
更新日:2025/12/26
産後クライシスとは?夫婦関係がつらいと感じたら読む乗り越え方完全ガイド【医師監修】

「出産してから夫とすれ違ってばかり…」
「話をするだけでイライラする」
「私ばっかり頑張ってる気がする」
こんなふうに感じることが増えたなら、それは“産後クライシス”かもしれません。
この記事では、産後クライシスの原因や主なサイン、心と体を整えるための対策、産後ママに必要なケアについて紹介します。
「どうしたらいいのかわからない」とひとりで抱え込まず、まずは自分の状態を知るところからはじめてみませんか?
この記事に登場する専門家
【葉酸サプリmamaco監修・産婦人科医】薬膳漢方検定所有 加藤智子先生
産婦人科医専門医、健康スポーツ医、抗加齢専門医、更年期カウンセラー
"産後も栄養補給できていますか?”
栄養補給は産後も重要。しっかり栄養を接種しないと母乳が栄養不足になり赤ちゃんに影響を与える恐れも。食事から十分な栄養を摂るのはなかなか難しいので、サプリメントの併用をおすすめしています。
"産後のママのケアは後回しにしがちですよね”産後は、これまで経験のない身体の使い方が増えます。
しかし、なかなか自分の体調ケアまで手が回らないママも多いよう。mamacoの和漢成分は全身に向けられた効果があり、体調維持が期待できます。
産後クライシスとは

まずは産後クライシスという言葉の意味について詳しくみていきましょう。
産後クライシス=夫婦関係が悪化する危機的状況
“産後クライシス”とは、出産をきっかけに、夫婦関係が急激に悪化する状態のことをいいます。
たとえば、以前は仲が良かったのに「話が通じない」「顔を見るだけでイライラする」「もう一緒にいたくない」と感じるようになった…そんな変化が起こるのです。
出産後3~4年以内に発生し、離婚に至るケースもあるほど深刻な問題として知られています。(※1)
産後のメンタル不調は夫婦どちらにも起こりうる問題

「産後のメンタル不調」というと、母親側にフォーカスされることが多いですが、メンタルの変化は決して母親だけの問題ではありません。
父親側も「育児にどう関わればいいのか」「仕事と家庭の両立が難しい」といった悩みを抱え、心に余裕がなくなることがあるのです。
実際に、日本のある研究では、出産後1年の時点で、父親の約11%が精神的な不調リスクを抱えていたという結果が報告されています。母親も約11%と、ほぼ同じ割合です。(※2)
「夫が変わった」と感じる背景には、夫自身も変化や不安を抱えている可能性があります。
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産後クライシスはいつまで続く?
明確な期間は人によって異なりますが、多くは産後半年〜3年の間にみられます。
体調や環境、パートナーとの関係性によって、改善のスピードも異なります。なかにはすれ違いが積み重なり、20年以上経っても心の距離が埋まらないままというケースも。(※3)
早めに気づき、ケアや対話を始めることで、少しずつ関係を取り戻していくことが大切です。
産後クライシスの原因

産後クライシスには、体の変化や心の負担など、さまざまな原因が関係しています。
ホルモンバランスの急激な変化
出産後は、妊娠中に増えていた女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)が急激に減ります。
このホルモンバランスの乱れにより、イライラ・落ち込み・不安などの気持ちがあらわれやすくなり、「夫の些細な言動が許せない」と感じることもあります。
これは産後うつのリスクとも関係しており、心と体が密接に結びついていることがわかります。(※4)
睡眠不足・疲労・食生活の乱れ

赤ちゃん中心の生活になると、夜中の授乳や夜泣きで細切れ睡眠になり、慢性的な疲労状態に陥りやすくなります。(※5)
そのうえ、しっかりと食事を摂る時間がなくなり、栄養バランスが偏ることで、体も心も回復しにくくなるのです。
このような積み重ねが「私ばかり頑張ってる」「夫は何もわかってくれない」と感じる原因になります。
産後の食生活を無理なく改善する方法については、こちらで詳しく紹介しています。
コミュニケーションのすれ違い
「ちょっとだけでも手伝ってくれたら…」「一人でお風呂に入りたい…」
そう思っても、それをうまく伝えられない、もしくは伝えても理解されないと、心の距離がどんどん広がってしまいます。(※5)
産後は生活スタイルが一変し、役割のバランスが大きく変わるため、これまで通りのやり方が通じなくなり負担が増えていくのです。
自分も産後クライシス予備軍かも…と思った方は、産後クライシスになりやすい人の特徴について、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
産後クライシスの主な症状

ここからは、実際にあらわれやすい“心のサイン”を見ていきましょう。
些細なことでパートナーにイライラする
「コップを片づけない」「脱いだ服をカゴに入れない」など、以前なら許せていたことに、強くイライラしてしまう。そんなときは、心の中でパートナーへの不満が積み重なっているサインかもしれません。
感情を抑えきれずに、きつい言葉や冷たい態度になってしまうこともあり、関係にひびが入る原因になります。
感情のコントロールが難しい
「もう無理!」「なんで私ばっかり!」と声を荒げてしまったり、急に泣き出してしまったりする…。自分でも驚くような反応をしてしまうことはありませんか?
それは、心と体の疲労が限界に近づき、感情をうまく整理できなくなっている状態です。
とくにパートナーに対して攻撃的になることが増えると、夫婦の距離がさらに開いてしまいます。時には「涙が止まらない…」ということもあるかもしれません。
そういったときは、以下の記事も参考にしながら、自分の心と体を休ませることを心がけてくださいね。
パートナーとのスキンシップに嫌悪感を持つ
「触れられたくない」「そばに来られるだけで不快」──そんなふうに感じることも、産後クライシスのサインです。
疲れやストレス、育児への不満が積み重なることで、パートナーに対する信頼や愛情が一時的に薄れてしまうことがあります。心がすり減っているときほど、相手の存在そのものが負担に感じられることもあるのです。
「どうしてこんな気持ちになるの?」と悩んでしまうかもしれませんが、まずは心のSOSを受け止めることが大切です。
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産後うつとの違いは?
産後クライシスは主に「夫婦関係の悪化」に焦点を当てた状態で、産後うつは「本人の精神的な不調」が特徴です。
ただし、どちらも重なることがあり、区別がつきにくいこともあります。
心と体に違和感を覚えたら、専門家に相談するのもひとつの方法です。
産後うつについては、以下の記事もあわせてご覧ください。
産後クライシスを乗り越えるためにできること

今のつらさから抜け出すためには、心の持ち方や伝え方を少しずつ変えていくことがポイントです。
感情ではなく「事実」を伝える
「なんでわかってくれないの!」と怒りをぶつけると、相手も防御的になりやすく、話し合いがうまくいきません。
「夜中に何度も起きて寝不足でつらい」「ご飯をゆっくり食べる時間がなかった」といった“自分が体験したこと”として冷静に伝えると、受け入れてもらいやすくなります。(※1)
育児に疲弊しているなかで実践するのは難しいですが、少しずつ意識していきましょう。
つらさを周りに伝える

一人で悩み苦しむのではなく「つらい」と周りの人に伝えてみてください。(※1)「がんばってるね」「わかるよ」と言ってくれる人が、必ずどこかにいます。
家族や友人に話すのが難しいなら、地域の育児支援センターやSNSでのつながりでも構いません。
ひとりで抱え込まず、「つらい」と声に出すことで、心が少しだけ軽くなることがあります。
心と体のケアをする
「イライラするのは気持ちの問題」と片づけてしまうのではなく、体の状態も見直してみましょう。
ホルモンの変化、栄養不足、慢性的な睡眠不足──こうした要因が重なることで、心も不安定になりやすくなります。
まずは自分の体をいたわること。それが夫婦関係の改善にもつながっていきます。
赤ちゃんのお世話を少しの間代わってくれる人に頼ってゆっくり休んだり、美味しくて栄養のある食べ物を自分のペースで食べたりと、心と体を休めましょう。
産後の心身サポートには「栄養ケア」が大事

育児中の不調を乗り越えるには、栄養面からのサポートも重要です。
産後の不調に必要な栄養

ここでは、産後ママにとって特に大切な栄養素を3つ紹介します。無理なく毎日の食事に取り入れてみてくださいね。
鉄分
産後は妊娠中の貧血や出産時の出血の影響で不足しやすく、貧血やめまいなどを招きます。(※6)
鉄分が不足すると、以下のような症状があらわれます。
- イライラする
- ボーッとする
- 頭が痛い
- 集中できない
- 気分が沈む
- 疲れやすい
ただの体調不良や産後の疲れだと思っている症状でも、実は鉄分不足が原因である可能性があるのです。
◆鉄分を多く含む食べ物
- 1レバー
- 2しじみ
- 3ひじき
- 4大豆
鉄分は肉類・魚介類・豆類に多く含まれています。
葉酸
葉酸というと、妊娠前や妊娠中に必要な栄養素というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
実は葉酸は産後も必要な栄養素で、血液の生成を助け、体力回復に役立ちます。
厚生労働省によると、授乳中の女性は、通常の成人女性(240μg/日)よりも多く、1日あたり340μgの葉酸摂取が推奨されています。(※7)
◆葉酸を多く含む食べ物
- 1のり
- 2レバー
- 3枝豆
- 4ほうれん草
葉酸は藻類、肉類、野菜類、豆類に多く含まれています。
育児中の忙しい生活では食事から十分な量をとるのが難しいことも多く、意識的に補うことが大切です。
ビタミン
ビタミンも、産後ママにとって欠かせない栄養素のひとつです。
とくにビタミンDは、心の健康に関わることがわかっており、不足することで精神的な不調を引き起こす原因になるとされています。
妊娠中からのビタミンD不足が、産後うつのリスクを高める可能性があるともいわれています。(※8)
また、ビタミンB群はストレスへの耐性に関わっており、心を元気に保つために重要です。
これらのビタミンが不足すると、「なんだか元気が出ない」「気分が不安定」と感じる原因になることがあります。
◆ビタミンを多く含む食べ物
- 1豚肉
- 2まぐろ
- 3イワシ
- 4しいたけ
ビタミンB群は肉類や魚介類、ビタミンDは魚類やきのこ類に多く含まれています。
サプリメントで手軽に補うのも◎

食事だけでこれだけの栄養をとるのは、忙しい育児中ではなかなか難しいですよね。
そんなときは、産後でも手軽に栄養が摂れるサプリメントの活用も検討してみてください。
産後ママの心身を栄養面からサポートする「mamaco」

「mamaco」は、鉄・葉酸・カルシウム・ビタミンB群・ビタミンDなど、産後の体に必要な栄養をぎゅっと詰め込んだサプリメントです。
育児に追われる毎日、「あれこれ飲むのは大変…」というママにも続けやすく、mamacoひとつで葉酸も鉄分もビタミン類もまるごとサポートできます。

さらに、mamacoは「和漢成分」も配合。
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産後クライシスを乗り越えるために、まずは自分をいたわって

産後クライシスは、決してあなたひとりのせいではありません。心と体の変化、生活の変化、環境の変化──すべてが重なり合って起きる自然な反応です。
だからこそ、まずは自分自身を責めるのをやめて、小さなケアからはじめてみましょう。
必要な栄養を取り入れることも、自分をいたわる大切な一歩です。mamacoなら、産後ママに必要な栄養を手軽に補え、心と体を内側からやさしく支えてくれます。
あなたのがんばりを、誰よりもあなた自身が認めてあげてくださいね。
参考文献:
(※1)【心理学の専門家が解説】産後クライシスの原因と夫婦仲改善のコミュニケーション方法とは?|shiRUto 立命館大学
(※2)日本の父親における精神的な不調の頻度とそのリスク要因|竹原 健二 国立成育医療研究センター政策科学研究部
(※3)「産後クライシス」は、いつ終わるのか?妻の機嫌が悪いのは、最初の半年なのか|東洋経済オンライン
(※5)産後クライシス予防に向けて父親のコンピテンシー強化に着目した育児支援システム構築|科学研究費助成事業 研究成果報告書
(※7)5. 2. 6.葉酸|厚生労働省
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