
更新日:2025/4/28
乳児湿疹は保湿しない方がいいって本当?正しいケア方法とおすすめ保湿剤を解説!

「赤ちゃんの顔や体にポツポツと湿疹が…これって乳児湿疹?」「インターネットで調べたら『保湿しない方がいい』って見たけど、本当?」
赤ちゃんのデリケートな肌に湿疹ができると、とても心配になりますよね。インターネットで調べると「保湿が必要」「保湿しない方がいい」と真逆の情報があり、どれを信じていいのか混乱してしまうママも少なくありません。
この記事では、そんなママの疑問や不安に答えるため、乳児湿疹について医療的な視点と実際のケア方法の両面からお答えしていきます。
赤ちゃんのすべすべなお肌を守るために、ぜひ最後まで読んで正しい知識を学んでくださいね。
この記事に登場する専門家
子育て・教育ライター つづきいくこ
妊活・不妊治療の経験を持つ一児の母。自身の経験をもとに、子育てや教育分野を中心に執筆活動を行っています。読んでいたら悩みや不安がちょっと軽くなっていた、そんな記事を書くことを大切にしています。
「乳児湿疹は保湿しない方がいい」は間違い
赤ちゃんの乳児湿疹には、基本的に保湿がとても大切。「保湿しない方がいい」という情報も見かけますが、これは正しくありません。
まずは、「なぜ乳児湿疹に保湿が必要なのか?」「保湿しない方がいいという情報がある理由は?」といった疑問にお答えしていきます。赤ちゃんの肌を守るための正しい知識とケア方法を、いっしょに確認していきましょう。
乳児湿疹を保湿しないとどうなるの?
もし乳児湿疹の肌を保湿をしないでいると、肌の水分が逃げて乾燥が進み、バリア機能がどんどん低下していきます。
すると、汗やよだれ、ほこり、服のこすれといった外からの刺激をさらに受けやすくなり、それがかゆみとなって赤ちゃんが肌を引っかいてしまい、湿疹の悪化につながることも。こうした悪循環により、湿疹がひどくなる可能性があります。
赤ちゃんの肌の表面をおおう角質層はまだ未熟で、大人のおよそ半分ほどの厚みしかありません。そのため、ちょっとした乾燥や刺激にもすぐ反応してしまいます。
だからこそ、やさしく洗って肌を清潔に保ち、しっかり保湿してあげることが大事です。
バリア機能をサポートすることで、湿疹の悪化を防ぐことにつながります。赤ちゃんの肌を守るために、毎日のケアを続けていきましょう。
「乳児湿疹は保湿しない方がいい」といわれるのはなぜ?
「乳児湿疹は保湿しない方がいい」と聞くことがありますが、これは一部のケースが誤って広まった可能性が高いと考えられます。
そうした情報が広まっている背景には、大きく2つの理由が考えられます。
1.祖父母や親世代の昔の育児の影響
たしかに以前は、乳児湿疹があっても自然に治るものとされ、スキンケア自体があまり重視されていませんでした。
しかしその後、赤ちゃんの肌についての研究が進み、「未熟な肌だからこそ、保湿が大切」というのが、現在の常識になっています。
2.湿疹の状態によっては保湿が合わない場合もある
たとえば、ジュクジュクした湿疹や、膿を伴うような症状では、保湿がかえって悪化の原因になることがあります。
このような特別なケースがSNSなどで広まり、「乳児湿疹=保湿しない方がいい」といった誤解を招いてしまっているのかもしれません。
「保湿したら悪くなった」「保湿しなくても治った」など、個人の体験談が強調されてしまうと、肌の状態やタイミングなどの前提が抜け落ちてしまいがちです。
迷ったときは、インターネットの情報だけに頼らず、小児科や皮膚科など専門の医師に相談するのが安心です。あわせて、信頼できる情報を選ぶ目を持っておくと、育児中の不安もぐっと減らせますよ。
こんな乳児湿疹には保湿はNG!早めに医師に相談を
ほとんどの乳児湿疹には保湿が有効ですが、症状によっては保湿を控えた方がいいケースもあります。とくに以下のような症状がある場合は、自己判断で保湿を続けず、早めに医師に相談しましょう。
- 湿疹がジュクジュクしている、膿んでいる、黄色いかさぶたがある
- かゆみや赤みが強く、赤ちゃんがかきむしってしまう
- 湿疹とあわせて発熱がある
- 機嫌が悪く、ぐずりが続いている
- 一度よくなっても、何度も湿疹をくり返している
- スキンケアを続けても症状が改善せず、湿疹の範囲が広がっている
こうしたときは、保湿だけでは対応しきれないことが多く、皮膚の状態によってはかえって悪化してしまう可能性も。
細菌感染やアトピー性皮膚炎など、他の皮膚疾患の可能性もあるため、自己判断は避けて医師に診てもらいましょう。「いつもと違うな」と感じたら、迷わず医療機関を受診してくださいね。
乳児湿疹についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
乳児湿疹はいつから出る?原因と症状、正しいケア方法を徹底解説
乳児湿疹はいつから出るの?いつになったら治るの?と心配になってしまうママは多いでしょう。すべすべの赤ちゃんのお肌は湿疹とは無縁に感じますが、実は、些細なことで荒れてしまうほど繊細なのです。この記事では、乳児湿疹が発生する期間をメインテーマに、湿疹の原因や症状、正しいお手入れの方法まで徹底解説しています。
乳児湿疹を悪化させない正しい洗い方&保湿のポイント
乳児湿疹は、やさしく洗ってしっかり保湿する。このシンプルなケアをていねいに続けることが、悪化を防ぐいちばんの近道です。
では、どんな洗い方・保湿のしかたがいいのでしょうか。ここからは、乳児湿疹を悪化させないための基本のステップをわかりやすく解説します。
まずは肌を清潔に保つことが第一
汚れは赤ちゃんの肌への刺激となり、湿疹を悪化させてしまうことがあります。汗や皮脂、よだれ、ホコリなどをきちんと落とすことで、肌のバリア機能を守ることにつながります。
乳児湿疹の肌を清潔に保つ基本は、毎日の沐浴や入浴でのやさしい洗浄です。汚れをきちんと落とすことで肌への刺激を減らし、保湿剤の浸透もしやすくなりますよ。
◆乳児湿疹を洗うポイントは「やさしくていねいに」
- やさしく洗う:ベビーソープをしっかり泡立てて、泡でなでるように洗いましょう。
- ていねいにすすぐ:石けん成分が肌に残らないよう、ぬるめのシャワーでていねいに洗い流します。首やわきの下、足のつけ根などのしわの間も忘れずに。
- タオルでやさしく拭く:ゴシゴシこすらず、押さえるようにして水分を取りましょう。
ベビーソープは低刺激なものを選ぶ
赤ちゃんの肌はとてもデリケート。とくに乳児湿疹が出ているときは、できるだけ刺激の少ないベビーソープを使いましょう。
「肌が敏感だから、ベビーソープは使わずお湯だけで洗った方がいい?」と思うかもしれませんが、それでは皮脂の汚れが落ちにくく、逆に刺激になってしまうこともあります。
泡立ちがよく、無添加・低刺激なベビーソープを選ぶのがポイントです。
『mitera organics(ミテラオーガニクス)ベビーソープ』は、無添加・低刺激で乳児湿疹におすすめの固形石鹸。
羊水に含まれる10種類のアミノ酸とスクワランを配合し、デリケートな乳児湿疹の肌をやさしく守ります。
いままでいろいろな石鹸を使ってみたけれど合わなかった…という方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
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お風呂後は“すぐ保湿”がポイント
赤ちゃんの肌はお風呂上がりがいちばん乾きやすいタイミング。保湿は「できるだけ早く」が基本です。
入浴後の肌は水分をたっぷり含んでいるように見えても、時間がたつとどんどん乾燥が進みます。理想は、お風呂から出て5分以内に保湿をすること。
そのためには、以下の手順で保湿を行いましょう。
- あらかじめ保湿剤を脱衣所に準備しておく
- 湯上がりにすぐタオルでやさしく水分を拭き取る
- そのまま間をあけずに保湿剤を全身に塗る
この流れを意識すると、5分以内に保湿が完了しやすくなりますよ。赤ちゃんの肌から水分が逃げてしまう前に、保湿剤でしっかりフタをしてあげましょう。
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赤ちゃんの肌の保湿にはワセリンがいい?
ワセリンは肌を保護するフタの役割をする「保護剤」であり、水分を補う「保湿剤」ではありません。肌に膜をつくって外の刺激から守ってくれる一方で、水分そのものを与える成分は含まれていないため、乾燥が気になるときは保湿剤との併用が効果的です(※1)。
ただし、医師から「ワセリンを使ってください」と指示された場合は、その指示に従うことが必要です。赤ちゃんの肌状態によっては、ワセリンの方が適しているケースもあります。
気になるときは、使用中の保湿剤の成分も含めて、医師に相談してみましょう。
★乳児湿疹でも優しく使える皮膚科医監修の保湿剤はこちらからチェック!
乳児湿疹の保湿は朝晩2回が基本
赤ちゃんの肌をしっとり保つには、朝晩2回の保湿が基本です。
乾燥が気になるときは、日中にもこまめに塗り足してあげるといいでしょう。たとえば、朝の着替えのときや夜の入浴後など、毎日の流れに組み込むと続けやすくなります。
保湿剤は、手のひらで少しあたためてから、やさしく広げるのがコツ。こすらず、ふわっと押さえるように塗ることで、摩擦による刺激を減らすことができます。
塗る量は、肌がうっすらツヤっとするくらいが目安。ティッシュが軽くくっつくくらいの量がちょうどいいといわれています。
乾燥しやすい手足、ひじやひざの内側などはとくに意識して、全身まんべんなく塗ってあげてくださいね。
乳児湿疹の悪化を防ぐひっかき対策
赤ちゃんがかゆがって肌をひっかいてしまうと、湿疹がさらに悪化することがあります。かゆみをやわらげるためにも、ひっかきによる刺激をできるだけ防いであげましょう。
まずは、赤ちゃんの爪をこまめに整えておくことが基本。赤ちゃんの爪は薄くて鋭いため、少しひっかくだけでも傷がつきやすいのが特徴です。新陳代謝が活発で爪もすぐ伸びるので、毎日チェックして、必要に応じて短く切ってあげましょう。
それでもひっかき傷が絶えないときは、ベビーミトンを使うのもひとつの方法です。ひっかき防止のためなら、生後3~4カ月ごろまでの短期間を目安に使用するといいでしょう。
ただし、体温調整を妨げるミトンの使用は好ましくないという声もありますので、長時間の使用や睡眠中の着用は避けた方がいいでしょう。
暑がっている様子があれば外してあげるなど、こまめに赤ちゃんの様子を確認しながら使用してください。
乳児湿疹のケア方法についてはこちらのコラムでより詳しく解説しています。もっと知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
乳児湿疹のケア方法が知りたい!助産師が解説する基本のやり方と原因、受診の目安
赤ちゃんの肌トラブルで最も多い「乳児湿疹」のスキンケア方法とおすすめのアイテムについて紹介!また、乳児湿疹の種類や原因についても解説します。親御さんが気になるアトピー性皮膚炎の違いや、受診の目安についてもぜひチェックしてくださいね!
【新生児の保湿ケア完全ガイド】助産師が教える正しいやり方と保湿剤の選び方
生まれたての新生児に保湿ケアは必要なの?と思うママもいると思います。実は赤ちゃんのお肌は成長途中で生まれてくるため未熟で乾燥しやすいこともあり、新生児こそ保湿ケアが大切。この記事では、新生児のお肌の特徴をふまえた正しい保湿ケアのやり方と保湿剤の選び方について解説しています。
乳児湿疹でも安心して使える保湿剤の選び方
赤ちゃんの肌はとてもデリケート。毎日使う保湿剤は、成分や使い心地にもこだわって選びたいですよね。
ここからは、乳児湿疹がある赤ちゃんでも安心して使える保湿剤の選び方を5つのポイントにまとめて解説します。
- 低刺激・無添加処方であること
- 肌本来のうるおい成分に近いものが配合されていること
- 天然由来成分など、やさしい成分で作られていること
- 信頼できる品質であること
- 続けやすい使用感と価格であること
1.低刺激・無添加処方であること
赤ちゃんの肌に余計な負担をかけないためには、添加物の少ないシンプルな処方が理想的。香料や着色料、アルコール(エタノール)、パラベン、鉱物油などが無添加のものを選ぶと安心です。
「低刺激性」や「アレルギーテスト済み」などの表記も参考にしてみてください。
2.肌本来のうるおい成分に近いものが配合されていること
肌に自然になじみ、しっかり保湿してくれる成分かどうかも大切なポイント。
セラミドやアミノ酸、ヒアルロン酸など、もともと赤ちゃんの肌にも存在する保湿成分が配合されたものは、うるおいをキープしやすくおすすめです。
とくにセラミドは、バリア機能を整えるのに欠かせない成分として注目されています。
3.天然由来成分など、やさしい成分で作られていること
植物由来のオイルやエキスを中心に使っている保湿剤は、肌への刺激が少なく安心感があります。
ホホバオイルやシアバターなどは、肌なじみがよく乾燥しやすい季節にも活躍します。
4.信頼できる品質であること
安心できる品質かどうかをチェックするには、医師や専門家が監修しているかどうかもポイントのひとつ。
皮膚科医や小児科医の監修がある保湿剤は、赤ちゃんの肌へのやさしさを第一に考えて作られていることが多いです。
口コミやレビューを参考にするのもおすすめです。
5.続けやすい使用感と価格であること
保湿ケアは毎日のことだからこそ、無理なく続けられることが大切です。ベタつきすぎず、伸びがよいテクスチャーのものは、ママやパパにとっても扱いやすく、赤ちゃんも嫌がりにくいです。
また、価格が高すぎないか、購入の手間が省ける定期購入サービスなどがあるかもチェックしてみましょう。
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乳児湿疹が治らないのは保湿剤が原因かも?成分を要チェック!
「しっかり保湿しているのに、なかなか治らない…」と感じる場合は、使っている保湿剤が赤ちゃんの肌に合っていない可能性も。
香料やアルコールなど、刺激になる成分が入っていないか成分表示をチェックしてみましょう。上記の5つのポイントを参考に、見直してみてくださいね。
乳児湿疹のお肌に優しい保湿剤『miteraベビーローション』
「赤ちゃん用の保湿剤がたくさんありすぎて、どれを選べばいいかわからない…」そんなママにおすすめなのが、『mitera(ミテラ)ベビーローション』です。
miteraベビーローションは、赤ちゃんの肌荒れがなかなか改善しないとお悩みのママの声をもとに作られました。アトピー症例豊富な皮膚科専門医監修のもと、厳選した成分から作られたやさしいベビーローションです。
「miteraベビーローションはなぜおすすめなの?」そんな疑問に、以下の3つのポイントを中心にご紹介します。
- 1皮膚科医監修!8つの完全無添加を実現
- 2羊水と胎脂の成分に着目!アミノ酸11種+セラミド配合
- 3伸びがよく摩擦の負担が少ないテクスチャ
1.皮膚科医監修!8つの完全無添加を実現
miteraベビーローションは、赤ちゃんの肌を知り尽くした皮膚科専門医が監修。やわらかく敏感な肌をしっかり保湿できるよう、厳選された成分で作られているので、生まれたばかりの赤ちゃんや乳児湿疹などのトラブル肌にもやさしく使えます。
さらに、以下の8つの成分は不使用。
- 香料
- 着色料
- 鉱物油
- 石油系界面活性剤
- パラベン
- エタノール
- シリコン
- 紫外線吸収剤
天然由来成分にこだわり、赤ちゃんの肌刺激を抑えた処方です。
2.羊水と胎脂の成分に着目!アミノ酸11種+セラミド配合
ママのお腹の中で赤ちゃんを守っていた「羊水」と「胎脂」。miteraベビーローションは、そこに含まれる成分にヒントを得て、自然に近く保湿力の高い処方を実現しました。
肌のうるおいに欠かせない11種類のアミノ酸と、バリア機能をサポートするヒト型セラミドを配合し、赤ちゃんの未熟な肌をしっとりと保湿します。
3.伸びがよく摩擦の負担が少ないテクスチャ
miteraベビーローションは、すっと伸びて肌なじみのよい使い心地が特徴。塗り広げやすく、摩擦による刺激も抑えられます。塗った後もベタつきにくいから、赤ちゃんも快適です。
miteraベビーローションを一番お得に買うなら、公式サイトの定期購入がおすすめ。赤ちゃんの保湿ケアは毎日続けるもの。定期購入なら、買い忘れの心配もなく、お得に続けられますよ。
保湿剤選びに迷ったら、皮膚科医が厳選した成分だけで作った『miteraベビーローション』をぜひチェックしてみてくださいね。
\ベビーソープとセットでお得/
ベビーローションの正しい塗り方やコツを知りたい方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひあわせてチェックしてくださいね!
新生児の保湿ケアにおすすめのアイテムは?選び方と正しい塗り方のコツを助産師が解説
新生児の保湿におすすめのアイテムや商品が気になっていませんか?新生児は自分の肌を守るバリア機能が低いため、適切な保湿ケアを早めに行い、肌のトラブルやアトピー性皮膚炎の予防をする必要があります。この記事では新生児に適切な保湿ケアと、保湿アイテムのおすすめを紹介します。
知っておきたい乳児湿疹の種類
「乳児湿疹」とひとことでいっても、原因や症状によっていくつかのタイプに分けられます。どのタイプなのかを知っておくことで、適切なケアのヒントになりますよ。
ここでは、乳児湿疹の種類を簡単に紹介します。
乳児脂漏性(しろうせい)湿疹
- 時期:生後2週~3カ月頃
- 部位:頭、おでこ、眉毛、鼻周りなど皮脂が多いところ
- 特徴:黄色っぽいかさぶたやフケのようなカサカサ、ベタつき。かゆみは少なめ
- 原因:ママからのホルモンの影響で皮脂分泌が一時的に増えることや、皮膚の常在菌(マラセチア菌)による影響
新生児ざ瘡(ざそう)
- 時期:生後2週~3カ月頃
- 部位:顔(とくに頬やおでこ)
- 特徴:赤いポツポツや白い芯のあるニキビのような湿疹。いわゆる「赤ちゃんニキビ」。男の子にやや多い傾向がある
- 原因:ママからのホルモンの影響による皮脂分泌の増加
小児乾燥性湿疹(皮脂欠乏性湿疹)
- 時期:生後6カ月以降に多い
- 部位:顔、手足、体幹など乾燥しやすい場所
- 特徴:カサカサして粉をふいたような肌。赤みやかゆみが出ることも
- 原因:生後数カ月を過ぎ、皮脂の分泌が減ってくることによる乾燥
あせも(汗疹)
- 時期:夏場など、汗をかきやすい時期
- 部位:首、背中、肘や膝の裏など汗がたまりやすい場所
- 特徴:小さな赤いポツポツ(紅色汗疹)や、透明な水ぶくれのようなポツポツ(水晶様汗疹)。かゆみを伴うことも
- 原因:大量の汗による、汗を出す管(汗管)の詰まり
おむつかぶれ(接触皮膚炎)
- 時期:おむつをしている期間
- 部位:お尻や陰部、太ももの付け根
- 特徴:赤み、ただれ、ブツブツ。ひどくなると皮膚がむけることも
- 原因:尿や便に含まれる刺激物質や蒸れ、摩擦による刺激
よだれかぶれ(接触皮膚炎)
- 時期:生後3カ月頃以降のよだれの分泌が増える時期
- 部位:口周り、あご、首など
- 特徴:赤み、カサつき、ブツブツ
- 原因:よだれに含まれる消化酵素や食べかすなどの刺激
乳児湿疹の原因や治し方について、もっと詳しく知りたい方はこちらのコラムを参考にしてください。
乳児湿疹の原因から治し方、ケア方法まで完全ガイド!赤ちゃんのもちもち肌のためにできること
乳児湿疹は新生児期から乳児期に85%以上の赤ちゃんが経験します。だからこそ、予防とケアには正しいスキンケアを継続することが大切です。乳児湿疹ができたときのケア方法や受診の目安、アトピーやあせもとの違いについて解説します。
乳児湿疹とアトピーの関係
「乳児湿疹が悪化するとアトピーになるって聞いたけど本当?」
赤ちゃんの湿疹が長引くと、アトピー性皮膚炎との関係を心配するママは少なくありません。
確かに、乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の症状はとてもよく似ていて、乳児湿疹の症状からアトピー性皮膚炎に移行していくケースもあります。しかし、乳児湿疹とアトピー性皮膚炎は、症状や原因も異なります。
最後に、乳児湿疹の悪化とアトピーの関係性が心配なママに向けて、乳児湿疹とアトピーの違いについて解説します。
乳児湿疹とアトピーの違い
「乳児湿疹が悪化したら必ずアトピー性皮膚炎になる」というわけではありません。
しかし、乳児湿疹とアトピー性皮膚炎は症状が似ているため、とくに初期段階では見分けがつきにくいことが多いです。
乳児湿疹の多くは、ママのホルモンの影響や未熟な肌バリア機能が主な原因で、一過性のものがほとんど。一方、アトピー性皮膚炎は、遺伝的なアレルギー体質や肌のバリア機能異常、免疫系の問題、環境要因などが複雑に関与して発症すると考えられています。
乳児湿疹はほとんどの場合、適切な保湿ケアを続けていれば数カ月で自然に改善します。しかし、アトピー性皮膚炎は、改善と悪化を繰り返しながら、慢性的に続くのが特徴です。
◆アトピー性皮膚炎の特徴的な症状
- 強いかゆみを伴う湿疹が、左右対称に出やすい
- 年齢によって湿疹ができやすい部位が変わる(乳児期は顔、頭、首など、幼児期以降は肘や膝の裏など)
- 家族にアトピー性皮膚炎や喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を持つ人がいる場合に発症しやすい傾向がある(※2)
生後2~3カ月頃の湿疹がなかなか治らず6カ月以上経っても改善しない場合は、アトピー性皮膚炎の可能性も考えられます。
乳幼児期のアトピーは「アレルギーマーチ 」の始まりになることが多いと言われています。気になる症状が続くときは、自己判断せず小児科や皮膚科を受診しましょう。
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「アレルギーマーチ」とは?
アレルギー体質の子どもが成長するにつれて、様々なアレルギー性疾患にかかっていくことを表す用語です。個人差はありますが、乳幼児期のアトピーにはじまり、ぜん息、アレルギー性鼻炎などが出てくるのがよくあるパターンです。
アトピー予防にも保湿は効果的
新生児期からの保湿ケアには、アトピー性皮膚炎の発症リスクを下げる可能性があることが、研究でも示されています。
新生児期からの保湿剤塗布により、アトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下したという研究結果も(※3)。肌のバリア機能を早期から整え、アレルゲンなどの外的刺激が肌内部に侵入するのを防ぐことが、アレルギー反応の引き金(感作)を抑えることにつながると考えられています。
毎日の保湿ケアは、いま現在の乳児湿疹を改善するだけでなく、将来的なアトピー性皮膚炎の発症リスクを減らす可能性もあります。赤ちゃんの肌のために、コツコツ続けていきましょう。
新生児からの保湿ケアにおすすめの無添加保湿ローションはこちらからチェックできますよ!
乳児湿疹とアトピーについて、さらに知りたい方はこちらの記事も参考にしてくださいね。
顔の赤いプツプツは乳児湿疹?助産師が解説する原因や治し方、アトピーとの違い
生後1年の間に現れる、顔を含む赤ちゃんの肌トラブルの総称を「乳児湿疹」といいます。乳児湿疹は、適切な洗い方やスキンケアを行うことで予防・改善が期待できます。赤ちゃんの敏感な肌をまもるためにも適切な洗い方やスキンケアの方法を習得しましょう。また、赤ちゃんの肌におすすめな固形石鹸も紹介します。
乳児湿疹を「保湿しない」はNG!赤ちゃんに最適なケアをして肌トラブルを防ごう
◆この記事のポイント
- 「乳児湿疹は保湿しない方がいい」は基本的に間違い。昔の育児法や一部の例外的なケースによる誤解である可能性が高い
- 赤ちゃんの肌はとても乾燥しやすく、放っておくと乳児湿疹が悪化しやすい
- 乳児湿疹の正しいケアは、清潔に保つことと、こまめな保湿が基本
- 赤ちゃんの保湿剤は、成分や使用感、安全性をよく確認して選ぶ
- 将来的なアトピー予防のためにも、早いうちから保湿習慣を
乳児湿疹のデリケートな肌には、保湿がとても大切。赤ちゃんのすこやかな肌を守るために、毎日の保湿を無理なく楽しく続けましょう。
保湿剤選びに迷ったら、赤ちゃんの肌にやさしい成分にこだわった『miteraベビーローション』をぜひお試しくださいね。
参考文献:
※1:【医師監修】ワセリンの効果や注意すべきポイントについて|健栄製薬のワセリンシリーズ|健栄製薬
※2:アトピー性皮膚炎|基礎知識|東京都アレルギー情報navi.
※3:アレルギーについて | 国立成育医療研究センター
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