更新日:2024/12/12

妊婦さんは紅茶を飲んでもいいの?気になるカフェインの影響と1日の適量を詳しく解説!

気になるカフェインの影響と1日の適量を詳しく解説!
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「妊娠中に紅茶って飲んでもいいの?」
そんな疑問を感じたことはありませんか?

妊娠中は、赤ちゃんの健康を考えて食べ物や飲み物に気を遣いますよね。コーヒーを控える方は多いですが、紅茶も同じようにカフェインが含まれている飲み物なので注意が必要です。

とはいえ、紅茶を飲むことが習慣になっている方や紅茶がリラックスタイムにかかせない、という方はいきなりやめてしまうのはつらいものです。

この記事では、妊婦さんが紅茶を楽しむ際の注意点やカフェイン量、1日にどのくらい飲めるのか、また安心して飲めるおすすめの飲み物について詳しく解説します。

この記事に登場する専門家

医療ライター 宮川しおり

2児の母。切迫早産での長期入院や、妊娠糖尿病でのインスリン治療を経て出産。
現在は主に医療・健康分野でライター活動をしている。

<保有資格>
・看護師/保健師/養護教諭
・メンタル心理カウンセラー
・日本フェムテック協会認定資格3級

妊娠中に紅茶を飲んでも大丈夫?

紅茶はリラックス効果が期待できる飲み物ですが、妊娠中はカフェインの摂取量に気をつけることが大切です。

紅茶に含まれるカフェイン量はコーヒーより少ないものの、飲みすぎは避け、1日にマグカップ3杯程度(マグカップ1杯200mL)を目安にすると安心です。(※1)

紅茶が妊婦さんに与える影響

妊娠中に紅茶を飲む場合、含まれるカフェインにはどのようなリスクがあるのでしょうか?

まずはカフェインについて解説していきます。

紅茶に含まれるカフェインとは

カフェインは、眠気を覚ましたり集中力を高めたりする成分です。コーヒーや紅茶のほか、エナジードリンクなどにも含まれています。

カフェインの過剰摂取による症状は以下の通りです。(※2)

<カフェインの過剰摂取の影響>

  • めまい
  • 心拍数の増加
  • 興奮
  • 不眠
  • 下痢
  • 嘔吐 など

妊娠中や授乳中ではないときでも、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。

カフェインが妊娠中の体に与える影響

妊娠中にカフェインを摂りすぎてしまった場合には、お母さんだけでなく赤ちゃんにも次のような影響が及ぶことがあります。(※3)

  • 胎盤への血流を減少させ、赤ちゃんの成長を妨げる可能性(低体重のリスク)
  • 赤ちゃんのストレスホルモンに悪影響を与え、将来的に肥満や心臓の病気のリスクを増加させる可能性

こうしたリスクを防ぐためにも、妊娠中は紅茶の飲み方を工夫しましょう。

妊娠中のカフェインの影響については、こちらの記事でも解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

妊婦にカフェインはなぜダメなの?妊娠中の摂取量の目安や胎児への影響を詳しく解説

妊婦になったらコーヒーは飲んではいけないのでしょうか?カフェインの過剰摂取は、母体と胎児に影響を与えると懸念されていますが1日2杯までであれば、カフェインの過剰摂取にはなりません。今回は、妊娠中に摂っても良いとされるカフェイン量や、カフェイン以外に気を付けたいことについても紹介します。

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妊娠中は紅茶を何杯飲んでいいの?

妊娠中のカフェイン摂取量は、1日200~300mg以下が推奨されています。

紅茶のカフェイン量は、100mLあたりおおよそ30mgです。

これを基準にすると、妊娠中における紅茶の適正量はマグカップで1日3杯程度が目安になります。(※1)

<1日のカフェイン摂取目安量>

属性カフェイン量
妊婦200~300mg
授乳中の女性200mg
健康な成人400mg

check ✔︎

紅茶の種類ごとのカフェイン量に違いはある?

紅茶にはアールグレイやダージリンなど、さまざまな種類の茶葉がありますよね。

しかし実は、どの紅茶も元をたどれば同じ種類の植物

さらに、緑茶、ウーロン茶なども紅茶と同じ「カメリアシネンシス」という植物から作られています。そのため、種類によるカフェイン量の差はそれほどありません

紅茶以外にも気を付けたいカフェイン入り食品とおすすめの飲み物

カフェインが含まれている食品は紅茶やコーヒーだけではありません。

ここでは、妊娠中に特に気を付けたいカフェイン入り飲料と、カフェインが含まれていないおすすめの飲み物をご紹介します。

摂取量に注意!カフェイン入りの飲み物と食べ物

カフェインは紅茶以外にも多くの食品や飲み物に含まれています。

例えば、以下のようなものがあります。

<カフェインが含まれる飲み物・食べ物>(※1,4)

食品名カフェイン量
コーヒー60mg/100mL
緑茶(煎茶)20mg/100mL
ココア5mg以下/100mL
栄養ドリンク50mg/100mL
チョコレート(カカオ45%)16mg/55g(板チョコ1枚)
チョコレート(カカオ70%台)55mg/55g(板チョコ1枚)

これらを組み合わせて摂取すると、1日のカフェイン量が想定以上になる可能性があるため注意が必要です。

特に「コーヒーとチョコレートの組み合わせが好き」「疲れてくると栄養ドリンクを飲む習慣がある」といった人は要注意です。

中でも、妊娠中の緑茶の影響について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

妊娠中に緑茶を飲んでも大丈夫?気になるカフェインの影響や含有量、安全な飲み方を紹介

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妊娠中でも安心!おすすめのカフェインレス飲料

カフェインの摂取量を抑えたい妊婦さんにとって、カフェインレスの飲み物は強い味方です。

以下の飲み物は、妊娠中でも安心して楽しむことができます。

  • 麦茶
  • ルイボスティー
  • カフェインレス紅茶
  • カフェインレスコーヒー など

ルイボスティーをはじめとしたハーブティーは種類が豊富なので、お気に入りのカフェインレス飲料を探す過程も楽しいですよ。

ただし、セージ、ローズマリー、セントジョーンズワート、ジャスミンなど一部のハーブティーには子宮収縮作用があるため、妊娠中に飲むことは推奨されていません。(※5)

ハーブティーを購入する際は注意書きがないかよく読んだり、かかりつけ医に相談したりするなど気を付ける必要があります。

妊婦さんにおすすめの飲み物はこちらの記事でも詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。

助産師が教える妊婦さんにおすすめの飲み物10選!気をつけたい飲み物と摂取のコツも紹介

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カフェインとともに意識したい妊娠中に大切なこと

妊娠中のお母さんと赤ちゃんの健康を保つためには、飲み物だけでなく生活習慣全体を見直すことが大切です。

毎日の過ごし方を少し工夫するだけで、妊娠期間をより健康に、そして快適に過ごすことができます。

ここでは以下の4つのポイントに沿って解説します。

  • バランスの良い食事を心がける
  • サプリメントの活用
  • 十分な睡眠をとる
  • ストレスをため込まない

バランスの良い食事を心がける

妊娠期や授乳期は、お母さんの健康と赤ちゃんの成長にとって特に大切な時期です。

この時期に必要な栄養を意識した食事を心がけることが、健康的な体につながります。

厚生労働省は、妊産婦と赤ちゃんが健康に過ごすための食生活のポイントを「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」にまとめています。(※6)

ここでは、10項目のうち5項目を紹介します。

・妊娠前から、バランスのよい食事をしっかりとりましょう              ・「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと                ・不足しがちなビタミン・ミネラルを、「副菜」でたっぷりと           ・「主菜」を組み合わせてたんぱく質を十分に                ・乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などでカルシウムを十分に          
引用元:妊産婦のための食事バランスガイド

様々な食材をバランスよく食べることの大切さが書かれています。

しかし、忙しい毎日の中、毎食バランスの良い食事を摂り続けるのは至難の業。つわりがあれば、食べられるものが制限されることも考えられます。

そのようなときには、サプリメントを上手に活用するのもひとつの方法です。

負担を減らしつつ必要な栄養をしっかり摂取することで、お母さんと赤ちゃんの健康をサポートできます。

妊娠中の食生活について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

妊娠中の食生活がボロボロ…助産師おすすめの食事のポイントや栄養をとるためのコツが知りたい!

妊娠中、赤ちゃんのために食習慣に気をつけて過ごしたくても、現実の食生活はボロボロ…。思うように過ごせないことも多いと思います。妊娠中の食事が偏ることによるリスクを知り、妊娠中に食生活を気を付けるために取り入れられることを助産師が紹介します。

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サプリメントの活用

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これひとつで妊娠期に必要な栄養補給をサポートします。

妊娠中の葉酸の大切さについては、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

なぜ妊婦には葉酸が必要なの?摂取量からいつまで摂るべきかまで助産師が完全ガイド!

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また、女性向けサプリメントに入りがちな美容成分も未配合。本当に必要なものだけを、お母さんと赤ちゃんの体に届けることができます。

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十分な睡眠をとる

妊娠中の睡眠不足は、お母さんと赤ちゃんの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

例えば、以下のようなリスクが高まることが考えられます。

  • 高血圧
  • 妊娠糖尿病
  • 集中力の低下
  • 気分の落ち込み
  • 体調を崩しやすくなる など

睡眠不足は心身ともに様々な悪影響を及ぼしますが、妊娠中は睡眠が浅くなりがちなのも事実。

つわりや腰痛、ホルモンバランスの乱れに加え、お腹が大きくなってくると眠りやすい姿勢を取りにくくなることも影響します。

そのため、休めそうなときはこまめに休んだり、抱き枕やクッションなどを利用して寝る姿勢の工夫をしたりするとよいでしょう。

ストレスをため込まない

妊娠中は、体の変化や出産・育児への不安などで精神的に不安定になりがちです。

また、出産後は疲労や睡眠不足、昼夜を問わない育児が始まるためさらにストレスが溜まりやすい時期でもあります。(※7)

そのため、今の時期からストレスをため込まないよう意識しておくとよいでしょう。

<おすすめのストレス解消法>

  1. 1趣味の時間を作る
  2. 2気持ちを友人や家族に話す
  3. 3マタニティヨガや散歩などの軽い運動

運動はかかりつけの医師に相談しながら行ってくださいね。

妊娠中の紅茶は控えめに。ストレスをためずに上手にリラックスしよう

妊娠中は、紅茶に含まれるカフェインの摂りすぎに注意が必要です。紅茶やコーヒーを控えめにするのはもちろん、栄養ドリンクやチョコレートなど、他の食品に含まれるカフェインにも気をつけましょう。

また、妊娠中は赤ちゃんのためにもママのためにも、十分な睡眠をとったり、バランスの良い食事を摂ったりすることが大切。

妊婦さん向けのサプリ「mamaru」を活用すれば、気軽に栄養を補給することができますよ。

リラックスすることは妊娠期間を快適に過ごすための大切な要素です。

カフェインを避けつつ、カフェインレス紅茶や麦茶など選んで工夫をしながら、リラックスタイムを楽しみましょう。

参考文献

(※1)妊婦の方やお子さんはカフェインの摂り過ぎに注意しましょう!|東京都

(※2)カフェインの過剰摂取について:農林水産省

(※3)米国国立衛生研究所(NIH)、妊娠中の多くはない毎日のカフェイン摂取が、出生サイズの減少につながる可能性があるとする研究について公表|食品安全委員会

(※4)食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~

(※5)妊娠中や授乳中の飲み物 - 浜松市子育て情報サイト ぴっぴ

(※6)妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針|厚生労働省

(※7)妊婦さんや出産後の女性は「うつ病」に注意が必要です!|かりや子育て応援ナビ|刈谷市

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