
更新日:2025/6/20
初乳はいつまで出る?初乳のメリットと分泌を促す方法【産婦人科医監修】

産後すぐにママの乳房から出てくる「初乳」は、赤ちゃんにとって大切な役割があることを知っていますか?
初乳には、通常の母乳とは異なる特徴や成分が含まれています。
赤ちゃんを産んだばかりのママの中には、「初乳はいつからいつまで出るの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、初乳のメリットや分泌を促すための方法について解説します。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaco監修・産婦人科医】薬膳漢方検定所有 加藤智子先生
産婦人科医専門医、健康スポーツ医、抗加齢専門医、更年期カウンセラー
"産後も栄養補給できていますか?”
栄養補給は産後も重要。しっかり栄養を接種しないと母乳が栄養不足になり赤ちゃんに影響を与える恐れも。食事から十分な栄養を摂るのはなかなか難しいので、サプリメントの併用をおすすめしています。
"産後のママのケアは後回しにしがちですよね”産後は、これまで経験のない身体の使い方が増えます。
しかし、なかなか自分の体調ケアまで手が回らないママも多いよう。mamacoの和漢成分は全身に向けられた効果があり、体調維持が期待できます。
初乳が出るのはいつまで?
初乳は、一般的には産後約3〜5日頃までの時期に出るものとされています。産後3日ほどで出なくなる人もいれば、10日以上出る人もいるなど、出る期間には個人差があります。
産後すぐに出ることで知られている初乳は、なんと妊娠16週頃から体内で作られ始めています。そのため、早い人では出産直後から出る場合も。
妊娠時期に、初乳の出をよくするおっぱいマッサージを準備して行っていると出やすくなる傾向にあるといわれています。
初乳の出をよくする方法を先に知りたい人は、こちらをチェックしてくださいね!
初乳や母乳の出が悪く悩んでいる人は、こちらの記事がおすすめです。
母乳出ないときはどうすればいい?原因と今からできる対処法を詳しく解説
母乳出ないときはどうすればいい?というママの疑問を中心に、母乳が出ない原因と今からできる対処法を詳しく解説しています。母乳が出ない原因は授乳回数、食事と水分、ストレスです。また、母乳の元である血液が貧血だと母乳が出ないことにもつながるので、葉酸サプリを取り入れるのもおすすめです。この記事で詳しくチェックしていきましょう。
そもそも初乳とは?
そもそも初乳とはどのようなものなのでしょうか?
初乳の色は黄色くどろっとしていて、産まれたばかりの赤ちゃんでも消化吸収がしやすい点が特徴。「特別な母乳」と言われるように、栄養素も豊富です。
そのため、病院によっては初乳を重要視し、なるべく赤ちゃんが口にできるような工夫を取り入れている所もあるほどです。
実際に1児の母である筆者が出産した病院でも、初乳を重要視しており、産後すぐ赤ちゃんに初乳を飲ませられるように助産師さんによるサポートが手厚かったです!
このように初乳は、誕生した赤ちゃんが初めて口にする栄養源として重要視される傾向にあります。
初乳が赤ちゃんとママにもたらすメリット
初乳は、赤ちゃんとママに様々なメリットをもたらします。どのようなメリットがあるのか、具体的に見てみましょう。
免疫力を高める
初乳には、たくさんの栄養素が豊富に含まれています。
免疫成分も豊富で、例えば、初乳に特に多く含まれる「IgA抗体」は粘膜の免疫を高め、病原体を体内に入れないようにする働きがあります。
◆初乳に含まれる主な栄養素
- IgA抗体
- タンパク質(ラクトフェリン)
- 鉄分
- β-カロチン
- カルシウム
- ナトリウム
- ビタミン
ママのお腹の中で守られていた赤ちゃんにとって、外はウイルスがたくさんいる世界。初乳には、赤ちゃんをウイルスなどから守る役割があることを知っておきましょう。
しかし、中には「初乳を飲ませられなかった」という方もいるかもしれません。
免疫は外の世界で生活しながら、赤ちゃんが自ら身につけていくもの。「初乳を飲ませないと免疫力が下がる」というわけではないので、初乳の時期を過ぎてしまったママも落ち込む必要はありません。
母乳に含まれる栄養素については、こちらの記事で具体的に紹介していますよ。
母乳に含まれる栄養を助産師が完全解説!母乳育児のメリットや不足しがちな栄養素もチェック
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赤ちゃんのアレルギー体質を予防する
初乳には、赤ちゃんのアレルギー体質を予防する効果もあります。
アレルゲン(アレルギーの原因になるもの)は、まだ未熟な赤ちゃんの消化管を通して体内に入り込みます。
初乳は消化吸収が良く消化器官に負担をかけにくいので、アレルゲンが体の中に留まる時間を減らし、アレルギー反応を起こすリスクを抑えます。
さらに、初乳に含まれる免疫成分は消化器官を成熟化させる効果があるため、アレルゲンの侵入自体を予防することにも役立ちます。
胎便の排出を促す
初乳には腸の働きを促し、胎便の排出を助ける役割があります。
胎便(赤ちゃんが生まれてきて最初にするうんち)には、子宮内で飲み込んだ羊水や腸液が含まれています。
この胎便が速やかに出なければ、新生児黄疸の原因になることもあるため、胎便の排出を促す必要があるのです。
また、胎便には腸をきれいに掃除して、その後の授乳をスムーズにする役割もあります。
ママの産後の回復に役立つ
初乳は赤ちゃんだけでなく、ママにもよい影響があります。
授乳中に分泌される「オキシトシン」には、子宮の収縮を促す作用があります。
産後、自然と子宮は元の大きさに戻りますが、初乳を与えオキシトシンが分泌することで、子宮の収縮を早める効果が期待できるでしょう。
初乳は、ママの産後の回復に役立つというメリットももたらします。
初乳の出をよくする方法5つ
「たくさんのメリットがある初乳を赤ちゃんに与えたい」と思っているママもいるかもしれません。ここでは、初乳の出をよくする方法を解説します。
紹介する方法は、初乳だけでなくその後の母乳の出にも共通して言えることなので、参考にしてみましょう。
授乳の姿勢を工夫する
初乳の出をよくするためには、授乳の姿勢も大きく関わってきます。ポイントは、赤ちゃんが大きな口で乳輪全体をくわえられるような姿勢をとることです。
生まれたての赤ちゃんは、まだ口が小さくなかなか上手くおっぱいをくわえられないことも多いでしょう。何度も授乳して、徐々に慣れていきましょう。
また、おっぱいの分泌を促すにはいろんな方向から吸ってもらうことが重要になるため、「フットボール抱き」「縦抱き」などいろいろな姿勢を試すのもおすすめです。
赤ちゃんとママに無理のないかたちで、正しい授乳姿勢を心がけましょう。
授乳を上手にするための姿勢と抱き方については、こちらで分かりやすく解説しています!
授乳の姿勢と抱き方を助産師が完全ガイド!上手にあげるコツから乳首の痛みの対処法まで詳しく解説
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おっぱいマッサージをする
初乳の出をよくするために、母乳分泌を促すおっぱいマッサージがおすすめです。
マッサージをすることで血流の流れを促進し、母乳の出がよくなります。おっぱいマッサージは、「乳房全体」「乳頭部」のそれぞれをマッサージする方法があります。
乳房全体のマッサージ
- マッサージを行う側の胸に対し、反対の手でやさしくボールを包むようなイメージで胸の外側(真横)に手を添える
- 1.の上から、もう一方の手の手のひらの付け根部分を使い、胸を横向きに押し込むように動かす
- 1.~2.の動きを3回繰り返す
- 最初に置いた手を斜め下へずらし、胸を斜め上へ引き上げるように動かす。この動作も3回繰り返す
- 最後に、両手を胸の下に移し、上に持ち上げるような動きでケアする。このステップも同様に3回繰り返す
2.の胸を押し込むような動きは、胸そのものだけでなく根本にあたる「基底部」にも意識を向けながら行うことがポイントです。
乳頭部のマッサージ方法
- 親指・人差し指・中指の3本で乳首をやさしく包み込むようにつかみ、穏やかな力でじっくりと押すように刺激を加える
- 指の位置を少しずつずらしながら、全体をまんべんなくマッサージする。約1分が目安
- 1.と同じ3本の指で乳首を軽くつまみ、円を描くように回す動作で刺激を与える
乳頭部のマッサージは力を入れすぎず、心地よい強さで行うことが大切です。
おっぱいマッサージには、上手に授乳ができない生まれて間もない赤ちゃんがきちんと飲めるようにサポートする役割があります。
授乳前や入浴後にマッサージを取り入れてみましょう!
赤ちゃんにたくさん吸ってもらう
初乳の出をよくするためにも、なるべくたくさん赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらいましょう。頻繁に乳首を吸ってもらうことで、徐々に母乳が出るようになります。
とはいえ、最初はママも赤ちゃんも授乳に慣れず、おっぱいトラブルが発生することも…。
授乳時の痛みなどのおっぱいトラブルを感じた場合は、母乳外来などを訪問して相談することがおすすめです。
母乳外来に行くタイミングなどで悩みのある人は、こちらの記事も参考にしてみましょう。
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ストレスを溜めない
赤ちゃんを育てているママにとってストレスは大敵です!ストレスにより、ホルモンバランスが崩れて母乳が出なくなることがあります。
慣れない育児に加え、母乳に関する問題に直面すると、さらに出が悪くなってしまうことも…。
ストレスを感じたら、なるべく人手を頼り、適度にストレスを発散させるように心がけましょう。
「絶対に母乳で育てないと」「どうして母乳の出が悪いのだろう」など、母乳にとらわれすぎず育児をする姿勢も大切です。
食事を工夫する
ママの食事は直接的に母乳に影響するため、食事も工夫できるとよいでしょう。
また、母乳は水分でできているので、水分を適切に摂らないと母乳が詰まる原因になります。1日2Lを目安に水分を摂るようにしましょう。
食事の内容としては、和食や水分が一緒に摂れるスープメニューなどがおすすめですよ。
また、授乳期には通常よりもたくさんの栄養が必要になります。食事を工夫しながら、必要な栄養を摂るようにしましょう。
【授乳期に重要な栄養素の推奨量】
- 葉酸:340μg
- 鉄分:13mg
- ビタミンD:8μg
- ビタミンA:1150μg
- カルシウム:650mg
- マグネシウム:290mg
これらがオールインワンで摂れる授乳中のママのために作られたサプリはこちらでチェックできますよ。
産後の食事のポイントは、こちらの記事でより詳しく解説しています。参考にしてみましょう!
助産師が教える産後の食事のポイント|お母さんと赤ちゃんのためのおすすめ栄養素やメニューは?
産後の食事は、お母さんの心身の回復と、赤ちゃんの栄養となる母乳の生成を意識した食事を摂ることが大切です。産後のお母さんの特徴を捉えて、摂取が必要な栄養素を知っておきましょう。また、摂らない方が良いものについても知っておきましょう。産後に必要な栄養素の補給にはサプリメントの使用も有効です。
初乳と母乳の違いは?
初乳は赤ちゃんの成長に合わせて母乳に変化していきます。両者はどのように変化していくのでしょうか?
最後に、初乳と母乳の違いについて解説します。
知っておきたい母乳の変化
初乳と母乳の特徴と変化を表にまとめました。
初乳 | 母乳 |
---|---|
産後すぐ3~5日間ほど分泌される | 初乳が変化し産後10日~2週目ごろから分泌される |
黄色くどろっとしている | 最初は水っぽいが徐々にクリーミーになる |
少量の分泌 | 赤ちゃんの成長と共に分泌量も変動 |
消化しやすく、免疫力を高める成分など豊富な栄養素が含まれる | 栄養バランスや免疫力を持つ赤ちゃんの成長に関わる栄養素が豊富に含まれる |
生後6〜7日頃に出る母乳は、初乳から母乳に変わる期間に分泌される「移行乳」と呼ばれるものです。初乳よりもさらっとしていて、含まれる脂肪分と糖分の割合が増えます。
それ以降は、白っぽく半透明でさらさらとしている特徴の母乳になります。初乳よりも糖分や脂肪分が多く含まれ、赤ちゃんの成長を促すエネルギー源になります。
初乳は赤ちゃんに合わせて徐々に特徴や成分が変化して、母乳に変わっていくのです。
母乳ができる仕組みについてより詳しく知りたい人は、こちらの記事もおすすめです!
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母乳育児をサポートするおすすめアイテム
時期によって成分が変わっても、母乳はママの食べたものから作られるのは同じこと。
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授乳期には、葉酸や鉄分、ビタミンDなど、たくさんの栄養が必要になります。しかし、昼夜赤ちゃんのお世話に追われているママは、自分の食事も後回しになりがちに…。
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