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眼の健康コラム

2024-10-17

ホットアイマスクは目に悪いのか?効果や使用する際の注意点を詳しく解説

ホットアイマスクの効果や使用する際の注意点

ホットアイマスクを使用してみたいけれど、目に悪くないのかとお悩みの方はいませんか?

ホットアイマスクは、眼精疲労やドライアイが気になる方におすすめですが、使用してはいけない場合もあります。

本記事では、ホットアイマスクの効果や使用する際の注意点、適切な選び方などを詳しく解説します。

ホットアイマスク以外で目の疲れを軽減する方法も紹介しますので、目の疲れや乾燥が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。


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ホットアイマスクの使用で得られる4つの効果

ホットアイマスクを使用すると、上記の4つの効果が期待できます。

目の疲れが気になりホットアイマスクの使用を検討している方は、どのような効果があるのかをそれぞれ確認していきましょう。

眼精疲労の軽減

ホットアイマスクを使用すると血流が改善され、目のピント調節を行う毛様体筋の柔軟性が高まるため、眼精疲労の軽減が期待できます。

眼精疲労の症状は、主に以下のとおりです。

  • 目がかすむ、ぼやける
  • 目が重い
  • ピントが合いにくい
  • 目が充血する など

また、眼精疲労は目だけでなく全身にも症状が現れることがあるため、早めの対処が大切です。

定期的にホットアイマスクを使用すると、目の疲れからくる集中力低下や不眠などの軽減にも役立つでしょう。

ドライアイの軽減

ホットアイマスクを使用すると、マイボーム腺のはたらきを促すといわれています。マイボーム腺とは、まぶた側のまつげの奥にある、油分を分泌する器官です。

マイボーム腺からの脂の分泌がスムーズになると、涙の蒸発を軽減できるため、ドライアイの方にもおすすめです。目を温める方法は、マイボーム腺機能不全診療ガイドラインでも推奨されています。

ドライアイの症状は、主に以下のとおりです。

  • 目が乾く
  • 目がゴロゴロする
  • 目ヤニが出る など

ドライアイの原因には空気の乾燥やまばたきする回数の少なさもありますが、マイボーム腺が詰まるのも一因とされています。

そのため、ドライアイでお困りの方はホットアイマスクを使用し、涙の蒸発を軽減させましょう。

参考:マイボーム腺機能不全診療ガイドライン(日本眼科学会)

睡眠の質の向上

アイマスクにより遮光すると睡眠を誘発する「メラトニン」というホルモンが分泌されるため、睡眠の質の向上に効果的です。メラトニンには、体をリラックスさせる作用もあります。

メラトニンは光刺激により分泌が抑制されるため、アイマスクで遮光すると分泌されやすくなるのです。

より質の高い睡眠を得たい方や、寝付きが悪い方は、就寝前にホットアイマスクを試してみるとよいでしょう。

首や肩こりの軽減

目の疲労は毛様体筋の緊張によっても引き起こされ、首や肩こりの要因にもなり得ます。ホットアイマスクを使用し、毛様体筋の血流を改善させると、首や肩こりの軽減にも効果的です。 

厚生労働省が発表した「平成20年技術革新と労働に関する実態調査結果の概況」によると、パソコン作業が多い方の7割ほどは、首や肩こりの症状があると分かりました。

デスクワークが多い方は、首や肩のこりを軽減させるためにも、目の疲労を溜めないようにしましょう。

参考:平成20年技術革新と労働に関する実態調査結果の概況(厚生労働省)

ホットアイマスクは目に悪い?使用する際の注意点

ホットアイマスクを使用する際は、上記の2点に注意が必要です。それぞれどのような点に気をつける必要があるのか、詳しく見ていきましょう。

目が充血している場合は使用を控える

目が充血している場合は、ホットアイマスクの使用を控えなければいけません。

充血は毛細血管が拡張している状態のため、目を温めると悪化する恐れがあります。そのため、目が充血している場合は温めるのではなく、冷たいタオルで冷やすほうが有効です。

また、目の充血以外にも、以下のような場面では使用を控えましょう。

  • 目の周りに傷がある場合
  • 炎症や腫れがある場合
  • 湿疹などの異常がある場合

さらに、ホットアイマスクの使用により湿疹や赤み、かゆみなどが出現した場合は使用を中止し、医師への相談が必要です。

高齢者や子どもが使用する場合は温度管理に気をつける

ホットアイマスクに年齢制限はないため、高齢者や子どもが使用しても問題ありません。

しかし、ホットアイマスクが熱くなりすぎたときに意思表示ができなければ、やけどをしてしまうことも考えられます。子どもが使用する際は保護者が側で見守るなど十分に注意し、意思表示に不安がある場合は使用を控えましょう。

また、糖尿病などが原因で温感が低下している場合も、熱さを感じられず、やけどにつながる恐れがあるため、使用時は注意が必要です。

1日の使用上限は決められていませんが、同じ場所を温め続けると低温やけどになることがあります。連続での使用は控えましょう。

自分に合うホットアイマスクの選び方

ホットアイマスクは「使い捨てタイプ」と「繰り返し使えるタイプ」に分けられます。

自分に合ったホットアイマスクを選ぶ際は、以下の4つのポイントを考慮しましょう。

  • 使用する場所
  • 着け心地
  • 衛生面
  • 機能性

使い捨てタイプは、使用するたびに費用が発生する一方、毎回新品を使用できるため衛生的です。

繰り返し使えるタイプは、電子レンジで温めたり、充電したりして繰り返し使用できるため、使用する際の費用を抑えられます。

また、単純に温めるだけなく、マッサージ機能やヘッドホン機能、アロマ機能などが付いた製品もあります。自分のニーズに合わせて選びましょう。

ホットアイマスク以外で目の疲れを軽減する5つの方法

ホットアイマスク以外にも、食事や生活習慣などで目の疲れを軽減する方法がいくつかあります。ここでは、目の疲れを効率よく軽減させる方法について、詳しく解説します。

目によい成分が含まれている食事・サプリメントを摂取する

目の疲れを軽減するには、下表で紹介する目によい成分が含まれている食事やサプリメントの摂取が有効です。

成分効果含まれる食品
ビタミンA目や皮膚の健康を保つニンジン、モロヘイヤ、ほうれん草などの緑黄色野菜
ルテインブルーライトから目を守る、かすみやぼけを改善するプルーン、アボカド、小松菜など
アスタキサンチン紫外線から目を守る、ピント調節力改善サケ、エビ、カニなどの魚介類

これらの食品を積極的に摂取すると、目の健康維持に役立ちます。

ただし、偏った食事にならないよう、バランスのよい食生活を心掛けましょう。

部屋の乾燥を予防する

部屋が乾燥すると目の水分が奪われて、眼精疲労やドライアイにつながる恐れがあります。

エアコンを使用すると空気が乾燥しやすくなるため、冬だけでなく夏も室内の湿度に注意が必要です。

快適に過ごせる部屋の湿度は50%前後といわれています。湿度を保つには、以下の方法が有効です。

  • 加湿器を使用する
  • 濡れたタオルを部屋に干す など

目の負担を軽減するためにも、適度な湿度を保ち、目の乾燥を防ぎましょう。

パソコンやスマートフォンを長時間使用しない

パソコンやスマートフォンから発生するブルーライトは、毛様体筋を緊張させるため、眼精疲労を引き起こす原因となり得ます。

ブルーライトを軽減するには以下の方法が有効です。

  • ブルーライトを軽減する画面フィルムを使用する
  • ブルーライトカットメガネを着用する など

現在ではパソコンやスマートフォンの使用が欠かせないという方も少なくありません。使用時はなるべくブルーライトによる目への負担を軽減できるように工夫しましょう。

まばたきする回数を増やす

まばたきは目にゴミが入るのを防ぐだけでなく、目の乾燥を防ぐ役割もあるため、まばたきの回数は大切です。私たちは普段、1分間に20回~30回程度まばたきをしていますが、本を読んだり、パソコン等の画面を見たりしているときは、半分から3分の1程度に減少するといわれています。

パソコンでの作業が多い方は、「意識的にまばたきをする」「作業の区切りに目を閉じる時間を設ける」といった対策を行い、目の乾燥を予防しましょう。

目の周りをマッサージする

目の周りをマッサージすると血流が改善されるため、眼精疲労やドライアイの予防に効果的です。

<目の周りのマッサージ方法>

1.眉毛の下のくぼみを10回ほど親指で外側へ押す

2.こめかみを円を描くように10回押す

3.下まぶたを円を描くように10回押す

その他にも、眼球を動かすマッサージなどさまざまな種類があります。作業の合間に簡単なマッサージ習慣を取り入れるのもよいでしょう。

ホットアイマスクと生活習慣の改善で目の健康を守ろう

ホットアイマスクは目の疲れや乾燥が気になる方に効果的ですが、使用する際は以下の2点に注意が必要です。

  • 目が充血している場合は使用を控える
  • 高齢者や子どもが使用する場合は温度管理に気をつける

ホットアイマスクを使うほかに、目によい食事を摂取することでも目の疲れを軽減できます

目の健康を保つために必要な栄養素は「ビタミンA」「ルテイン」「アスタキサンチン」などです。目の疲れが気になる方は、これらの栄養素を多く含む食事を心掛けましょう。

 しかし、必要な栄養素を全て、毎日の食事で摂取するのは大変です。「栄養を考えて食事を用意するのが面倒」「手軽に栄養を摂取したい」という方は、サプリメントを有効活用しましょう。

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