更新日:2024/5/30
一度できると完全には消えない!妊娠線の予防方法おすすめ5選!
妊娠線は、一度できると完全に消えるのが難しいです。
ですが、妊娠中も綺麗な肌を保ちたいと思われるお母さんも多いはず。
そこでこの記事では、妊娠線予防の基本から妊娠線の予防方法を5つ紹介し、妊娠期には何を行えばいいのかを分かりやすくお伝えいたします!
この記事に登場する専門家
助産師 四辻有希子
大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。
〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター
妊娠線とは?
妊娠線とは、妊娠中に急激な体形変化により皮膚が裂け、赤紫色やピンク色の線状の線が、大きなおなかや乳房などに現れる現象です。
妊娠中以外でも、体重が増加した時に怒ることもあり、その際は「肉割れ」とも呼ばれております。出始めは、赤紫色やピンク色で時間とともに黒ずんでいき、産後は白くなって目立たなくなりますが、完全には消えることはございません。むずむずかゆい、チリチリする感じがするなどがあったら要注意です!
妊娠線の原因は?
妊娠線ができる原因には、大きく分けて二つございます。
皮膚の伸び
妊娠中は急激な体型の変化が起きることで、皮膚が急激に伸ばされます。その結果、妊娠線ができてしまうのです。
乾燥
妊娠線は、妊娠中に多く分泌される「コルチコステロイド」というホルモンの影響によって、コラーゲン生成が抑制されることで、生じます。
ケアを始める時期は?
妊娠線が最もできやすい時期は8ヶ月頃と言われています。そのため、多くの場合、妊娠線ができ始める5ヶ月頃から始める人が多いです。
しかし、妊娠線は、一度できるともう消えないので、「妊娠したらすぐにスタート」するのがおすすめ。また、保湿ケアはすぐに効果が出る分けではないので、なるべく早く行うとできにくくなります!
妊娠線の予防方法は?
妊娠線の予防には、大きく分けて5つのことが大切です!
適切な体重管理
つわりが終わった後や妊娠後期は食欲が増す人が増える傾向があります。
妊娠線だけでなく、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などのリスクを回避することにもつながるので、適切な体重管理が必要です。(日本産婦人科協会が推進している妊婦の体重増加の目安参考)https://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210616_shuuchi.pdf
保湿ケア
皮膚が乾燥していると柔軟性が大きく低下します。そのため、保湿ケアは非常に重要になります。そこで、伸びがよく、マッサージをするときに滑りが良くなる妊娠線ケア専用の保湿剤を使うのがおすすめです。
実際に、妊娠線ケア専用と言っても、ローション、オイル、クリームの三つの対応がございます。それぞれの特徴が分かりやすいようにご説明します。
ローション
顔につける化粧水のような感じがし、潤いを与えてくれるのが妊娠線ケア用のローションの役割です。サラッとした軽い使い心地が特徴で、夏の妊婦さんからの支持が高めです。お風呂上がりや夏場に使うのが効果的です!
クリーム
保湿力が高いことが非常に魅力です。関素子勝ちな皮膚を柔らかく保ってくれます。伸びもよく、マッサージに使用するのがおすすめです!
オイル
水分で皮膚にしっかりと潤いを与えてくれ、油分でしっかり保湿してくれるのが最大の魅力です。実際、上記の二つよりも保湿力が高いです。
しかし、べたつきがあり、伸びにくいのが難点です。乾燥肌の人や冬場など乾燥しやすい時期に使用するのがおすすめです!
しかし、実際どれがおすすめなの?そう思われた方も多いはず!
その詳細がまとまった記事がありますので、是非ご覧ください!!(下記記事の一位のみの商品リンクをその下に掲載しました)
【2023年】妊娠線予防クリーム16選。選び方や使用時期なども解説【人気製品徹底比較】
マッサージ
マッサージは、夜、お風呂から上がった直後と、朝、寝起きやスキンケアのタイミングで行うのがおすすめです!実際にどうやってマッサージするのがいいかを紹介します!
お腹のマッサージ
バストのマッサージ
- 両乳房の下に手を当て、乳房の形に沿って小さく円を描くようにマッサージします。
- 片方の乳房の下に反対側の手を当て、やさしく押し上げてからゆっくりと下に戻しましょう
ヒップ・太もものマッサージ
- ヒップ・太ももの下から上に向かって、らせんを描くようにマッサージ
上記のように行うと効果的ですが、注意したほうがいいこともあります!それは、「何も手に塗らずに、マッサージをすること」と「入浴時にゴシゴシ洗うこと」です。どちらも肌に負担がかかってしまうので、注意が必要です!
リラックスして過ごす
妊娠中は、つわりなど身体的なストレスやマタニティブルーのような心理的ストレスを感じやすいので、趣味や軽い運動(散歩、ストレッチ、ヨガなど)などを取り入れるのがおすすめです!
適度な食事
妊娠中の食事は、特にタンパク質を多く取り入れ、肌への栄養補給を行うことが重要です。また皮膚のコラーゲン生成に役立つビタミンCを積極的に摂取することも大切です。実際にどのような食材がいいのかをまとめました!ご参考にしてください!
- タンパク質を多く含む食材 →肉・魚・大豆(納豆など)・乳製品
- ナイアシンを多く含む食材 →魚・肉・きのこ・雑穀など
- ビタミンCを多く含む食材 →緑黄色野菜(パプリカ・ブロッコリー・かぼちゃ)、柑橘類など
お腹を支えるような工夫を施す
マタニティ用のガードルや腹帯、さらしなどを巻くことでお腹を下から支え、皮膚が引き伸ばされてしまうことを防ぐことも効果的です!
妊娠線ができてしまった時の対処法
何度も言う形で申し訳ないですが、妊娠線は一度できると、自然に治ることはありません。薄くなって見えにくくなることはあるかもしれませんが、見た目には残り続けます。
それでも気になる場合は、形成外科、皮膚科などの医療機関で、目立たなくする治療を受けることができます。メスを入れることなく妊娠線を除去できるので、入院をする必要がなく治療後は普段通りの生活を送ることができるので、おすすめです!
まとめ
いかがでしたか?妊娠線は一度できるとなかなか消えないものだからこそ、念入りなケアが大切です。
毎日の保湿ケアが何よりも妊娠線を防ぐためには効果的なので、欠かさず行うことがおすすめです。
妊娠線予防のQ&A
妊娠線はお腹以外にもできるの?
結論から言うと、妊娠中、脂肪がつきやすくなる部位にできます。具体的には、以下の場所にできます。
- バスト
- ヒップ(おしりの外側部分は下着と擦れ妊娠線がつきやすい)
- 二の腕
- 太もも
- わきの下
- おなか
- 背中
- 膝裏
- 足の付け根
以上の9個の場所にできます。しかし、多くの場合、バストやヒップ、二の腕にできやすいと言われております。
できやすい時期は?
できやすい時期は以下の三つの時期がございます。
体重増加が急激な時期
食べづわりなどで急激に太る時期は要注意です。体重増加が大きいと早めに妊娠線ができる傾向にあります。
乾燥する季節
肌が乾燥していると皮膚の柔軟性が低くなり、伸びにくいため、妊娠線が発生しやすくなります。
臨月
赤ちゃんは生まれる直前1カ月で一気に大きくなるため、臨月は妊娠線ができやすいです。
妊娠線ができやすい人の特徴は?
娠線はすべての妊婦さんにできるわけではありません。ただし、以下の4つのタイプの人は妊娠線ができやすいと言われているので、特に気をつけましょう。
小柄な人
小柄な人は体の表面積が小さい分、おなかが前に突き出すように大きくふくらむため、おなかの皮膚が大きく引き伸ばされて、妊娠線ができやすい可能性があります。
乾燥肌の人
乾燥している皮膚は柔軟性に乏しく、伸びにくいため、断裂して妊娠線ができやすくなります。
高齢出産の人
35歳以上で初めて出産することを「高齢出産」と言います。高齢出産の妊婦さんは、加齢によって皮膚の柔軟性が衰えている可能性が高いので、妊娠線ができやすいと言われています。
経産婦の人(二度目の出産のお母さん)
出産経験のある経産婦さんは、初産婦さんに比べておなかが大きくなるスピードが速いため、その分、皮膚が急激に引き伸ばされ、妊娠線ができやすいと言えます。以前の妊娠で妊娠線ができなかった人も、注意が必要です。
妊娠線はいつからできるの?完全に消えるの?
早い人では妊娠中期からあらわれることもありますが、妊娠中期である妊娠5カ月ごろ(他人が見ても妊娠しているとわかるくらい)から生じます。そして、妊娠線は断裂して伸びてしまっているため、完全には消えません。しかし、徐々に目立たなくなっていきます。
妊娠線予防クリームと市販のボディクリームは何が違うの?
- 浸透力
- 肌へのやさしさ
- 無香料(微香料)
以上の三つが大きく違います。
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