更新日:2024/10/4
母乳がよく出る人の特徴は?母乳の量を増やすためにできることを紹介
出産後、自分は母乳がよく出るのか、それともあまり出ないのか気になりますよね。
母乳は赤ちゃんへの栄養面でも経済的にもメリットがあり、できれば母乳をあげたいと考えている人もいるでしょう。
この記事では、助産師が母乳がよく出る人の特徴と母乳の量を増やすために自分でできることについてご紹介します。
この記事に登場する専門家
助産師 はるはる
大学卒業後助産師として、地域周産期の総合病院に勤務。
日々妊娠、出産、育児、母乳ケアとさまざまな業務に携わっている。
〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・アドバンス助産師
・新生児蘇生法Aコース修了
母乳がよく出る人の特徴はある?
母乳がよく出る人はどのような特徴があるのでしょうか。順番に解説します。
授乳回数が多い
まず大切なことは授乳回数が多いことです。
母乳はプロラクチンとオキシトシンというホルモンによって分泌が促され、プロラクチンは、出産後に分泌されるホルモンで、母乳を作るよう脳から指示を出します。
オキシトシンは赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激(吸啜刺激)によって分泌され、おっぱいの量を維持する働きと、プロラクチンの放出をする働きがあります。
そのため、授乳回数が多いほどホルモンの分泌が促され、分泌量は増えると言われているのです。
産後すぐは、授乳回数が1日8回以上ないと、ホルモンの分泌が高まらないと言われているため、3時間に1回は授乳が必要でしょう。
オキシトシンは他にも子宮の収縮を促す働きがあるため、子宮が妊娠前の状態に戻るよう促す働きがあります。
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栄養がしっかりとれている
母乳は血液でできています。そのため、血液が十分に足りていないと母乳の分泌量が少なくなる傾向にあります。
実際に母乳10㎖をつくるのに、血液が500㎖必要なんです。
ですが出産後は出血があるため、母親の体は生命維持を優先し、母乳生成のための血液が足りない方がほとんどであると言われています。
そのため、食事だけでなくサプリにも頼りながら貧血を改善することが大切です。
産後に推奨されている鉄分量を補えるサプリがあるので、興味がある方はご覧ください!
参考:レファレンス協同データベース 母乳と血液の関係性について
水分がしっかり取れている
母乳は血液でできていますが、水分が不足していると、分泌が増えないことが多いと言われています。
ストレスへの対処ができ、リラックスできている
慣れない育児や頻回授乳、睡眠不足などで、産後はストレスが溜まりやすくなります。
しかしストレスはホルモン分泌を抑え、母乳の分泌が少なくなることがあります。
そのため母乳育児をしている方は、ストレスをケアしていくことが大切です。
ですが、なかなかストレスをケアできていないと感じる方も多いでしょう。その中で近年では、ストレスをケアする成分として、和漢素材が注目されています。
mamacoでは、高麗人参をはじめとする7種の和漢素材を配合しており、産後の栄養を補いながら、ストレスを和らげる効果を期待できます。
母乳が安定し始める時期はいつごろ?
母乳の分泌自体は妊娠中からみられる人もいます。
妊娠中は妊娠を維持するホルモンであるプロゲステロンにより、プロラクチンの分泌が抑えられますが、産後一気にプロゲステロンの分泌が減るため、産後から母乳の分泌が増え始めます。
母乳の出が安定し始める時期は個人差はありますが、産後1週間ごろからが多いでしょう。ただ、母乳の分泌は個人差があるため、産後1ヶ月以上経ってから安定して出るようになる人もいます。
分泌が早い人も遅い人もいるため、焦らずに授乳を続けましょう。
母乳が少ないのはなぜ?
では、母乳が少ない理由はどのようなことが考えられるのでしょうか。
授乳回数が少ない
まずは、授乳回数が少ないことです。授乳回数が少なくなると吸啜刺激が少なくなるため母乳に関わるホルモンの分泌量が増えません。
そのため、母乳育児を考えている場合は、できるだけ授乳回数を増やしましょう。
ただ、頻回に授乳するとママも疲れてしまうので、2-3時間おきの授乳が目安です。もし30分〜1時間で起きてくる場合は、ミルクを少し足してもいいかもしれません。
また、赤ちゃんがうまく吸えていないなどで、授乳ができないという方もいるでしょう。
その場合は搾乳をおすすめします。搾乳をすることで、吸啜刺激の代わりとなるため、母乳の分泌量が維持できます。
搾乳をする場合も、母乳メインで考えている場合は、3時間おきぐらいですることをおすすめします。
赤ちゃんの吸いつきが悪く上手くくわえられていない
授乳回数が多いにも関わらず分泌が増えてこない場合、赤ちゃんが効果的にくわえていない可能性があります。
吸啜刺激は、効果的にくわえていないと効果がありません。そのため、吸っていても分泌が増えないことがあるのです。
赤ちゃんが効果的にくわえられることを「ラッチオン」と言います。母乳育児を効果的に進めるためには、このラッチオンがとても大切です。
ラッチオンが正しくできると、赤ちゃんは母乳をしっかり飲みとれ、ママは乳首の痛みや傷などのトラブルを防ぐことができます。
正しい授乳姿勢
授乳を始める時は、姿勢がとても大切です。
授乳の姿勢は横抱き、縦抱き、脇抱きの3種類あります。乳房や乳首の形などによって適した授乳姿勢がありますが、どの姿勢でも共通して大切なポイントを抑えて授乳しましょう。
- 赤ちゃんと乳首の高さが適切な位置になっている(合っている)
- 赤ちゃんのお腹とママのお腹がくっついて、向き合っている
- 赤ちゃんの顔の位置が乳首の正面になっている
このように正しい授乳姿勢をまずとりましょう。そして、次に赤ちゃんが吸いつくラッチオンのポイントに移ります。
正しいラッチオン
赤ちゃんの吸いつき、くわえ方については以下の内容を参考にしてください。
- 乳輪から乳首をつぶすようなイメージで赤ちゃんの口に持っていく
- 赤ちゃんの口が大きく開いているタイミングでくわえる
- 下あごは乳房につけ、下唇が乳輪まで深くくわえられている
- 下唇から上唇をくわえるイメージで赤ちゃんの口を持っていく
- 赤ちゃんの唇が外側に広がっており、巻き込まれていない
- 赤ちゃんが吸い始めたらそのまま顔がおっぱいから離れないようにくっつける
正しいラッチオンに関して、初めはママも赤ちゃんも慣れないため、練習が必要です。何度も練習するとコツが掴めるようになりますので、焦らず練習しましょう。
ストレスが多く疲れている
疲労や睡眠不足、ストレスによりホルモン分泌が抑えられている場合、母乳の分泌が少なくなります。そのため、できるだけストレス源となることを解消できるようにしましょう。
疲労が溜まりがちな産後のケアにおすすめのサプリメントはこちらで紹介しています。
母乳の量を増やすためにできること
母乳の量がまだ十分でない場合、できるだけ母乳の量を増やしたいと考える人もいるでしょう。
ここからは、母乳の分泌を増やすためにできることを4つご紹介します。
1.授乳回数を1日8回以上にする
まずは授乳の回数を増やすことです。授乳回数が少なくなると分泌量が減るため、母乳育児を希望している場合は8回以上を目安にするといいでしょう。
2.食事に加えてサプリを摂取
母乳のための血液を増やすために、鉄分をしっかり補給することが大切です。また、鉄分以外にも、DHAやビタミンDなどの栄養素を同時に摂取することで、より質の良い母乳を届けることができます。
実際に産後は、妊娠中よりも母親がとるべき栄養素は多くなります。
ですが、産後は家事や育児が忙しく、毎日の食事だけでは全ての栄養素を補うことはむずかしいですよね。そのため、母乳の栄養を補うために、サプリを摂取することがおすすめです。
mamacoでは、鉄分やDHA、ビタミンDなどの母乳に必要な栄養素を過不足なく、厚生労働省の推奨量に合わせて配合しています。母乳の量・質を増やしたい方は、ぜひご検討ください!
3.乳房・基底部のマッサージ
他にできる方法は、乳房・基底部をマッサージして、分泌を増やす方法です。
ここのマッサージをすることで、分泌量が増えていくと考えられています。
基底部のマッサージのコツは、優しくあばらから乳房をはがすように、乳頭にかけてマッサージすることです。
乳房全体をもむのではなく、土台を動かすようなイメージでしましょう。
4.乳頭・乳輪のマッサージ
おっぱいの分泌を促す方法が基底部のマッサージです。分泌が増えてくるようになったら、乳頭・乳輪部のマッサージをしましょう。
乳頭・乳輪部のマッサージは、しっかりと通りをよくしておっぱいを排出すること、赤ちゃんが吸いつきやすくすることが目的です。
◆マッサージのやり方
- 乳輪と乳房の色の境目に指の腹をおき、背中側に向かって優しく抑えます。この時、爪を立てないように注意しましょう。
- 背中側に抑えたその位置で、乳輪部をつかみます。
- つかんだまま、乳輪部を優しく引っ張り出します。
次の記事では母乳はいつまであげればいいのか?という、ママさんたち誰もが悩める疑問について解説しています!
母乳はいつまであげればいい?栄養と免疫に注目して解説
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母乳の量が多い?少ない?母乳量の目安
母乳の量について、ミルクと違い出ている量がわからないため、母乳が多いのか少ないのかわからないと思う方もいるでしょう。母乳の量の目安について解説します。
母乳量が不足している場合の目安
母乳量が不足している場合の赤ちゃんは以下のような様子がみられます。
- 短時間(30分〜1時間)で起きる
- 授乳直後に口をパクパクさせ欲しがる様子がある
- 授乳後も泣いて赤ちゃんが欲しがる様子がある
赤ちゃんの機嫌や体調によって、差があるため、1度の授乳だけで判断することはできませんが、授乳後毎回泣いている、頻回に起きてくるようであれば足りていない可能性があります。
母乳が出過ぎている場合の目安
では反対に母乳が出過ぎている場合はどのような様子がみられるのでしょうか。
- 片側だけ飲んで寝てしまう
- 短時間で飲んで3時間程度ぐっすり寝る
- 赤ちゃんが吸っている時にごくごく飲んでいる音が聞こえる
- 次の授乳までに胸がパンパンに張ってくる
母乳の量が多いときの対処方法
母乳が出過ぎている場合は、しっかり冷やすこと、軽く絞ることが大切です。
分泌が多すぎると乳腺炎などトラブルにつながるので、授乳間隔があきすぎないようにしましょう。また、授乳後も胸の張りがとれない場合は少し絞ってから冷やすといいでしょう。
まとめ
母乳に関する悩みは多くのママが経験します。母乳の分泌量や分泌し始める時期は個人差があるため、焦らずに授乳をしましょう。
母乳の分泌にはママが必要な栄養がとれていることが重要です。しかし、母乳に必要な栄養を食事だけでとることは、余裕のない産後は難しいですよね。
産後・授乳期向けサプリメント「mamaco」は、鉄分やDHA、ビタミンDなどの母乳の量や質に欠かせない栄養素を過不足なく配合しています。
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