更新日:2023/11/24

切迫早産ってどんな状態なの?日常生活で気を付けたいポイント【助産師執筆】

妊娠中に「切迫早産」と診断を受けると、とても不安になりますよね。妊婦健診で子宮頸管長を測ることもありますが、その子宮頸管長が切迫早産と大きく関連しています。今回は切迫早産とはどんな状態でどんな治療法があるのか、切迫早産と診断された場合に日常生活で気をつけたいポイントについて解説していきます。

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

切迫早産ってどんな状態なの?

妊娠中の合併症としてよく耳にする「切迫早産」とは、いったいどのような状態なのでしょうか?

早産になる一歩前の状態

切迫早産は、一言でいえば「早産になる一歩前の状態」といえるでしょう。切迫早産について知る前に、まず出産時期によって「流産」「早産」「正期産」という区分があることを知りましょう。

流産とは、妊娠22週未満に赤ちゃんが子宮の外に出てしまう出産をいいます。妊娠22週未満の赤ちゃんは現在の医療では救命は不可能とされています。

早産とは、妊娠22週以降妊娠37週未満での出産をいいます。早産は生まれる時期によって赤ちゃんの予後は大きく変わってきます。正期産である妊娠37週に近ければ近いほど予後は良好です。よく聞く「切迫早産」とはこの早産になるリスクが高い状態を指します。

子宮頸管長が短くなっている

切迫早産は「子宮頸管の長さ」が診断に大きく関係しています。切迫早産でよく聞く、「子宮頸管」とはいったいなんなのでしょう?

子宮頸管長とは?

女性の生殖器の内側には外側から順に、膣、子宮頸管、子宮があります。子宮頸管膣と子宮をつなぐ筒のことをいいます。この筒の長さを子宮頸管長といいます。子宮頸管長は膣からエコーの機械を挿入して、長さを測っています。子宮頸管長はもともと個人差もありますが、一般的に正常な妊婦さんの子宮頸管の長さは、妊娠30週未満では35〜40mm、妊娠32週から妊娠40週では25〜32mmと次第に短くなっていきます。

子宮頸管の役割

妊娠中の子宮頸管には重要な役割が3つあります。

①赤ちゃんを子宮の中にとどめておく
妊娠中の子宮頸管は長さを保って硬く閉じています。そうすることで、子宮の中にいる赤ちゃんが子宮の外に出るのを防いでいます。妊娠37週以降の正期産に近くなると、子宮頸管は柔らかくなり、長さは少しずつ短くなって出産に向けて準備をしていきます。

②感染を防ぐ
外からの細菌が膣を通して入ってきた際に、子宮に到達しないように内部を酸性に保つことで細菌の侵入を防いでいます

③出産のときに通り道となる
一度は聞いたことがある「子宮口」。これは子宮頸管のことです。妊娠中は赤ちゃんが外に出ないように子宮頸管は硬く閉じていますが、出産のときには徐々に柔らかくなり開いていきます。

切迫早産の原因と切迫早産になりやすい人は?

切迫早産が起きる原因は、お母さんと赤ちゃんの両方にあります。ここでは切迫早産の原因と切迫早産のリスクが高い人について解説していきます。

子宮頸管無力症

子宮頸管は赤ちゃんを子宮の中にとどめておく役割があり、本来陣痛が来るまでは長さを保っているものです。しかし、子宮頸管無力症といってなんらかの理由で子宮頸管が閉じにくく、自然と子宮口が開いていってしまうことがあります。子宮頸管無力症と診断をされている場合には、子宮口が開かないように子宮口を縛っておく「子宮頸管縫縮術」という手術を行うと早産のリスクを減らすことができます。

子宮内感染

子宮内は本来、菌がいない状態を保っています。しかし、なんらかの原因で膣から入ってきた細菌によって子宮の中で感染が起きることがあります。感染が起きた場合、子宮内に炎症を起こすことがあり、「絨毛膜羊膜炎」という状態になります。絨毛膜羊膜炎になると子宮の収縮を誘発したり、破水する危険性が高まります

多胎妊娠

多胎妊娠とは、双子や三つ子といった2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠することをいいます。多胎妊娠の場合には赤ちゃんが1人の単胎妊娠に比べて、子宮のスペースが必要となり、子宮に負荷がかかることで切迫早産のリスクが高まります。

子宮の異常

子宮の形の異常があると切迫早産となる可能性は高くなります。子宮の形の異常には、生まれつきである双角子宮、中隔子宮などの子宮奇形と、子宮筋腫や子宮腺筋症などの後天的な子宮の病気によるものがあります。赤ちゃんを育てる子宮そのものに異常がある場合には、切迫早産となるリスクも高まります。

ライフスタイルの乱れ

人間は自分の命を守ることを最優先とします。それは妊娠中のお母さんも同じです。過度なダイエットによる栄養不足となると、赤ちゃんに栄養を送るよりお母さん自身の体の栄養を保つことで精一杯になり、胎盤や赤ちゃんへの栄養は少なくなってしまいます。また、睡眠不足などの過度なストレスの蓄積は、交感神経を優位にしてしまい、子宮の収縮を誘発してしまう可能性があります。喫煙はタバコに含まれるニコチンの血管収縮作用によって子宮の収縮を促します。また、子宮への血流を妨げてしまい、赤ちゃんがお腹の中で亡くなるリスクも高めます。ライフスタイルの乱れも切迫早産や早産のリスクを高める可能性があります。

妊娠に伴うお腹の張りとの違いは?

子宮は筋肉でできていて、普段はやわらかく緩んだ状態です。しかし、お母さんがよく動いたり、疲れたりすることで刺激になり、子宮の筋肉が収縮することがあります。その子宮の収縮を「お腹の張り」として感じています。お腹の張りは切迫早産ではない人でも少なからず、感じることがあります。では、妊娠に伴うお腹の張りと切迫早産の危険なお腹の張りの違いはなんなのでしょうか?

痛みはあるのか

妊娠に伴う生理的なお腹の張りの場合は、痛みはありません。しかし、切迫早産のお腹の張りは痛みを伴うことがあります。いわば、陣痛のような状態になっているのです。痛みがある場合には、子宮頸管長が短くなっていくお腹の張りである可能性が高いです。お腹の張りを感じたときに、痛みがあるかないかで切迫早産の危険なお腹の張りかどうかを判断する方法にもなります。

休息をとってよくなるのか

前に書いた通り、子宮は筋肉なのでなにかの刺激で収縮してお腹の張りとして感じることはよくあります。妊娠に伴う生理的なお腹の張りの場合は、刺激をなくして休むことで、筋肉の収縮もおさまるため、お腹の張りもおさまります。しかし、切迫早産の場合には座ったり、横になったりと筋肉の収縮をおさえようとしても、ずっと収縮を繰り返してしまいます。休息をとってよくなるか、よくならないかで切迫早産の危険なお腹の張りかどうかを判断する方法にもなります。

切迫早産の治療方法って?

切迫早産と診断された場合にはどのような治療をするのでしょうか。

安静にする

妊娠中の方の中には近くしている方もいると思いますが、お母さんが動くことで子宮の収縮は起きやすくなります。安静にすることで子宮の収縮は弱まり、切迫早産の治療となります。体を動かすことが多い方は仕事内容の調整や仕事を休むことをすすめられることもあります。入院して安静を保てるような環境を整え、経過観察する場合もあります。

内服や点滴を使って子宮の収縮をおさえる

安静にしていても子宮の収縮がなくならない場合には、内服薬や点滴によって子宮の収縮を抑える治療を行います。内服薬はお腹の張りを感じた時に飲むように指示される場合と、定期的に内服を指示される場合があります。点滴での治療は入院し、24時間持続で一定の量を投与する治療を行います。

切迫早産といわれたら日常生活ではなにに注意すればいい?

切迫早産と診断された場合には、日常生活ではどのようなことに注意するといいのでしょうか。

自覚症状に注意

まずは切迫早産によって起こる自覚症状を知り、早期に対処することが大切です。

お腹の張り

痛みを伴うお腹の張り、休息をとってもおさまらないお腹の張りを感じる場合には、切迫早産が進行している可能性があります。お腹の張りは不規則なのか、規則的なのかも大事な指標の一つになります。お腹の張りを感じたときには、痛みの有無、安静にしてよくなるか、張りの間隔を注意して観察してみましょう。

性器出血

切迫早産が進むと出血が出ることも多いです。出血の原因は切迫早産ではないこともありますが、出血が出た場合には注意が必要です。

破水感

早産の時期に破水すると、赤ちゃんが外の世界とつながり感染のリスクが高まったり、破水することで陣痛が誘発されることがあります。破水は子宮口の近い部分で赤ちゃんを包んでいる卵膜がやぶれると「バシャ」っとしますが、子宮口から遠い部分でやぶれると「チョロチョロ」と少量流れるような感じになります。妊娠後期には尿漏れが起こりやすく、間違えやすいです。「破水かな?」と思ったときには躊躇せずに病院に連絡しましょう。

ライフスタイル

お母さんが疲れやストレスを感じると筋肉は収縮します。子宮の筋肉も同じ筋肉なので収縮してしまい、切迫早産の悪化につながります。妊娠中は無理な生活はせず、できるだけ体も心も休まる生活をすることが大切です。

また、喫煙をされている方はお母さんにとっても赤ちゃんにとっても毒でしかありません。切迫早産だけでなく、胎盤機能不全といって胎盤が必要な役割を果たせなくなる病気や、胎児発育不全といって赤ちゃんが育たなくなる病気になる可能性が非常に高まります。さらに常位胎盤早期剥離という赤ちゃんが子宮の外にでるより先に胎盤が剥がれてしまう病気になる可能性も高く、お母さんと赤ちゃんの命に関わります。

ライフスタイルはお母さん次第で改善することのできるものです。妊娠中はお母さんにとっても赤ちゃんにとってもよりよい生活を送りましょう。

便秘の改善

妊娠中はホルモンの影響や子宮が大きくなることで便秘になりやすい時期でもあります。便秘になることで子宮収縮を誘発することもありますので、便秘を改善することは大切です。便秘の改善に効果的なのは、トイレの習慣と腸内環境を整えることです。

トイレの習慣

気をつけたいトイレの習慣は、便意を感じたときには我慢せずにいくことです。便意を我慢することで便が腸内に滞り、便に含まれる水分を過剰に吸収してしまい、便が硬くなってしまいます。妊娠中はとくに強く踏ん張ることを避けたいので、なるべく柔らかい状態のうちに便を出していくことを心がけたいですね。

腸内環境を整える

便秘を予防、改善する方法として最も効果的なのは、腸内環境を整えることです。腸内環境は食生活や生活習慣を見直すことで整えることができます。しかし、妊娠中に今までの食生活や生活習慣を見直すことはストレスにもなりかねません。そういったときには、サプリメントで腸内環境を整えるのも一つの手です。mamaruは妊娠中に必要な栄養はもちろん、腸内環境を整えてくれるビフィズス菌、ラクトバチルス菌、殺菌乳酸菌末の3種類の乳酸菌を薬250億も配合していて、腸内環境を整える方法としてもおすすめです。さらに、食物繊維も含み、腸内の善玉菌を増やすラクトフェリンも配合しているので、妊娠中の便秘予防、改善には最適です。

まとめ

今回は切迫早産とはどんな状態でどんな治療法があるのか、切迫早産と診断された場合に日常生活で気をつけたいポイントについて解説してきました。切迫早産では異常を早く見つけること心身ともにストレスを軽減した生活を過ごすこと便秘の改善が大切です。特に、腸内環境を整える幸せホルモンであるセロトニンが分泌されやすくなるとも言われていて、ストレスの軽減にも効果的です。mamaruは手軽に妊娠中の腸活をすることができるのでおすすめです。

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