更新日:2025/6/17

ミトコンドリアと妊活の関係は?助産師が教える卵子の質への影響と活性化のためにできること

助産師が教える卵子の質への影響と活性化のためにできること
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年齢を重ねると妊娠しにくくなりますが、それはカラダの老化が原因の一つ。カラダが老化することで卵子も老化しやすくなってしまいます。

妊活中はなるべくこの老化を食い止めて、妊娠しやすいカラダづくりをしていきたいもの。

実は、「ミトコンドリア」というカラダの中にある細胞器官を活性化させることで、卵子の質にいい影響があるといわれています。

今回の記事では、ミトコンドリアと妊活の関係について注目し、卵子の質への影響を含めて解説。ミトコンドリアを活性化させるためにできることを助産師が詳しく紹介していきます。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生

生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士

実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。

美加レディースクリニックホームページ

妊活に大きく影響するミトコンドリアとは

妊娠しやすいカラダを整えるために、老化対策として注目されているミトコンドリア。

まずは、ミトコンドリアとはなにか、卵子の質との関係を含めて解説していきます。

ミトコンドリアとは

ミトコンドリアとは、人間や動物のカラダにある細胞の中に存在している「細胞小器官」というものです。

細胞小器官の働きは、細胞が正常に活動できるようにサポートすること。

ミトコンドリアは「細胞のエネルギー工場」と呼ばれ、食事から得た栄養と肺から取り込んだ酸素を使って細胞が活動するために必要となるエネルギーをつくる役割を担っています。

私たち人間は小さな細胞が集まってできています。つまり、ミトコンドリアは人間が生きていくために必要不可欠な存在なのです。

ミトコンドリアと卵子の質の関係

人間のカラダの中にある細胞の数は、なんと約37兆個。ミトコンドリアは、その細胞1つの中に100〜2000個あるとされています。

中でも卵子や精子などの生殖細胞には、より多くのミトコンドリアが存在しています。

卵子の中にあるミトコンドリアは、卵子の受精から赤ちゃんの発育までに必要なエネルギーをつくっています

ミトコンドリアは加齢によって機能が低下する(※1)といわれていて、女性の加齢とともに妊娠率が低下すること、流産率が上昇する原因の一つとも考えられています。

このことから、卵子にとってのエネルギー源であるミトコンドリアを活性化させることで、卵子の質を高め、妊娠しやすいようにサポートできるといわれているのです。

ミトコンドリアを活性化させるには食事が大事

ミトコンドリアの機能を上げる=活性化させることで、細胞にとって必要なエネルギーを確保することができます。

卵子の細胞の中にあるミトコンドリアを活性化することで、妊娠しやすいカラダへと整えることにもつながります。

ミトコンドリアを活性化させるポイントは栄養にあります。

◉ミトコンドリアを活性化させる食事のポイント

  • ビタミンB群を多く含む食事を摂取する
  • 抗酸化成分を多く含む食事を摂取する
  • 効率よく栄養をチャージする方法を取り入れる

それぞれ詳しく解説していきます。

ミトコンドリアを活性化させる栄養①ビタミンB群

ビタミンB群は、ミトコンドリアがエネルギーをつくり出すときに化学反応を助ける「補酵素」として必要な栄養素です。

ビタミンB群が不足すると、ミトコンドリアはうまくエネルギーをつくることができず、機能が低下してしまいます。

特にビタミンB2は、ミトコンドリアの活性化に大きく関わっています

ある研究では、老化ストレスを受けた細胞にビタミンB2を添加するとミトコンドリアのエネルギーをつくる機能が増強され、老化の進行を防止する効果があることが明らかにされています。(※2)

ミトコンドリアを活性化させるためには、ビタミンB2をはじめとしたビタミンB群を積極的に摂取するようにしましょう。

◉ビタミンB群を多く含む食材

ビタミンB群多く含む食材
ビタミンB1豚肉、赤身肉、ナッツ類、大豆、カリフラワー、ほうれん草
ビタミンB2動物のレバー、うなぎ、カレイ、卵、納豆、アーモンド
ビタミンB6赤身肉、牛レバー、マグロ、カツオ、バナナ
ビタミンB12動物のレバー、あさり、しじみ
ナイアシン鶏胸肉、豚レバー、牛レバー、マグロ、カツオ、まいたけ
パントテン酸鶏レバー、鶏ささみ、卵、魚類、豆類、ブロッコリー、トマト
葉酸鶏レバー、モロヘイヤ、ブロッコリー、ほうれん草
ビオチン鶏レバー、豚レバー、卵黄、大豆、豆類、ナッツ類、あさり

ビタミンB群については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

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ミトコンドリアを活性化させる栄養②抗酸化成分

抗酸化成分とは、カラダを酸化(=老化)させる「活性酸素」に対抗し、老化を防いでくれる成分です。

実は、ミトコンドリアはエネルギーをつくり出すときに副産物として活性酸素を発生させてしまいます。

この活性酸素から細胞を守るために、ミトコンドリアの中にはビタミンEやコエンザイムQ10、グルタチオンなどの抗酸化成分を含んでいます

抗酸化作用のある栄養素を積極的に摂取することで、ミトコンドリアの働きをサポートすることができます。

◉抗酸化作用のある栄養素と多く含む食材

抗酸化作用のある栄養素多く含む食材
ビタミンCパプリカ・ブロッコリーなどの緑黄色野菜、いちごや柑橘系などのフルーツ
ビタミンEひまわり油・べに花油などの食物油、ごま・アーモンドなどの種実類
ポリフェノール類りんご、赤ワイン、コーヒー、緑茶、紅茶、ココア
ミネラル類わかめ・のりなどの海藻類、納豆
カロテノイドパプリカ・トマト・ほうれん草などの緑黄色野菜、みかん
コエンザイムQ10さば・いわしなどの脂の多い魚、ナッツ類、ほうれん草・ブロッコリーなどの緑黄色野菜

実は、抗酸化成分は妊活中の女性だけでなく、男性もしっかりと摂りたい栄養素

男性は、コエンザイムQ10をはじめとした抗酸化作用のある栄養素を十分に摂取することで、精子の質がアップしやすくなります。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

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効率よく栄養を摂取する方法

ミトコンドリアを活性化させるには、カラダに必要な栄養をバランスよく取り込むことが大切

ビタミンB群に加えて抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEなど…。食事だけでミトコンドリアを活性化させるために摂りたい栄養素を網羅するには、なかなか大変ですよね。

また、妊娠しやすいカラダへと導くためには、他にも摂りたい栄養素はたくさんあります。

◉妊活中の女性が特に摂りたい栄養素

  • 葉酸
  • 鉄分
  • ビタミンD
  • DHA(ドコサヘキサエン酸)

実は、妊活中に摂取したい栄養素を食事だけで全て摂取しようとすると、普段の食事に加えてこんなにも必要なんです。

そこで、妊活中に必要な栄養を効率よくチャージするためには、サプリメントを活用するのがおすすめです。

mitas(ミタス)は、妊活中の女性にとって必要な栄養素が凝縮された妊活専用サプリメント

  • ミトコンドリアのケアにおすすめのビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE
  • 妊活の大敵である貧血を予防する鉄分と葉酸
  • 妊娠率との関係が深いビタミンDとDHA(ドコサヘキサエン酸)

をたっぷりと配合しています。

他のサプリメントと一緒に飲む必要はなく、普段の食事に4粒プラスするだけで妊活中に必要な栄養をカバーできますよ。

さらに、妊活中はカラダの冷えを改善することが大切

カラダが冷えていると、卵巣の機能が低下したり、着床環境が悪化したりと妊娠しにくいカラダの原因にもなってしまいます。

mitasは漢方にも使われている厳選された和漢成分を配合し、カラダの内側からポカポカと温活も叶えます。

◉mitasが配合している和漢成分

  • 高麗人参
  • なつめ
  • 陳皮
  • 生姜

「卵子の質を下げない食生活ができているか不安…」
「妊活に必要な栄養をまとめて摂りたい」
「温活でカラダを整えたい」

こんな妊活中の女性の思いを叶えるのは、欲しい栄養がオールインワンのmitas

ぜひ、mitasを活用して妊娠準備ばっちりのカラダづくりを目指していきましょう。

妊活における温活の効果や、漢方が気になる方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

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ミトコンドリアの大敵「活性酸素」って?

ミトコンドリアを活性化させて卵子の質を高めるためには、ミトコンドリアのはたらきを低下させる「活性酸素」をカラダの中で発生させないこともポイントです。

最後に、活性酸素とはなにかを解説していきます。

活性酸素とは

活性酸素とは、通常の酸素よりも活性化した状態の酸素のことで、殺菌力が強く、他の物質を酸化させる力が強いことが特徴です。

カラダの中では細菌やウイルスを撃退するために戦ってくれますが、活性酸素が増えすぎると正常な細胞なども酸化させてしまうという側面も。

人間でいうと酸化とは、いわゆる老化のこと。活性酸素は通常の酸素と比べると、カラダを老化させやすい酸素なのです。

活性酸素を過剰に発生させる要因

活性酸素は、カラダにとってのストレスを受けることで過剰に発生します。

具体的に活性酸素を過剰に発生させる要因には以下のものがあります。

  • 喫煙
  • 過度な飲酒
  • 激しい運動
  • ウイルス・細菌
  • 紫外線

それぞれの要因と対策について解説していきます。

喫煙・過度な飲酒

タバコにはニコチンやタールなど、カラダにとって悪影響な物質がたくさん含まれています。

タバコに含まれる成分は、卵子の質を低下させたり着床しにくい子宮環境になったり、妊活にとってもいいことはありません。

喫煙中の方は禁煙するようにしましょう。

タバコが妊活に与える影響については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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妊娠前の飲酒は適量であれば問題ありませんが、過度な飲酒はアルコールが肝臓で分解されるときに、過剰に活性酸素が発生してカラダにとってストレスとなります。

飲酒量を記録したり、ノンアルコールの飲み物を飲んだり、自分に合った方法で飲酒量をおさえるようにしましょう。

激しい運動

肥満になると男性ホルモンが増加することで、卵子の発育に影響が出てしまいます。

妊活において、BMIを18.5〜24.9の間でキープすることは大切

しかし、激しい運動をしすぎると活性酸素を過剰に発生させる原因になります。

こちらの記事では、妊活中におすすめの卵子の質を上げる運動を紹介しているので参考にしてください。

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ウイルス・細菌

ウイルスや細菌がカラダの中に入って増殖すると、カラダの中ではそれらを撃退するために活性酸素が発生するようになります。

妊娠初期には、赤ちゃんに影響するため使える薬が限られてきます。

妊活中はいつ妊娠しても大丈夫なように、健康を整えておくことも大切です。

人が多い場所に行くときにはマスクをしたり、手洗い・うがいを習慣にするようにしましょう

紫外線

適度に紫外線に当たることは、ビタミンDの生成を促したり、セロトニンが分泌されたりとカラダにとっても重要ですが、紫外線に当たりすぎると皮膚の中にある細胞で活性酸素が発生します。

長時間紫外線を浴びる可能性があるときには、帽子をかぶったり直接皮膚に紫外線が当たらないように紫外線対策を取るようにしましょう

まとめ

ミトコンドリアは、細胞が活動するために必要となるエネルギーを作り出し、人間が正常に活動できるようにサポートする必要不可欠な存在です。

ミトコンドリアを活性化させることで、カラダの老化を予防し、卵子の質を高めることにもつながります

ミトコンドリアを活性化させるためには、3つのポイントをおさえることが大切です。

  • ビタミンB群を多く含む食事を摂取する
  • 抗酸化成分を多く含む食事を摂取する
  • ミトコンドリアの大敵である活性酸素の発生をおさえる

妊活専用サプリメントmitasは、ミトコンドリアのケアにおすすめの栄養素とされるビタミンB群、抗酸化成分をしっかりと配合しています。

内側からのアプローチができるだけでなく、妊活中に必要な栄養素がオールインワンで摂れるので、妊活中の女性の栄養チャージにぴったりです。

ぜひmitasを活用して、栄養の面から妊娠準備を整えていきましょう。

【参考文献】

(※1) Chowanadisai, W., Shenoy, S. F, Sharman, E., Keen, C. L, Liu, J., & Rucker, R. B. (2011). Well-functioning cell mitochondria promote good health. California Agriculture, 65(3).

(※2)Taiki Nagano, Yuto Awai et:Riboflavin transporter SLC52A1, a target of p53, suppresses cellular senescence by activating mitochondrial complex II

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