
更新日:2025/10/3
妊娠初期の便秘はなぜ起こる?原因や今すぐできる解消法を解説【産婦人科医監修】

妊娠初期は体調の変化が大きく、今までなかったお腹の不快感や便秘に悩む方も少なくありません。
便秘はちょっとした生活の乱れでも悪化しやすく、放置すると体調や気分にも影響してしまいます。しかし、原因を知って対策すれば症状の緩和につなげることも可能です。
この記事では、妊娠初期に便秘が起こる理由と、すぐに取り入れられる解消法をわかりやすくご紹介します。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
妊娠初期の便秘の原因
妊娠初期の便秘の主な原因は、以下のとおりです。
- 女性ホルモンの影響
- つわりの影響
- 運動不足
- ストレス
お腹の不調は、体の変化や生活習慣の影響が重なって起こることが多いため、まずは「なぜ便秘になるのか」を知ることから始めましょう。
女性ホルモンの影響
妊娠すると、体内ではプロゲステロンという女性ホルモンが増加します。プロゲステロンは子宮の収縮を抑えて妊娠を維持する働きがありますが、その一方で腸の動きを抑制する作用も。
腸の動きが鈍くなると、便が腸内を移動しにくくなります。腸内に長く留まった便は硬くなり、便秘が起こりやすくなってしまうのです。
つわりの影響
妊娠初期はつわりが強く出やすい時期。つわりが原因で食欲が落ちたり、水分がとりにくくなったりする方も多いでしょう。
つわりによって食事や水分の量が減ると、腸が十分に刺激されなかったり、便の「かさ」が減少したりすることで排便がスムーズにいかなくなります。特につわりの症状が重かったり長引いたりする場合は、便秘も悪化しやすくなります。
運動不足
妊娠初期は赤ちゃんが心配なことや体調が安定しないことも多く、「あまり動かないようにしている」という方も少なくありません。しかし、運動量が減ると腸の動きも低下しやすくなります。
腸は筋肉の働きと密接に関わっており、日常生活の中で自然に行っていた動きが減るだけでも便秘になってしまうことも。また、座りっぱなしや立ちっぱなしなど長時間同じ姿勢でいることが多い方も、運動不足になりやすいため、便秘になりやすいといえます。
ストレス
強いストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、腸がうまく機能しにくくなることがあります。妊娠中はホルモンバランスの変化や体の変化、出産・育児への不安などから、精神的に不安定になりやすい時期。
このような不安がストレスとなり、排便のリズムが乱れたり腸の動きが停滞したりして便秘を引き起こすことがあります。
便秘の原因については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
妊娠初期の便秘が続くとどうなる?
便秘はただのおなかの不快感にとどまらず、ママの体調や妊娠生活にさまざまな影響を及ぼすことがあります。赤ちゃんへの影響が気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、妊娠初期に便秘が続くことで生じるママや赤ちゃんへの影響について解説します。
ママの体に起こる不調
便秘が長引くと、おなかの張りや痛みが便秘によるものなのか、それとも妊娠のトラブルなのかがわかりにくくなることがあります。
さらに、強いいきみは「痔(じ)」を悪化させたり、食欲が落ちて体力不足につながったりすることも。毎日の快適さを保つためにも、早めのケアが大切です。
赤ちゃんへの影響は?
「便秘は赤ちゃんに悪いのでは?」と心配になる方も多いですが、基本的に便秘が直接赤ちゃんに害を与えることはありません。
しかし、便秘になることでママの体調がすぐれずに栄養や水分の摂取が滞ると、間接的に赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。妊娠初期は、便秘も含めてママが快適に過ごせるような工夫が必要です。
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便秘でいきむことに問題はない?
排便時に軽くいきむ程度なら、赤ちゃんに影響はほとんどありません。ただし、毎回強くいきんでしまうと、痔やおなかの張りが起こることがあるほか、切迫早産につながる可能性もゼロではないといわれています。
いきまなくても排便できるよう、生活習慣を整えて自然に出せるようにすることを意識しましょう。
妊娠初期の便秘をやわらげる生活習慣の工夫
便秘をやわらげるためには、以下の5つのポイントを意識してみるとよいでしょう。
- バランスのよい食事
- こまめな水分補給
- 適度な運動
- 生活リズムの確立
- ストレス管理
妊娠中は薬に頼りにくい分、日々の生活習慣を見直すことが大切です。食事や水分補給、運動、生活リズム、ストレスケアといった小さな工夫の積み重ねが、便秘をやわらげる助けになります。
ここでは、妊娠初期の便秘をやわらげるための生活習慣の工夫について見ていきましょう。
バランスのよい食事
腸内環境を整えるには、やはり食事が基本です。体に必要な栄養素を含む以下の食品を組み合わせた食事を心がけましょう。
- 糖質:ご飯・パン・麺など
- たんぱく質・脂質:肉・魚卵・大豆製品など
- ビタミン・ミネラル・食物繊維:野菜・果物・海藻など
妊娠中は食の好みが変わりやすいですが、「食べられる範囲で多様な食材を取り入れる」ことがポイントです。
腸内環境を整える食べ物
体に必要な栄養素のうち、野菜や豆類、果物、海藻に多く含まれる食物繊維は、便のかさを増やすことで腸の動きをサポートしてくれる成分です。
また、食物繊維は腸内に存在する善玉菌の栄養源となります。結果として善玉菌の数を増やし、腸内環境を整えることにも役立つでしょう。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
さらにヨーグルトや納豆、味噌などの発酵食品も、腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整えるのに効果的。可能な範囲で食事に取り入れてみるとよいでしょう。
腸内環境のケアに役立つ妊婦さん向けサプリ「mamaru」
食事から善玉菌を意識的に取り入れることは大切ですが、妊娠中はつわりで食欲が落ちたり、味の好みが変わったりして、思うように食べられないこともありますよね。
そんなときに選択肢の一つとなるのが、腸内環境を意識した成分を含むサプリメントです。
「mamaru(ママル)」は産婦人科医監修のもと、妊婦さんのために開発されたサプリメント。
3種類の乳酸菌をはじめ、ラクトフェリンや食物繊維など、妊娠中のおなかの調子をケアする成分をたっぷりと配合しています。
また、妊娠期は赤ちゃんの成長や出産に備えるため、普段以上に栄養バランスに気を配りたい時期。
mamaruには、葉酸を始めヘム鉄や亜鉛、マグネシウムといった妊娠中に意識して摂りたい栄養素もしっかりと配合されています。
さらに、口にするものに配慮したい妊娠期だからこそ、安全性試験の実施と第三者機関による認証が行われている点もmamaruの魅力といえるでしょう。
そんなmamaruは、全国4,400店舗以上のドラッグストアやアカチャンホンポでも購入可能ですが、初めての方は公式サイトでお得に試してみませんか?
妊娠中のお腹のトラブルをサポートして毎日を少しでも前向きに過ごしたい方は、ぜひmamaruを取り入れてみてくださいね。
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妊娠中の腸活におすすめのサプリについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています!
こまめな水分補給
水分を十分摂ることは、便を柔らかくして排便をスムーズにするのに欠かせません。
妊娠すると、血液量の増加に伴い必要となる水分の量も増加します。一度にまとめて飲むよりも、こまめな水分摂取がおすすめ。
体を冷やさないためにも、冷たすぎない水や麦茶などカフェインレスの飲み物を選び、少なくとも1日1.5L程度は飲むよう意識してみましょう。
妊婦さんにおすすめの飲み物については、以下の記事を参考にしてくださいね。
適度な運動
妊娠中でも軽く体を動かすことは腸の働きを助け、便秘の予防につながります。無理のない範囲でのウォーキングや妊婦さん向けのストレッチ、ヨガなどはリフレッシュ効果もあり、心身のバランスを整えるのにも役立つでしょう。
気分転換にもなるため、体調がよい日に少しずつ取り入れてみると、毎日のリズムも安定しやすくなります。
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お腹のマッサージは医師の指示で
便秘解消のためにお腹のマッサージが有効であることはよく知られていますが、妊娠中は子宮を刺激してしまうおそれがあります。自己判断で行うのは避け、もし取り入れる場合は必ず医師に相談してからにしましょう。
生活リズムの確立
体調の変化から生活リズムが乱れやすい妊娠初期ですが、できるだけ毎日同じ時間に起きて食事を摂ることで腸の働きも整いやすくなるでしょう。
特に朝食後は腸が刺激され、排便が起こりやすいタイミング。便意の有無に関わらず、朝食後にトイレに行く習慣をつけることで自然な排便リズムが生まれ、便秘の改善にもつながります。
そのほか、日々の生活の中で意識したい「腸活」については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ読んでみてくださいね。
ストレス管理
妊娠中の便秘を和らげるためには、ストレスをため込まない工夫も欠かせません。
気分が落ち込みやすいときは、深呼吸や軽めの運動を行うと心が落ち着くことがあります。趣味の時間をつくったり、音楽やアロマでリラックスしたりするのも効果的です。
また、一人で抱え込まずに家族や友人と積極的に会話をすることも大切。心の負担を軽くすることで自律神経が安定し、腸の働きも整いやすくなります。
妊娠初期の便秘で注意すべきこと
妊娠初期の便秘において注意したいことは、以下の2つです。
- 自己判断で薬を使用しない
- 受診が必要な症状を見逃さない
最後に、便秘への対処法として意識しておくべきことについて解説します。
自己判断で薬を使用しない
「市販の便秘薬でなんとかしよう」と考える方もいるかもしれませんが、妊娠中は使えない薬も多くあります。妊娠中も使用できる便秘薬はありますが、自己判断での使用は避け、必ず医師や薬剤師に相談することが重要です。
ママの健康はもちろん、赤ちゃんを守るためには、最も安全な方法でケアする意識を持ちましょう。
受診が必要な症状を見逃さない
便秘だけでなく、以下のような症状がある場合は要注意です。
- 排便時の強い痛みや出血
- 便秘と下痢を繰り返す
上記のような症状があるときは、別の病気が隠れている可能性もあるため、早めに受診して確認してもらうことが大切です。「大丈夫かな?」と感じたら、迷わず医師に相談してみてくださいね。
妊娠初期の便秘は生活習慣の工夫でケアしよう
妊娠初期の便秘は、多くの妊婦さんが経験する症状です。ホルモンの変化やつわりの影響など、さまざまな原因で起こりますが、ちょっとした工夫で症状をやわらげることができます。
バランスのよい食事や適度な運動に加え、生活リズムを整えたりストレス管理を心がけたりすることで、スムーズな排便を目指しましょう。
mamaruは腸内環境をケアする成分とともに、妊娠中に積極的に摂りたい栄養素をオールインワンで配合したサプリメント。ぜひあなたの健康サポートに役立ててくださいね。
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