更新日:2024/9/27
食欲がない・止まらない…これって妊娠超初期症状?原因や生理前との違いも解説
「最近なんだか食欲がない」「食欲がありすぎて困る」と感じることはありませんか?
食欲の変化が気になる、それはもしかしたら妊娠超初期の症状かもしれません。
この記事では、妊娠超初期の兆候の一つ「食欲」に着目し、食欲が変化する原因とその対処法や、妊娠超初期に現れるさまざまな変化などについて解説します。
生理前の食欲の変化との違いや、妊娠が判明したらすべきことについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事に登場する専門家
助産師 四辻有希子
大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。
〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター
「食欲がない」「食欲がありすぎる」これって妊娠?
妊活中の方なら「ちょっとした体調の変化」が気になるもの。食欲もその一つですよね。ここでは食欲と妊娠の関係について解説します。
食欲の変化は「妊娠超初期」の兆候の可能性あり
生理が来ないうえ「食欲がない」「食欲が止まらない」といった変化があった場合、それは妊娠超初期の兆候かもしれません。
妊娠超初期とは、妊娠0〜3週頃までの妊娠が成立したばかりの時期を指します。厳密には妊娠1~4ヵ月までの「妊娠初期」にあたり、実際に医師から妊娠超初期と診断されることはあまりないでしょう。
食欲の変化は妊娠超初期の兆候の一つですが、これだけで妊娠と判断することはできません。
妊娠超初期に起こりやすいほかの症状については、このあと詳しく解説します。先に知りたい方はこちらからどうぞ。
妊娠超初期の食欲には個人差がある
一口に「食欲の変化」と言っても、食欲がなくなる人や食欲が止まらなくなる人など症状はそれぞれ。
食欲の有無だけではなく、特定のものばかり食べたくなる、好きなものが食べられなくなったなど、好みの変化もよく見られる症状です。
妊娠超初期に食欲が変化する原因とその対処法
食欲がなかったりありすぎたりする場合、お腹の赤ちゃんに悪影響が及ばないか心配になってしまいますよね。妊娠超初期に食欲に変化が現れる原因や対処法について、詳しく見ていきましょう。
食欲がない・止まらない原因は?
妊娠すると食欲に何かしら影響が出るのは、ホルモンの変化によるものです。
妊娠によってhCGホルモン(ヒト絨毛ゴナドトロピン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が高まると、胃腸の動きが弱まり胃のむかつきが現れることがあります。これが食欲低下の原因です。
ただし、ホルモンの変化による症状の出方には個人差があります。妊娠超初期に食欲がなくなる方とは反対に、止まらなくなる方がいるのはこのためです。
また、hCGホルモンが影響して嗅覚が敏感になることも、食欲に影響を与える一つの要因であるといえます。
妊娠に関わるホルモンについては、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてくださいね。
妊娠初期症状って?生理前症状との違いとチェックしたい15項目
「妊娠してるかも」と思ったときは、妊娠初期症状の種類をチェックしてみましょう。こちらの記事では、妊娠かどうか判断するための15項目をご紹介しています。さらに、生理前症状との違いや、妊娠かもしれないと思ったときにやるべきことなどを紹介します。
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生理前の食欲との違いは?
生理前は食欲が止まらなくなるという方もいるでしょう。それを考えると、生理前と妊娠超初期は区別がつきづらいかもしれません。
生理前は卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモンのバランスが変化することで、食欲が増します。
一方、妊娠超初期の食欲には黄体ホルモンも関与しますが、妊娠すると分泌が急激に高まるhCGホルモンも関わってきます。
生理前も妊娠超初期も、どちらも食欲の変化が見られますが、作用するホルモンには若干の違いがあるようですね。
食欲がない・止まらないときの対処法
胃のむかつきや吐き気などがあり食べられない場合は、無理せずに食べられるものをゆっくり、少しずつ食べること、水分を十分摂ることを心がけるとよいでしょう。
逆に食欲があり過ぎる場合は、過剰な体重増加につながる可能性があります。食べることばかりに目が行かないように、適度に体を動かして気分転換をしたり、食べるもののカロリーを調整したりすることを意識しましょう。
妊娠超初期に現れる食欲以外の症状
妊娠超初期は、食欲を含めさまざまな症状が現れることがあります。「妊娠かも」と感じたら、これから紹介する症状が当てはまるかどうかチェックしてみてくださいね。
少量の出血(着床出血)
妊娠が成立すると、少量の出血が起こることがあります。受精卵が子宮内膜にたどり着くことで起こる出血であることから「着床出血」と呼ばれます。
着床出血があるかないかは個人差があるほか、あっても量や色などはさまざまです。生理予定日と同じタイミングで起こることが多いのですが、いつもと違うと感じた場合は着床出血かもしれません。
おりもの変化
ホルモンの変化に伴い、おりものの量や色、性状などが変化することがあります。「水っぽくなる」「量が増える」「白っぽくなる」などが挙げられますが、どう変化するかは個人差が大きいようです。
妊娠したときのおりものの特徴や生理前との違いについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてくださいね。
妊娠前のおりものの特徴を徹底解説!量や色はどうなる?生理前との違いが早わかり!
妊娠前のおりものは生理前のものと区別が難しいため、普段からおりものの状態をチェックしておくことが大切です。この記事では、妊娠前と生理前のおりものの特徴と違いを徹底解説!「もしかして妊娠?」と思っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。おりもの以外の症状もチェックして、自分の身体の状態を確認しましょう。
お腹の張りや痛み
食欲に影響を与える吐き気やむかつきに加え、お腹の張りや生理のときのような痛みを感じることがあります。
これは食欲の変化と同様、ホルモンの変化によって起こる症状です。
腰痛
妊娠超初期の腰痛の原因となるのが、妊娠すると分泌される黄体ホルモンやリラキシンといったホルモンです。
これらのホルモンには、分娩時に赤ちゃんが出てきやすいように骨盤周りの関節を緩める作用があります。妊娠初期から分泌量が増加するため、早い時期から腰痛が現れる方も少なくありません。
胸の張りや痛み
母乳を出すための乳腺や乳管の発達は妊娠初期から始まるため、乳房の張りや痛みが出現します。
他の症状と同じようにホルモンバランスの変化によるものであり、乳頭がチクチクしたり違和感を感じたりすることもあります。
ふらつき・めまい
自律神経のバランスの乱れにより、めまいや立ちくらみが起こることがあります。また、妊娠初期は貧血や低血圧を起こしやすい時期です。これが原因となりふらつきなどが起こるケースもあります。
眠気・だるさ
妊娠超初期の眠気やだるさは、妊娠に関与するホルモンの変化によるもの。基礎体温も高い状態が続くため、だるさも感じやすいでしょう。十分に睡眠を取っても常に眠い場合は、妊娠のサインかもしれません。
体のほてり
だるさの原因でもある基礎体温の上昇により、妊娠超初期は熱っぽいと感じやすい時期。「風邪をひいたかな?」と感じることもあるでしょう。
体のほてりは妊娠中期頃には軽快します。
便秘・頻尿
ホルモンの作用により、消化器官の働きが弱まることや膀胱周りの筋肉が緩むことが原因で便秘がちになったり頻尿ぎみになったりします。
徐々に子宮が大きくなることも、便秘や頻尿の一因です。
情緒不安定
妊娠すると、ホルモンバランスの乱れにより些細なことでイライラしたり不安感が強くなったりするなど、感情をコントロールしにくくなることがあります。
体の変化にとまどったり不調が重なったりといったことも、情緒が不安定になりやすい要因です。週数が進むに伴い体調とともに落ち着いてくるため、なるべくリラックスして過ごすことを心がけましょう。
妊娠超初期に現れる症状については、こちらの記事でもわかりやすくまとめています。ぜひ参考にしてくださいね。
妊娠超初期症状まとめ!生理前との違いからいつから始まるのかまで完全ガイド【助産師監修】
生理予定日が近づいて体調の変化が見られると「これって妊娠超初期症状?」と気になって検索する方も多いのではないでしょうか。本記事では、妊娠超初期に起こる症状や生理前との違い、「妊娠したかも」と思ったときにやるべきことを詳しく解説します。
妊娠がわかったらやるべきこと7選
妊娠超初期を含め、妊娠初期はお腹の赤ちゃんにとって大事な時期。そんな大切な時期だからこそ、妊娠がわかったらすぐにやっておきたいことがあります。
葉酸の摂取
ビタミンB群の一種である葉酸は、赤ちゃんの正常な発育と先天性障害の予防に欠かせない栄養素です。
妊活中からの十分な摂取が推奨されていますが、妊娠がわかった時点でもまだ遅くはありません。食事で葉酸の摂取を意識したり、サプリメントを活用したりして、推奨される量の葉酸を補給しましょう。
赤ちゃんの正常な発育に葉酸が不可欠な理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
神経管閉鎖障害と葉酸にはどんな関係がある?赤ちゃんの先天異常をサプリメントで予防しよう【助産師執筆】
葉酸を摂取することで発症を予防することができるといわれている「神経管閉鎖障害」。神経管閉鎖障害とはどんな病気なのか、その原因や検査方法などを、葉酸との関係性を含めて詳しく解説します。赤ちゃんの先天異常を予防するために、妊活中にできることを今から始めていきましょう。
妊娠超初期から葉酸を摂るなら「mamaru」がおすすめ
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、妊活中〜妊娠初期は通常の食事以外からも1日あたり400μgの葉酸を摂取することを推奨しています※1。
ほうれん草やブロッコリー、枝豆、いちごなどに多く含まれる葉酸は、食事からも摂取可能です。しかし妊娠超初期はそれ以上の摂取が必要であるため、サプリメントなどから摂取すべきであるとしています。
そこでおすすめなのが、妊娠中の女性のために作られた葉酸サプリ『mamaru(ママル)』。mamaruは、厚生労働省が妊娠を希望する方や妊娠中の方に対して推奨する、1日あたりの摂取量400μgの葉酸を配合しています。
先天性障害の予防と、赤ちゃんの重要な器官の発達のためには、妊娠超初期の今こそ葉酸の摂取が大切です。「妊娠かも?」と思ったら、今から葉酸サプリを始めましょう。
また、妊娠中に多い貧血予防としても十分に補っておきたい鉄は、吸収性に優れたヘム鉄を配合。その他、ビタミンB群や亜鉛、マグネシウムなど、妊娠中に需要が高まる栄養素がオールインワンで補給できます。
さらに約250億個の乳酸菌と選び抜かれた食物繊維も配合されているため、免疫力アップや便秘をはじめとしたお腹のトラブルにも役立つ、まさに妊婦さん向けのサプリメントです。
業界最小レベルの粒と、天然由来のコーティングでにおいを抑えているから、妊娠超初期の体調がすぐれない妊婦さんも飲みやすいですよ。
妊娠超初期の体調管理とお腹の赤ちゃんに必要な栄養素を補うなら、ぜひ今からmamaruを始めてみてくださいね。
禁酒
妊娠中の飲酒は、赤ちゃんの低体重や脳障害のリスクを高める可能性があります。少量の飲酒でも、週数にかかわらず悪影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中の飲酒は避けるべきです。
妊娠に気づいた時点で、ノンアルコール飲料に切り替えましょう。
禁煙
たばこには多くの有害物質が含まれています。その代表が「ニコチン」。ニコチンには血管収縮作用があるため、赤ちゃんの成長を支える栄養や酸素が十分届けられなくなってしまいます。
妊娠中の喫煙は赤ちゃんの低体重や早産のリスクが高まることが知られているほか、周囲からの受動喫煙も赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼします。パートナーが喫煙者の場合は、協力を求めましょう。
カフェインを控える
カフェインは、コーヒーや緑茶などに多く含まれています。WHO(世界保健機関)ではお腹の赤ちゃんへの影響は未確定であるとしつつも、妊娠中に摂りすぎることで低体重で生まれたり将来の健康リスクが高まったりする可能性があるとしています※2。
妊娠がわかったら、カフェインを多く含む物の摂取をできるだけ控えるようにしましょう。
妊娠中のカフェインの摂取に関する注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
妊婦にカフェインはなぜダメなの?妊娠中の摂取量の目安や胎児への影響を詳しく解説
妊婦になったらコーヒーは飲んではいけないのでしょうか?カフェインの過剰摂取は、母体と胎児に影響を与えると懸念されていますが1日2杯までであれば、カフェインの過剰摂取にはなりません。今回は、妊娠中に摂っても良いとされるカフェイン量や、カフェイン以外に気を付けたいことについても紹介します。
激しい運動を避ける
妊娠初期は流産のリスクが高い時期です。妊娠中は比較的強度の低い有酸素運動のうち、全身を動かし楽しく続けられる運動を選びましょう。
ウォーキングやマタニティヨガ、マタニティスイミングなどがおすすめ。無理せず様子を見ながら行いましょう。
薬の服用について医師と相談する
妊娠中に内服薬を使う場合は、必ず医師に相談しましょう。薬の中には、お腹の赤ちゃんに悪影響が及ぶものもあります。市販薬はもちろん、これまで使っていた薬についても確認が必要です。
必要な薬はできるだけ産婦人科で処方してもらうと安心でしょう。
感染症に注意
妊娠超初期とはいえ、妊娠中は免疫力が低下し感染症にかかりやすくなります。妊娠中に細菌やウイルスに感染すると、まれではありますが赤ちゃんに悪影響を及ぼすことも。
手洗いやうがいを徹底したりマスクをしたり、人混みを避けたりすることで、感染を予防しましょう。
妊娠超初期の食欲は人それぞれ!無理せず赤ちゃんを迎える準備を始めよう
生理予定日前後に明らかな食欲の変化があった場合、ホルモンの変化による妊娠超初期のサインかもしれません。
妊娠超初期に現れる症状は、食欲以外にも眠気やだるさ、イライラや不安感など多岐にわたります。症状や程度も人それぞれで、体の変化や体調の不安定さに辛さを感じることもあるでしょう。
特に食欲がないとき、体調に不安があるときは栄養バランスのよい食事を考えることが難しくなりますよね。
そんなときは、妊娠超初期に推奨される葉酸量を配合したオールインワンサプリメント『mamaru(ママル)』を活用して、赤ちゃんと自分自身の体に必要な栄養素を無理なく補給してみませんか?
赤ちゃんを迎える準備はmamaruから。妊娠超初期の大事なからだをmamaruがやさしくサポートします。
参考文献:
※1 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)基準 (2)水溶性ビタミン
※2 厚生労働省 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~
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