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知力健康

2025-10-09

ストレスで物忘れが増える?老化との違いや正しい対処法、受診の目安とは

ストレスで物忘れが増える?老化との違いや正しい対処法、受診の目安とは

「最近、人の名前がなかなか思い出せなくて・・・」

「あれ、今何をしようとしてたんだっけ?」

加齢とともに、ふとした瞬間に自分の記憶力に不安を感じることはありませんか?若い頃は気にならなかったような些細な物忘れが続くと、「もしかして、このまま認知症になってしまうのでは」と、将来への心配が頭をよぎるかもしれません。

実は、仕事や家庭で日常的に感じているストレスが、物忘れに関係しているとされています。

本記事では、ストレスと物忘れの気になる関係性や、加齢による自然な物忘れとの違い、そして今日から始められる具体的な対策について、わかりやすく解説します。

この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授

濱野 忠則

  • 脳神経内科長
  • 診療教授

Webライター

神屋ヒロキ

ストレスと物忘れの関係

「ストレスがたまると、どうして物忘れが増えるんだろう?」と感じている方も多いかもしれませんね。

実は、ストレスと記憶の働きには、科学的にも深いつながりがあることがわかっています。心が疲れていると感じるとき、脳も同じように影響を受けているのです。

ここでは、ストレスが私たちの脳にどのように作用し、物忘れという形でサインを送ってくるのか、そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。

ストレスによる物忘れのメカニズム

ストレスと物忘れには、無視できない因果関係があると考えられています。

心が緊張状態にあると、脳は目の前の危機を乗り越えることに全力を注ぐため、新しい情報を覚えたり、過去の記憶を落ち着いて引き出したりする余裕がなくなってしまうのです。

具体的には、継続的なストレスにさらされると、脳の集中力が散漫になりがちです。その結果、本を読んでも内容が頭に入らなかったり、人から聞いた話をすぐに忘れてしまったり、ということが起こりやすくなります。

これが、ストレスによる物忘れの正体の一つです。

さらに、ストレスが長く続くほど、物忘れは起こりやすくなり、記憶力だけでなく判断力や思考力といった、脳全体の働き(認知機能)にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。

強いストレスが引き金となって、以下のような記憶障害が起こるケースもあります。

  1. 1
    解離性健忘症
  2. 2
    一過性全健忘
  3. 3
    適応障害

これらは特殊な例ですが、それだけストレスが脳に与える影響は大きいということです。

老化による物忘れとの違い

物忘れが気になり始めると、「これは年のせいなのか、それとも何か別の問題なのか」と不安になりますよね。

実は「加齢による自然な物忘れ」と「注意が必要な物忘れ」には、見分けるためのポイントがあります。

加齢による物忘れは、体験した出来事の一部を思い出しにくくなるのが特徴です。たとえば、以下のようなケースが当てはまります。

  1. 1
    昨日の夕食のメニューは思い出せるが、細かいおかずが何かは忘れた
  2. 2
    会話の中で、俳優の名前が喉まで出かかっているのにパッと出てこない
  3. 3
    鍵をどこに置いたか、一時的にわからなくなる

これらは記憶そのものが消えたわけではなく、思い出すためのヒントや時間があれば、ちゃんと記憶を引き出せることがほとんどです。日常生活に大きな支障をきたすことは少ないでしょう。

一方で、注意が必要な物忘れは、体験そのものを丸ごと忘れてしまうのが特徴です。

  1. 1
    朝食を食べたこと自体を忘れてしまう
  2. 2
    数分前に話した内容を忘れ、同じことを何度も尋ねる
  3. 3
    今日が何月何日か、自分がどこにいるのかがわからなくなる

このような症状は、記憶を司る機能や判断力そのものが低下しているサインかもしれません。

もし後者のような物忘れが頻繁に起こる場合は、単なる加齢現象として片付けずに、一度専門家へ相談することを検討してみましょう。

ストレスによる物忘れへの対策

ストレスが原因で物忘れが起きているかもしれない、と感じたとしても、諦める必要はありません。脳の働きは、日々の少しの心がけで健やかに保つことができます。

ここからは、ストレスによる物忘れに対して、ご自身で取り組める具体的な対策を5つご紹介します。ご自身のペースで、できそうなことから試してみてくださいね。

質の良い睡眠を取る

質の良い睡眠を確保することは、ストレスによる物忘れへの対策として基本中の基本といえます。なぜなら、私たちは寝ている間に、脳内で一日の情報を整理し、記憶として定着させる大切な作業を行っているからです。

睡眠が不足すると、この作業が十分に行われず、新しいことを覚えにくくなったり、覚えたことを忘れやすくなったりします。また、睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、ストレスをより強く感じさせる原因になることも。

一般的に、成人に推奨される睡眠時間は7〜8時間とされていますが、もちろん個人差はあります。

もし、夜間にまとまった睡眠が取れない場合は、日中の短い仮眠も効果的です。ただし、この仮眠は15〜30分程度、長くても1時間未満に留めるのがポイント。それ以上眠ってしまうと、夜の睡眠に影響が出てしまう可能性があるため注意が必要です。

まずは、寝る前にスマートフォンを見る時間を減らす、リラックスできる音楽を聴くなど、できることから始めてみましょう。

有酸素運動と筋トレを習慣化する

ストレス解消や物忘れ対策には、定期的な運動が効果的です。

運動をすると、気分を前向きにしたり、心を落ち着かせたりする脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)が増えることがわかっています。これは、脳にとっての栄養ドリンクのようなものです。

運動によって血流が良くなれば、脳に新鮮な酸素や栄養がたっぷりと届けられ、頭がスッキリする感覚も得られるでしょう。

  1. 1
    ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動
  2. 2
    自宅でできるスクワットなどの簡単な筋トレ

まずは「1日10分だけ歩いてみる」など、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけることが、ストレスに負けない健やかな脳を育むための大切な一歩となります。

マインドフルネスや呼吸法を取り入れる

ストレスによる物忘れが気になるとき、ぜひ試していただきたいのが「マインドフルネス」や「呼吸法」です。

Check

マインドフルネスとは?

過去の後悔や未来への不安から意識を離し、「今、この瞬間」に集中する心のトレーニングのこと。

静かな場所で椅子に座り、目を閉じて、自分の呼吸に意識を向けましょう。そして「息を吸っているな」「息を吐いているな」と、ただただ空気の出入りを感じます。

これを1日数分続けるだけでも、頭の中が整理され、ストレスで昂っていた神経が穏やかになっていくのを感じられるでしょう。

近年の研究では、こうした瞑想が脳の構造に良い変化をもたらし、認知機能の低下を予防する効果も期待されています。

認知行動療法や相談支援を活用する

ストレスによる物忘れは、ご自身の考え方のクセが影響している場合もあります。そんなときに役立つのが「認知行動療法」という心理療法です。

これは、ストレスを感じたときに無意識に湧き上がってくる、凝り固まった考え方や行動のパターンに気づき、少しずつ視野を広げていくためのアプローチです。

たとえば、「一度物忘れをすると、もうダメだ」と極端に落ち込んでしまう考え方のクセがあったとします。認知行動療法では、その考えは本当に事実なのか、「誰にでもあることだ」「疲れているだけかもしれない」といった別の捉え方はないかと、客観的に見つめ直す練習をします。

こうすることで、ストレスへの過剰な反応を和らげられます。

もちろん、これを一人で行うのは簡単なことではありません。そんなときは、専門のカウンセラーや公的な相談支援窓口を活用することも大切です。

一人で抱え込まずに専門家の力を借りることは、ストレスを管理し、物忘れを改善していく上でとても心強い支えになります。

脳をサポートする栄養素を十分に摂る

私たちの脳が健やかに働くためには、体と同じように、日々の食事から得る栄養が欠かせません。ストレスや物忘れが気になるときは、食生活を見直してみるのも有効な対策の一つです。

特に、脳の健康をサポートするといわれる栄養素を意識的に摂ることをおすすめします。

脳に良いとされる食べ物には、以下のようなものがあります。

  1. 1
    DHA・EPA:サバやイワシなどの青魚に多く含まれ、脳の神経細胞を柔らかく保ち、情報伝達をスムーズにする働きがある
  2. 2
    ポリフェノール:ブルーベリーやカカオ、緑茶などに含まれる抗酸化物質で、脳の老化を防ぐ助けになる
  3. 3
    ビタミン類:野菜や果物に含まれるビタミンB群やビタミンC、Eも、脳のエネルギー代謝や健康維持に不可欠

逆に、塩分や脂質、糖分の摂りすぎは、生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、脳の血流を悪化させる原因にもなりかねません。

毎日の食事でこれらすべてを完璧に管理するのは大変ですが、まずは「今日の夕食は魚にしてみよう」「おやつをナッツに変えてみよう」といった小さな工夫から始めてみませんか。

物忘れ対策をサポートするオールインワンサプリ「Rimenba」

日々の食事で脳に必要な栄養素をすべて補うのは、なかなか難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そんな時に心強い味方となってくれるのが、物忘れ対策を多角的にサポートするために開発されたオールインワンサプリ「Rimenba(リメンバ)」です。

脳神経内科医監修のもと、DHA・EPA、イチョウ葉エキスといった注目の成分をはじめ、なんと20種類以上もの栄養素が、バランスを考えて一つに凝縮されています。

何をどれだけ摂れば良いのか悩む必要がないのは、嬉しいポイントですよね。

また、毎日口にするものだからこそ、品質への安全感は譲れません。Rimenbaは、国が定めた厳しい品質管理基準をクリアした「GMP認定工場」で製造されています。

さらに、香料や保存料などは一切使用しない無添加へのこだわりも、安心して続けられる理由です。

「体に合わなかったらどうしよう」と心配な方のために、初回はお得な価格で始められる割引があり、万が一合わないと感じた場合でも、定期コースの回数縛りがなくいつでも解約できるシステムが整っています。

この始めやすさと続けやすさへの配慮も、多くの方に支持されている理由です。

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受診で確認したい「治療可能な物忘れ」

「物忘れ=治療できない認知症」と結びつけるのは早計です。物忘れの中には、原因を特定し、適切な治療を受けることで改善が見込めるものも存在します。

ストレスによる物忘れは、その代表例です。ストレスという原因を取り除くことで、脳の機能は回復する可能性があります。

一方で、残念ながら根本的な治療法がまだ確立されておらず、症状の進行を緩やかにすることが主な治療となるタイプの認知症もあります。代表的なものは以下の通りです。

  1. 1
    アルツハイマー型認知症
  2. 2
    脳血管性認知症
  3. 3
    前頭側頭型認知症

大切なのは、認知力に関する違和感を覚えたら不安を一人で抱え込まず、まずは専門の医療機関に相談することです。正確な診断を受けることが、ご自身の脳の健康を守るための最も重要なステップといえるでしょう。

ストレスによる物忘れに関するよくある質問

ここでは、ストレスによる物忘れに関するよくある質問に対して、Q&A形式でお答えしていきます。ご自身の疑問や不安と照らし合わせながら、正しい知識を身につけましょう。

ストレスの物忘れは認知症の初期症状なの?

ストレスが原因で起こる物忘れは、必ずしも認知症の初期症状というわけではありません。多くの場合、これらは一時的な脳の機能低下によるものです。

ストレスの原因が解消されたり、ご自身がその環境に慣れたりすることで、物忘れの症状も自然と改善していくケースが多いでしょう。

ただし、慢性的なストレスは心身のさまざまな不調につながるため、物忘れを「心と体が疲れているサイン」と捉え、適切にストレスを管理していくことが大切です。

物忘れが急に増えたとき受診するのはどの科が良い?

物忘れが急に増えたり、日常生活に支障が出始めたりしたとき、「一体、何科に行けばいいの?」と迷ってしまいますよね。

受診を検討すべき診療科には、いくつかの選択肢があります。

  1. 1
    心療内科・精神科:ストレスやうつ、不安といった心の不調が物忘れの原因と考えられる場合に適している
  2. 2
    脳神経外科・脳神経内科:脳の血管や神経の病気など、脳そのものに原因がないかを詳しく調べられる
  3. 3
    物忘れ外来:物忘れや認知症を専門に診断・治療する外来で、総合的に診てもらえる

「自分の症状がどれに当てはまるかわからない」というときは、まず「かかりつけ医」に相談することです。日頃からあなたの健康状態を把握しているかかりつけ医なら、普段の状態との違いから的確な判断をしてくれたり、必要に応じて最適な専門医を紹介してくれたりします。

一人で悩まず、まずは身近な医療機関の扉を叩いてみてください。

どれくらいの期間で改善しなければ受診すべき?

物忘れについて受診を考えるとき、「どのくらいの期間続いたら病院へ行くべきか」という点も気になりますよね。

しかし実は、期間の長さよりも「物忘れの状態や変化の詳細」のほうが、受診を判断するうえで重要な目安となります。

例えば、以下のようなサインが見られたら、一度専門家への相談を考えてみるとよいでしょう。

  1. 1
    物忘れの頻度が明らかに増え、程度がひどくなっている
  2. 2
    数週間や数ヶ月といった短期間で、急激に物忘れが進行した
  3. 3
    物忘れだけでなく、意欲の低下、人柄の変化、判断力の低下など他の症状も伴っている
  4. 4
    道に迷う、物の使い方がわからなくなるなど、日常生活に支障が出始めている

認知症の診断は、専門的には精神科や神経内科、物忘れ外来などで行われます。

受診する際は、ご本人の様子を日頃からよく知るご家族が付き添うのがおすすめです。

ストレスによる物忘れは対策が肝心!しっかりケアで脳の健康を保とう

物忘れが増えると、つい「年のせいだ」「認知症の始まりかもしれない」と深刻に考えてしまいがちですが、その背景には日々のストレスによる脳の疲れが隠れていることが少なくありません。

大切なのは、そのサインを見過ごさず、ご自身の心と体の声に耳を傾けることです。

質の良い睡眠、適度な運動、バランスの取れた食事、そして心を穏やかに保つ工夫。これらは、ストレスによる物忘れ対策だけでなく、将来の脳の健康を守るための土台作りにもつながります。

とはいえ、忙しい毎日の中で生活習慣をすべて完璧に整えるのは難しいものです。

そんな日々の頑張りをサポートする選択肢として、必要な栄養素を手軽に補えるサプリメントを検討してみてはいかがでしょうか。

脳神経内科医が監修したオールインワンサプリ「Rimenba」は、DHA・EPAをはじめ20種類以上の成分をバランス良く配合し、あなたの「うっかり」を内側から支えます。

健やかな毎日を送るためのお守りとして、ぜひ一度お試しください。

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この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授

濱野 忠則

  • 脳神経内科長
  • 診療教授

【知力健康サプリRimenba監修・脳神経内科医】Rimenba(リメンバ)は最近の研究で効果が期待されている葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がオールインワンで含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。 日々の食事や運動でまかないきれない部分を補ってくれることが期待できます。

Webライター

神屋ヒロキ

執筆実績500記事を超える専業Webライター。ITから法律、ECビジネス、健康問題まで幅広く執筆。趣味は小説執筆と音声入力と生活改善。

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