更新日:2024/4/5

妊活期間ってどれくらい?妊娠するまでの疑問と受診の目安を解説

妊活期間はどれぐらい?
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妊活を始めるにあたって気になることは、妊娠するまでにどのぐらい時間がかかるのかということではないでしょうか。

妊活期間には個人差がありますが、平均どの程度かかるのか、どの程度妊娠しなければ受診が必要なのかの目安について解説します。

この記事に登場する専門家

助産師 はるはる

大学卒業後助産師として、地域周産期の総合病院に勤務。
日々妊娠、出産、育児、母乳ケアとさまざまな業務に携わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・アドバンス助産師
・新生児蘇生法Aコース修了

【妊活期間】妊娠するまでに平均どの程度かかる?

妊娠は、年齢が上がるとともに時間がかかると言われています。

そのため、20代と40代では妊娠するまでにかかる平均期間がかなり違います。

ここからは、妊娠するまでにそれぞれの年代でどの程度かかると言われているのかを解説します。

20代の場合

20代の場合、1周期での妊娠は約25%程度と言われています。

妊活をしているカップルの場合、半年程度で約80%、1年以内にほぼ100%の確率で妊娠すると言われています。

ただ、男性もしくは女性に何かしらの妊娠に至らない理由がある場合は、1年以内の妊娠は難しいでしょう。

30代の場合

30代の場合、35歳までの30代前半と、30代後半では妊娠の確率が変わります。

30代前半の場合は20代と同様で、1周期での妊娠は約25%です。

半年程度で約80%、1年以内にほぼ100%の確率で妊娠すると言われています。

ただ、30代後半になると1周期あたりの妊娠確率は約15%程度に下がると言われていて、1年以内の妊娠率も60%程度まで下がると言われています。

40代の場合

40代の場合、さらに下がり妊娠する可能性は5%程度です。

年を重ねるごとに妊娠の確率は下がり、妊娠するまでの時間もかかるようになります。

自然妊娠の確率

自然妊娠は、年齢が上がるほど確率が下がります。

また、1回の性交渉で妊娠する確率は25%程度と言われており、妊娠しない確率の方が高いです。

ただ、先述の通り男女どちらにも問題がない場合、1年以内に妊娠する確率はかなり高くなります。

そのため、妊娠を希望している場合、定期的に性交渉しても、1年以上妊娠しなければ不妊治療の相談をすることをおすすめします。

妊活は何から始める?

そもそも妊活とは、どのようなことを言うのでしょうか。

妊活は「妊娠するために必要なことすべて」を指します。

妊活を始めようと思った時、何からはじめるのか、一般的に妊活では、どのようなことをするのか解説します。

パートナーとともに妊娠について話し合う

妊活をはじめるためには、パートナーの協力が必要不可欠です。

いつ頃子どもが欲しいのか、どの程度妊娠しなければ受診をするのか、事前に話し合うことが大切です。

受診について、抵抗がある人もいますが、不妊原因は男性も約3〜4割という報告もあります。

そのため、どの程度妊娠しなければ受診するのか、あらかじめ話し合っておくことが非常に重要です。

また、妊娠についての知識があまりない人もいます。

妊活について大切なことや準備しておくこと、妊娠するためにどのようなことが大切なのか、パートナーとともに、妊活や妊娠について知っておくことも必要でしょう。

基礎体温を測る

女性の場合、妊活は基礎体温を測ることから始めましょう。

産婦人科を受診すると、基礎体温をつけるよう言われることが多いです。

基礎体温は女性の健康のバロメーターとなるため、測定していると自分の体の状態がわかります。

女性の体は繊細なため、ストレスや体調不良などで、基礎体温も変化します。

そのため、基礎体温は1回の月経周期ではわからないことも多く、最低でも3ヶ月は続けるのがおすすめです。

基礎体温は婦人用体温計で計測します。

今はアプリで記録が簡単にできるため、自分が管理しやすい方法で続けましょう。

排卵のタイミングで性交渉をする

妊娠を希望する場合、妊娠の確率が高い、排卵のタイミングで性交渉をすることが大切です。

排卵の2日前に性交渉すると、妊娠の確率が高くなるというデータもあります。

排卵のタイミングを自分で見極めることは難しいため、基礎体温を元に排卵を予測する、もしくは市販の排卵検査薬でタイミングを確認し、性交渉するといいでしょう。

ただ、男性女性ともに問題がない場合、定期的に性交渉をしていれば、半年以内に80%が妊娠すると言われています。

そのため、半年タイミングをとっていても妊娠しないケースでは、どちらかに妊娠に至らない原因がある場合もあります。

女性側に何らかの問題がある場合

女性に何らかの問題がある場合、

  • 排卵していない
  • 卵管が閉塞している
  • ホルモンの分泌が少ない

といったことが考えられます。

排卵していない場合やホルモンの分泌が十分でない場合、薬などで治療が必要なことがありますので、受診が必要になります。

また、卵管が閉塞している場合や、狭くなっている場合は、自然妊娠が難しいこともあります。

男性側に何らかの問題がある

男性側に何らかの問題がある場合、

  • 精子の数が少ない
  • 精子の濃度が低い
  • 精子の運動率が悪い

といったことが考えられます。

精子の状態によっては、自然妊娠が難しいこともあります。

また、精子の状態は自分ではわからず、検査が必要になります。

夫婦のどちらかに原因がある場合、不妊治療も視野に入れることになります。

気になる不妊治療の詳細や費用はこちらの記事からチェックしてみてください。

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なかなか妊娠しない‥病院受診の目安は?

妊活をはじめてもなかなか妊娠しないと不安になりますが、どの程度で病院を受診するといいのでしょうか。

ここからは、受診の目安について解説します。

妊活を始めて半年以上妊娠しない

妊活を始めて半年で80%以上が妊娠するため、半年以上妊娠しない場合は、病院を受診してもいいでしょう。

女性も男性も検査をしていない場合は、まず検査をしてみましょう。

妊娠の原因がある場合は、早めにステップアップが必要なこともあります。

お互いの体の状態を知り、妊娠につながる情報を得ることができますよ。

排卵していない

基礎体温や排卵検査薬を使用し、排卵していない可能性が考えられる場合も受診が必要です。

排卵していないと妊娠に至らないため、排卵するために薬を服用しなければならないこともあります。

排卵しているかどうかわからない場合も、受診してみることをおすすめします。

30代後半~40代は妊活前に受診するのがおすすめ

年齢とともに妊娠率が下がるため、35歳以上で妊娠を考えている場合は、先に病院で検査を受けておくのも一つの方法です。

パートナーとともに体の状態を確認し、妊娠につながらない原因がある場合は、早めに治療することで、妊娠につながります。

不妊治療はどのように進む?

病院を受診し、不妊治療を開始する場合、どのように治療は進むのでしょうか。

ここからは、一般的な不妊治療について解説します。

受診する病院やクリニック、年齢や体の状態によって方法やステップアップの時期は異なりますので、参考程度にしてくださいね。

タイミング法

まずはタイミング法です。

検査で男女ともに原因がない場合は、タイミング法から始めます。

超音波検査で排卵のタイミングを確認し、医師の指示の元、性交渉をすることを言います。

タイミング法は自己流の妊活と異なり、超音波で卵子の状態を確認して性交渉をします。

妊娠確率の高いタイミングで性交渉をすることで、妊娠につなげやすくすることができます。

人工授精

タイミングで妊娠しない場合、人工授精へステップアップします。

男性の精子をとり、排卵日近くの妊娠確率が高いタイミングで女性の子宮内に入れて、妊娠を図る方法です。

子宮の奥に精子を入れることで、妊娠の確率を高めることができます。

体外受精

人工授精でも妊娠しない、男性不妊がある、卵管が詰まっているなど原因がある場合は、さらにステップアップし体外受精になります。

体外受精は卵子をとり、体の外で精子と受精させ、受精卵となったものを体に戻す方法です。

卵子に精子をふりかけて受精卵を作る「体外受精」と、卵子に精子を注入し受精卵を作る「顕微授精」があります。

体外受精の場合、卵子をとる採卵のために数ヶ月、採卵後に受精卵ができて移植、着床するまでに数ヶ月と時間がかかることが多いでしょう。

卵子をたくさんとるために注射をするなど受診が増えたり、使用する薬が増えたりなど、女性の体への負担が大きい方法です。

体外受精に使用する薬剤や採卵の方法は、病院の方針や本人の体調などによって異なります。

そのため、自分にあった方法を選択できるよう、医師と相談しながら治療をすすめましょう。

少しでも早く妊娠するために妊活中にできること

妊活期間はなるべく短く、少しでも早く妊娠したいと思うでしょう。

ここからは、妊活中におすすめの過ごし方について解説します。

食生活の改善

まずは食生活の改善からはじめましょう。

不摂生で妊娠する人もいますが、健康な体が土台となるため、栄養バランスのとれた食事をとることを心がけましょう。

妊活中の食事で特に大切な栄養素はたんぱく質、鉄分、食物繊維、葉酸です。

たんぱく質

たんぱく質は人間の体の基本になるものです。

たんぱく質が不足すると、筋肉量が落ち、代謝が下がってしまいます。

日本人女性はたんぱく質が不足している人が多いと言われています。

そのため、普段の食事で積極的にたんぱく質をとるよう心がけましょう。

鉄分

鉄分も大切な栄養素です。鉄は、体に必要な栄養素や酸素を血液で体に送る働きがあります。

特に女性は毎月の月経で貧血になりやすいです。

日本人女性は鉄分が不足している人が多いと言われています。

また、健康診断などで貧血と言われていなくても、実は鉄分が不足しているということもあります。

貧血になると子宮や卵巣の働きが悪くなってしまうので、普段の食事でも鉄分を意識してとるようにしましょう。

鉄分は赤身肉や大豆類、緑黄色野菜などに多く含まれます。

普段の食事だけで必要な量が取れない場合はサプリメントを併用してもいいですね。

食物繊維

食物繊維も妊活中に大切な栄養素の一つです。

食物繊維をしっかりとり、腸活をすることで、体にさまざまなメリットがあります。

まず、食物繊維は腸内環境を整える働きがあります。

腸はとても大切な臓器で、体に必要な栄養を吸収したり、免疫細胞が体をウイルスなどの病原菌から守ってくれたりとさまざまな働きがあります。

また、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにする働きもあります。

食物繊維は、芋類や豆類、海藻などに含まれるため、積極的にとりましょう。

葉酸

葉酸は、ビタミンB群の中の1つです。

妊娠初期に葉酸が不足していると、赤ちゃんの奇形が生じるリスクがあります。

葉酸が一番必要になる時期は妊娠2ヶ月ごろと、妊娠に気がつかない人もいる時期なので、妊娠の1ヶ月前から葉酸をとることが推奨されています。

葉酸は、ほうれん草やブロッコリーなどに含まれていますが、食事からの摂取だけでは必要な量がとれないため、サプリメントでとることが推奨されています。

妊活中に必要な栄養素は様々ありますが、必要な栄養をすべて食事だけでとることは難しいため、サプリメントを使いながら、必要な栄養素をとることをおすすめします。

妊活期に特化した葉酸サプリ『mitas』は葉酸だけでなく、妊活中に必要な鉄分やビタミンなどが含まれたサプリメントです。

妊活をはじめるタイミングでぜひ始めてみてはいかがでしょうか。

妊活と葉酸の関係について、もっと詳しく知りたい人はこちらもどうぞ。

妊活中から葉酸は必要?推奨の理由と効果的な摂取方法を徹底解説!

「妊活中から葉酸は必要なの?」と気になっている方必見。妊娠初期に重要とされている葉酸をいつから摂り始めるべきか分からず、お悩みの方も多いのではないでしょうか。本記事では、妊活中から葉酸摂取が推奨される理由や適切な量、葉酸を効率的に摂取する方法まで詳しく解説します。

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ストレスをためずに過ごす

ストレスは心身の不調の原因となります。

特に強いストレスは月経周期の乱れにもつながります。

仕事などでストレスを抱えることは多いですが、なるべくリフレッシュできるよう、自分なりの気分転換方法を見つけましょう。

適度な運動をする

健康な体づくりのためには適度な運動も大切です。

運動はストレス解消や気分転換にもなります。

運動習慣がない方は、まずはウォーキングやヨガなど、自宅でもできることから徐々に始めましょう。

禁煙する

タバコは妊娠の確率を下げることになります。

できるだけ早めにやめましょう。

どうしても難しい場合は、本数を減らすことから始めましょう。

このように、妊活中にやるべきことはわかっていても、なかなかスムーズに進まない…。

そんな人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

妊活中によくある相談・お悩み | 助産師監修

医師監修による妊活中の悩み解決:親族との関係、夫婦問題、職場での悩み等を取り上げ、解決策を提案しています。ぜひ妊活中の方はご一読していただき、ストレスフリーな妊活ライフを目指しましょう。

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まとめ

1回の周期で妊娠する確率は年齢によっても異なりますが、妊活をしている場合、おおよそ1年以内には妊娠するカップルがほとんどです。

1年以内に妊娠しなければ産婦人科の受診を検討しましょう。

また、年齢が上がれば上がるほど、妊娠までの期間は長くなりがちです。

そのため35歳をすぎて妊娠を考えている場合は、妊活を始めるタイミングで受診しておくことをおすすめします。

いつ妊娠してもいいように、妊活中から体を整えましょう。

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葉酸はもちろん、妊活期に嬉しい栄養素をオールインワンで摂取可能です。

妊活をはじめるタイミングでぜひ取り入れてみてくださいね。

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