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知力健康

2025-11-10

【看護師監修】若年性認知症は予防できる?発症年齢や症状、予防方法を解説

発症年齢や症状、予防方法を解説

認知症というと高齢者がなるものであると考えがちですが、若くても認知症になることがあります。65歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といい、物忘れなど高齢者の認知症と同じように症状が現れます。

若年性認知症は若くして発症するため、本人や家族にとって仕事や家庭への影響が大きくなります。若年性認知症は予防できるのか、いつから予防を始めたほうがいいのか気になる方も多いでしょう。

本記事では、若年性認知症の特徴や種類、症状について解説します。日常生活でできる予防方法も紹介していますので、ぜひ今日から取り組んでみてください。

この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授

濱野 忠則

  • 脳神経内科長
  • 診療教授

看護師ライター

俵谷こころ

  • 看護師

若年性認知症とは?何歳から発症する?

令和2年に発行された厚生労働省「若年性認知症支援ハンドブック」によると、若年性認知症の平均発症年齢は、54.4歳です。若い人なら20歳代でも発症することもあります。

患者数は全国で35,700人で、決して少ない病気ではありません。ここでは、若年性認知症の種類や特徴について解説します。

参考:厚生労働省「若年性認知症支援ハンドブック

若年性認知症の種類は?

若年性認知症と、高齢者がなる認知症の違いは発症年齢で、別の病気ではありません。若年性認知症には、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症、頭部外傷による認知症、アルコール性認知症などの種類があります。

なかでも、アルツハイマー型認知症が一番多いという点は、高齢者の認知症と変わりません。ただし、アルコール性認知症の割合が高いというのは、若年性認知症にみられる傾向です。

若年性認知症の特徴は?

若年性認知症は高齢者の認知症と異なり、働き盛りや子育て中など社会や家庭での役割が大きくなっている時期に発症します。

認知症の症状としてみられる記憶障害や判断力の低下などがあっても、疲れているだけかもしれないと思うケースも少なくありません。社会生活を送る中でのストレスや、うつ、更年期障害など他の症状や体調の変化によるものだと考えたり、忙しくて病院に行けないなど診断が遅れがちです。

しかし若年性認知症は進行が早く、40代で発症した場合、高齢者の認知症よりも2倍近く早く進行すると言われています。

現役で仕事をしている方が発症すると、休職や退職を余儀なくされて、経済的に困窮する可能性もあります。

そのため、若年性認知症にならないための予防や、症状が現れたときの早期発見・早期治療が欠かせません。

若年性認知症かもしれない?気になる症状や兆候は?

若年性認知症は、早めに気づいて対策をすることが大切です。そのためには、どのような症状や兆候がみられるのか事前に知っておくとよいでしょう。

ここでは、若年性認知症に見られる症状について紹介します。

物忘れが増える

認知症の特徴的な症状としてあげられるのは「物忘れ」です。

若年性認知症か高齢者の認知症かに関わらず、記憶障害が起こります。誰しも年齢を重ねると忘れっぽくなるという経験があるかと思いますが、加齢に伴う物忘れと異なり、物事自体を忘れてしまうことが特徴的です。

また、ヒントがあっても思い出せなかったり、忘れている自覚がなかったりするため、自分では気づきにくく、周りから指摘されて初めて自覚するという方も珍しくありません。

周りの方が気づきやすい物忘れの症状は以下の通りです。

  1. 1
    同じ話を繰り返しする
  2. 2
    買ったことを忘れて、同じものを買っている
  3. 3
    常に探し物をしている、なくしものが増える
  4. 4
    同じメニューの料理を毎日のように作る

理解力や判断力が低下する

本人も自覚しやすい症状として挙げられるのは理解力や判断力の低下です。

簡単な計算に時間がかかる、会話の内容が理解できずついていけないといったことが起きます。あわせて集中力の低下も実感しやすくなります。

  1. 1
    テレビの内容や会話の内容についていけない
  2. 2
    2つ以上のことを同時に処理できなくなった
  3. 3
    仕事のスピードが落ちた
  4. 4
    運転に関する判断能力が落ちた

日時がわからない、時間に遅れる

物忘れや理解力の低下と合わせて、日常生活に影響が出やすいのが、見当識障害です。日付や時間、場所の感覚が乱れて、今何時か、ここがどこかわからないといった症状が現れます。

  1. 1
    重要な会議や商談に遅れる
  2. 2
    タスクや約束を忘れる
  3. 3
    夏に厚着するなど季節感のない服装をしている
  4. 4
    慣れた道で迷う

段取りが悪くなる、手順がわからなくなる

そのほか、認知症の症状として特徴的であるのが、実行機能障害です。計画を立て、物事を順序立てて行うことが難しくなります。

職場や家庭など日常生活で起こりやすい症状は以下の通りです。

  1. 1
    複雑な処理ができなくなる
  2. 2
    今までできていたことができない
  3. 3
    料理の準備に時間がかかる
  4. 4
    作り慣れている料理の手順がわからない

若年性認知症は予防できる?

若年性認知症が発症する要因はさまざまです。遺伝的な要因もあり、絶対に認知症にならないような方法があるわけではありません。

しかし、生活習慣を整えるなどの対策をすることで、予防効果を高めることはできます。

若年性認知症の多くは生活習慣を整えることで予防につながる

認知症の発症には、遺伝的な要因や生活習慣などの環境的な要因が影響していると言われています。

たとえば、若年性認知症の約1割を占める家族性アルツハイマー認知症は、遺伝子の影響が強いとされています。特定の遺伝子があると家族性アルツハイマー認知症を発症する確率が高いと言われていますが、遺伝子を治療する方法がないのも現状です。

他の若年性認知症も、認知症になりやすい遺伝子が関連していると言われています。しかし、むしろ、食事や運動などの生活習慣や、他の疾患の影響が大きいとされています。

孤発性のアルツハイマー認知症

若くして発症する場合も、高齢者で発症する場合も、アミロイドβの蓄積が原因と考えられています。アミロイドβが蓄積しにくい生活習慣を送ることが、発症リスクの低減につながるでしょう

血管性認知症

脳梗塞など脳血管障害が原因となります。そのため、高血圧や高脂血症、動脈硬化にならないように生活習慣を整え、持病があれば治療することが大切です。

若年性認知症の予防の第一歩として、生活習慣の見直しを行いましょう。

若年性認知症の予防は何歳から始めたらいい?

脳の機能が低下するのは、40歳代後半からと言われています。そのため、認知症の予防は40歳代から始めると良いという話を聞いたことがある方も多いでしょう。

ただし、40歳未満で若年性認知症になる人もいれば、高齢でも認知症にならない方もいます。

若年性認知症も、高齢になってから発症する認知症も予防行動のメインはストレスを減らして、食生活や運動、睡眠などの生活習慣を整えることです。これらの行動は認知症だけでなく、あらゆる病気の予防になります。

高血圧や2型糖尿病などの生活習慣が30〜40歳代から増え始めることを考えると、それより早く始められるのが理想的です。

だからといって、年齢を重ねているからと言って遅すぎることはありません。いつまでも脳の健康を維持できるよう、年齢にとらわれず、予防を始めたほうがいいと少しでも感じた今から取り組みましょう。

若くても認知症かもしれないと思ったら受診をしよう

普段から生活習慣を整えて、若年性認知症にならないように予防するのが大切です。そして、物忘れや理解力、判断力の低下など、気になる症状があれば早めに受診しましょう。

うつ、疲れ、更年期障害など他の影響で、認知症でないと思って受診が遅れることも少なくありません。若年性認知症を発症すると進行が早いため、すぐに受診して、対処することが重要です。

<認知症の相談に適した医療機関>

  1. 1
    脳神経内科
  2. 2
    脳神経外科
  3. 3
    認知症外来

家族から本人に「認知症外来」の受診を進めづらい場合は、気になる症状を、かかりつけ医に相談しましょう。

今日から始めよう!若年性認知症の予防につながる具体的な方法

若年性認知症の予防の基本は、運動、睡眠、食生活などの日常生活を整えることで、今日から始められることばかりです。

認知症に限らず生活習慣病の予防にもなりますので、ぜひ取り組んでみてください。

ストレスをためないようにし、規則正しい生活を送る

アルツハイマー認知症やレビー小体認知症は、脳の老廃物が処理されずに蓄積することが原因と考えられています。脳の老廃物を処理して認知症を予防するには、きちんと睡眠をとることが欠かせません。

規則正しい生活を送り、できるかぎり、同じ時間に寝て同じ時間に起きるようにしましょう。休日に寝だめをしてしまう人は、身体的な疲労やストレスが溜まっている状態です。

ストレスをためないように、こまめにストレス発散となるような趣味やリラックスできる習慣を取り入れましょう。忙しくて睡眠時間が短くなりがちな人は、30分程度の昼寝を取り入れたり、睡眠環境を整えたりして、脳を休める状態をつくりましょう。

適度な運動を行う

運動は、全身の血流が良くなることで脳を活性化させてくれます。

退職後、自宅で過ごしているご高齢の方はもちろん、働き盛りの世代の方も、デスクワークの仕事をしている方は、運動不足になりがちです。在宅ワークなどで、通勤の機会も減っているという方もいるでしょう。

運動のコツは、無理せずにできることをコツコツとやることです。近場なら車を利用せず歩く、テレビを見ながら運動するなど、続けられそうなことから始めましょう。

栄養バランスを意識した食生活を送る

脂質の高い食事は、脂質異常症や動脈硬化の原因となり、血管性認知症のリスクを高めます。ただし、DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸は、脳の神経細胞の保護や再生に役立つとされています。ラードやバターなど動物性の脂質を控え、青魚から脂質を摂取するのがおすすめです。

また、糖質の摂りすぎは、認知症の原因となるアミロイドβなどの老廃物の排出を妨げてしまいます。慢性的に血糖値が高い状態が続くと、血管や神経細胞へダメージを与え、認知症のリスクを高めることも。

脂質や糖質を控え、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどを含む栄養バランスの整った食事を心がけることが大切です。

働き盛りの世代であれば、忙しくて自炊する時間がない方や仕事上の付き合いで外食の機会が多い方もいるでしょう。外食は頻度を減らして、なるべく和食を選ぶようにするのがおすすめです。

3食のバランスの良い食事をするのが理想的ですが、なかなか食事の準備に時間をかけられない方は、糖分や脂質を控えめにした調味料に変更したり、サプリメントを利用して効率よく摂取したりするのもおすすめです。

知的健康維持におすすめのサプリメント「Rimenba」

仕事で複雑な作業をしている、外食が多いといった人は、ビタミンや不飽和脂肪酸などの脳の健康維持に必要な栄養素が不足しがちです。

そこでおすすめしたいのが、不足しがちな栄養素を効率よく補える「知的健康」のためのサプリメント「Rimenba(リメンバ)」です。

Rimenbaは、1日4粒飲むだけで「うっかり」対策に役立つDHA・EPA・プラズマローゲン・ノビレチン・イチョウ葉など20種類以上の成分を一度に補えるオールインワンサプリです。

脳神経内科医が監修し、科学的根拠の元、さまざまな成分の中から本当に必要な栄養素を厳選して配合しています。

また、香料や着色料などが無添加であり、できるだけ自然な形で栄養を補いたいという方にも嬉しい設計です。そして医薬品レベルの管理基準をクリアしたGMP認定工場で製造されています。

これ一つで必要な成分をバランス良く摂取できるため、家事や仕事などで忙しい毎日を送る方でも手軽に始めやすいでしょう。

Rimenbaを始めてみたいという方は、初回特別割引価格で購入できる定期コースがおすすめです。「⚪︎回以上継続しなければならない」といった縛りやキャンセル料がないため、まずはお気軽にお試しください。

禁煙する・お酒は適量を守る

喫煙やアルコールの過剰摂取は脳を萎縮させ、若年性認知症の発症リスクを高めます。

喫煙者は、非喫煙者に比べて、認知症発症リスクが2〜3倍ほどあると言われています。これは、タバコに含まれるニコチンの血管収縮作用によって、脳に十分な酸素が供給されにくくなり、脳神経細胞にダメージを与えるためです。

また、アルコールを多量に摂取することで、アルコールを分解する酵素だけでは、アルコールを処理しきれなくなります。代わりに、ビタミンB1を大量に使用することで、アルコールを分解しますが、ビタミンB1が慢性的に不足すると脳の栄養不足による神経障害を起こしやすくなります。

過剰なアルコール摂取は避けましょう。厚生労働省では、節度のある適度な飲酒として、1日の純アルコール摂取量20gまでと提示しています。

ただし、アルコール代謝能力は人それぞれのため、20gでも処理しきれない方もいます。なお、依存的になっている人は断酒するなど治療が必要です。

参考:「喫煙と健康」禁煙して心身の健康を取り戻そう厚生労働省 健康日本21アクション支援システム

参考:アルコール厚生労働省

社会的な交流や知的活動を取り入れる

若年性認知症を予防するには、高齢者の認知症の予防と同じく、脳を使って活性化させることが大切です。脳は筋肉と同じく、使えば使うほど鍛えられます。

仕事や日々の生活の中で思考する、記憶するという機会が少ない方や、ルーチン化しているという方は、脳の刺激が少なくなりがちです。

新しい趣味にチャレンジする、ボランティアを始めるなどもおすすめです。活動そのものが脳への刺激になるだけでなく、外出する機会や活動量が増え、新しい人とのつながりが増えて、より健康的に過ごしやすくなります。

若年性認知症の予防対策を今日から始めよう

若年性認知症の予防の基本は生活習慣を整えることです。働いている世代だと社会的な交流はあっても、忙しくてまとまって運動する時間が取れない、食事の準備に時間をかけられないという方も多いでしょう。

日々の生活に取り入れられることをコツコツやるのがおすすめです。通勤時に1駅歩く、寝具にこだわるなど続けやすい方法を探しましょう。

食事からの栄養が不足しているなと感じたらサプリメントの活用をしてみてください。ぜひ、1日4粒で知的な健康維持に必要な栄養素を補えるオールインワンサプリメント「Rimenba」で、健やかな毎日のための対策を始めましょう。

この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授

濱野 忠則

  • 脳神経内科長
  • 診療教授

【知力健康サプリRimenba監修・脳神経内科医】Rimenba(リメンバ)は最近の研究で効果が期待されている葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がオールインワンで含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。 日々の食事や運動でまかないきれない部分を補ってくれることが期待できます。

看護師ライター

俵谷こころ

  • 看護師

看護師として腎臓内科・呼吸器内科病棟勤務後、医薬品・医療機器関連のソリューション会社に勤務。2021年よりWEBライターとして活動。丁寧でわかりやすい記事の執筆を心掛けております。

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