更新日:2024/11/8
母乳が出ない人の特徴は?助産師が紹介する母乳分泌アップのコツ
無事に出産を終えたのも束の間、赤ちゃんとの生活の中で色々なことに不安になっている新米お母さんも多いと思います。特に産後始まる「授乳」は、一番の悩みのタネかもしれません。
この記事では、まだおっぱいの分泌が始まっていないお母さんや、おっぱいの分泌が少ないお母さんの「私って、おっぱいが出るようになるのかな?」という疑問や不安にお答えしていきます。
母乳育児に関する疑問や不安を一緒に解決していきましょう。母乳育児のサポート役をしてくれるサプリメントについて先に知りたい!という方は、こちらへジャンプ!
この記事に登場する専門家
助産師ライター かなえ
現役助産師ライター。
助産師免許取得後、助産師外来や院内助産を経験し、現在はフリースタイル出産を取り扱うクリニックで勤務。また、地域の学校や親子向けに性教育のおはなし会を開催。
【資格】
・看護師
・助産師
・保健師
・新生児蘇生法インストラクター
母乳が出ない人の特徴と原因5つ
母乳の原料は、お母さんの血液とおっぱいを作るホルモンのプロラクチン、おっぱいを出すホルモンのオキシトシンが関係しています。おっぱいがなかなか出てこないお母さんは、この2つの状態が整っていない可能性があります。
まずは、5つのチェックリストが当てはまるか確認してみましょう。
授乳回数が少ない
一日あたりの授乳回数は何回ですか?1日あたりの授乳回数が6回未満だと、授乳回数が少ないと言えるでしょう。
おっぱいの分泌に関係するプロラクチンとオキシトシンは、赤ちゃんがおっぱいを吸う「吸啜(きゅうてつ)刺激」を受けて脳からホルモンを分泌させる指令を送ります。
そのため、授乳回数が少ないと、そもそも指令が送られず、おっぱいがなかなか出てこないのです。
赤ちゃんが上手におっぱいをくわえられていない
赤ちゃんは上手におっぱいをくわえることができていますか?赤ちゃんがおっぱいをくわえることを「ラッチオン」といいます。
赤ちゃんがおっぱいを吸っている時に痛みを感じたり、音がしたり、ほっぺたが凹んだり、唇がまき混んでいる状態は、適切なラッチオンができていないサインです。
赤ちゃんがおっぱいを上手にくわえることができていないと、有効な刺激になりません。
赤ちゃんがくわえにくい乳首の形や硬さ
お母さんのおっぱいが赤ちゃんにとってくわえやすい状態か確認してみましょう。あなたのおっぱいの形や硬さはどんな状態ですか?
赤ちゃんは、おっぱいを吸う時に自分の舌を出して、乳輪と乳頭に舌を絡めておっぱいを吸います。赤ちゃんにとって吸いやすいおっぱいとは、乳輪と乳頭がつきたてのお餅くらいの柔らかさで、舌が絡まるくらいの長さがある状態です。
乳輪、乳頭が硬くて伸びにくい状態だったり、乳首が短かったり凹んでいる場合は、上手くくわえられないことが多い傾向があります。
お母さんが疲労感やストレスを感じている
出産の疲れはとれていますか?赤ちゃんのお世話の合間に休めていますか?
おっぱいホルモンは、お母さんがリラックスしている副交感神経が優位な状態のときに分泌が促進されます。
もしかしたら、お母さんの疲れやストレスがおっぱいの分泌の妨げになっているかもしれません。
お母さんが食事や水分をしっかり摂れていない
食事や水分はしっかりと摂れていますか?慣れない赤ちゃんのお世話で、ちゃんと食事が摂れていなかったり、水分を意識して摂れていなかったりということはないですか?
食事や水分が母乳の元となる血液を作っています。バランスの良い食事を摂らないと水分と共にからだの中を巡る質の良い血液が作られず、栄養たっぷりの母乳を作ることができません。
お母さんの血の巡りが悪く冷えている
からだは冷えていませんか?自分で足やお腹を触って、どのように感じますか?また、肩や背中などに凝りを感じませんか?
栄養たっぷりの食事を摂っても、からだが冷えていたり凝りがあって巡りが悪い状態だったりすると、血液がおっぱいまで行き届きません。
もしかしたら血の巡りが悪い状態が、おっぱいの分泌に影響しているのかもしれません。
母乳が出ない原因については、こちらの記事でも紹介しています!▼
母乳が出ない原因はなに?栄養たっぷりの母乳を増やすためにできること【助産師執筆】
大切な我が子だからこそ、栄養たっぷりの母乳をあげたいと思うがために「母乳が出ない・・・」「母乳が足りない」と悩むママも多いですよね。赤ちゃんを「母乳で育てたい!」と思うママのために、この記事では母乳が出ない原因を解説するとともに、栄養たっぷりの母乳を増やすためにできることについて紹介していきます。
今すぐできる!母乳分泌アップのためにできること
母乳の分泌アップのためには、母乳の原料となる血液の状態を改善することと、ホルモンの分泌を促進させる習慣が大切です。
授乳回数を増やす
おっぱいホルモンのプロラクチンとオキシトシンの分泌のためには、赤ちゃんの吸啜刺激が一番大切です。赤ちゃんに頻回に吸ってもらい、授乳回数を増やすよう意識しましょう。
1日の授乳回数が6回未満のお母さんは、まずは8〜10回を目指してみましょう。
赤ちゃんのくわえ方をチェックする
おっぱいへの有効な刺激のためには、赤ちゃんに上手にくわえてもらうことも大切です。
適切なラッチオンにはいくつかポイントがあります。次のようにくわえられているかをチェックしてみましょう。
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適切なラッチオンのポイント
・お母さんと赤ちゃんの体がしっかり向き合っている
・赤ちゃんの口が大きく開いて乳輪ごとくわえている
・特に下側の乳輪を深くくわえている
・唇を巻き込んでいない
授乳補助具を使用するのもおすすめ
赤ちゃんがくわえにくい乳首の形や硬さの場合は、授乳補助具の力を借りてみましょう。使用することで、赤ちゃんが乳首をくわえやすくなったり、痛みが軽減されたりする効果があります。
授乳補助具には、「乳頭吸引器」や「乳頭保護器」などがあります。また、直接吸ってもらうのが難しいときには「搾乳機」を使うというのもひとつの方法です。
授乳補助具に関しては、こちらの記事で詳しく説明しています。私のおっぱい難しいかも!と思う方は読んでみて下さいね▼
母乳出なくなった原因はなに?助産師が教える復活のためにできること
母乳が出なくなる原因はさまざまです。母乳の原料は血液とホルモンなので、血液となる食事と、ホルモンの分泌を整える過ごし方をすることが大切です。これらを意識しながら授乳や生活習慣などを変えることで、母乳を復活させることができますよ。この記事では、母乳が出なくなる原因と復活のためにできることを詳しく解説します。
疲れやストレスを癒す
私たちの自律神経は、疲れやストレスを感じているとき交感神経が優位になります。おっぱいのホルモンの分泌のためには、副交感神経が優位になっている状態がベターです。
まずはお母さん自身がからだや心を休ませて、リラックスできる状態を作りましょう。しっかりと休むことができると、自律神経の切り替えもしやすくなるでしょう。
家族のサポートを得ることができるときに、1人でゆっくり寝たり、アロマや音楽の力を借りてみてもいいかも知れませんね。また、深呼吸や涙を流すことはストレスを緩和してくれる働きがありますよ。
その他、頼れる人が周りにいないときは「産後ケア事業」を利用するということも視野に入れてみてもいいかも知れません。
産後ケアについては、以下の記事も参考にしてください。
産後ケアはママの強い味方!サポートの種類や自分でできるケアも
出産後のママと赤ちゃんをサポートしてくれる「産後ケア」。健康チェックや育児相談、赤ちゃんの預かりなどを行ってくれる、ママにとってとても心強いサービスです。今回は、さまざまな産後ケアについてご紹介します。
適切な栄養や水分を摂る
母乳を作るためには、おっぱいの元となる血液を元気いっぱいの状態にしてあげることが大切です。バランスの良い健康的な食事と水分は、栄養たっぷりのおっぱいのもととなります。
母乳分泌アップのためには、彩の良いカラフルな食事を意識すると良いでしょう。また、バランスを考える際は「ま、ご、わ(は)、や、さ、し、い」を意識すると良いですよ。
また、母乳はほとんどが水分でできているので、いつも以上に水分補給を意識することも大切です。水分を摂るときのポイントとして、冷たすぎない水を喉の渇きを感じる前にこまめに摂ることを意識してくださいね。
赤ちゃんとお母さんのために必要な栄養素
授乳中に特に意識して摂りたい栄養素と多く含まれる食材はこちらです。
葉酸
赤ちゃんの成長発達や、血液を作る成分。不足すると葉酸欠乏症という症状が現れたり、お母さんや赤ちゃんの貧血の原因になったりすることも。
【おすすめの一品】
ひじきごはん、わかめのお味噌汁、ブロッコリーのペペロンチーノ
葉酸が多く含まれる食材や効果については、こちらにある記事も参考にしてみて下さいね。
▶︎カテゴリ:葉酸・栄養 | mitas series 公式サイト
鉄
貧血予防のために必要な栄養素。母乳を介して赤ちゃんに送られるため、授乳がお母さんの貧血の原因になることも。
産後のお母さんの貧血は、産後うつのリスクを高めてしまうことが分かっています。
【おすすめの一品】
あさりと菜の花のパスタ、しじみのお味噌汁
ビタミンD
カルシウムと共に骨を作る栄養素。骨や歯の健康のために必要で、特に母乳栄養だけの赤ちゃんは不足しがち。
【おすすめの一品】
きくらげの中華スープ、しらす丼
その他の必要な栄養素
その他にも摂ることが推奨されている成分はたくさんあります。こちらの表も参考に、毎日の献立を考えてみてくださいね。
冷えを改善して巡りを良くする
冷えや凝りなどの巡りの改善のためにはインナーケアとアウターケア、両方を取り入れることが大切です。
からだの内側から巡りをよくする方法は、食事や水分の摂り方を意識することが有効です。根の下に実る根菜類は、からだをあたためてくれる働きを持っています。その他、ニンニク 、生姜、ねぎなども◎。
飲み物は、冷たすぎるものを避けるのが良いでしょう。ハーブティーやごぼう茶などもからだをあたためてくれますよ。
からだの外側から巡りをよくする方法は、からだの末端の足をあたためてくれる足湯やレッグウォーマーがおすすめです。肩や背中の凝り、張りを感じる方は、自分で肩を回してストレッチしたり、ホットパックなどで温めたりするのも良いでしょう。
その他、鍼灸を取り入れるのも◎。鍼灸院でケアを受けるのも良いですし、火を使わないお灸や置き針などを自宅で取り入れるのもおすすめですよ。
サプリメントに頼る
いろいろな要素を内側からケアしてくれるのがサプリメントです。
母乳育児のために必要な栄養素を補いながら巡りをサポートし、さらにこころのケアまでしてくれるのが授乳期におすすめのサプリ「mamaco」です。
mamacoは、母乳育児中のお母さんが摂りたい葉酸や鉄分、ビタミンA、DHAなどの栄養素がしっかりと含まれています。
さらに、高麗人参やなつめ、たんぽぽなどの和漢素材が含まれているため、お母さんの疲れのケアはもちろんカラダの巡りにまでアプローチできます。
産後のお母さんは、食生活や生活習慣を意識したくても、こころもからだも余裕がないのが現実です。そんなときにサプリメントなら、育児が始まったばかりの余裕のないお母さんも取り入れやすいですよね。
mamacoは、国内の認定された工場で作られた信頼できるサプリメントです。また、添加物が含まれていないという点も、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても嬉しいポイントですよね。
「そういえば産後の自分の食事、適当かも」「私、最近元気が出ないかも」と思う授乳中のお母さんは、ぜひ栄養たっぷりの母乳とお疲れケアのサポート役として試してみてくださいね。
それでも母乳が出ないときは?
ここまで紹介してきたことを試しても、母乳の分泌がアップしないときは、「絶対に母乳で!」という気持ちから少し離れてみてもいいかもしれません。
体質によっては出ないことも
お母さんの中には、体質や乳腺の状態などによっておっぱいの分泌が少なめの人もいます。もし色々試してみてもおっぱいの分泌が増えない場合は、体質が影響しているかもしれません。
ミルクを補足する
赤ちゃんの体重増加を優先に考えて、必要な量のミルクを補足しましょう。
赤ちゃんの成長に伴って、赤ちゃんの口が大きくなったり、吸う力が強くなったりすれば、有効な刺激が加わるようになり、徐々におっぱいの分泌の増加に繋がる可能性もありますよ。それまではミルクを足してみよう、という気持ちで始めるのも良いでしょう。
こだわりを捨ててみる
もしかしたら、「絶対に母乳がいい!」「完全母乳で育てたい!」という気持ちがストレスになっている可能性も。一度こだわりを捨ててみましょう。
気持ちが楽になって、おっぱいが出てくるようになることもありますよ。
母乳外来でチェックしてもらう
専門家の目で、母乳の分泌の状態や、赤ちゃんの吸い方をしっかりとみてもらい、必要なケアやアドバイスを受けましょう。
母乳の分泌の妨げになっている原因が分かると、自分に必要なことが分かるかもしれませんよ。
母乳が出ないときはサプリメントに頼って血液と心をケアしよう
母乳が出てこない理由は人によってさまざまです。しかし、共通して大切なのは、おっぱいの原料となるお母さんの血液とおっぱいホルモン!
そして、この2つを整えるためには、からだの内側にアプローチするインナーケアと、からだの外側からのアウターケアの両方を行うことが近道です。食事、血液の巡り、こころを整えるためのセルフケアを生活の中に取り入れてみましょう。
とはいえ産後間もないお母さんには、そんな時間をつくるのは至難の技ですよね。そんなときには、からだの内側からケアしてくれる産後・授乳期サプリのmamacoがおすすめです。
mamacoは母乳育児のために必要な栄養素と一緒に、お母さんのカラダの巡りにアプローチし、産後の疲れを癒してくれる成分が入った優れもの。
毎日の食事に4粒をプラスして、栄養満点のおっぱいと疲れ知らずのこころとからだを手に入れましょう!
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