2025-12-09
遠くを見ると視力回復する?真相とその他のセルフケアをわかりやすく解説

「最近、スマホの文字が以前よりもかすんで見える気がする」
「もともと目は悪かったけれど、ここ数年で急激に見えにくくなった」
加齢と共に、昔からの近視に加えて年齢による変化を感じる方もいるでしょう。
そんな中で、「遠くを見ると視力が回復する」という話を耳にしたことはないでしょうか。もしそれが本当なら、手軽に試せて嬉しいですよね。
本記事では、遠くを見ることで本当に視力回復が期待できるのか、その真相と具体的な方法、そして日常生活で取り入れられるセルフケアについて解説します。最後まで読むことで、ご自身の目の状態に合った対策がわかるでしょう。
この記事に登場する専門家

かんない駅前眼科クリニック院長
福永 ひろ美

Webライター
神屋ヒロキ
遠くを見ると視力回復できる?結論とポイント

目が悪い状態といっても原因はさまざまで、「遠くを見る」ことで改善が期待できるケースと、そうでないケースがあります。
一般的に「近視」と呼ばれる状態には、大きく分けて「仮性近視」と「軸性近視」の二種類が存在します。このうち、筋肉の凝りが主な原因である仮性近視であれば、トレーニングによって視力回復が見込めることも。
一方で、眼球の形そのものが変わってしまった軸性近視の場合は、自力で元の状態に戻すことは難しいとされています。
ここでは、それぞれの近視の状態について、仕組みを詳しく解説していきます。
仮性近視

仮性近視とは、目のピント合わせを行う筋肉が一時的に緊張しすぎてしまい、遠くがぼやけて見えてしまう状態のことです。
近くのものを見るとき、「毛様体筋」という筋肉を使って目の中のレンズ(水晶体)を厚く膨らませ、ピントを合わせています。しかし、スマホやパソコンなどのデジタル端末を手元で長時間見続ける生活が続くと、この毛様体筋が緊張したまま凝り固まってしまうことがあります。
すると、遠くを見ようとしてもレンズが膨らんだまま元に戻りにくくなり、ピントが合わず見えづらくなってしまうのです。
この状態は、あくまで筋肉の緊張による一時的なものなので、適切なケアを行えば視力回復が期待できます。低年齢の子どもに多いといわれていますが、目を酷使する現代では大人でも起こりうる症状です。
軸性近視
軸性近視とは、眼球の奥行き(眼軸)が通常よりも伸びてしまうことで、物理的にピントが網膜の手前で結ばれてしまう近視のことです。
眼軸が伸びると、本来ピントを合わせるべき網膜の位置に映像が届かなくなるため、遠くのものがぼやけて見えます。
一度伸びてしまった眼軸を短く戻すことは、現在の医学では難しいとされています。つまり、このタイプの場合は「遠くを見る」だけでは視力回復は困難です。
原因1.遺伝
軸性近視の大きな原因の一つは遺伝だといわれています。両親のどちらか、あるいは両方が近視である場合、その体質を受け継ぐ可能性が高くなります。
原因2.環境要因
近くを長時間見続ける生活が何年も続くと、目は「近くを見るのに適した形」になろうとして眼軸を伸ばしてしまうと考えられています。
具体的な視力回復トレーニング

ここからは、視力回復の可能性がある「仮性近視」の方や、目の疲れを感じている方に向けて、具体的なトレーニング方法をご紹介します。
指と遠くの景色を交互に見る

代表的な視力トレーニングのひとつに、遠くと近くを交互に見ることで目の筋肉をストレッチする「遠近体操法」があります。ご自身の手を使って簡単に行える方法です。
基本的には、立てた親指(近くの指標)と、窓の外などの遠くのものを交互に見比べる動きを行います。具体的な手順は以下の通りです。
- 1顔の前に片手を伸ばし、親指を立てる
- 2視線の先にある、遠くの目標物(看板や木など)を一つ決める
- 3片目をつむり、立てた親指の爪をしっかりと見つめる
- 4視線を上げて遠くの目標物をじっと見つめる
この動作を繰り返すことで、目のピント調節機能がスムーズになります。
空を見つめる
「遠方凝視法」と呼ばれるトレーニングでは、空や星といった無限に近い距離にあるものを眺めることが推奨されています。遠くを見ることで毛様体筋の緊張が解け、水晶体が薄くなり、本来のリラックスした状態に近づくことができるからです。
遠方凝視法で大切なのは、ただぼんやりと空を眺めるのではなく、特定の目標物を決めて、しっかり見ようと意識することです。
例えば、雲の輪郭、夜空の特定の星など、はっきりとしたターゲットを定めてください。「あれは何だろう?」「どんな形をしているかな?」と脳で認識しようとしながら視線を向けるのがポイントです。
視力回復に役立つ目の体操

「遠くを見る」こと以外にも、目の周りの筋肉をほぐしてあげることは、視力回復や維持にとって非常に大切です。
ここでは、仕事の合間やリラックスタイムにできる、簡単な目の体操をご紹介します。
意識的にまばたきをする

普段、何気なく行っている「まばたき」ですが、意識的に強く行うことで立派な目の体操になります。
まばたきには、涙を目の表面に行き渡らせて乾燥を防ぐ役割だけでなく、目の周りの筋肉をほぐす効果があります。しかし、集中して画面を見ていると、まばたきの回数は極端に減ってしまいがちです。これがドライアイや血行不良を引き起こし、視力低下の一因となってしまいます。
意識的にまばたき運動を取り入れて、目の周辺の血流を良くしていきましょう。
眼球をぐるぐる回す
眼球を大きく動かす体操は、目の動きをなめらかにし、凝り固まった筋肉をほぐすのに適しています。
私たちは普段、スマホやパソコンなど一点を集中して見ることが多く、眼球を上下左右に大きく動かす機会が減っています。その結果、眼球を支える外眼筋が運動不足になり、血流が滞って、目に必要な酸素や栄養が届きにくくなっているのです。
これを解消するのが眼球回転運動です。やり方は以下のとおり。
- 1顔を正面に向けたまま固定する
- 2眼球を上、右、下、左と円を描くように回す
- 3一周するのに10秒くらいかけて、ゆっくりと丁寧に行う
もし、気分が悪くなったりめまいを感じたりする場合は、無理をせず目を閉じた状態で行っても構いません。
視力低下を抑える生活習慣

トレーニングや体操で一時的に目の調子が良くなっても、目に悪い生活習慣を続けていては、再び視力が低下してしまうおそれがあります。
ここでは、日々の生活の中で意識すべき、視力低下を食い止めるための習慣についてご紹介します。
目に優しい栄養素を十分に摂取する

体を作るのが食事であるのと同様に、目の健康も食べたものから作られます。毎日の食事で目に優しい栄養素をしっかり摂ることは、視力の維持に欠かせません。
積極的に摂りたい代表的な栄養素は以下の通りです。
- 1ルテイン
- 2アスタキサンチン
- 3アントシアニン
- 4ビタミンA
これらの栄養素をバランスよく食卓に取り入れ、内側から目をいたわってあげましょう。
各栄養素の働きや多く含む食材については、以下の記事で詳しく解説しています。
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「毎日の食事ですべての栄養素をバランスよく摂るのは難しい」
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パソコンやスマホを長時間見続けない

パソコンやスマホ、ゲーム機などの画面を見続けることは、現代人の視力低下の最大の原因といっても過言ではありません。視力を守るためには、近くを長時間見続ける作業の合間に、意識的に目を休める時間を設けることが大切です。
仕事でどうしてもパソコン作業が必要な方は、「1時間作業したら5~10分の休憩をとる」といったルールを決めましょう。休憩中はスマホを見るのではなく、窓の外の遠くの景色を眺めるなどで、毛様体筋をリラックスさせてください。
目の周りのマッサージをする

目の周りには、疲れ目をやわらげ、血行を促進する「ツボ」がたくさん集まっています。仕事の合間やお風呂上がりなどに、目の周りを優しくマッサージしてあげるのがおすすめです。
眉頭のくぼみや、こめかみ、目の下の骨のふちなどを、指の腹を使って気持ちいいと感じる強さで押してみましょう。凝り固まった筋肉がほぐれ、目が軽くなるのを感じられるはずです。
ただし、眼球そのものを強く押さないよう注意してください。眼球を強く圧迫すると、一時的に眼圧が急上昇したり、網膜に負担がかかったりして、かえって目を傷める原因になりかねません。
目の周りを温める

目の疲れを感じたとき、ホットアイマスクや温めた濡れタオルなどで、目の周りを温めるのもおすすめです。温めることで血管が広がり、滞っていた血流がスムーズになります。
血行が良くなると、筋肉の中に溜まった疲労物質が流れ去り、新鮮な酸素や栄養が届くようになるため、毛様体筋の緊張がほぐれやすくなります。
手術などによる視力回復方法

ライフスタイルや近視の度合いによっては、医療の力で視力を回復させるという選択肢もあります。
「もう眼鏡やコンタクトの生活から解放されたい」と願う方のために、現在行われている主な治療法について、その特徴を簡単に解説します。
レーシック

レーシックは、専用のレーザーを使って角膜の表面を薄くめくり、その下の角膜実質層を削ることで光の屈折力を調整し、ピントを合わせやすくする手術です。
レーシックのメリットは、日帰りで受けられる手軽さにあります。術後の回復が早いのも特徴で、手術直後からある程度見え始め、翌日には目標とする視力近くまで回復する方が多いです。
ただし、角膜を削るという性質上、元々の角膜の厚さが足りない方や、近視の度が強すぎる方は手術を受けられない場合があります。
ICL
ICL(眼内コンタクトレンズ)は、小さなレンズを目の中に埋め込んで視力を矯正する手術です。角膜を数ミリ切開し、水晶体と虹彩の間に特殊なレンズを挿入します。
レーシックと異なり角膜を削らないため、角膜が薄い方や強度近視の方でも受けられる可能性が高いのが特徴です。また、万が一目に合わなかった場合や、将来白内障などの病気になった場合には、レンズを取り出して元の状態に戻すことができます。
オルソケラトロジー
オルソケラトロジーは、手術をせずに視力を回復させる「寝ている間だけの治療法」です。特殊な形状のハードコンタクトレンズを就寝時に装着し、角膜の形状を平らに矯正します。角膜は柔らかい組織なので、寝ている間にレンズのカーブに合わせて形が変化します。
朝起きてレンズを外すと、角膜が矯正された形状(癖がついた状態)を維持しているため、日中は裸眼でもピントが合うという仕組みです。
ただし、効果は一時的なもので、レンズの装着を中止すると角膜は元の形状に戻り、視力も元に戻ります。
視力回復に関するよくある質問

ここでは、視力回復に関するよくある質問の中から、特に多くの人が気になっているものについて、回答していきます。
緑を見ると視力が回復する?

緑色そのものを見ることで、直接的に視力が良くなるわけではありません。目の前にある緑色の折り紙を見つめ続けても、視力は回復しないのです。
しかし緑色には、人の心を落ち着かせるリラックス効果や、自律神経のバランスを整えて緊張をゆるめる効果があるといわれています。
また、自然界にある緑(山や森、公園の木々など)は、多くの場合「遠く」にありますよね。つまり「緑を見る」という行為は、結果的に「遠くの景色を見てリラックスする」ことにつながりやすいのです。
老眼になると近視は治る?
近視の人が老眼になっても、近視が治って目が良くなるわけではありません。
老眼になると近くが見えにくくなりますが、近視の人は眼鏡を外せば、近視の影響で近くのものを見ることができます。
そのため、老眼になったことを自覚しにくかったり、近視が治ったと錯覚したりしやすいのです。
遠くを見ることで視力回復する場合はある|自分の目の状態を知ろう

「遠くを見る」ことは、筋肉の緊張による「仮性近視」の場合には視力回復の効果が期待できます。一方で、眼球の形が変わってしまった「軸性近視」の場合、元通りに治すことは難しいのが現実です。
しかし、どちらのタイプであっても、遠くを見て目を休ませたり、目の体操をしたりすることは、眼精疲労を和らげ、これ以上の視力低下を防ぐために大切です。
視力ケアは、諦めずにコツコツと続けることが鍵となります。まずは生活習慣を見直し、ご自身の目をいたわる時間を少しでも増やしてみてください。
また、食事だけでは不足しがちな目の栄養補給には、サプリメントを上手に活用するのも賢い選択です。
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吸収率にこだわったリポソーム技術を採用し、国内工場で製造されているため、品質面に安心感を求める方にもおすすめです。
「最近、目の疲れが取れない」「これ以上視力を落としたくない」という方は、毎日の習慣にEyepaをプラスしてみてはいかがでしょうか。
この記事に登場する専門家

かんない駅前眼科クリニック院長
福永 ひろ美
【ひとみケアサプリEyepa監修・眼科医】 日々の生活の中で、バランスよく必要な栄養素を摂取することも大切なのです。Eyepaは眼の潤いをサポートしてくれるビルベリーを始め、抗酸化成分であるルテインやアスタキサンチン、その他多様な成分がオールインワンに含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。

Webライター
神屋ヒロキ
執筆実績500記事を超える専業Webライター。ITから法律、ECビジネス、健康問題まで幅広く執筆。趣味は小説執筆と音声入力と生活改善。
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