産になりがちな経産婦…気を付けることはある?
2人目以降の妊娠では、年齢的に高齢出産と呼ばれる35歳以上になることも少なくありません。(※2)
年齢とともに妊娠や出産にリスクが増えるため、経産婦ならではの配慮が必要です。
経産婦の高齢出産については、以下の記事でも詳しく解説しています。参考にしてみてください。
経産婦の高齢出産は何歳から?知っておくべきリスクと初産婦との違い
経産婦の高齢出産は何歳からなのかご存知ですか?2人目3人目の出産を迎えた時「もしかして高齢出産?」と不安になりますよね。高齢出産には確かにさまざまなリスクがありますが、事前に知っておくことで予防できることもあります。今回は、経産婦の高齢出産のリスクや対策について紹介します。
妊娠合併症のリスクが上がる
妊娠合併症とは、妊娠中に発生する様々な病気や症状のことです。
主な妊娠合併症には以下のようなものがあります。
- 1妊娠高血圧症候群
- 2妊娠糖尿病
- 3前置胎盤 など
高齢出産では、これらの合併症が発生しやすくなるとされています。
たとえば、妊娠高血圧症候群のリスクは年齢とともに上昇し、40歳を超えると急激に増加する傾向があります。(※3)
流産のリスクが上がる
年齢とともに流産のリスクも上昇します。
以下は年齢ごとの流産率の目安です。(※3)
<母親の年齢ごとの流産率>
- 25~29歳:11.0%
- 30~34歳:10.0%
- 35~39歳:20.7%
- 40歳以上:41.3%
これらの統計からも、特に40歳以降の流産リスクが高まることがわかります。
胎児の障害リスクが上がる
高齢での妊娠は、胎児に先天異常が生じるリスクも高くなります。
たとえば、心疾患やダウン症などの障害を持つ可能性が上がるとされています。
高齢出産と赤ちゃんの障害の関係について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
高齢出産は赤ちゃんに障害が出やすいって本当?知っておきたいリスクと原因、今からできることを解説
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葉酸飲んでたのにダウン症になることはある?その理由と葉酸の正しい効果を助産師が解説
ダウン症のお子さんを持つママの中には「妊娠中に葉酸飲んでたのにダウン症になったのはなぜ?」と思っている方も多いのではないでしょうか。本記事では、葉酸とダウン症の関連と、葉酸で得られる本当の効果、摂取を怠るとどうなるのかについて詳しく解説します。
先天異常は予防することが難しい障害ですが、そのなかで「神経管閉鎖障害」は唯一予防できる病気といわれています。
予防には、妊娠前から葉酸を含むサプリを摂取することが推奨されています。
経産婦さんにもおすすめの葉酸サプリはこちらからチェックしてくださいね!
経産婦が妊娠を目指すときに準備しておくこと
経産婦が妊娠を目指すとき、1人目のときとは心も体も、そして育児環境も大きく異なります。
経産婦ならではの準備のポイントを紹介していきます。
自分の心と体をいたわる
経産婦は1人目のときより年齢を重ねている分、健康管理が大切です。
栄養たっぷりの食事と適度な運動を意識して、ストレスをためずに体調を整えていきましょう。
とはいえ、上の子のお世話をしながら毎日バランスの良い食事を続けるのは大変ですよね。
そんなときは、無理せず手軽に栄養を補給できるサプリメントを活用するのもひとつの手です。
妊活に必要な栄養がしっかり取れる「mitas」なら、忙しい毎日をしっかりとサポートしてくれますよ。
経産婦におすすめの妊活サプリを取り入れる
「mitas」は、妊活に必要な栄養素をバランスよく含んだオールインワンサプリメントです。
年齢を重ね、さまざまなリスクが上がる経産婦にとって、栄養をしっかり摂って体調を整えることはとても重要。妊娠後の合併症のリスクに備えることにもつながります。
また、mitasは赤ちゃんの神経管閉鎖障害を防ぐために厚生労働省が推奨している葉酸量400μgをしっかりと含むため、先天異常のリスクを予防する助けにもなりますよ。
さらに、着床率を高めるとされるビタミンDもたっぷり入っており、妊娠に近づきたい経産婦さんを栄養面から応援します!
嬉しい温活成分も配合されているため、妊活の大敵である冷え対策も期待できますね。
また、mitasは全国4,000店舗以上のドラッグストアでも販売されており、スギ薬局の2024年7月の売り上げ実績では妊活サプリNo.1を記録しています。
「1人目は大丈夫だったから…」というあなたも、年齢を重ねた経産婦にこそ、葉酸サプリは必要です!
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仕事や家事のスリム化
2人目や3人目が生まれると、今よりもさらに忙しい毎日が待っています。
可能であれば仕事の負担を軽減できるように上司に相談したり、部署変更を検討してみたりするのも良いでしょう。
また、家事もすべてを完璧にこなそうとせず、手を抜ける部分は思い切って省きましょう。
食洗機やお掃除ロボットなど、便利な家電の導入も家事負担を減らすおすすめの方法ですよ。
上の子との思い出をたくさん作る
妊娠が進むとお腹が大きくなり、上の子と思うように遊んであげられない時期も出てきます。
これから「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」としてがんばってくれる上の子に感謝の気持ちを持ちながら、思い出をたくさん作りましょう。
また、出産時や産後の上の子の預け先なども、このタイミングで検討を始めておくと安心です。
経産婦が妊娠しやすいかは心と体の準備次第!今からできることを始めよう
経産婦はさまざまな理由から妊娠しやすいともいわれますが、年齢や生活環境の変化を考慮しながら準備を進めることが大切です。
バランスの取れた食事や適度な運動に加え、妊活サプリ「mitas」を活用することで、健康な体づくりをサポートできます。
また、出産後の生活をスムーズにするために、家事の効率化や周囲のサポート体制を整えておくことも必要です。
上の子との貴重な時間を大切にしながら、新しい家族を迎える準備を進めていきましょう。
参考文献:
(※1)妊娠線はなぜできるのか?予防法は?(一般)公益社団法人 福岡県薬剤師会 |質疑応答
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