更新日:2024/6/27

妊娠したかもと思ったらまずやるべきことは?病院に行くタイミングや妊娠超初期症状まで徹底解説!【助産師執筆】

病院にいくタイミングや妊娠超初期症状まで徹底解説
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いつもとは体調が違ったり、生理とは違う時期に出血があったり、生理が遅れていたり・・・「これってもしかしたら妊娠かも?」と思っていませんか?

妊娠している可能性がある場合、まずはなにをすべきなのでしょうか?

今回の記事では、妊娠したかもと思ったらまずやるべきことについて焦点を当て、病院へ行くタイミングや妊娠超初期に起きる症状、やっておきたいことについて徹底解説していきます。

◉この記事でわかること
・妊娠したかもと思ったらまずやるべきことは?
・妊娠超初期の症状にはどんなものがある?
・妊娠したかもと思ったら始めたいこと5選

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

妊娠したかもと思ったらまずやるべきことは2つ

「妊娠したかも?」と思ったらまずやるべきことは『妊娠検査薬で妊娠の可能性をチェックする』『産婦人科を受診する』の2つです。

ここでは妊娠検査薬を使用するタイミングと使い方について、また、産婦人科を受診するタイミングとどんな検査をするのかについてを解説していきます。

妊娠検査薬で妊娠の可能性をチェックしよう

妊娠検査薬』とは、尿をかけることで妊娠している可能性があるかを自分でチェックすることのできる検査キットです。

妊娠している女性の尿の中には「​​ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」という特殊なホルモンが含まれます。

受精卵が子宮内膜に着床し妊娠が成立すると、お母さんから赤ちゃんに必要な酸素や栄養を送るための胎盤が作られていきます。ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は、胎盤のもととなる絨毛(じゅうもう)という細胞から分泌されるホルモンです。

妊娠検査薬は、尿中に妊娠した女性からしか分泌されない​​ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が含まれているかどうかによって妊娠の有無を判定しています。

妊娠検査薬を使うタイミングはいつ?

妊娠検査薬はいつでも使えるというわけではありません

妊娠検査薬が反応する分量のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が女性の尿中に検出されるようになるのは、妊娠4週0日を過ぎてからです。

ラッグストアなどで購入できる市販の妊娠検査薬には、早期妊娠検査薬と一般妊娠検査薬の2種類あります。

早期妊娠検査薬と一般妊娠検査薬では、尿中に出るヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を感知する感度が違うため、検査できる時期に違いがあります。

早期妊娠検査薬

尿中のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が、25mlU/ml以上になると感知する妊娠検査薬です。

ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は妊娠4週0日で約50mlU/ml検出されます。そのため、早期妊娠検査薬は妊娠4週0日、つまり月経周期が28日周期の場合には、生理開始予定日から使用することができます

一般妊娠検査薬

尿中のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が、50mlU/ml以上になると感知する妊娠検査薬です。

早期妊娠検査薬と比べると感度が低いため、月経周期が28日周期の場合には、生理開始予定日の1週間後から使用することができます

月経周期によっては排卵と着床の時期が前後するため、妊娠検査薬が使用可能となる時期が少しズレることがあります。

また、妊娠検査薬はあくまでも「妊娠の可能性」をチェックするものであって、「妊娠した」という確実な診断にはなりません

卵管など本来着床すべき子宮以外の場所に着床してしまう子宮外妊娠の場合でも、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は検出されるため、妊娠検査薬で陽性となっても正式に妊娠していないこともあるので注意が必要です。

産婦人科を受診しよう

お母さんと赤ちゃんの健康と安全を守るためには適切な時期に産婦人科を受診する必要があります。

産婦人科を受診するタイミングはいつごろがいいのか、どんな検査をするのかを解説していきます。

受診のタイミングはいつ?

産婦人科を受診するタイミングは、だいたい生理予定日から1週間後以降から2週間以内を目安にしましょう。前回の生理開始日を妊娠0週0日とし、妊娠5週から妊娠6週の時期にあたります。

受診の時期が早過ぎた場合には、経膣超音波検査で子宮内を確認しても妊娠の確定診断が難しいこともあります。

どんな検査をするの?

妊娠しているかどうかは経膣超音波検査といって、膣からプローブという超音波の機械を挿入して子宮内をみる検査をします。

子宮のなかに胎嚢(たいのう)という赤ちゃんを包んでいる袋が確認できた場合に妊娠と診断されます。

場合によっては、採血をすることで血液中に妊娠中の女性に検出されるホルモンがあるかどうかを検査することもあります。

妊娠検査薬や受診については、こちらの記事でも解説していますのであわせて参考にしてくださいね。

妊娠検査薬はいつから使える?正しい使用方法と受診するタイミングを解説

自宅で身近に検査できる妊娠検査薬は、有効な結果を得るために、適切なタイミングや使用方法が重要です。フライング検査にならないためには、生理予定日の約1週間後からの検査が有効的です。妊娠超初期の症状や病院の受診方法についても言及しています!

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妊娠超初期の症状を知っておこう

妊娠超初期の女性はホルモンが変動することでカラダにさまざまな変化が起きます。自分のカラダの変化に当てはまる症状はあるのかチェックしましょう。

ここでは、妊娠超初期に起こる症状について紹介していきます。

生理とは違う少量の出血がある(着床出血)

妊娠超初期の症状としてよく聞くのが「着床出血」だと思います。

着床とは受精卵が子宮内膜にしっかりとくっつくことをいいます。受精卵が子宮内膜の組織に深く潜り込むときに性器出血として流れる出血を着床出血と呼んでいます。

受精卵が着床する時期はだいたい受精後6〜7日後(最後の生理開始日から3週前後)なので、着床出血が起こるのは生理予定日のだいたい1週間前です。

※月経周期が28日の場合。月経周期が短い場合は排卵日が28日周期の場合よりも早くなるため着床する時期も早くなり、月経周期が長い場合は排卵日が28日周期の場合よりも遅くなるため着床する時期も遅くなります。

着床出血は医学的に根拠が明らかにされているものではありませんが、経験したことがある女性も多いです。

風邪っぽい症状がある

妊娠初期は、カラダの熱っぽさやだるさを感じ、「風邪っぽいな」と思う方も多くいます。これは、妊娠準備のためのホルモンとも呼ばれる「プロゲステロン」の影響で、高温期が維持された状態となるために起こる症状の一つです。

風邪かもと思って市販の風邪薬を飲むことで赤ちゃんに影響が出る可能性もあるので、妊娠している可能性がある場合には自己判断で内服はせず、様子を見て適切な時期に妊娠検査薬を使用したり、産婦人科を受診したりするようにしましょう。

食欲がない、吐き気がある

食欲不振や吐き気、嘔吐は妊娠すると多くの人が感じる「つわり」の症状です。

つわりは主にヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)やプロゲステロンなど、妊娠によって変化するホルモンによって生じます。

つわりの症状は個人差が大きく、時期や症状の程度は人によって違います

気分にムラがあり精神的に不安定になる

妊娠初期は、カラダの中でのホルモンの変動がとても激しい時期です。ホルモンの変動が激しくなると、気分が落ち込んだり、集中力が低下したりと、気分にムラが出ることがあります

妊娠初期の症状については、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。

妊娠超初期と生理前を見分けるポイントとは? | 助産師監修

妊娠しているのかな、?と感じている女性は多いです。しかし、妊娠超初期と生理前は、身体に現れる症状が似ており、見極めが難しいです。この記事では、妊娠超初期と生理前との症状の差をわかりやすく説明します。

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妊娠したかもと思ったら始めたいこと5選

①葉酸を十分に摂取する

妊娠超初期は赤ちゃんが生きていく上で必要不可欠な脳や神経、臓器などをつくっていく大事な時期です。

この時期は特に細胞分裂が盛んに行われているため、細胞が増殖するためのサポートを行う栄養素「葉酸」の需要が高まります

赤ちゃんは自分で栄養を手に入れることができないため、お母さんを通して必要な栄養を取り込んでいます。そのため、お母さんのカラダの中に葉酸が不足している場合、赤ちゃんも葉酸が不足してしまいます。

赤ちゃんが健やかに発育するためには、お母さんが葉酸をしっかりと摂取することが大切なのです。

妊娠初期は赤ちゃんの神経管が出来上がる時期でもあり、葉酸が不足することで赤ちゃんの先天異常の一つである「神経管閉鎖障害」という病気の発症リスクが高まってしまいます。神経管閉鎖障害は赤ちゃんの後遺症や命に関わる病気です。

神経管閉鎖障害と葉酸の関係性については、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

神経管閉鎖障害と葉酸にはどんな関係がある?赤ちゃんの先天異常をサプリメントで予防しよう【助産師執筆】

葉酸を摂取することで発症を予防することができるといわれている「神経管閉鎖障害」。神経管閉鎖障害とはどんな病気なのか、その原因や検査方法などを、葉酸との関係性を含めて詳しく解説します。赤ちゃんの先天異常を予防するために、妊活中にできることを今から始めていきましょう。

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葉酸はほうれん草やアボカド、鶏卵などさまざまな食品から摂取することができます。

しかし、食品中に含まれる天然葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)がカラダの中で吸収される割合は50%とかなり低め。一方で、サプリメントなどに含まれる合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)の吸収率は85%と高く、効率よく葉酸を摂取することができます

そのため、厚生労働省も赤ちゃんの神経管閉鎖障害を予防するために、合成葉酸であるモノグルタミン酸型葉酸を含むサプリメントから葉酸を摂取することを推奨しています。

参考:葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果

妊娠中に必要な葉酸量を十分に摂るなら、葉酸サプリmitasシリーズの「mamaru(ママル)」がおすすめです。

mamaruは、厚生労働省が勧める吸収率の高いモノグルタミン酸型葉酸を妊娠初期に必要な量である400μgしっかりと配合しています。

妊娠初期は葉酸の需要が高まるため、食品からの摂取だけでは不足しがちです。サプリメントを活用して、十分な量の葉酸をしっかりとカラダに満たしていきましょう。

また、mamaruには葉酸以外にも妊娠中に摂りたい栄養素がたっぷりと含まれています。詳しくはこちらもチェックしてみてくださいね。

②薬は主治医と相談して使う

お腹の中の赤ちゃんは胎盤を通してお母さんが摂取したものの影響を受けるため、薬の影響も受けてしまいます。

抗ウイルス薬、甲状腺の薬、風疹ワクチンなど、薬の種類によっては赤ちゃんに害を及ぼすものもありますので、自己判断で薬を使用せずに主治医と相談して使うようにしましょう。

妊娠前から服用している薬がある場合も、主治医や産婦人科医の医師に事前に確認しておきましょう。

③お酒やカフェインの摂取を控える

妊娠したかも?と思ったときには、飲み物にも注意が必要です。

妊娠中にお酒を飲むと、お母さんの肝臓でアルコールが代謝されるときにできる「アセトアルデヒド」が胎盤と臍帯を通して赤ちゃんへと流れていき、赤ちゃんがアルコールの影響を受けてしまいます

お母さんの飲酒によってお腹の中の赤ちゃんのカラダや精神、認知機能にさまざまな異常を示すことを「胎児性アルコール症候群」といいます。

胎児性アルコール症候群では、赤ちゃんが特徴的な顔貌(薄い上口唇、平坦な人中、顔の中央が平坦など)になる、低体重などの発育・発達の遅れ、小頭症など脳の異常や難聴などの中枢神経系の障害などの症状を引き起こします。

さらにお酒を飲むと子宮の収縮を促す「プロスタグランジン」の分泌が増え、流産や早産のリスクも高まるといわれています。

また、カフェインは適量であれば問題ありませんが、妊娠中に大量のカフェインを摂取することで血管の収縮を促し、胎盤への血流を低下させてしまうことでお腹の中の赤ちゃんが成長しにくくなるといわれています。

妊娠中の女性のカフェイン摂取量は、コーヒーであれば2杯程度の1日200〜300mg以内に抑えた方がいいといわれています。

参考:
英国食品基準庁(FSA)Pregnant women advised to limit caffeine consumption
カナダ保健省(HC)Health Canada Reminds Canadians to Manage Caffeine Consumption(2010)

④タバコをやめる

喫煙されている方はタバコを今すぐにやめましょう。妊娠中の喫煙は、自分の健康にもお腹の中の赤ちゃんの発育・発達にも影響があります。

タバコに含まれるニコチンやタール、一酸化炭素といった有害物質によって血管が収縮し血流が悪くなったり赤ちゃんに必要な酸素と栄養が十分に送れなくなったりします。そのため赤ちゃんが大きくなれなかったり、お腹の中で成長が止まったり、奇形が生じます

また、早産や流産、常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)、妊娠高血圧腎症など妊娠中の合併症を引き起こしやすくなります。

⑤バランスよく栄養を摂る

妊娠中はお腹の中の赤ちゃんの分の栄養も、お母さんがしっかりと摂取する必要があります。そのため、いつも以上にバランスよく栄養を摂ることができるように食事を見直していくことが大切です。

妊娠初期に積極的に摂取したい栄養素には、葉酸の吸収率を高めてくれるビタミンB12とビタミンC、貧血を予防する鉄分などがあります。

しかし、妊娠初期はつわりもあってなかなか思うように食事が摂れなくなることもあるでしょう。つわりの時期には「食べたいものを食べたいときに、食べたいだけ食べる」ので十分ですが、やっぱりお腹の中に赤ちゃんがいると思うと栄養が心配ですよね。

つわりで思うように食事がすすまないときには、サプリメントで栄養を補給することもおすすめです。サプリメントは小さい粒で飲みやすく、栄養を手軽に摂取することができます。

妊娠中に摂りたい栄養がつまったmamaru(ママル)なら、葉酸の吸収率を高めてくれるビタミンB12、ビタミンCもたっぷりと配合し、効率よく葉酸を吸収できるように調整されています。

その他、普段の食事だけでは不足しがちなビタミンやミネラル類も20種類以上配合されていますよ。

さらに吸収しやすい鉄分であるヘム鉄も配合し、妊娠中に起きやすい貧血予防のサポートをしてくれます。

妊娠中はお母さんにとっても赤ちゃんにとっても、葉酸やその他の栄養がたくさん必要な時期です。「妊娠したかも?」と思ったら、効率よく手軽にmamaruで栄養を補充してくださいね。

まとめ

今回の記事では、「妊娠したかも」と思ったらまずやるべきことについて焦点を当て、病院へ行くタイミングや妊娠超初期に起きる症状、やっておきたいことについて解説しました。

妊娠したかも?と思っても慌てずに、どんなことをする必要があるのかをしっかりと確認しましょう。

元気な赤ちゃんを育んでいくためには、今から意識的に葉酸を摂取していくことが大切です。できれば妊娠に気づく前から継続的に葉酸を摂取していくことで、赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」を予防することができます。

妊活中や妊娠中など、時期によって必要な栄養は少しずつ変化していきます。mitasシリーズはそれぞれの時期に必要な栄養を網羅したサプリメントです。

妊娠中はmamaru(ママル)で栄養を補給し、元気な赤ちゃんを育んでいきましょう。

妊娠前にはmitas(ミタス)をどうぞ。妊活中のあなたに必要な栄養をしっかりとサポートしますよ。

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