更新日:2024/6/24
妊婦にカフェインはなぜダメなの?妊娠中の摂取量の目安や胎児への影響を詳しく解説
コーヒー好きな人にとって、妊娠期間中の約10か月間もコーヒーが飲めないとしたらショックですよね。もちろん、胎児の健康が一番ですが母体にストレスが多いのもよくありません。
実は妊娠中でも、適正量を守ればコーヒーは飲んでも大丈夫。そしてカフェインによる胎児への影響は、明確には分かっていません。
しかし懸念されている点はいくつかあるため、世界では国ごとに1日のコーヒー摂取量を設けている場合もあります。
今回は、妊娠中のカフェイン摂取量の目安と懸念されている影響を紹介します。
また、カフェイン以外に妊娠中に気を付けたいポイントについても紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
この記事に登場する専門家
mina
産後に体調を崩した経験から、身体をつくる食事や栄養素について知識を深める。食でのインナーケア・肌のスキンケア・香りのアロマケアで、トータルバランスを整えるケアサポート強みとするライター。
<保有資格>
食生活アドバイザー2級・サプリメント管理士認定講座 終了証取得など
妊婦はカフェインを摂ってはいけないの?
妊娠中に、絶対にカフェインを摂ってはいけない決まりはありません。
というのも、現時点では妊娠中のカフェインによる胎児への影響は確定されていないからです。
しかし、赤ちゃんがお腹にいる期間に過剰な量のカフェインを摂取することは、控えた方がいいとされています。
過剰な量のカフェインは、胎盤を流れる血液量を減少させることが分かっており、胎児に何かしらの影響を与える恐れがあると懸念されています。
そのため、カフェインを含むコーヒーや紅茶を好む方は、摂取量に注意が必要です。
(参考文献:厚生労働省 食品に含まれるカフェインの過剰摂取について)
コーヒーは一日何杯まで?摂取の目安量
カフェインの効果は個人差が大きいため、健康に悪影響を与える摂取許容量については国際的に設定がされていません。
ここでは参考として、世界保健機構のWHOとカナダ保健省の見解から摂取量の目安を紹介します。通常時と妊娠中では、カフェインの摂取量の上限が異なります。
時期 | カフェイン量 |
---|---|
通常 | 400mgまで |
妊活・妊娠中 | 300mgまで |
(参考文献:厚生労働省 WHO、カナダ保健省(HC)による食品に含まれるカフェインの過剰摂取について)
妊活・妊娠中のカフェイン摂取量の上限は、通常時よりも少なくなります。
一般的にコーヒーカップは1杯150mlなので、妊娠中のコーヒーは1日2杯までにとどめておくのが良いでしょう。
その他、カフェインを含む代表的な飲み物のカフェイン量はこちらです。
カフェインを含む代表的な飲み物 | カフェイン量/100mlあたり |
---|---|
コーヒー | 60mg |
紅茶 | 30mg |
緑茶 | 20mg |
エナジードリンク | 32~300mg |
(参考文献:食品安全委員会 食品中のカフェイン)
これらは絶対に飲んではいけないということではありませんが、妊娠中の体調は非常にデリケートです。
いつもより疲れやすかったり、だるく感じたりと、妊娠前はなかった体調の変化を感じることもあるでしょう。
朝食後や午後のリラックスタイムに飲むなど、飲む時間を決めてカフェインを摂りすぎないように気を付けましょう。
妊娠中におすすめの飲み物はある?
カフェインを含まないカフェインレスの飲み物を知っておくと、外出先でも安心です。
妊娠中におすすめのカフェインレスの飲み物はこちらです。
- ルイボスティー
- 麦茶
- 黒豆茶
- あずき茶
- タンポポ茶
ルイボスティーは豊富なミネラルを含み、抗酸化力が期待できるので健康茶としても人気です。
麦茶や黒豆茶は、クセがないので食事にも合わせやすいですよ。
あずき茶やタンポポ茶は、母乳の出をよくするといわれているお茶です。出産後まで飲み続けられるのも嬉しいポイントですね。
また、最近ではレストランやカフェでも、カフェインレスコーヒーや低カフェインドリンクが置いてあります。妊娠中でもおいしく、飲みやすい飲み物を探してみてくださいね。
過剰なカフェイン摂取が与える胎児への影響
過剰な量のカフェインを摂取することによる胎児への影響は、はっきりとは分かっていません。
可能性として示唆されている影響は、次のとおりです。
- 低出生体重児
- 流産
- 死産
低出生体重児とは、出生体重2,500g未満の赤ちゃんのことです。
医療技術の進歩により低出生体重児で生まれても健康に成長している赤ちゃんは多いですが、将来の健康リスクに不安があることは事実です。
また流産とは、妊娠22週未満で妊娠が終了することです。女性の約40%が流産を経験したことがあるという報告もあり、決して珍しくありません。
赤ちゃんの染色体異常が主な原因ですが、過剰なカフェインの摂取も関係があるといわれています。
さらに妊娠20週以降に、胎児が亡くなってしまうことを死産といいます。妊娠中の合併症や胎盤の異常が主な原因ですが、流産と同じく過剰な量のカフェインが死産のリスクを上げると指摘されています。
カフェインは肝臓で解毒されるので、少量であれば問題ないといわれています。妊娠中は代謝能力が下がるため、過剰な量のカフェインの摂取には注意が必要です。
(参考文献:日本産科婦人科学会 流産)
カフェインの摂りすぎは母体への影響も
カフェインの摂りすぎによって母体に考えられる影響は次の通りです。
- 不眠
- イライラ
- めまい
- 頭痛
- 動悸
- 利尿作用
- 吐き気
カフェインを過剰摂取してしまったときの症状は、妊娠していない人と同じです。
適量であれば集中力を上げたり、眠気を覚ましたりする効果が期待できるので、妊娠中のコーヒーや紅茶は、飲む時間を決めて過剰摂取にならないように楽しみましょう。
カフェイン以外に妊娠中に気を付けたいことは何がある?
妊娠中はカフェインの摂取以外にも、胎児の健康のために意識しなければいけないことがたくさんあります。
通常時には気にしないことも、妊娠中だからこそ注意が必要な点があるので紹介します。
妊娠中に必要な栄養素をバランスよく摂る
胎児はお腹の中にいる間に母体からの栄養を受け取り、大きく成長していきます。健やかな成長には、多くの栄養素が必要です。
葉酸が妊娠中に必要であることは知られていますが、胎児が大きくなるにつれて鉄分やカルシウム、亜鉛なども必要になります。普段の食事で栄養素の偏りがないようバランスよく食べましょう。
しかし中には、つわりで思うように食事が取れない方もいるでしょう。そんな時におすすめの食べ物について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
つわり中に食べたい&避けたい食べ物はコレ!助産師が教える食事のコツも
妊婦さんの5~8割の方が経験する言われている妊娠中のつわり。何かと悩むことが多いつわり中の食事事情。つわりでも食べやすいものや避けた方が良いものなどつわり中の食事のコツを紹介します。
簡単にできる献立チェックとしては、赤、黄色、緑の3色が料理の中にあるかを確認するのがおすすめです。
- 赤・・・タンパク質を含む肉や乳製品
- 黄色・・・米や小麦などの炭水化物
- 緑・・・緑黄色野菜や果物
中でも、葉酸を多く含むホウレン草やブロッコリーは意識して食べましょう。
また、妊娠5ヶ月を過ぎると鉄分の必要摂取量が増えます。鉄分は食事からでは吸収しにくい栄養素なので、サプリメントで効率的に摂ることがおすすめです。
妊娠中の鉄分の働きについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
妊娠中は鉄分不足に注意!葉酸以外の重要な栄養素「鉄分」
妊娠中に重要な栄養素「鉄分」についてご紹介しています。効率的な摂取方法や妊娠中の鉄欠乏性貧血のリスク、対策方法も解説していますので、ぜひ読んでみて下さい。
手軽に栄養を補給するならサプリメントの活用がおすすめ
栄養が必要と分かっていても、つわりなど体調が安定しない時期は料理をするのも難しいですよね。毎食栄養バランスを考えて食事を作るのも簡単ではありません。
そんな時だからこそ、必要な栄養はサプリメントで摂りましょう。
妊娠中に摂りたい栄養素をぎゅっと凝縮した葉酸サプリメント「mamaru」は、妊婦さんの栄養補給のサポート役におすすめです。
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また、妊娠中に起こりやすい便通の悩みにアプローチするため、腸内環境をケアする菌や食物繊維も含んでいます。
腸内環境が整えば、栄養素の吸収率がよくなることも期待できますよ。
さらにmamaruは、サプリメントを選ぶ際に重視したい「信頼感」も大切にしています。
- 厚生労働省が定めた品質管理基準のGMP認証マークを取得
- 産婦人科医の監修、推奨
- 安全性試験済み
- 6つの無添加(香料、着色料、保存料、酸味料、甘味料、増粘安定剤)
胎児へしっかり栄養を届けるだけでなく、母体の健康もサポートしてくれる信頼感のある葉酸サプリがmamaruです。ぜひ試してみてくださいね。
生活リズムを整える
妊娠中の生活リズムは、胎児へ大きく関係します。
胎児は母体の影響を受けながら体内時計を作るため、ママの生活リズムが崩れると、胎児の体内時計も崩れていきます。
その影響により、産まれた赤ちゃんが自閉症スペクトラムになるリスクが高くなるという報告もあります。
そうならないために、とくに意識したい点は次のとおりです。
- 規則正しい食事
- 睡眠時間は6時間以上10時間以内
- 夜更かしは控える
仕事などで同じ時間に食事を取ることが難しい場合もありますが、食事回数が少ないと血糖値が上がりやすくなります。
妊娠すると血液量も増えるので血圧が上がりやすくなりますが、血圧が高い状態が続くと妊娠高血圧症候群になる可能性があります。
できる限り、1日3食同じくらいの時間に食事を取りましょう。
遅くとも夜12時までには就寝し、6時間以上の睡眠時間を確保することも大切です。
ただし、睡眠が大事だからといって10時間以上も眠ってしまうと、こちらも同じく自閉症スペクトラムのリスクを高めるというデータもあります。
妊娠したら、1日のスケジュールを規則正しいものに見直してみましょう。
(参考文献:九州大学 妊婦の生活習慣(睡眠時間や身体活動量)と出生児の3歳時の自閉症診断との関連)
市販薬の服用は控える
市販薬が胎児へ影響を与える場合もあります。
特に妊娠初期は、妊娠していることに気づかずに市販薬を服用してしまったという場合もあるでしょう。
また、頭痛薬や痛み止めなどを日常的に飲む人の場合、妊娠中の服用が不安ですよね。
胎児へ影響があるといわれる薬は、抗ウイルス薬のリバビリン、抗凝血薬のワルファリンやホルモン剤などのごく一部です。妊娠中に薬を服用したからといって、かならず胎児の先天異常につながるわけではありません。
妊娠に気づかずにかぜ薬を飲んでしまった方や、病気などで薬を必要とする方はかかりつけ医に相談しましょう。自己判断での市販薬の服用は控えてくださいね。
過度な運動は避ける
ランニングやヨガが習慣になっている方も多いと思いますが、過度な運動は控えましょう。とくに、身体に負担の大きい運動は流産につながる可能性もあります。
<負担の大きい運動の一例>
- 短距離走
- バスケットボールやサッカーなど相手とぶつかるスポーツ
- 激しいダンス など
お腹をねじるような動きや、転びやすい運動も危険です。ヨガのポーズも無理をせず、胎児に負担のない範囲で楽しみましょう。
また、お腹が大きくなってくると、バランス感覚が変わります。自転車に乗ることも避けましょう。
妊娠中は、ウォーキングやマタニティヨガなど、ゆっくりした動きのある運動がおすすめです。マタニティスイミングは、お腹の重さを忘れエクササイズができると人気です。
自分に合った適度な運動を無理せずおこないましょう。
カフェイン入りの飲み物は量を守って適度に楽しもう
妊娠中のカフェイン摂取は、以下を意識して適度に楽しみましょう。
- 妊娠中のカフェインは1日300mg以内(コーヒー2杯程度)に抑える
- 妊娠中のカフェインによる確定的な影響は現時点では分かっていない
- 過剰な量のカフェインは胎盤の血液を減少させるため、胎児への影響が懸念されている
また、妊娠中にはカフェインに気をつけること以外にも、バランスのとれた栄養を意識して食事を摂ることが大切です。
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- GMP認証
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妊娠中は母体に加えて胎児の分の体調管理もしなければいけないので、生活環境や食事に気を使います。とくに、栄養素を考えながら料理を作るのは大変。
手軽に栄養素が摂れるmamaruで妊娠中のストレスを少しでも抑えて、穏やかなマタニティライフを過ごしましょう。
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