
更新日:2025/4/28
切迫流産の症状とは?原因から過ごし方、流産との違いまで詳しく解説

妊娠初期に出血や腹痛があると、赤ちゃんは無事なのか、心配になる方も多いでしょう。また、「切迫流産」と「流産」の違いがよく分からず、悩んでしまうこともあるかもしれません。
切迫流産と流産は意味が異なり、出血や腹痛があっても、必ずしも流産してしまう訳ではありません。
ただ、妊娠中に出血や腹痛など気になる症状があれば、早めにかかりつけ医に相談して様子をみることが大切です。
本記事では、切迫流産の症状や原因、診断された場合の過ごし方を解説します。切迫流産と流産の違いが気になる方もぜひ参考にしてくださいね。
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaru監修・産婦人科医】まきレディスクリニック院長 風本真希先生
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、検診乳腺超音波 認定医
毎日多くの妊婦さんの検診に立会い、相談にのっている。患者さんのお話に真摯に耳を傾けることが信条。
"葉酸だけでいい” そう思っていませんか?
実は妊婦さんに必要な栄養素は葉酸だけではありません。妊活期に比べ鉄分がより必要になるだけでなく、ビタミン・ミネラルと様々な栄養素をまんべんなく摂ることが大切です。
"体のコンディションの変化や、日常生活の成約がたくさん”。妊娠中は、体のコンディションの変化や、お腹に赤ちゃんがいるというこれまでと異なる環境の中、生活にも様々な制約が。
日々の健康に気を使い、体調管理することが大切です。
切迫流産の症状にはどんなものがある?
妊娠中に出血やお腹の痛みがあると「もしかして流産?」と不安になる方も多いかと思います。まずは、切迫流産の症状や流産との違いについて解説します。
出血や腹痛が起こることが多い
切迫流産は赤ちゃんが子宮の中にいる状態で「流産につながるかもしれない兆候」が見られることをいいます。
主な症状は、出血や下腹部の痛み・張りなど。出血量は非常に少量から中等量のケースもあり、下腹部に鈍い痛みなどが生じることがあります。
これらの症状がある場合は、なるべく早めに医療機関を受診し、医師の診察を受けましょう。
流産との違い
「切迫流産」とは、実際には流産してしまった状態ではありません。赤ちゃんは子宮の中にいて、妊娠が継続できる可能性がある状態です。
一方、「流産」とは、妊娠22週未満に赤ちゃんが子宮の外に出てしまい、妊娠を続けることができなくなった状態を指します。
切迫流産では子宮口が閉じていて、少量の出血であれば、妊娠が正常に進むことも多くあります。
そのため、医師から「切迫流産」と診断されても、まずは落ち着いて説明を聞きましょう。
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切迫流産の原因
妊娠中に、出血や腹痛などが起こるのはなぜなのでしょうか?
ここでは、切迫流産の主な原因について詳しく見ていきましょう。
絨毛や胎盤の一部が剥がれるため
切迫流産が見られる原因として、絨毛(じゅうもう・胎盤の元になる組織)や胎盤の一部が子宮の壁からはがれてしまうことが考えられています。
妊娠16週頃まではまだ胎盤が完成途中のため、流産していないにも関わらず、胎盤の一部が剥がれて出血が起こることがあります。
また、激しい運動や腹圧のかかる動作が原因になることも。そのため、妊娠初期に体に強い負荷がかかることはできるだけ避けた方がよいケースもあります。
絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
絨毛膜下血腫とは、胎嚢(たいのう・赤ちゃんを包む袋)の周りに血がたまって血腫ができている状態を指します。
超音波検査で確認できる血腫は切迫流産の原因になるとされています。
血腫の大きさや妊娠の時期によっては、安静が必要になったり、慎重な経過観察が必要になったりする場合もあるため、注意が必要です。
妊娠中の出血については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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切迫流産の治療法や予防方法は?
次は、実際に切迫流産と診断されたらどのような治療をするのか、また、予防方法はあるのかをみていきましょう。
【治療法】安静にして経過観察
切迫流産には根本的な治療法はないため、基本的には安静にして様子を見ることが多いです。
妊娠週数や症状の程度によって対応は異なりますが、以下のような処置を行い、経過観察します。
- 特に治療は行わない
- 安静を指示される
- 入院管理
- 子宮の収縮を抑える子宮収縮抑制薬が処方される
ただし、安静にしていても必ずしも流産を防げるわけではありません。流産の原因はほとんどが赤ちゃんの染色体の異常と考えられており、完全な予防は難しいとされています。
とはいえ、切迫流産の場合は、長時間の労働や重いものを持つような負担の大きい作業は避けた方がよいとされています。状況によっては職場への理解が必要なケースもあることを覚えておきましょう。
【予防法】出血があったらかかりつけ医へ相談
切迫流産は予防したり、確実に流産を防いだりすることは難しい状態です。ただ、出血や腹痛などの症状が現れた場合は、自己判断せず、速やかにかかりつけ医に相談することが大切です。
特に妊娠16週を過ぎると胎盤の形成が完了し、安定期に入りますが、この時期以降の出血は子宮収縮や子宮頸管無力症などが関係している可能性もあります。
※子宮頸管無力症…子宮の出口がしっかり閉じていられず、赤ちゃんを子宮内にとどめておく力が弱くなる状態のこと
適切な診断と対処が必要となるため、早めの受診を心がけましょう。
妊娠22週以降の出血について気になる場合は、こちらも参考にしてください。
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切迫流産と診断された後の過ごし方
切迫流産と診断された場合、どのように過ごしたらよいか気になりますよね。診断後の過ごし方についても、詳しく知っておきましょう。
主治医の指示に従う
切迫流産といっても、妊娠週数や症状の程度によって過ごし方はさまざまです。まずは主治医の指示に従い、無理のないように過ごしましょう。
ただ、ここで難しいのが安静の程度。こちらも人によって異なるためです。
たとえば、「トイレなど必要最低限の動きだけに留めること、それ以外は横になって安静に過ごす」と指示されることもあれば、「軽い家事ならOK」と言われるケースもあります。
掃除や洗濯、食事作りといった日常的な家事でも、切迫流産のときには体の負担になることもあります。家事が難しいときは、パートナーに協力してもらったり、宅配サービスやハウスキーパーなど外部のサポートを活用したりするのもおすすめです。
外出や仕事についても、自宅安静の場合は制限が必要になるケースも多いため、医師と相談しながら調整していきましょう。
安静の程度は具体的にどの程度までなのか、確認できるとよいですね。
妊娠中の仕事の調整については、以下のコラムもぜひ参考にしてください。
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リラックスした時間を過ごす
自宅で安静にしている時間が長くなると、「退屈でつらい」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、赤ちゃんが生まれるとゆっくりする時間はあっという間になくなります。この時間を「出産前の休憩タイム」と前向きにとらえ、自分がリラックスできることをして過ごしてみるのはいかがでしょうか。
たとえば、読書やドラマ鑑賞、赤ちゃんグッズのネット検索や手作りなども気分転換になりますよ。不安がつのることもあると思いますが、なるべくリラックスして過ごしましょう。
栄養バランスが心配な場合はサプリを活用する
切迫流産と診断されたときは、ご自身の体を第一に考えることが大切です。安静の指示がある場合、食事の準備を含む家事を控えるよう言われることもあります。
そんなときは、宅配やネットスーパーなどのサービスをうまく活用して、食事作りもお休みしましょう。罪悪感を持つ必要はありません。
とはいえ、そこで心配になるのが、栄養バランス。妊娠中は赤ちゃんの発育とママの健康を維持するために、より多くの栄養素が必要になります。
とくに、妊娠初期は赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを減らすために、積極的な葉酸の摂取が推奨されています。
他にも、栄養や酸素を体全体に運ぶ血液に含まれる赤血球の構成成分でもある「鉄分」も重要な栄養素。妊娠中は血液の循環量が増えるため、より多くの鉄分が必要になります。
栄養素はお互いの吸収などに影響しあうために、バランスのよい食事が大切。
切迫流産の安静指示などでバランスの良い食事を作ることが難しいときは、葉酸以外にも鉄分をはじめとした栄養バランスが整えられるオールインワンサプリを活用するのがおすすめです。
妊娠中の栄養バランスをサポートするオールインワンサプリ「mamaru」
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mamaruは、妊婦さんの体調やライフスタイルを考えてつくられた産婦人科医監修のサプリメント。
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そんな「mamaru」は、全国の大手ドラッグストアやアカチャンホンポでも取り扱いのある、信頼できるサプリメントであることも魅力の一つ。
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気になる症状があればかかりつけ医に相談しよう
妊娠中は、切迫流産をはじめとした予想外のことが起こることも珍しくありません。
とくに妊娠初期は、ちょっとした変化にも不安を感じやすい時期だと思います。そんなときこそ、一人で悩まず、出血や腹痛などの気になる症状があれば早めに医師に相談しましょう。
切迫流産と診断された場合でも、多くは妊娠を継続できるとされています。ただし、状態によっては入院が必要になることもあるため、医師の指示に従うことが大切です。
また、状況によっては食事の準備が難しいときもあるでしょう。そんなときは無理をせず、必要に応じてサプリメントなどを活用するのもおすすめです。
「mamaru」はこれからママになる方の心と体を優しくサポートします。
心と体を休めながら、できるだけリラックスして過ごしてくださいね。
参考:
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