2025-10-08
軽度認知障害(MCI)と認知症の違いとは?症状が見られた場合の対応もチェック!

認知症について調べていたら、「軽度認知障害(MCI)」という言葉にたどり着いたことはありませんか?認知症は知っているけど、軽度認知障害は初めて見聞きする方も多いでしょう。
認知症も軽度認知障害も名前の通り、認知機能に問題が生じる点は共通していますが、その他の点ではいくつか違いがあります。
そこで、この記事では軽度認知障害と認知症の違いを説明します。
また、軽度認知障害や認知症の予防や治療、認知機能のために日常生活の中で気を付けることも紹介しているので、正しく理解し、健康な毎日につなげていきましょう。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授

Webライター
木原かおる
- コスメ薬機法管理者
- 薬機法医療法広告遵守個人認証(YMAA)
- 景品表示法・特定商取引法広告遵守個人認証(KTAA)
軽度認知障害(MCI)とは何か?認知症との違いや似ている点
軽度認知障害はひと言で表現すると、「認知症の一歩手前」の状態です。英語のMild Cognitive Impairmentの頭文字をとって、MCIと略されることもあります。
物忘れが増えるという症状は認知症と共通しています。しかし、認知症は根治はしませんが、軽度認知障害は早期に適切な対処をすることで、回復が期待できる点が認知症との大きな違いです。
軽度認知障害も認知症も物忘れが増えることが特徴
軽度認知障害は、認知症と同じ様に物忘れが増えることが主な症状です。そのため、物忘れが増えたイコール認知症ではなく、軽度認知障害の可能性もあります。
以下のような症状が増えたら、軽度認知障害や認知症を疑い、病院などに相談しましょう。
- 1何度も同じことを質問したり、話したりする
- 2置き忘れや探しものが多くなる
- 3最近の大きなニュースの記憶が曖昧
軽度認知障害では日常生活には支障がない
認知症は「一人暮らしが困難なほど認知機能が低下した状態」と定義されています。一方、軽度認知障害は、日常生活に支障がないのが特徴です。
日常生活に支障がないのはよいことにも思えますが、認知機能に問題が出ていることが分かりにくいとも言えます。そのため、発見の遅れにつながる可能性もあるのです。
「生活に支障はないけれど物忘れなどが増えた」と感じる場合は、軽度認知障害を疑い、病院などに相談したほうがよいでしょう。
軽度認知障害は回復の見込みがある
軽度認知障害は1年で約5~15%は認知症に移行します。しかし、一方で適切な対処をすれば、1年で約16~41%が健康な状態に回復するのです。
現在、認知症には根治させる治療法はなく、進行を抑える治療しかありません。新しい治療法も出てきていますが、まだ非常に高価で、気軽に受けるのは難しい状態です。
しかし、軽度認知障害の段階であれば回復が見込めるので、この差は大きいと言えるでしょう。
1年で約5~15%は認知症に移行するというのは、大きな数字ではありません。しかし、何もせずに年数を重ねれば、その分、認知症への移行リスクは高まってしまいます。
軽度認知障害を早期に発見し、早期に必要な対応をすることが何よりも重要です。
軽度認知障害や認知症の予防法や治療法はある?
軽度認知障害も認知症も、ならないことがベストです。また、なった場合に備えて、治療法についても説明します。
軽度認知障害の予防と治療
残念ながら、これをやれば大丈夫という軽度認知障害の予防方法はありません。しかし、頭を使うことや運動など、認知機能の維持が期待できる生活習慣はいくつか分かっているので、毎日の生活の中で意識していきましょう。
また、軽度認知障害の明確な治療法は確立されていませんが、一般的には、認知機能訓練や生活習慣の改善指導、薬物療法が行われます。
認知症の予防と治療
認知症に関しても、明確な予防法はありません。
しかし、WHO(世界保健機関 )の「認知機能低下および認知症のリスク低減」のガイドラインでは、以下の改善が認知症のリスク低減につながるとしています。
Check
・身体活動
・喫煙
・栄養
・飲酒
・認知訓練
・社会活動
・体重(肥満)
・高血圧
・糖尿病
・脂質異常症
特に患者数の多いアルツハイマー型認知症の治療については、これまで進行を抑える薬物療法がメインでした。
しかし、近年は原因物質のアミロイドβという異常なたんぱく質に作用するという新しいメカニズムを持った、レカネマブやドナネマブという薬が登場しました。
レカネマブもドナネマブも、適用は「初期の認知症」となっています。つまり、早期発見、早期治療がより重要になったとも言えるでしょう。
早期発見が大切!気になる症状が出たらすぐ相談
軽度認知障害も、認知症も早期発見が非常に重要です。軽度認知障害は適切な対応により、回復が見込めます。
認知症の進行を抑える治療についても、早く始めるに越したことはありません。また、新しい治療薬であるレカネマブやドナネマブは、初期の認知症を適用としており、進行した後だと使えません。
物忘れが増えたと自覚したり、家族に症状が見られたりした場合は、まずかかりつけ医や病院の物忘れ外来に相談しましょう。
病院によっては、家族からの相談窓口を設けているところもあります。同居している家族に症状があるものの、受診を嫌がっている場合には、まず、家族向け窓口に相談するのがおすすめです。
認知機能維持のために気を付けたい5つのポイント
軽度認知障害や認知症を完全に防ぐ方法は確立されていません。しかし、WHOの「認知機能低下および認知症のリスク低減」のガイドラインにある、10の改善を心がけることで、認知機能の維持につながります。
参考:WHO ガイドライン「認知機能低下および認知症のリスク低減」(翻訳版)
生活習慣病の予防
1つめのポイントは生活習慣病の予防です。WHOの「認知機能低下および認知症のリスク低減」のガイドラインでも体重(肥満)、高血圧、糖尿病、脂質異常症が挙げられています。
また、脳卒中も認知機能への重大なリスク要因になりますが、高血圧、糖尿病、脂質異常症は血管の異常を引き起こすので、脳卒中から認知機能の低下という悪循環の起点になる可能性もあるのです。
加えて、飲酒や喫煙にも注意が必要です。生活習慣病のリスク要因になるだけでなく、WHOのガイドラインに認知機能へのリスク要因としても挙げられています。脳卒中のリスクも高めるので、過度な飲酒は控えて、禁煙するのがおすすめです。
栄養バランスのとれた食生活
現在、医学的にこれを食べておけば、認知機能を維持できると言える食べ物はありません。しかし、生活習慣病の予防には栄養バランスのとれた食生活が重要です。
生活習慣病は認知機能と密接に関連しているので、栄養のバランスに気を配りましょう。
また、脳をきちんと動かして、頭を使うためには以下の栄養が必要です。
- 1エネルギー源となる炭水化物(ブドウ糖)
- 2脳を形作るたんぱく質や脂質
- 3脳の働きに必要なビタミンやミネラル
健康に悪影響を及ぼすため、塩分、糖分、脂質の取り過ぎには注意が必要です。逆に、たんぱく質、ビタミン、ミネラルは不足しがちなので、しっかり取ることを意識しましょう。
栄養バランスのとれた食事を1日3食で必要な栄養を網羅できるのがベストですが、不足する栄養素がある場合は、サプリメントを上手に用いて補うのがおすすめです。
毎日の栄養バランスをサポートする「Rimenba(リメンバ)」
毎日の栄養バランスのサポートには、オールインワンサプリ「Rimenba(リメンバ)」をおすすめします。
ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、C、D、E、葉酸、鉄分、亜鉛をバランスよく配合しているのが特徴です。
また、脳神経内科医の監修により、頭を使う人が積極的に取りたい成分も凝縮しています。
オメガ3脂肪酸の代表格であるDHAとEPAを1日あたり計534mg配合し、話題の成分であるプラズマローゲン、ノビレチン、イチョウ葉エキスも配合しています。
毎日の健康を支えるために使わない成分にも目を向け、香料、酸味料、着色料、保存料、甘味料、増粘安定剤の6つの添加物は不使用です。
また、品質面にも妥協せず、国内有数のGMP認定工場で製造しています。
定期購入は初回50%オフの送料無料で、縛りやキャンセル料もなく、15日間の返金保証もありますので、まずは試してみたい方にもぴったりです。
2回目以降も25%オフで購入できるので、まずは一度お試しください。

社会活動への参加
社会活動に参加し、他者と交流することも、認知機能の維持には欠かせないもので、WHOのガイドラインにも挙げられています。仕事をリタイアして他者とのつながりが薄れている場合は、地域のボランティアや趣味、スポーツなどの活動に参加しましょう。
他者と直接会話をする機会をもつ他、電話で会話をするのもよいでしょう。スマホやパソコンのビデオ通話を使えば、遠隔地にいる相手と顔を見ながら話せるのでおすすめです。
外出の機会も積極的に作るとよいでしょう。ちょっとした寄り道から、思わぬ交流のチャンスが生まれるかもしれません。
頭を使う習慣
頭を使う習慣は、認知機能の維持にとても重要です。手軽なものだと、市販の脳トレゲームが挙げられます。高齢者が脳トレゲームを行うことで、実行機能と処理速度が向上したとの結果が報告されています。
ナンプレ、クロスワード、ジグソーパズルなどを解くのもよいでしょう。スマホアプリでもできますが、実際に手で書くものがおすすめです。手を動かしたり、字を書いたりすることでも、頭を使うことが期待できます。
また、将棋、麻雀、囲碁など、相手のいるゲームもおすすめです。相手の手を先読みしたり、駒などを動かすのに手先を使ったりするので、さらに頭を使い、他者と交流するメリットも得られます。
体を動かす習慣
運動も認知機能の維持には重要なポイントです。WHOのガイドラインには身体活動として挙げられています。
運動習慣があると認知症のリスクが低くなることや、簡単な運動でも認知機能低下が期待できることが報告されています。
頻度は週3日以上、息が少しはずむが、一緒に歩いている人と話ができる程度の強さの運動が推奨されていますが、自分にできる運動を、無理のない頻度で続けることから始めましょう。
また、運動は生活習慣病の予防にもつながるので一石二鳥です。チームで行うスポーツなどであれば他者との交流に、戦略性を求められるスポーツなどであれば頭を使うことにもなるので、より認知機能の維持に役立つでしょう。
軽度認知障害も認知症も早期発見が大切
軽度認知障害、認知症のいずれも、物忘れが増えることがサインです。
しかし、軽度認知障害は認知症と違い、早期に適切な対応を行うことで、回復が期待できます。また、認知症の進行を抑制する治療も早めに開始する必要があります。
軽度認知障害でも、認知症でも、早期発見が非常に重要なので、気になる症状を感じたり、同居家族に見られたりした場合は、かかりつけ医に相談するのがおすすめです。
普段から認知機能を維持するための生活習慣を意識し、Rimenbaのようなサプリメントも活用して栄養バランスにも気を配り、イキイキと年齢を重ねていきましょう。

この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授
【知力健康サプリRimenba監修・脳神経内科医】Rimenba(リメンバ)は最近の研究で効果が期待されている葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がオールインワンで含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。 日々の食事や運動でまかないきれない部分を補ってくれることが期待できます。

Webライター
木原かおる
- コスメ薬機法管理者
- 薬機法医療法広告遵守個人認証(YMAA)
- 景品表示法・特定商取引法広告遵守個人認証(KTAA)
国内化粧品メーカー、外資系消費財メーカーで、品質管理や薬機法業務に約15年従事した後にフリーライターに。薬機法や成分関連の知識をいかして、コスメやサプリのライティング、校正、記事監修などを手がける。
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