更新日:2025/1/21
産後はカフェインを摂っても大丈夫?授乳中の摂取量の目安や赤ちゃんへの影響を解説
カフェインが含まれるコーヒーや紅茶は、気持ちをリラックスさせてくれる嗜好品のひとつです。
産後のママの中には「育児の合間にコーヒーや紅茶を飲みたい」と思っている方もいるのではないでしょうか?
しかし、授乳中のママが気になるのが、赤ちゃんやママにもたらすカフェインの影響ですよね。
この記事では、産後(授乳中)のカフェイン摂取量の目安や、赤ちゃんやママへの影響について解説します。
この記事に登場する専門家
萩 ゆう
現在子育て中のママライター。妊娠・出産、子育ての体験をもとに記事を執筆。また、マラソンを得意としフルマラソンサブ3の記録を持つことから、体づくりやスポーツ系メディア等でも活動中。
産後にカフェインを摂ってもいい?
カフェインは中枢神経などの神経を刺激することにより「疲労感軽減」「眠気覚まし」など、さまざまな効果が期待できます。
産後は昼夜問わず育児に追われるため、カフェインを飲んですっきりしたいママもいるはず。
まずは、産後にカフェインを摂ってもいいのかどうかを見ていきましょう。
産後・授乳中のカフェインは絶対にダメ?
結論から言うと、産後・授乳中は、カフェインを絶対に摂取してはいけないということはありません。
実際に、摂取したカフェインが母乳に移行する量は1%程度ととても少ない割合です。そのため、過度な心配は不要と言われています。
しかし、母乳育児をしているママの中には、カフェインを気にする人もいますよね。
授乳中は、次の項目で紹介するカフェイン摂取の目安量を守り、カフェインの摂り過ぎに気をつけましょう。
参考:Hale's Medications & Mothers' Milk
カフェイン以外にも、産後の食事のポイントについて気になる方は、こちらの記事もチェック!
助産師が教える産後の食事のポイント|お母さんと赤ちゃんのためのおすすめ栄養素やメニューは?
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授乳期のカフェイン摂取の目安量
カフェインが母乳に移行する量は1%程度ですが、摂取量が増えることで母乳への移行量も増えてしまいます。
厚生労働省は、妊娠中や授乳中の女性のカフェイン摂取量を300mgまで(コーヒーをマグカップで約2杯)としています。
摂取自体が厳禁というわけではないですが、カフェインを摂りたい場合は赤ちゃんの健康を考えて目安量を守りましょう。
飲み物や食べ物に含まれるカフェインの量はこちらをチェック!
参考:厚生労働省|食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~
授乳中のカフェインが赤ちゃんに与える影響
産後・授乳中のママが気になるのが、カフェインが赤ちゃんに与える影響です。
はっきりとしたデータが出ているわけではないですが、赤ちゃんにカフェインが移行することで、以下のような影響があると言われています。
- 寝つきが悪くなる
- 落ち着きが無くなる
- よく泣く
- 興奮する
さらに、まだ発達が未熟な赤ちゃんは、大人よりもカフェインの分解に時間がかかってしまいます。
月齢の低い赤ちゃんほどカフェインの影響を受けやすいと言われているため、産後間もないママは特に注意しましょう。
母乳に含まれる栄養素についてはこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
母乳に含まれる栄養を助産師が完全解説!母乳育児のメリットや不足しがちな栄養素もチェック
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産後のカフェインがママに与える影響
産後・授乳中のカフェインは、赤ちゃんだけでなくママにも影響を与えます。具体的にはどのような影響を与えるのでしょうか。
ママへの影響も理解して、カフェインとの付き合い方を見直してみましょう。
メリットもあるが見逃せないデメリットも
カフェインには疲労回復や眠気覚ましの他に、血管収縮や血流促進などの効果による「頭痛軽減」や「むくみ予防」など多くのメリットがあります。
一方で、覚醒作用によって、就寝前に摂取すると寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりする原因になるケースも。
カフェインの過剰摂取が引き金となり、不眠やめまいを引き起こす点にも注意が必要です。
また、カフェインの利尿作用によって、尿と一緒に葉酸や鉄分が排出され吸収阻害が起きてしまう恐れもあります。
実は産後は、妊娠中と同じく特に葉酸を意識して摂りたい時期。
十分な量の葉酸を摂り入れるためにも、カフェインがもたらすデメリットをしっかりと理解しておきましょう。
産後に葉酸が必要な理由って?
妊活中や妊娠中に多くの葉酸摂取が必要であることは知られていますが、実は産後も葉酸が大切であることを知っていますか?
葉酸にはホルモンバランスを整える効果があります。
ホルモンバランスが乱れやすい産後は、産後うつやむくみ、抜け毛や肌トラブルなどさまざまなマイナートラブルが起こりがち。葉酸をしっかり摂ることで、ホルモンバランスを整え、産後のトラブルを防ぎます。
また、葉酸は赤血球を作るもとになるため、赤血球が不足することで引き起こされる立ちくらみやめまいの予防にも効果があります。
さらに、母乳の元となる血液を作る役割もあるので、質の良い母乳を作るのにも影響します。
葉酸は産後のママの体だけではなく、丈夫で健康な赤ちゃんの成長にも関わってくるのです。
母乳と血液の関係について詳しくは、こちらで解説しています。
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産後の葉酸摂取には「mamaco(ママコ)」がおすすめ!
妊活・妊娠中から意識して摂りつづけたい葉酸は、産後の授乳中にもしっかりと補給したい栄養素のひとつです。
授乳期の葉酸摂取には、産後専用の葉酸サプリ「mamaco(ママコ)」がおすすめです!
mamacoは、産後サプリで唯一「ママリ口コミ大賞」を受賞している多くの先輩ママに支持されている葉酸サプリです。
産後に摂りたい葉酸をしっかり120μg含有しているほか、鉄分・ビタミンA・DHAなど、赤ちゃんとママに嬉しい20種類以上の栄養素を配合しています。
特に産後は、ホルモンバランスの変化や育児による睡眠不足やストレスなど、ママに大きな負担がかかる時期。
育児疲れのケアに役立つ、カルシウムやタンパク質、和漢素材が含まれることで、お疲れママを栄養面からサポートします。
また、母乳を作り出すためには1日に葉酸340μg、鉄8.5〜9mg摂ることが推奨されていることから、普段の食事からママ自身が意識的に栄養素を摂る必要があります。
赤ちゃんのことでも手一杯なのに、自分の栄養バランスのことまでなんて…。
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産後・授乳中にカフェインを摂る時の注意点
おいしいコーヒーや紅茶は、ついたくさん飲んでしまいがち……。カフェインがもたらす影響をもとに、産後・授乳中にカフェインを摂る時の注意点を解説します。
注意点を理解して、おいしく楽しくカフェインと付き合ってみてくださいね。
授乳直前の摂取は避ける
授乳直前のカフェイン摂取は避けましょう。
カフェインを摂取した後の母乳内のカフェイン濃度は、15分〜2時間のうちにピークとなります。
授乳直前にカフェインを摂取してしまうと、母乳内のカフェイン濃度がちょうどピークを迎える頃に授乳のタイミングとなり、赤ちゃんに多くのカフェインが行きわたってしまいます。
摂取したカフェインの半減期は大人で約5時間程度。
カフェイン摂取直後の授乳は避け、できれば授乳直後にカフェインを摂るとより間隔があけられて安心です。
一日のトータル摂取量を意識する
カフェインを含む食べ物や飲み物は意外と身近に多くあるので、知らず知らずのうちに過剰摂取になってしまう危険性も。
一日のトータル摂取量を意識し、超えないように注意しましょう。
中には「気づいた時には多く摂りすぎてしまった」ということもあるかもしれません。
そんな時は、カフェインを摂らない日をつくるなどの方法で調整することをおすすめします。
飲み物や食べ物に含まれるカフェインの量
産後の体はママだけでなく赤ちゃんのものでもあるからこそ、飲み物や食べ物に含まれるカフェインの量は知っておきたいものです。
ここでは、飲み物や食べ物に含まれるカフェインの量をご紹介します。
飲み物に含まれるカフェイン量
カフェインは、多くの人が知っているコーヒーや紅茶以外に、緑茶にも含まれます。具体的な量を見てみましょう。
飲料名 | カフェイン濃度 |
---|---|
コーヒー | 60mg/100ml |
紅茶 | 30mg/100ml |
緑茶(煎茶) | 20mg/100ml |
ウーロン茶 | 20mg/100ml |
ほうじ茶 | 20mg/100ml |
抹茶 | 48mg/70ml |
玉露 | 160mg/100ml |
日本茶の中でも玉露は特に多く、100ml中に160mgものカフェインが!
また、コーラにもカフェインが含まれており、500mlあたり約50mgのカフェインを摂取することになります。
日ごろからコーヒーや緑茶、コーラをよく飲む人は、トータル摂取量を知っておくとよいでしょう。
例えば、コーヒーは2杯ほど、紅茶は4杯ほどが目安になります(※コップ250mlの場合)。
この中でも、紅茶に含まれるカフェイン量についてもっと詳しく知りたい方は、こちらもチェックしてみてくださいね。
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食べ物に含まれるカフェイン量
カフェインを含む代表的な食べ物にチョコレートがあります。
一般的なチョコレート100g中には、カフェインが30mgほど含まれます。
ポリフェノール豊富で大人に人気のダークチョコレートには、さらに多くのカフェインが。
チョコレートは家事や育児の合間などに、気分転換につい食べすぎてしまいやすい嗜好品のひとつです。食べ過ぎには注意しましょう。
また、コーヒー味やチョコレート味の食べ物にもカフェインが含まれていることがあります。
カフェインが少ないおすすめの飲み物
「気分転換やリラックスのためにコーヒーや紅茶が飲みたい」「でもカフェインが気になって楽しめない…」という人におすすめなのが、カフェインレスの飲み物です。
カフェインを抑えた飲み物には、麦茶やハーブティーがあります。
また、最近はカフェイン入りのコーヒー同様に深い味わいのカフェインレスコーヒーも多く出ているので、チェックしてみるとよいでしょう。
カフェインを控えることばかりを意識すると、かえってストレスになってしまいますよね。カフェインが少ないおいしい飲み物を見つけて、上手に摂り入れましょう!
カフェインレスの飲み物については、こちらの記事も参考になりますよ。
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産後・授乳中はカフェインと上手に付き合おう!
産後・授乳中は、カフェインの摂取量が気になってしまうものです。コーヒー2杯程度の目安量を意識して、上手にカフェインと付き合いましょう。
産後の体は、ママのものでもあり赤ちゃんのためのものでもあります。
ママと赤ちゃんが健康に過ごすためには、カフェインを控えめにするだけでなく、葉酸を積極的に摂ることも意識しましょう。
mamacoは、忙しいママに寄り添ったサプリです。「赤ちゃんのことばかりで自分のことがおろそかになりがち…」というママは、ぜひmamacoをチェックしてみてください!
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