更新日:2026/3/25

AMHが高い人の特徴とは?妊娠への影響と数値の意味、原因を助産師が解説

AMHが高い人の特徴とは?妊娠への影響と数値の意味、原因を助産師が解説
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妊活や不妊治療を考え始めた時に気になるのが「AMH」というワード。これは、卵巣の予備能力を知るための値として知られています。

この記事では、中でもこの「AMHの値が高い人の特徴」について深堀りしていきます。

AMHが高いとはどういうことなのか、数値が何を示しているのかや妊娠への影響などもあわせて知っておきましょう。

この記事に登場する専門家

【葉酸サプリmitas監修・妊活専門産婦人科医】美加レディースクリニック院長 金谷美加先生

生殖医療専門医、産婦人科医、母体保護法指定医、医学博士

実は妊活期と妊娠期では必要な栄養素は違います。市販の葉酸サプリは「妊活期」と「妊娠期」を分けていないものもありますが、時期ごとに必要な栄養素を摂ることが大切です。
栄養だけでなく、冷えにも気をつけたいもの。子宮の血流が悪いと卵子着床が難しくなり不妊の一因にも繋がるため、しっかりと体を温めることが大事です。

美加レディースクリニックホームページ

AMHが高い人の特徴は?

AMHは、卵巣に残っている卵子の数の目安を示す値です。そのため、数値が高いと妊娠しやすいと思っている方もいると思います。しかし、実際には「AMHが高い=かならずしも良いこと」というわけではありません

まずは、そもそもAMHとは何なのか、そしてAMHが高いとはどのような状態なのかを見ていきましょう。

AMHとは?

AMHとは、抗ミュラー管ホルモン(Anti-Müllerian Hormone)の頭文字をとった言葉です。

ミュラー管とは、胎児の時期に一時的に存在する筒状の組織で、将来的に子宮や卵管、膣の上部などの女性の生殖器になる部分のことをいいます。

そして、「卵巣の中にある小さな卵胞」から分泌されるミュラー管の発達を抑える働きを持つホルモンが「抗ミュラー管ホルモン」です。

つまり、AMHは「将来的に卵子になる可能性のある卵子の赤ちゃんが卵巣の中にどのくらい残っているかの目安」といえるのです。

  • AMHが高い=卵巣に残っている卵胞の数が多い
  • AMHが低い=卵巣に残っている卵胞が数が少ない

check ✔︎

ミュラー管は、胎児がお腹の中で成長するにつれて、女の子の場合は発達、男の子の場合はAMHの作用によって退縮していきます。

実は、女性は胎児のときから卵巣に卵子のもととなる細胞が存在しており、その数は年齢とともに減少していきます。そのため、AMHは加齢とともに低下していくのが一般的です。

♦︎年齢別のAMHの一般的な目安

年齢(歳)中央値95% RI*(基準範囲)n
≦ 274.690.76 - 14.18558
284.270.84 - 12.44387
294.140.86 - 11.97555
304.020.79 - 12.74663
313.850.44 - 13.08865
323.540.62 - 13.87872
333.320.40 - 12.76959
343.140.38 - 11.161,064
352.620.37 - 10.181,191
362.500.33 - 9.931,122
372.270.24 - 8.501,154
381.900.11 - 7.811,230
391.800.13 - 7.451,176
401.470.08 - 6.131,057
411.300.06 - 5.52888
421.000.05 - 5.81715
430.720.03 - 4.49509
440.660.03 - 3.98309
450.410.03 - 3.43144
46 ≦0.300.02 - 1.67127
全群2.360.12 - 10.6715,545

* RI: Reference Interval

AMHが高い人によく見られる特徴3つ

AMHの値が高い人には、いくつか共通して見られる特徴があります。ただし、これらはあくまで傾向であるため、全ての人に当てはまるわけではないことを覚えておいてくださいね。

卵胞の数が多い

AMHが高い人の特徴として最も知られているのが、卵巣の中に残っている原始卵胞の数が多いということ。

AMHは、卵巣の中にある少し成長した卵胞から分泌されます。そのため、卵胞の数が多いと分泌されるAMHも多くなります

卵胞の数が多い=将来的に卵子になる可能性のある卵胞が比較的多く、妊娠に挑戦できる期間が長く残されているということを意味しています。

AMHと妊娠の関係を先に知りたい人はこちらからどうぞ!

ただし、卵胞が多い場合でも、必ずしも排卵がスムーズに起こるとは限りません。中には排卵が起こりにくい体質の人もいるため、月経周期や排卵の状態を合わせて確認することが大切です。

自分でできる排卵チェックには、基礎体温や排卵検査薬などの使用がおすすめですよ。

若年層に多い傾向がある

AMHは、年齢とともに徐々に低下していくホルモンです。

女性は、胎児の時から卵巣に「卵原細胞」と呼ばれる、将来的に卵子になる細胞の初期段階の細胞が作られます。そして、それが成長し卵子の赤ちゃんとなり、AMHを分泌するようになります。

この卵子の赤ちゃんは、胎児期には約600〜700万個存在しますが、出生時には、すでに約100〜200万個まで減少します。さらに、思春期には約30万個と、その数は年々自然に減っていきます

卵胞の数が減少すると、それに伴ってAMHの値も少しずつ低くなってきます。一般的に、20代や30代前半などの比較的若い年齢層ではAMHが高く、加齢に伴い数値が減少する傾向があります。

しかし、AMHの値には個人差が大きく、同じ年齢でも値が大きく異なることも珍しくありません。

月経周期が長いことがある

AMHが高い人の中には、

  • 月経周期が長い
  • 排卵までに時間がかかる

という特徴が見られることがあります。

これは、卵胞の数が多いことで、排卵する卵胞が決まるまでに時間がかかる場合があるためです。

また、卵胞が多い体質の人の中には、排卵が不規則になることがある「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」が関係している場合もあります。

PCOSとは、たくさんの卵胞が未成熟のまま育たず、排卵できずに卵巣に溜まったままになってしまう病気のこと。

PCOSでは、以下のような特徴がありAMHの値も高くなることがあります。

  • 月経周期が35日以上になる
  • 排卵が起こりにくい
  • 卵巣に小さな卵胞がたくさん見られる

PCOSについて詳しくは、こちらで解説しています。

AMHが高いと妊娠しやすい?

AMHの値が高いと、将来的に卵子となる卵胞が多いことから、妊娠しやすいと思われることも。しかし、実際にはAMHの値だけで妊娠のしやすさが決まるわけではありません

AMHは「今ある卵子の数の目安」

AMHは、「これから育つ可能性のある卵胞がどのくらいあるか」を示す目安です。ここで大切なのは「卵子の数」と「妊娠率」が比例するわけではないというところ。

妊娠には、

  • 卵子の質
  • 排卵の状態
  • 卵管や子宮の環境
  • 精子の状態

など、いろいろな要素が関わっています。

例えば、卵子が多く残っていても

  • 排卵がうまく起こらない
  • 卵子の質が低下している

など他の問題があれば、自然妊娠が難しくなることも。

特に、年齢は卵子の質に大きく影響を与えることが分かっています。女性の年齢が上がると、卵子の染色体のエラーが起こりやすくなり、受精しても着床に至らない場合や流産につながる割合が増えていきます

しかし一方で、生殖補助医療で採卵をする際などには、一度に複数の卵子が育ちやすいため、多くの卵子を採卵できる可能性が高くなることも。AMHが高いと、体外受精や顕微授精に挑戦しやすくなるというメリットがあると言えるでしょう。

自然妊娠は可能?

排卵がきちんと起こっていて、精子の状態が良く、卵管や子宮に問題がなければ、自然妊娠する方は多くいます。

一方で、AMHが高くても次のような問題があると、なかなか妊娠に至らないことも。

  • 排卵が不規則、または無排卵
  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
  • 卵管の通過障害がある
  • 子宮内の環境が悪い
  • 精子の質に問題がある

妊娠や不妊は、女性側の問題が影響していると思われがちです。しかし、実際には不妊の原因の約半数は男性も関係しています。

妊活を考えたり取り組んでいく時には、カップルで一緒に取り組むことが重要です。

パートナーとふたりで取り組む妊活については、こちらの記事も参考にしてくださいね。

不妊治療を受けるときの注意点

不妊治療では、排卵を促したり複数の卵胞を育てたりするために、排卵誘発剤(ホルモン薬)が使われることがあります。排卵誘発剤を使用することにより、妊娠の可能性が高まる一方で体に負担がかかることも。

特にAMHが高い方や卵胞の数が多い方では、薬の影響を強く受けやすく、以下のようなことが起こることがあります。

  • 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
  • 複数の卵子が排卵する

OHSSとは、排卵誘発剤によって卵巣が過剰に刺激されることで起こる合併症です。排卵誘発剤によって卵胞がたくさん育つと、卵巣の腫れ、腹水、体重増加、呼吸苦、吐き気や腹部の張りなどの症状が起こることがあります。症状が強い場合は入院管理が必要になることも。

また、排卵誘発剤によって卵胞がたくさん育つと、同時に複数の卵子が排卵するケースが増えます。その結果、双子や三つ子などの多胎妊娠になる可能性が高くなることも考えられます。

こちらの記事では「排卵誘発剤」について紹介しています。

AMHが高くなる原因には何がある?

AMHが高くなる理由は1つではありません。体質やホルモンの状態などいくつかの要因が関係していることがあります。

ここでは、AMHが高くなる主な原因について解説します。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性

PCOSの場合、AMHが高くなることが知られています。

PCOSは、卵巣の中に成熟していない小さな卵胞がたくさん並ぶ状態がみられる体質で、月経や排卵の異常の症状があることに加えて、産婦人科での経膣超音波検査と血液検査で診断されます。

卵胞の数が多いため必然的にAMHの値も高くなり、値が高いほど排卵障害が強いというのが特徴です。軽度〜重度があり、重度では10ng/ml以上になることもあります。

PCOSについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

体質によるもの

AMHの値は個人差が大きく、同じ年齢の女性でも、数値がまったく異なることは珍しくありません。

これは、

  • 遺伝的な要因
  • 卵巣の大きさ
  • 卵胞数の個人差

など、生まれ持った体質が関係していると考えられています。そのため、特に月経周期が規則的で排卵も問題なく起こっている場合には、なにか問題があってAMHの値が高く出ているわけではないこともあります。

生活習慣

生活習慣がAMHに直接的に影響するという明確な研究結果は多くありませんが、ホルモンバランスや卵巣機能には、生活習慣が大きく関わることが知られています。

そのため、以下のような生活習慣は、排卵を調整するホルモンの働きに影響する可能性があります。

  • 睡眠不足
  • 強いストレス
  • 体重の増減
  • 食生活の乱れ 

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反対に、AMHが低いときの原因は?

AMHが低い場合は、卵巣の中に残っている卵胞数が少なくなっている可能性が考えられます。主な原因としては以下のようなものがあります。

・年齢による卵子数の減少
・卵巣手術(卵巣嚢腫など)の既往
・早発卵巣不全
・抗がん剤や放射線治療の影響
・喫煙などの生活習慣

妊娠に向けて今からできること3つ

AMHの検査結果を聞くと、「妊娠できるのかな」「今から何をしたら良いのかな」と不安になる方もいるかもしれません。

しかし、妊娠は卵子の数だけで決まるものではなく、体の状態や生活習慣、タイミングなど様々な要素が関係します。

最後は、これから妊娠に向けてできることを3つ紹介します。

妊娠しやすい体づくりを意識する

妊娠は、排卵・受精・着床というさまざまなプロセスがスムーズに進むことで成立します。そのため、まずはホルモンバランスや体調を整える生活習慣を意識することが大切です。

♦︎妊活中に意識したい生活習慣

  • 質の良い睡眠をとる
  • 適度に運動する
  • 体を冷やしすぎない
  • ストレスとうまく付き合う

特にホルモンバランスは、睡眠やストレスの影響を受けやすいことが分かっています。その上で適度な運動は、ストレス発散や寝付きを良くするためにも良いですよ。

忙しい毎日の中でも、自分をいたわる時間を意識して持つようにしましょう。

食事と栄養バランスを整える

妊娠を考え始めた時に大切なのが、栄養バランスのとれた食事です。卵子やホルモンの働き、子宮の環境などは、日々の栄養状態と大きく関係します。

♦︎妊活中に意識して摂りたい栄養素

  • たんぱく質
  • 葉酸
  • 鉄分
  • ビタミンB群
  • オメガ3脂肪酸

これらの栄養素は、細胞分裂やホルモンの合成、血流の改善などに関わり、妊娠に向けた体づくりをサポートします。

忙しい日が続くと、手軽に食べられるものや外食などが増えることもありますが、できる範囲で意識して摂るのがおすすめですよ。

♦︎毎日の食事で意識したいこと

  • 加工食品を摂りすぎない
  • カラフルな食べ物を選ぶ
  • 質の良いたんぱく質を意識する

栄養バランスの整った食事は、妊活はもちろん、健康的に歳を重ねていくためにも欠かせない大切な習慣。新しい家族を迎えるためにも、ぜひ体に入れるものは意識したいところですよね。

しかし、忙しくて「食事の栄養管理に不安がある…」という方も多いはず。そんなときは、手軽な栄養サポートに頼るのもおすすめです。

妊活中の栄養サポートにはサプリメントを活用しよう

妊活中の栄養素の中でも、特に重要とされているのが葉酸です。葉酸は、赤ちゃんの成長を助け、神経管など重要な器官の形成をサポートするために欠かせない栄養素。厚生労働省でも、妊娠前からサプリメントなどで400μgを摂ることを推奨しています。

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さらに、複数の研究から着床率に良い影響を与えるとされるビタミンDもたっぷり50μg、妊娠率と関係が深いとして近年注目されているラクトバチルス菌が8億個も!

▶「ラクトバチルスって何?どう良いの?」と思った方は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

また、冷えのケアや巡りのサポートをしてくれる和漢成分を4種類も配合。

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検査結果をもとに妊活スケジュールを立てる

AMHの検査を受けた場合、その結果はこれからの妊活の進め方を考える参考になります。

結果を元に、すぐに妊活を始めた方が良いのか、まずは自然妊娠を目指すのか、早めに専門医に相談するのかなどを考えるきっかけにできますよ。

妊娠は、女性1人の努力ではどうにもなりません。将来を共に歩むパートナーと共に話し合う時間を大切にしましょう。

また、どのように進めていけば良いか分からないという方は、検査結果と共に、産婦人科や不妊クリニックなどに相談しに行くのも良いでしょう。

妊娠に向けた検査にはどのようなものがあるの?と思った方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

「AMHが高い=妊娠しやすい」は間違い。今できることを始めて妊娠を目指そう

AMHが高い人は卵巣に残っている卵子の数が多く、若年層やPCOS、月経周期が長い傾向があるという特徴があります。

AMHが高いと、安心感を得る方もいるかもしれません。しかし、AMHが高い=妊娠しやすいというわけではありません。

妊娠のためには、卵子の質や排卵のリズム、子宮や卵管の状態、そしてパートナーの精子の状態などのさまざまな要因が関係します。

妊娠を意識したら、まずは自分やパートナーの状態を知り、さらに妊娠に向けた土台である体づくりを意識しましょう

mitasは妊活女性の土台作りを応援します。

参考資料:

(3)卵巣予備能とは?

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