更新日:2024/9/6
一番妊娠しやすい日は生理後何日目?最適なタイミングを見極めて妊活を効果的に進めよう!
妊活を始めるにあたり、すぐにでも赤ちゃんを迎えたい気持ちから
「結局いつが妊娠しやすい日なの?」
「妊娠しやすい日を知りたい!」
と思う人は多いのではないでしょうか。
妊娠しやすい日は、生理周期や体の変化などから予想することができます。
この記事では、効率的に妊活を進めるために知っておきたい「一番妊娠しやすい日」について詳しく解説します。
妊娠に向けて、知識を付けたい方や一歩前進したい方はぜひ参考にしてください。
この記事に登場する専門家
助産師 四辻有希子
大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。
〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター
一番妊娠しやすい日は生理後何日目?
妊娠の確率が最も高いのは、排卵の2日前〜排卵日当日と考えられています。(※1)
具体的には、28日周期の場合「生理開始から12〜14日前後」が目安となります。
排卵日を予測し、その2日前から排卵直後にかけて性交渉を行うとよいでしょう。
性交渉のタイミングや頻度については様々な意見がありますが、日本産婦人科医会では「排卵の1〜2日前が最も妊娠率が高い」と発表しています。(※2)
この時期に合わせて妊活を進めることで、妊娠の可能性を高めることができるのです。
「妊娠しやすい日」とはどういうこと?
生理の仕組みや妊娠の基本を知ると、妊娠しやすい日がわかりやすくなります。
生理周期のメカニズム
生理周期とは、月経が始まる日から次の月経が始まる前日までの期間のこと。
この周期は個々の女性によって異なりますが、一般的には約28日とされています。
以下は月経が起こる仕組みとそれぞれの期間の特徴です。
check ✔︎
月経開始~排卵(約14日間)
・体温が低い
・卵子を成熟させるホルモンが分泌される
排卵~生理(約14日間)
・体温が高い
・受精卵が着床しやすい状態にするホルモンが分泌される
排卵後の約14日間で妊娠が成立しなければ、子宮内膜がはがれ落ち生理がくるという仕組みです。(※3)
妊娠の成立とは
妊娠が成立するためには、以下のようなプロセスを踏む必要があります。
check ✔︎
射精…精子が膣に射精され、卵管で卵子を待つ
排卵…卵巣から成熟した卵子が卵管へ放出される
受精…卵子と精子が卵管で出会い、結びついて受精卵が形成される
受精卵の発育…受精卵が細胞分裂を繰り返しながら、子宮へ向かって移動する
着床…子宮内膜に受精卵がくっつき、妊娠が成立する
着床後の発育…受精卵はさらに成長し、胎盤を作り始め、胎児として発育を続ける
ポイントは精子と卵子の生存期間
妊娠しやすい日を見極めるためには、精子と卵子の生存期間について知ることが大切です。
精子は女性の体内で約2〜3日間生存できるのに対し、卵子は排卵後、約24時間しか生存できません。(※5)
例えば夜中の12時に排卵したとします。朝の8時に基礎体温を測り、排卵したことに気付いたとしても、性交渉ができたのはその日の夜12時。
このように排卵されてから24時間が経ってしまった場合、たとえ精子が卵子にたどり着けたとしても、卵子の授精能力はなくなってしまっている可能性が高いのです。
そのため、精子が約2〜3日間生存できることを考えると「排卵の1〜2日前」が妊娠の確率が高いとされています。
1ヶ月のうちに妊娠の確率が高いのは2〜3日程度と考えると、チャンスは少ないと感じるでしょう。
少ないチャンスを活かしていけるよう、タイミングを見極めることが大切です。
排卵日を予測する方法
排卵日の予測は、妊娠の確率を高めるために重要です。
ここでは、排卵日を予測する方法4つについて紹介します。
基礎体温を測る
基礎体温は、体の状態を知るための重要な指標です。
学生時代に保健の授業で測ったことがあるという人もいるかもしれません。
毎朝同じ時間に測定することで、排卵が起こる時期に基礎体温がわずかに上昇することがわかります。
この変化を記録することで、自分の排卵日を予測することができます。(※6)
基礎体温についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
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生理周期から計算する
生理周期をもとに排卵日を計算する方法として、オギノ式があります。(※7)
オギノ式では、生理周期の長さから排卵日を予測します。
具体的には、次の生理開始日から逆算して約14日前を排卵日として計算します。
出典:オギノ式|三重大学より筆者作成
最近では、生理周期を入力すると排卵日を予測してくれるアプリやサイトもあるので、ぜひ活用してみてください。
排卵日の計算についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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排卵日予測検査薬を使用する
排卵日予測検査薬を使用することでも、排卵日の予測は可能です。
検査薬は、ドラッグストアで購入することができます。
検査方法は簡単。妊娠検査薬のようなスティック状の検査薬に、尿をかけるだけです。
排卵日予測検査薬は排卵日の数日前から、毎日同じ時刻に検査をすることが必要です。
排卵が近づくと、黄体形成ホルモン(LH)の濃度が急上昇する仕組みを利用し、排卵日を知ることができます。(※8)
妊娠しやすい時期の体の変化を知っておく
妊娠しやすい時期には、体にさまざまな変化が現れることがあります。
これらの変化を知ることで、排卵日を予測する手がかりにすることができます。
おりものの変化
排卵期には、おりものが透明で粘り気が増します。
これは精子が子宮に到達しやすくするための自然な反応です。
普段から自分のおりものを意識して観察しておき、変化に気づけるとよいでしょう。
排卵出血
排卵の際にごく少量の出血が見られることがあります。
排卵期の急激なホルモンの変化により、出血が生じると考えられています。
出血は少量の場合が多く、下着に少し付く程度であったり、おりものに混ざる程度であったり個人差があります。
腹痛(排卵痛)
一部の女性は、排卵時に痛みを感じることがあります。
排卵日の前後1~2日間に痛むことが多く、軽い痛みから鎮痛剤が必要なほどの痛みまで個人差があります。
眠気・だるさ
排卵期にはホルモンの影響で、眠気やだるさを感じることがあります。
排卵直後から分泌が増えるホルモンは、眠気を引き起こす働きがあるためです。
また、排卵後は体温が高くなることも関係していると考えられています。
タイミングの把握以外にもある!妊娠に向けてやっておくべきこと4選
妊娠しやすいタイミングを把握することは大切ですが、他にも妊娠の準備として重要なポイントがあります。
妊娠に向けてやっておくべきことを確認しておきましょう。
禁煙する
禁煙は、妊娠を考えるうえで非常に重要です。
妊娠中の喫煙は、赤ちゃんの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。(※6)
【喫煙がお腹の赤ちゃんに与える影響】
- 1流産のリスクが上がる
- 2早産のリスクが上がる
- 3体重の少ない赤ちゃんが生まれる
さらに生まれた後も、両親の喫煙は赤ちゃんの健康に悪い影響を与えます。
妊娠を希望している人は、パートナーとともに禁煙を始めることをおすすめします。
風疹ワクチンを接種する
風疹の免疫がない女性が妊娠初期に風疹にかかると、赤ちゃんが難聴や心臓の病気を持って生まれるリスクが高まります。
妊活を始める前に、風疹の抗体があるかを確認し、免疫がない場合はワクチンを接種しましょう。
ワクチン接種後は2ヶ月間、避妊が必要です。
また、感染を防ぐために、女性だけでなく男性も風疹抗体を調べ、免疫がなければワクチンを受けましょう。(※6)
健康的な体重になる
妊娠を考える際には、健康的な体重を維持することが大切です。
痩せすぎていても太りすぎていても、妊娠に悪影響を及ぼす可能性があります。
厚生労働省は、妊娠前の「痩せ」や「肥満」が赤ちゃんに与える影響について以下のように発表しています。
<妊娠前に痩せている人のリスク>BMI=18.5未満
- 1貧血
- 2低体重
- 3切迫早産や早産
- 4赤ちゃんの発育が遅れる
<妊娠前に肥満の人のリスク>BMI=25.0以上
- 1糖尿病
- 2巨大児(大きすぎる赤ちゃん)
- 3帝王切開での出産
- 4妊娠高血圧症候群
BMIとは、体重と身長から算出する肥満度をあらわす指数です。
BMI=体重(kg)/身長(m)2で求めることができます。
自分と赤ちゃんの健康のために、食事や運動に気を付けて適正なBMIを保つようにしましょう。(※6)
葉酸を摂取する
葉酸は赤ちゃんの先天異常のひとつ「神経管閉鎖障害」を予防する効果があり、妊娠前からサプリメントや食事を通じて意識的に摂取することが大切です。(※9)
また、妊娠前は葉酸だけではなく、赤ちゃんのためにより豊富な栄養素を摂取しておきたいところ。
とくにビタミンDは、妊娠のしやすさを高めることが複数の論文で発表されています。
しかし、そんなにたくさんの栄養素を毎回の食事で摂取するのは大変ですよね。
そんなときにおすすめなのが、葉酸をはじめとした複数の栄養素をまとめてとれるオールインワンサプリメントのmitas(ミタス)です。
mitasは、妊活中に欠かせない葉酸を、厚生労働省が推奨する基準をクリアした400μg配合。
もちろん着床率を高めるとされるビタミンDも、たっぷりと配合されています。
また、mitasは妊活の大敵である冷えにアプローチする「温活」ができる点も魅力。高麗人参やなつめなど、カラダを内側から温める和漢成分が入っているので、赤ちゃんを迎えるうえで重要な巡りの良いカラダをサポートします。
妊娠に向けた体づくりのために、ぜひ今から妊活サプリのmitasを取り入れてみてくださいね!
妊娠しやすい日を把握して今からコンディションを整えよう!
妊娠しやすい日を知ることは、妊活を成功させるための第一歩です。
この記事で紹介した方法を活用して、最適なタイミングを見極めてください。
そして、健康的な生活習慣を心がけることで、妊娠に向けてベストなコンディションを整えていきましょう。
サプリメントを活用して必要な栄養素を補給することも、妊娠の可能性を高めるための大切なポイントです。
妊活に特化したサプリメントmitasを取り入れて、ぜひ赤ちゃんを迎え入れる準備を始めてくださいね。
参考文献・サイト:
(※1)黄体形成ホルモンキットに係る一般用検査薬ガイドライン(修正案)|厚生労働省
(※2)9.タイミング – 日本産婦人科医会
(※3)月経周期とは|日本体育大学
(※4)妊娠のしくみ|東京都の妊娠支援ポータルサイト|東京都妊活課
(※5)黄体形成ホルモンキットに係る一般用検査薬ガイドライン(修正案)|厚生労働省
(※6)妊娠のために知っておきたいこと|東京都の妊娠支援ポータルサイト|東京都妊活課
(※7)オギノ式|三重大学
(※8)チェックワン® LH・Ⅱ 排卵日検査薬|内閣府ホームページ
(※9)妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~解説要領|厚生労働省 5/25ページ
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