更新日:2025/11/27

産後に気をつけたい産褥熱ってなに?原因・症状・治療法と産後のカラダを整えるコツ

原因・症状・治療法と産後のカラダを整えるコツ
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産後のママのカラダは、妊娠中や出産中、育児などの疲れが蓄積された状態。カラダの調子が良くないときには、熱が出ることもあります。

中でも「産褥熱」は、産後に気をつけたい症状の一つです。

今回の記事では、産後に気をつけたい産褥熱について、原因・症状・治療法を解説するとともに、産後のカラダを整えるコツについて助産師が徹底解説していきます。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmamaco監修・産婦人科医】薬膳漢方検定所有 加藤智子先生

産婦人科医専門医、健康スポーツ医、抗加齢専門医、更年期カウンセラー

"産後も栄養補給できていますか?”
栄養補給は産後も重要。しっかり栄養を接種しないと母乳が栄養不足になり赤ちゃんに影響を与える恐れも。食事から十分な栄養を摂るのはなかなか難しいので、サプリメントの併用をおすすめしています。

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産褥熱とは

出産中や出産直後は、痛みや緊張によって血管が収縮することで体温が上がりやすくなります。そのため、37.5℃くらいまで熱が上昇することはよくあることです。

しかし、出産後24時間経過してから10日以内に、38℃以上の発熱が2日間以上続く状態は「産褥熱」といい、カラダからの異常なサインであることもあります。

まずは産褥熱について、詳しく知っていきましょう。

産褥熱の症状

産褥熱の症状は発熱の他に、以下のものがあります。

  • 下腹部痛
  • 悪臭のある悪露(おろ:出産後に排出される血液や分泌物のこと)
  • かたまりのある悪露
  • 全身の倦怠感

産後は、悪露(おろ)として血液や不要な成分を排出していきます。子宮は悪露を外に排出するために、生理や陣痛と同じように筋肉を収縮させるため、産後も多少の下腹部痛を感じることがあります

しかし、痛み止めを飲んでもずっと下腹部が痛かったり、悪露から悪臭がしたり、かたまりのある悪露が出る場合には要注意です。

子宮の外にうまく悪露が排出できないことで、子宮が妊娠前の状態に戻ろうとする力が働きにくくなってしまっていたり、感染が起きていたりする可能性も。

この状態が続くと、全身に影響が出て倦怠感や発熱(産褥熱)が起きることがあります。

産褥熱の原因

産褥熱の原因には大きく4つあります。

  • 免疫力の低下
  • 細菌感染
  • 胎盤遺残(たいばんいざん:カラダの中に胎盤が残った状態)
  • 悪露の滞留

経膣分娩、帝王切開ともに、出産中は子宮内や膣内に触れることが多くなり、細菌がカラダの中に入りやすい状況です。

さらに、出産後は疲労などもあり、免疫力が低下しやすくなることで感染しやすい状態にあります。

また、本来は出産後カラダの外に排出したい胎盤や悪露がカラダの中に溜まった状態が続くと、それが感染の原因になることもあります。

受診の目安

受診の目安は以下の通りです。

  • 38度以上の発熱が2日間続く
  • 下腹部の痛みが強く、立っているのが辛い
  • 5cm以上のかたまった悪露が出た
  • 悪露から悪臭がする

発熱がない場合でも、悪露の異常や下腹部の強い痛みがある場合には今後発熱する可能性もあるため要注意。

産後はカラダの状態が万全ではなかったり、赤ちゃんがいることで受診が遅れがちになるリスクがあります。

「あれ、なんだかおかしいな?」と思ったときにはしっかりと休息を取ったり、自分のカラダの症状に目を向けて、必要なときに早めに病院に相談するようにしましょう。

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産褥熱を放置するとどうなる?自然治癒することはある?

産褥熱を放っておくと、感染の原因となっている細菌が子宮以外に悪さをすることも。子宮の近くにある臓器に支障が出たり、血液に入り込むことで細菌が全身にまわって敗血症を引き起こす可能性もあります。

「少しくらいの発熱なら大丈夫」と自己判断して産褥熱を放置せずに、必ず病院を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

産褥熱の治療法

産褥熱の治療方法は、症状の重症度によって変わってきます。

  • 抗生剤(内服・点滴)の使用
  • 子宮の収縮を強める薬の使用
  • 子宮の中をきれいにする処置
  • 手術

産褥熱の原因は、なんらかの菌による「感染」が多いため、抗生剤を使用することで原因となる菌をカラダの中から叩き出すことが必要になります。

子宮の中に、胎盤や悪露などの不要な成分がたまってしまっている場合には、子宮の収縮を強める薬を使うことで排出を助けたり、膣から器具を入れて直接子宮の中から掻き出す処置が必要となることもあります。

帝王切開後の産褥熱など、お腹の創部に膿がたまっている場合には、体内にチューブを入れて膿を排出するドレナージという処置を行ったり、場合によっては手術が必要になることもあります。

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熱があっても授乳はできる?

熱があっても授乳をすることは問題ありません。産褥熱は人にうつるものではなく、授乳によって乳頭に刺激を与えることで子宮が収縮し、子宮の中に溜まっている悪露などを排出する手助けにもなります。

ただ、熱の原因がインフルエンザなどのウイルス感染の場合は、授乳の前に必ず手を洗ってマスクをして授乳するようにしましょう。

産後の発熱の原因は産褥熱以外にもある

産後の発熱の原因は産褥熱だけではありません。ここからは、産後に多い発熱の原因について解説していきます。

乳腺炎

乳腺炎は、乳房のなかにある乳腺という組織に母乳がたまったままになってしまうことで炎症を起こす病気です。授乳中の女性はだれしも起こりうる可能性があります。

発熱以外の症状としては、乳房が赤く腫れたり、しこりになったり、押すと痛みを感じたりすることも。

乳腺炎などのよくあるおっぱいのトラブルについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

腎盂腎炎(じんうじんえん)

腎盂腎炎(じんうじんえん)は、尿道から入った細菌が膀胱を通って尿が集まる腎盂という場所まで入っていき、感染することで炎症を起こす病気です。

発熱の他に、頻尿・排尿時の痛み・残尿感・腰や背中の痛みなどがあります。

もともと女性は男性と比べて尿道が短いため発症しやすい病気ですが、出産時にはさらに細菌が入りやすくなってしまうことや、産後の免疫力低下によって感染リスクが高まります。

風邪などの感染症

妊娠中は免疫力が落ちますが、出産後も出産によるカラダの疲労やホルモンバランスの変化、育児疲れなどによって免疫力が低下します。そのため、風邪やインフルエンザなどの感染症にもかかりやすい時期です。

人が多く集まる場所は避けたり、マスクの着用、手洗いうがいを徹底して行うことが大切です。

赤ちゃんは6ヶ月頃まではママの免疫力をもらっているため、大人と同じくらいの免疫力を持っていると言われていますが、感染症にかからないわけではありません。

赤ちゃんを感染症から守るためにも、ママや家族が感染症を予防していくことが大切です。

産後のカラダの不調を整えるためにできること

産後はホルモンバランスの変化だけでなく、妊娠期間中の疲労、出産による疲労、産後の育児による疲労が重なり、カラダだけでなく、ココロの疲労もピークに達する時期です。

そんな産後にカラダの不調を感じるのは当たり前のこと。一番は無理せず、ママ自身のカラダからの声を聞くことが大切です。

最後は、産後のカラダの不調を少しでも整えるために、今できることを3つ紹介します。

栄養補給

カラダをつくったり、カラダの機能をスムーズに動かすためには栄養を補給することが必要不可欠です。

疲れ切った産後のママのカラダを修復するためにも、赤ちゃんのために栄養たっぷりの母乳をつくるためにも、栄養バランスの取れた食事を摂ることが大切になります。

こちらの記事を参考にして、産後・授乳中に摂るべき栄養素をしっかり摂りましょう。

しかし、産後はカラダがボロボロでキッチンに立つのも辛いし、赤ちゃんのお世話をしながらの買い物だって一苦労・・・。そんなときには、手軽に栄養を補給できるサプリメントを活用するのもおすすめです。

産後の栄養チャージにはmamaco

mamaco(ママコ)は産後の栄養補給に特化したサプリメントで、産後の回復を早めたいママや授乳中のママにぴったり。

厚生労働省では、産後にはこれだけの栄養が必要と公表しています。

食品にすると、普段の食事に加えてこれほどの量が必要。

どんな献立にすればいいのか、考えるだけでも疲れてしまいそうですよね。

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十分な休息・質のいい睡眠

寝不足になりがちな産後ですが、休息や質のいい睡眠を取ることは大切。産後は夜間授乳があるため、まとまった時間で睡眠を取ることは難しいですよね。

できるだけ質のいい睡眠を確保するためには、短時間の睡眠でも熟睡できるように、寝具や明るさなどの睡眠環境をしっかりと整えることがポイントです。

産後にうまく寝ることができずに困っているママは、こちらの記事もおすすめです。

気分転換

赤ちゃんのお世話に集中しがちな産後ですが、適度に気分転換することもママのカラダとココロの回復につながります。

たまには家族に赤ちゃんを預けて、自分の好きな時間を過ごすこともいいですよ。

「ママなのに赤ちゃんを預けてリフレッシュなんて・・・」などと思わず、ママの健康のために、自分のご褒美時間もしっかりとつくっていきましょう。

まとめ

産褥熱は、出産後24時間経過してから10日以内に、38℃以上の発熱が2日間以上続く状態をいいます。

産褥熱が出たら、カラダの中でなんらかの感染や変化が起きている可能性が高いため、放置せずに病院を受診して適切な治療を受けるようにしましょう

産後の発熱には産褥熱以外にも原因があるため、症状に注意していくことが大切です。

後回しになりやすいママのカラダのケアも、産後はとっても大切です。

産後専用サプリメントのmamacoで手軽に不足しがちな栄養をチャージしながら、産後の回復に向けたケアを取り入れていきましょう。

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