更新日:2025/12/18

産後に生理が再開すると母乳出なくなるって本当?助産師が解説する母乳育児を続けるためのポイント

産後に生理が再開すると母乳出なくなるって本当?助産師が解説する母乳育児を続けるためのポイント
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出産後、初めて生理がきたけど母乳育児は続けられる?」と不安なお母さんは多いのではないでしょうか。

今回の記事では、生理が再開したお母さんたちの「まだ母乳育児をしようと思っていたのにこれからどうなるの?」「もう出なくなるの?」という疑問に、助産師が詳しくお答えします。

この記事が母乳育児を続けていくためのヒントになれば嬉しいです。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmamaco監修・産婦人科医】薬膳漢方検定所有 加藤智子先生

産婦人科医専門医、健康スポーツ医、抗加齢専門医、更年期カウンセラー

"産後も栄養補給できていますか?”
栄養補給は産後も重要。しっかり栄養を接種しないと母乳が栄養不足になり赤ちゃんに影響を与える恐れも。食事から十分な栄養を摂るのはなかなか難しいので、サプリメントの併用をおすすめしています。

"産後のママのケアは後回しにしがちですよね”産後は、これまで経験のない身体の使い方が増えます。
しかし、なかなか自分の体調ケアまで手が回らないママも多いよう。mamacoの和漢成分は全身に向けられた効果があり、体調維持が期待できます。

産後、生理がくると母乳が出なくなる?

よく「授乳中に生理が再開すると母乳が出なくなる」といわれますが、実際に母乳が出なくなったり、赤ちゃんの飲み方が変わった気がする、と感じたりするお母さんは少なくありません。

まずは、生理と母乳の関係について解説します。

母乳がまったく出なくなることはない

結論からいうと、生理の再開によって母乳がまったく出なくなることはありません。しかし、ホルモンの状態や体調面に変化があることは事実です。

そのため、人によっては一時的に母乳の分泌量が少なくなることも。一方で全く変化を感じない場合もあり、個人差が大きいといえます。

母乳の分泌が少なくなったと感じた場合でも、セルフケアを取り入れることで母乳育児を続けることができるので、安心してくださいね。

母乳育児を続けていくためのポイントについては、こちらで紹介しています。

生理と母乳の関係

「母乳育児をしていると生理が再開しにくい」というのはよく聞きますよね。実はこれには、母乳に関係するホルモンが関わっています。

母乳を作ったり出したりするためには、2つのホルモンの働きが重要です。

  • プロラクチン:乳腺の中で母乳をつくる
  • オキシトシン :乳腺にたまった母乳を押し出す

これらのホルモンは、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によって分泌されます。そして、赤ちゃんに吸われる刺激が多ければ多いほどホルモンの分泌が増えるという性質があります。

このうちのプロラクチンは、母乳を作るという役割以外にも、「排卵を抑える」という作用を持っています。そのため、母乳育児中は生理が再開しにくいのです。

特に完母(完全母乳)の場合は、プロラクチンが高いままの状態が長く維持されることが多いため、生理の再開が遅くなる傾向があります。ただし、授乳の頻度が減った場合や、ホルモンバランスなどにより再開時期には個人差も。

反対に、ミルク育児や混合栄養の場合は、プロラクチンが早く低下するため、完母に比べて生理の再開が早くなる傾向があります。

完母とミルク育児の違いについては、こちらの記事も参考になりますよ。

生理が再開すると母乳が出なくなると言われる理由

生理が再開すると、母乳が出なくなるわけではありません。しかし、人によっては一時的に母乳が出にくくなることも。

ここからは、その理由について解説していきます。

ホルモンバランスの変化

生理が再開すると、ホルモンの働き方が一時的に変化します。

授乳を頻繁に行っている間は、母乳を作る「プロラクチン」が高く保たれており、このプロラクチンの影響により「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンの分泌が少ない状態が保たれています。

しかし、生理が再開することにより、女性ホルモンの分泌が増え、これらのホルモンが母乳の分泌にも影響を与えます。

  • エストロゲン:プロラクチンの働きを抑える
  • プロゲステロン:母乳の分泌を一時的に抑える

この影響から、女性ホルモンの分泌が増える生理前〜生理中は、母乳の分泌が一時的に減ることがあるのです。

水分のバランスの変化

月経周期の「黄体期」はプロゲステロンの分泌が増える時期です。プロゲステロンは体に水分をため込む性質があり、同様に乳腺にも水分が溜まりやすくなるため、次のような状態を引き起こします。

  • 母乳が通る乳管が圧迫される
  • 母乳の流れが悪くなる
  • 赤ちゃんが吸っても出にくい

これが「母乳が出にくい」原因となることがあります。

黄体期ってどんな時期?」という疑問には、こちらの記事が参考になりますよ。

母乳の味の変化

実は、生理が再開すると母乳の味に微妙な変化が起こると言われています。

生理前のプロゲステロンの分泌が増える時期のおっぱいは、母乳中にナトリウムが多く出ることがあります。そのため、母乳の味が少ししょっぱく感じられるという話も。

また、エストロゲンの分泌が増える排卵前後の時期には、母乳中の脂質成分や糖のバランスが変化するため、味覚に敏感な赤ちゃんは「いつもと違う」と感じ、吸いつき方や飲み方が変わることもあるようです。

お母さんの体調の変化

産後の生理が再開することにより、月経前症候群やPMSなどの生理に伴う不調を感じるお母さんもいます。また、母乳育児+生理で栄養素が不足し、貧血になる方も。

心身の不調によってストレスが重なると、母乳を押し出す「オキシトシン 」の分泌が減り、結果的に母乳の分泌量も減ってしまうことがあります。

ただし、このような変化は一時的なことが多く、授乳を続けることで母乳の分泌を維持することができます。母乳が思うように出ないからといって、授乳の回数や頻度が減ってしまわないように注意しましょう。

助産師が教える生理再開後も母乳育児を続けるコツ4選

ここからは、生理が再開し一時的に母乳の出が悪くなっているお母さんが母乳育児を続けていくためのポイントを紹介していきます。

生理が再開すると、お母さんの体調も不安定になりがちです。今まで以上に自分を労ることも大切にしてくださいね。

いつもどおり授乳を続ける

母乳育児を続けていく上で、一番大切なことは「授乳をやめずに続ける」こと。

実は、母乳が出る仕組みには「エンドクリンコントール」「オートクリンコントロール」という2種類があります。

エンドクリンコントロール

出産直後から産後2〜3週間ごろまで、ホルモンが中心となって母乳を作り・出すしくみのことを言います。赤ちゃんの吸う刺激により母乳を作る「プロラクチン」と母乳を乳腺から押し出す「オキシトシン」が分泌され、母乳が出てくるようになります。そのため、授乳の回数が少ないとホルモンの分泌が減ってしまい、母乳の分泌も増えてきません。

オートクリンコントロール

産後2〜3週間以降から断乳までの乳房の中のしくみが中心となった母乳の分泌のしくみのことを言います。エンドクリンコントロールでは、授乳により乳房の中にたまった母乳が減ると乳腺が動き、新たに母乳が作られます。つまり、赤ちゃんが吸う量に合わせて母乳が作られるようになります。そのため、授乳の頻度が減り、赤ちゃんが飲みとる機会や量が減ると作られる母乳の量も自ずと減っていきます。

この仕組みを理解し、「母乳の出が悪いかも?」と思ったときこそ、これまでどおり授乳を続けることが大切です。

水分と栄養をしっかりとる

生理中は、鉄分やナトリウム、水分などが体の外に排出されます。

普段から水分や栄養をしっかりと摂っていないと、ホルモンバランスが乱れ、母乳に関係するプロラクチンやオキシトシンの分泌も減ってしまいます。生理が再開してからも元気に母乳育児を続けるためには、今まで以上に水分摂取や栄養素を補給することが大切です。

母乳の約9割は水分です。水分は、一回授乳をするごとにコップ一杯程度飲むことを意識しましょう。

♦︎水分補給におすすめの飲み物

  • 麦茶
  • ルイボスティー
  • ごぼう茶
  • 黒豆茶 など

カフェインが含まれる飲み物は、利尿作用があるため水分補給には向いていません。

「授乳中の水分摂取」については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

また、生理再開後に特に意識して摂りたい栄養素もいくつかあります。

♦︎生理再開後に摂りたい栄養素

栄養素理由・働き主な食品
生理で血液を失う+授乳でも消費するため、最も不足しやすい。不足すると赤血球が作られず、母乳の質や分泌に影響赤身肉、レバー、あさり、しじみ、ひじき、ほうれん草、納豆
葉酸鉄と協力して赤血球を作る“造血ビタミン”。生理再開で血液の入れ替えが活発になる時期に必須。母乳を通して赤ちゃんの成長にも関与枝豆、ブロッコリー、アスパラ、ほうれん草、納豆、いちご
カルシウム母乳を作るたびに血液中から使われる。生理再開でホルモンバランスが変化し、骨密度が下がりやすい時期に重要牛乳、ヨーグルト、小魚、小松菜、豆腐、チーズ
ビタミンB群生理周期が戻るとホルモン変動による疲労・PMS・情緒不安定が起こりやすい。エネルギー代謝と神経安定に必要豚肉、卵、まぐろ、納豆、玄米、チーズ

栄養素がしっかりと体に補給されるためには、毎日コツコツ続けることが大切。ぜひ常備する食材リストに追加しましょう。

しかし、現実的に考えると、家事や育児、仕事などをしながら、さらには生理の不調がある状態でこれらの食材を毎日食事に取り入れるのは簡単ではありません。

そんな時に取り入れやすいのが、授乳中のお母さんのために作られたサプリメントです。サプリメントなら毎日の習慣にするのも簡単。

なかでもおすすめは、産婦人科医が監修・推奨している授乳期に特化したサプリメント「mamaco(ママコ )」です。

mamacoなら、生理が再開したお母さんに不足しがちな鉄分・葉酸・カルシウム・ビタミンB群もオールインワン。厚生労働省が推奨する量にならい、これだけの栄養を摂ることができます。

さらに、高麗人参やナツメ、ショウガなどの和漢成分が配合されており、生理中の不調や疲れにも優しくアプローチできますよ。

授乳中も選びやすい、無添加処方も魅力のひとつ。さらに、GMPマーク、安心安全マークを取得している第三者機関に認められている品質も嬉しいですよね。

mamacoはママ向けアプリ「ママリ」の口コミ大賞で受賞もしており、先輩ママ達からの評価も◎!

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リラックスする時間をつくる

母乳に関係するプロラクチンやオキシトシンは、お母さんの心身の不調によって分泌が減ってしまいます

睡眠不足や栄養不足、ストレスはプロラクチンの分泌の妨げに、不安や緊張、イライラなどの精神的なストレスは、オキシトシンの分泌を減らす原因になります。

心身がリラックスできると、これらのホルモンの分泌が高まり、母乳の分泌にも繋がりますよ。

♦︎おすすめのリラックス法

  • 軽いストレッチやヨガ
  • 軽いウォーキング
  • パートナーや家族に頼る
  • 1人の時間をもつ
  • ゆっくり入浴する

無理せず体を労る

生理による体調不良を感じる時は、無理せずに自分を労わる時間を優先することも大切です。

特に生理が再開すると、ホルモンバランスの変化に伴い日常生活に悪影響を及ぼすことも少なくありません。心身に不調があるストレスを感じている状態の時には、交感神経が優位になり、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加します。

このような状態になるとオキシトシンの分泌が減少し、母乳が出にくく感じることもあるのです。

無理をせず、自分を労わるケアを取り入れましょう。

♦︎体を労るおすすめケア

  • 短時間でも横になる
  • 首や肩、背中の凝りをほぐす
  • スマホから離れる時間を持つ
  • 鍼灸、よもぎ蒸し、マッサージなどのスペシャルケア

赤ちゃんの飲みが悪いときに試したい!授乳前のケア2つ

最後は、生理中の母乳の微妙な変化などにより、赤ちゃんの吸い付きが悪いときにぜひ試して欲しいケアを紹介します。

おっぱいケア

乳房が冷たく血流が悪い状態だと、乳腺の流れも悪くなり、母乳の出が緩やかになってしまうことがあります。そんな時には、おっぱいの巡りを良くするためのケアを取り入れるのがおすすめです。

  • 授乳前に乳房を温めて血流改善
  • 肩や首を回して凝りを改善
  • 授乳前に乳頭を刺激

全身の凝りや冷えを感じる時には、普段から巡りを良くするために入浴したり、温活グッズなどを取り入れるのも良いでしょう。

また、ヨガやストレッチなどで体を動かすことも大切です。スペシャルケアとして、鍼灸やよもぎ蒸しなどの巡りケアを試してみるのもおすすめですよ。

リラックスケア

母乳の分泌をアップさせるためには、ストレスホルモンを減らすことと副交感神経が優位な状態になっていることも大切です。緊張のスイッチをオフにできる状態を自ら作ることを意識してみましょう。

  • ゆっくり深呼吸する
  • 温かい飲み物をとる(ハーブティーなど)
  • 好きな音楽を聴く
  • アロマオイルを使用する など

ストレスや緊張状態が続いている時には、自分のための時間をしっかり確保することも大切です。

パートナーや家族に赤ちゃんのことをまかせて、好きなことをして過ごす時間をとりましょう。お願いすることができない環境であれば、産後ケアを利用するのも良いでしょう。

産後ケア事業が利用できる期間は自治体によって異なるため、お住まいの自治体のウェブサイトや保健センターなどで確認してみてください。詳しくはこちらの記事でも紹介しています。

生理が再開しても心身のケアをしながら母乳育児を続けよう

生理が再開したからといって、母乳育児を諦める必要はありません。しかし、生理が再開するとホルモンバランスや体調に変化が起こりやすいため、少し工夫が必要です。

生理が再開したら、今まで以上に自分のケアを意識することを忘れないようにしましょう。これからも母乳育児を続けていきたいお母さんには、「mamaco」がサポート役になりますよ。

mamacoは、母乳育児を続けていきたいお母さんを応援します。

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