更新日:2023/11/16

10人に1人が産後うつ?原因や症状、対策をチェック!

「産後うつって話には聞くけど自分には関係ないよね?」と思っている女性は意外と多いのではないでしょうか?実はママの10人に1人は産後うつの症状を抱えており、産後うつは誰でもなりうる病気なのです。今回は、産後うつの原因や症状、ならないための対策などを詳しく紹介します。

この記事に登場する専門家

海田幹子

ママの10人に1人は産後うつの症状を抱えている

産後うつとは?

「産後うつ」とは、出産を経験して1ヶ月以降に現れる“うつ状態”のことを指し、多くの人は産後3ヶ月以内に発症しています。ママの10人に1人は“産後うつ”と診断されており、誰に症状が出ても不思議ではありません。

後うつの症状は、気分の落ち込みや自己評価の低下、不眠、食欲不振などさまざまです。「ちょっと今は疲れているだけ」「少ししたら治るでしょう」などと、対応を後回しにして時間が経ってしまうと、症状が悪化する可能性があります。

後うつは、早く見つけ、早く対処できれば、通常のうつよりも治りが早いのが特徴です。まずは自分の状態に気づき、「もしかして産後うつ?」と思ったら病院を受診することを心掛けましょう。

“もしかして…”に気づこう!産後うつ症状チェック

産後のママは家事に育児に大忙しです。

出産を経て体も心も変化しているのに、日々の慌ただしさで自分の不調に見て見ぬふりをしている人も多いのではないでしょうか?

後うつの一般的な症状を知り「自分はどうかな?」と少しでも自分の体と心を見つめなおしてみましょう。

産後うつの症状チェック】

  • 気分の落ち込み
  • 不安や焦り
  • イライラ
  • ふいに涙が出る
  • 眠れない
  • 情緒不安定
  • 食欲不振
  • 自分を責めてしまう
  • 悲観的に考えてしまう
  • 子どもを可愛いと思えない など

チェック項目の中で、当てはまるものはありましたか?当てはまる項目が多いほど、産後うつの可能性は高まります。これらの症状が2週間以上続いているようなら、念のため医師の診断を受けるのが良いでしょう。

産後うつとマタニティ―ブルーズの違い

マタニティ―ブルーズとは?

マタニティ―ブルーズとは、“マタニティ―ブルー”とも呼ばれており、産後数日から2週間程のママに現れる“ブルーな精神状態”のことです。

タニティ―ブルーズは、出産を経験したママの30~50%が経験しており、「ふいに涙がとまらない」「気分が落ち込む」「イライラする」などの症状があります。

タニティーブルーズの原因は、出産という一大イベントを乗り越えた後の気持ちの変化や慣れない育児で起こるジレンマ、女性ホルモンの急激な低下などといわれています。

後間もない時期のマタニティーブルーズは、「生理現象だ」と気楽に時が過ぎるのを待ちましょう。多くは1〜2週間で症状が落ち着いてきますよ。

産後うつとマタニティ―ブルーの違い


産後うつ マタニティ―ブルーズ
症状が現れる時期 産後1ヶ月以降 産後数日~2週間
症状はいつまで? 2週間以上(個人差あり) 多くは1~2週間で落ち着く
どんな症状? ・気分の落ち込み・不安や焦り・イライラ・ふいに涙が出る・眠れない・情緒不安定・食欲不振・自分を責めてしまう・悲観的に考えてしまう・子どもを可愛いと思えない ・気分の落ち込み・焦りや不安・イライラ・ふいに涙が出る・眠れない・集中力がなくなる・情緒不安定

マタニティ―ブルーズの話から「産後うつとマタニティーブルーズって似てる?」と思った人も多いでしょう。事実、上記の表で産後うつとマタニティ―ブルーズを比べてみると、ふたつの症状はとても似ています

者を見分けるポイントは、“発症時期”“症状がいつまで続くのか”の2点です。マタニティ―ブルーは出産後数日から2週間くらいまでに表れますが、産後うつの場合は出産後1ヶ月以上経ってから現れます。

タニティ―ブルーズは生理現象のため、多くの場合産後1~2週間で落ち着きますが、マタニティ―ブルーズから産後うつに移行してしまう場合もあります。産後2週間を目安に、マタニティ―ブルーの症状が治まらない場合は医師への相談を検討してみましょう。

産後うつの原因は?

産後うつの原因は、まだはっきりとわかっていません。しかし、妊娠・出産・産後は女性にとって心も体も大きな変化を伴う時期であるため、心の病気が起こりやすいと言われています。ここでは、産後うつの原因としてなりうるものを3つ紹介します。

慣れない育児での身体的疲労

特に初めての育児では、慣れない育児で体がヘトヘトです。さらに家事育児をいっしょにしてくれる人がいないと、子育てと家事が負担になりママの疲労は溜まりがちに。

眠で回復したくても、夜泣きや授乳で睡眠時間の確保もままならないという人も多いのではないでしょうか?そんな生活を続けていると、身体的だけではなく精神的にも疲弊し、産後うつにつながる可能性があります

産後うつにならない対策として、身体的疲労がピークに達し精神的にも疲弊する前に、
夫や家族に家事育児のサポートをお願いしてみましょう。子どもを見てもらっている間に体をしっかり休めることが大切です。

子育てでのストレスやジレンマ

子育てが始まると、子育てがないときはいかに自分が自由に生きていたか気づく人も多いのではないでしょうか?「赤ちゃんの寝つきが悪く家事が進まない」「少しゆっくりしようとしたタイミングで泣く」「抱っこをしてもおむつを替えても泣き止まない…一体何が悪いの?」など、子育てでは思い通りにいかないことが山のようにあります

まく育児ができないジレンマ、家事が満足にできないことへのストレス、赤ちゃんを守らなければならないというプレッシャーなど、ママの心が疲れてしまっても無理はありません。

児でのストレス・ジレンマ・プレッシャーはみんな持っています。まずは「私だけじゃない」と思うことが少し心を軽くしてくれるはずです。あとは、「初めての育児だから上手くできないのは当たり前」「家事はできなくても大丈夫」と無理にでも楽観的に考えるようにすると良いですよ。

ホルモンの急激な変化

出典:新女性医学大系 32.産褥 を参考に作成

後は自律神経を整えてくれる「エストロゲン」と体温維持や食欲増加など健康な体作りに作用する「プロゲステロン」という2種類の女性ホルモンの分泌がガクっと下がります。

乳の生成と分泌に係る「プロラクチン」は出産直後こそ大きく増加しますが、週を追うごとに減少していきます。このように、急激なホルモン量の変化に体がついていかず、心身に影響がでる場合もあるのです。

産後うつになりやすい人っているの?

誰にでもなる可能性がある産後うつですが、“産後うつになりやすい人”にはある特徴があります。それが、

  • 過去にうつ病になったことがある人
  • 妊娠中から出産後の生活に大きな不安があった
  • 妊娠前に強いPMS(月経前症候群)があった

3つです。

これらは“なりやすい”だけであって、“必ずなる”わけではありません。もし当てはまったとしても「気をつけなきゃな」と思うに留め、重く受け止めないようにしてくださいね。

せいっぱいの妊娠生活を送っていた人でも産後うつになる可能性はあります。「自分はなるはずがない」と思ってしまうと、産後うつに気づくのが遅れ、治療開始も遅れてしまいます

度も言いますが、誰でも産後うつになる可能性はあります。自分の体の変化に気づけるよう少しの余裕を持ちたいですね。

ママができる!産後うつにならないための対策

産後うつにならないためには、ママはどういうことに気をつければ良いのでしょうか?ママができる産後うつ対策は以下の5つです。

  • できるだけ体を休める
  • すべてを完璧にやろうとしない
  • 夫や家族、友人に助けを求める
  • ママ同士の繋がりを持つ
  • 「育児は思い通りにいかないのが普通」と思う

璧主義の方、頑張り屋さんな方、すべてを自分でやりたい方は、産後の大変な時期だけでも自分のマインドをコントロールして、人に頼り少し楽観的に生活してみるのがおすすめです。

後うつの対策は下記の記事に詳しく載っているので気になる方は見てください。


産後うつにならないための詳しい対策はこちら

ママと家族に知ってほしい産後うつ対策

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産 後うつの乗り越え方

こでは、「もしかして私産後うつかも…?」と思ったときの乗り越え方を3つ紹介します。

1.医療機関を受診しよう

産後うつかなと思ったら、まずは早めに医療機関を受診することが大切です。

どこの病院を受診したらいいの?

一ヶ月健診の前に「産後うつかな?」と感じた場合は、健診を受ける病院で相談してみるのが良いでしょう。一ヶ月健診は、赤ちゃんの成長を見るだけでなく、ママの産後の体や心の状態を確認するという役割もあるので、気軽に相談して大丈夫です。

ヶ月健診がすでに終わってしまっている場合は、精神科や心療内科もOKです。「どこの病院が良いかわからない」というときは、自治体の相談窓口で相談してみてください。必要があれば医療機関を紹介してもらえます。

産後うつの治療方法は?

治療方法 治療内容
心理療法 心を通わせるカウンセリングとアドバイスがメインの療法
薬物療法 抗うつ薬や漢方を使用した療法
磁気療法 反復経頭蓋磁気刺激療法。治療できる病院が限られる

後うつの治療方法は、大きく分けて「心理療法」「薬物療法」「磁気療法」の3つがあります。各治療法の内容は上の表の通りです。

後うつは、早期であれば心理療法のみで治る場合もあります。もし薬を処方してもらったとしても、授乳に影響のないものを選んでもらえるので安心してくださいね。

を聞いてもらうことが治るきっかけになることもありえます。心療内科や精神科に行くとなると、身構えてしまう人も多いかもしれませんが、「話を聞いてもらう」という気楽な気持ちで受診して大丈夫です。

2.家族に助けを求める

産後うつの原因のひとつとして、体の疲労が影響している確率は高いです。体が疲労していると次第に心にも疲労が溜まっていきます。ママの体の負担を軽くすることが、回復への近道です。

族はぜひ積極的に家事育児に取り組むようにしてください。ママもどんどん助けを求めましょう。「ひとりでやらなきゃ」という考えは捨てたほうが良いです。産後うつが悪化してしまう前に声を上げてくださいね。

3.頑張りすぎない

頑張り屋さんのママは、自分の限界まで家事育児を頑張ってしまいがちです。「産後うつかな?」と思ったら、頑張りすぎないことを頑張ってほしいと思います。

  • 少しでも体に疲れを感じたらすぐに休息
  • 絶対無理をしない

いうことを心に留めておいてくださいね。

ママの手だけでは足りない部分は、家族や夫、または自治体の産後ケアサービスも検討してみましょう。家事も育児も完璧を求めず、後回しと手抜きで心にゆとりを持つことが大切です。

産 後うつの症状に気づいたら早めの受診を

誰にでもなる可能性がある「産後うつ」。2週間程度で自然と症状が落ち着くマタニティーブルーズと違って、産後うつを放置すると悪化していく可能性があります。産後うつ症状のチェック項目を確認し、当てはまるものが多いママは早めに受診することをおすすめします。家事育児は頑張りすぎず、夫や家族を頼ることも大切ですよ。

【参考資料】

公益社団法人 日本産婦人科医会

MDSマニュアル家庭版「産後うつ病」

e‐ヘルスネット「妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療」

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