2025-12-06
血管性認知症とは?アルツハイマー型認知症との違いや原因、予防について

年齢を重ねると気になることの1つが認知症です。
特に有名なのがアルツハイマー型認知症ですが、実は認知症は1種類ではありません。他の認知症として特に注意が必要なのが「血管性認知症」です。日本では最も患者数が多いのがアルツハイマー型認知症、次に多いのが血管性認知症となっています。
この記事では、血管性認知症の原因や、予防に重要とされる生活習慣病対策について紹介します。血管性認知症や生活習慣病を防いで、元気に年齢を重ねていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授

Webライター
木原かおる
- コスメ薬機法管理者
- 薬機法医療法広告遵守個人認証(YMAA)
- 景品表示法・特定商取引法広告遵守個人認証(KTAA)
血管性認知症とは?
血管性認知症は脳卒中によって起こる認知症です。
記憶障害、見当識障害、注意障害、言語障害が見られるのは他の認知症と同様ですが、さらに脳血管障害による神経症状が現れることが特徴です。
Check
・運動麻痺や歩行障害
・感覚の異常
・うまく話せない
・うまく飲み込めない
・抑うつ症状
・不安
・意欲の低下
・喜怒哀楽が乏しくなる
・感情のコントロールができなくなる
また、脳血管障害が再発する度に、認知機能がどんどん低下するケースが多いことも特徴の1つです。
アルツハイマー型認知症との違いは?
アルツハイマー型認知症にはない、血管性認知症の特徴として、まだら認知症が挙げられます。
脳卒中は脳のいろいろな部位で起こるので、脳の中で異常のある部位とない部位がまだらに生じることが原因です。例えば、記憶障害があっても、判断力は鈍らないなど、異常のある部位以外では正常なケースも見られます。
予防がしやすいことも血管性認知症の特徴です。アルツハイマー型認知症は発生のメカニズムの全てが解明されていないため、予防法も見つかっていません。
しかし、血管性認知症は脳卒中というはっきりとした原因があり、さらに脳卒中は生活改善などを通じて予防が可能です。
血管性認知症の原因
血管性認知症の直接的な原因は脳卒中です。脳卒中の原因をさらにたどると、生活習慣病と深く関わっています。
血管性認知症の原因となる脳卒中や、危険因子となる生活習慣病について詳しく説明します。
脳出血や脳梗塞、くも膜下出血などの脳の病気
血管性認知症の原因となる脳卒中はいくつかの病気をまとめた総称です。具体的には以下の様な病気が血管性認知症につながります。
- 1脳出血:脳の血管が破れて出血する
- 2脳梗塞:脳の血管がつまる
- 3くも膜下出血:脳を覆うクモ膜の下で出血する
血管が詰まることで脳細胞への栄養や酸素の供給が不足したり、出血により脳細胞が圧迫されたりすることで、脳の機能に影響が出て、血管性認知症に至るのです。
また、脳卒中ではないような小さな脳血管の異常が、徐々に進行した結果、血管性認知症につながるケースも見られます。
生活習慣病も危険因子に
生活習慣病を抱えていると、脳卒中のリスクが高まるので、生活習慣病も血管性認知症の間接的な原因と考えることができます。特に高血圧、糖尿病、脂質異常症といった病気は脳卒中の危険因子であることが分かっています。
また、高血圧、糖尿病、脂質異常症はアルツハイマー型認知症の発症にも関連することが分かってきました。さらに高血圧、糖尿病、脂質異常症により、血管性認知症とアルツハイマー型認知症を併発するリスクが高くなることも報告されています。
血管性認知症の予防には生活習慣病対策が重要
血管性認知症の主な原因は脳卒中であり、脳卒中の原因は生活習慣病です。血管性認知症を防ぐには、生活習慣病対策が非常に重要になります。
運動を習慣づける、栄養バランスを整える、飲酒や喫煙を控えるなど、毎日の生活習慣を見直していきましょう。
運動を習慣づける
生活習慣病対策として、運動の習慣を持つことが大切です。
体を動かさないと、摂取したエネルギーが脂肪として蓄積され、肥満につながります。肥満は生活習慣病の入口でもあるため、運動によりしっかりエネルギーを消費しましょう。
今まで運動習慣がなかった方は、まず、日常生活の中で体を動かす時間を増やすことがおすすめです。
厚生労働省の生活習慣病予防啓発サイトでは、「今より10分多く、毎日からだを動かす」を提唱しています。以下の様な行動を日常生活の中に組み込んでみましょう。
- 1目的地の1駅手前で降りて歩く
- 2エレベーターではなく階段を利用する
- 3座りながら足を上げて腹筋運動
- 4椅子にゆっくり座ることでスクワット
栄養バランスのとれた食事を取る
栄養バランスのとれた食事も生活習慣病対策には非常に重要です。特に脂質の取りすぎは脂質異常症に、塩分の取りすぎは高血圧につながります。
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【脂質の取りすぎを防ぐには】
蒸す、煮る、油を使わず焼くなどの調理を意識しましょう。
【塩分の取りすぎを防ぐには】
薬味や香辛料を用いたり、酸味をきかせたりして、塩を使わずに満足できる味付けにするのがおすすめです。
もちろん、ビタミンやミネラルなどの他の栄養素もバランスよく取りましょう。
好き嫌いなどで偏りが出てしまう場合は、サプリメントを上手に取り入れて補うのがおすすめです。
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毎日取ってほしいとの観点から、使わない成分にも着目し、香料、酸味料、着色料、保存料、甘味料、増粘安定剤の6つの添加物は不使用で作られています。

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飲酒や喫煙を控える
飲酒や喫煙は生活習慣病のリスク要因になります。国立がん研究センターは飲酒、喫煙とも脳卒中のリスクを高めるとの研究結果を発表しています。
Check
【飲酒のリスク】
1日平均3合以上お酒を飲む人は、月に1〜3回飲む人に比べて、1.6倍脳卒中になりやすい
【喫煙のリスク】
喫煙者は、非喫煙者に比べて、男性で1.3倍、女性で2.0倍、脳卒中になりやすい
飲酒はゼロにする必要はありませんが、適量を守り、週に1日はお酒を飲まない休肝日を設けましょう。喫煙には健康上のメリットは一切なく、生活習慣病以外にも影響するため、早めの禁煙がおすすめです。
参考:国立がん研究センター 飲酒と脳卒中発症との関連について
参考:国立がん研究センター 男女別、喫煙と脳卒中病型別発症との関係について
質のよい睡眠をとる
質のよい睡眠も生活習慣病対策には欠かせません。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」では、7時間前後の睡眠時間の人が生活習慣病などの発症、死亡リスクが最も低く、7時間より長い睡眠も短い睡眠もリスクを増加させるとの研究結果が報告されています。
また、平日の睡眠不足を取り返そうと、休日に寝だめをすることも好ましくありません。休日に長く眠ると、時差ボケのような状態を引き起こします。
睡眠不足の解消にはつながらないばかりか、生活習慣病や脳卒中のリスクを高めることが報告されています。
口腔内を健康に保つ
歯や口の中の健康も、生活習慣病対策として重要です。
歯や口の中の異常が直接、生活習慣病を引き起こすわけではありません。しかし、さまざまな研究から、以下の様なメカニズムで、歯や口の中の健康状態が生活習慣病につながることが分かってきました。
- 1歯周病で噛む機能が低下すると肥満につながりやすい
- 2歯周病の原因菌が血管に入るとインスリンの働き低下し、糖尿病が悪化
- 3肥満や糖尿病の人は歯周病を発症しやすく、重症化しやすい
毎日、歯磨きを行うだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどのケアも取り入れましょう。
よく噛んで食べることも、口の中の健康維持に役立ちます。併せて、定期的に歯医者でのチェックも受けましょう。
定期的に健康診断を受ける
定期的に健康診断を受けて、体の状態を把握することも心がけましょう。
生活習慣病は肥満のように目に見える症状だけではありません。仮に生活習慣病になったとしても、早期に発見して対策を行えば、体への影響を抑えられるので、目に見えない変化を捉えるために健康診断を受けることが大切です。
近年は「脳ドック」を受けられる医療機関も増えてきました。法定健康診断などには含まれず、自己負担での実施になることがほとんどですが、脳卒中のリスクを早めに見つけることにつながります。
また、市販の体重計や血圧計で毎日測定を行うのもおすすめです。毎日データをとっていれば、変化に気付きやすく、早期の受診につなげやすくなります。
血管性認知症の治療は?
血管性認知症は脳卒中によって、脳細胞の機能が影響を受けた状態です。しかし、脳細胞は新たには増ることはなく、受けた影響を回復させる治療も現時点ではありません。
血管性認知症は脳卒中を繰り返すと悪化するので、脳卒中の再発を防ぐために、生活習慣の改善が必須です。
また、リハビリテーションも行われます。手足の麻痺がある場合は、手足を動かす運動や歩行訓練により、運動機能の回復を目指します。言語障害が現れている場合には、言語リハビリテーションが取り入れられます。
生活習慣病は血管性認知症のリスク要因!運動習慣や栄養バランスのとれた食生活を意識しよう
血管性認知症はアルツハイマー型認知症に次いで患者数の多い認知症です。認知症に共通した症状に加えて、運動麻痺や感覚異常などの神経症状なども現れます。
アルツハイマー型認知症と異なり、原因が脳卒中であることが分かっているため、予防しやすい認知症とも言えます。
脳卒中は生活習慣病と深く関連しており、生活習慣病の予防を意識することが、脳卒中、さらには血管性認知症を防ぐことにもつながります。
生活習慣病の対策には、食事、運動の習慣づけ、禁煙や禁酒、質のよい睡眠などが大切です。特に食事においては、油分や塩分を控えると共に、栄養バランスを意識しましょう。
普段の食事を見直しつつ、足りない栄養素を手軽に補いたい方は、ぜひ「Rimenba」をお試しください。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授
【知力健康サプリRimenba監修・脳神経内科医】Rimenba(リメンバ)は最近の研究で効果が期待されている葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がオールインワンで含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。 日々の食事や運動でまかないきれない部分を補ってくれることが期待できます。

Webライター
木原かおる
- コスメ薬機法管理者
- 薬機法医療法広告遵守個人認証(YMAA)
- 景品表示法・特定商取引法広告遵守個人認証(KTAA)
国内化粧品メーカー、外資系消費財メーカーで、品質管理や薬機法業務に約15年従事した後にフリーライターに。薬機法や成分関連の知識をいかして、コスメやサプリのライティング、校正、記事監修などを手がける。
















