更新日:2024/7/22

赤ちゃんの沐浴のやり方は?準備するものや注意ポイントを助産師がわかりやすく解説!

赤ちゃんの沐浴のやり方は?準備するものや注意ポイントを助産師がわかりやすく解説!
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赤ちゃんの初めてのお風呂である「沐浴」。はじめての出産で沐浴の経験がなく、不安を感じているママも多いのではないでしょうか。

本記事では、沐浴のやり方や準備するもの、あらかじめ知っておくべき注意点などについて詳しく解説します。

出産前に沐浴のやり方をマスターして、生まれてくる赤ちゃんが「気持ち良い」と感じる沐浴を実現しましょう。

この記事に登場する専門家

助産師 四辻有希子

大学院を卒業後、助産師として地域周産期母子医療センターの産科病棟勤務。
不妊治療から妊婦健診、出産、産後の母乳育児外来まで幅広く周産期の助産ケアに関わっている。

〈資格〉
・助産師、保健師、看護師
・ICLS認定インストラクター
・新生児蘇生法「専門」コース修了
・J-CIMELSインストラクター

沐浴のやり方4ステップ

赤ちゃんの沐浴は、大人のお風呂とはやり方が異なります。本章では沐浴のやり方を4つのステップに分けて、詳しく見ていきましょう。

ステップ1.沐浴の準備をする

赤ちゃんは生後1ヵ月ごろまでは大人と一緒のお風呂に入らず、ベビーバスを使用して沐浴を行います。赤ちゃんをお湯に入れる前の準備と手順は以下のとおりです。

を脱がせる前にお湯で濡らしたガーゼで顔を拭いておきましょう。涙腺の感染を防ぐために、目尻から目頭へ、涙の流れる方向に沿って拭いてあげてください。このときに耳の裏や耳たぶも忘れずに拭いてくださいね。

た、裸になると赤ちゃんは不安を感じますが、沐浴布をかけて抱っこすると安心します。体温が下がるのを防ぐ目的もあるので、お湯につける前に沐浴布をかけておきましょう。沐浴布がなければ、脱がせた肌着をかけてもOKです。

浴後に着る新しい服やオムツをあらかじめセットしておくと、お湯からあがったあとに慌てずに済みますよ

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沐浴に必要なものリスト

沐浴には、次のものが必要です。

・ベビーバス
・湯温計
・洗面器
・せっけん
・ガーゼハンカチ2枚
・バスタオル1~2枚
・着替え用のオムツ
・着替え用の服
・ヘアブラシ
・綿棒
・保湿剤

慣れない子育ての中でこれらを買いそろえるのは大変です。妊娠中から少しずつ準備を始めると良いですね。

ステップ2.赤ちゃんをお湯に入れる

いよいよ赤ちゃんをお湯に入れていきます。ここからの手順は次のとおりです。

浴をする新生児の時期は、赤ちゃんの首は座っていません。赤ちゃんが苦しくないように、首の角度や指の位置に注意をして支えてあげてください。頭を支えている手の指で耳を押さえると、耳の中に水が入らなくなります。

た、湯温計だけでなく、必ず肘の内側でお湯の温度を確認してから赤ちゃんをお湯に入れるようにしましょう。足先からお湯に入れてあげると、赤ちゃんがびっくりしにくいですよ。

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お湯に入れて赤ちゃんが泣いてしまったときどうする?

赤ちゃんをお湯に入れると、突然の動作や温度差にびっくりして泣いてしまう場合があります。

そんなときは慌てず、お尻を支えていた手を放して赤ちゃんの胸や腕の上にママ・パパの手をあてつつ、声をかけてなだめてあげてください

沐浴のお湯の中は、ママのおなかに環境が近いので、ゆっくりとお湯につけてあげると赤ちゃんは次第に落ち着きますよ。

ステップ3.赤ちゃんを洗う

お湯に入れたら、赤ちゃんを洗っていきます。手順は以下のとおりです。

ずは、赤ちゃんの頭を濡らし、泡をつけて頭皮を洗いましょう。手のひらで石鹸を泡立てて、指の腹で円を描くように洗います。その後は、ベビーバス内のお湯や洗面器にためたお湯で頭の泡を洗い流します。

のときに、頭を高くしておくと赤ちゃんの鼻にお湯が入りにくいので、意識してみてください。赤ちゃんが湯冷めをしないように、頭を洗い終わったら一度、顔と頭をタオルで拭いてあげましょう。

いて洗うのは体です。上から順に肩回り、腕、おなか、足といった順に洗っていきます。首や脇、足の付け根をはじめとした、普段は曲がっている部分は皮膚が重なるため、汚れがたまりやすい部位です。しわを伸ばしながら丁寧に洗ってください。

面が終わったら、陰部を洗い、背面に移ります。背面も上から背中、おしり、肛門の順で洗っていきましょう。最後にかけ湯をして泡を流しますが、ベビーバスのお湯はすでに泡で汚れています。新しいお湯で洗い流しましょう。

赤ちゃんを洗うときに使うおすすめの石鹸については、こちらをご覧ください。

ステップ4.赤ちゃんの湯上りケアをする

洗い終わったら、お湯から赤ちゃんをあげます。湯上りの後の手順は以下のとおりです。

ずはバスタオルで水分を拭きます。こすらずに、押さえるようにして拭くように意識しましょう。汚れがたまりやすい首や脇などは水分もたまりやすいため、入念に拭いてください。

ちゃんを拭けたら、5分以内に保湿をしましょう。赤ちゃんは皮膚の表面である「角質層」が薄く、肌のバリア機能や保湿機能が弱いので、ベビーローションやクリームで全身を保湿してあげてください。このときに、赤ちゃんがおしっこをしてしまうことも多いため、軽くオムツをあてておくと安心です。

湿が完了したら赤ちゃんに服を着せてあげてください。必要であれば、綿棒で耳や鼻のお掃除をしましょう。なお、大人と同じようにお風呂あがりは喉が渇きます。忘れずに、母乳かミルクで水分補給をしてあげてくださいね

事前に知っておくべき沐浴の注意ポイント5選

赤ちゃんの沐浴をするうえで注意すべきポイントは次の5つです。

  • 授乳の直後や空腹時は避ける
  • 赤ちゃんの体調が悪い時は沐浴しない
  • お湯の温度は熱すぎず、ぬるすぎず
  • 沐浴時間が長すぎないようにする
  • 危険なベビーバスの使い方をしない

それぞれ気をつけるべきことを具体的に見ていきましょう。

授乳の直後や空腹時は避ける

授乳の直後や赤ちゃんのおなかがすいているタイミングでの沐浴はやめましょう。赤ちゃんは母乳やミルクを飲んだばかりだと吐きやすいです。

乳後30分~1時間後を目安に沐浴をするようにしてください。また、赤ちゃんの生活リズムを整えるために、できれば毎日同じくらいの時間帯に沐浴ができると良いですね

赤ちゃんの体調が悪いときは沐浴しない

熱があったり、赤ちゃんの機嫌が悪かったりするときは沐浴を中止してください。具体的には、次のような症状があるときは、沐浴はやめておきましょう。

  • 温が37.5℃以上ある
  • 母乳やミルクを飲む力が弱く活気がない
  • 嘔吐を頻繁にしている
  • 湿疹・発疹がたくさん見られる

んなときは、赤ちゃんをお湯には入れず、蒸しタオルで体を拭いてあげると良いですね。ただし、下痢をしているときはオムツかぶれの防止になるため、お尻だけは洗ってあげましょう。

お湯の温度は熱すぎず、ぬるすぎず

沐浴のお湯の温度は、熱すぎてもぬるすぎてもいけません。やけどや風邪をひく原因になるため、適切な温度管理が必要です。

体的には、夏場は38℃、冬場は40℃くらいにすると良いでしょう。冬は空気が冷たいため、赤ちゃんが寒くないように、部屋の温度を24℃程度に温めて沐浴をするのがおすすめです。

人のお風呂の感覚からすると「ぬるいのでは?」と思うかもしれませんが、赤ちゃんが気持ち良いと感じる温度で沐浴をしてあげてくださいね

沐浴時間が長すぎないようにする

赤ちゃんの沐浴は、時間にも注意が必要です。長すぎる沐浴は赤ちゃんが疲れてしまいます。また、赤ちゃんがのぼせてしまわないように、5分程度を目安に沐浴を行いましょう。

ちゃんの沐浴は大人のお風呂とは勝手が異なるため、慣れるまでは時間がかかってしまうかもしれません。しかし、赤ちゃんの負担にならないように、事前準備をしっかりしたり、あらかじめ動画を見て勉強したりして備えましょう

危険なベビーバスの使い方をしない

ベビーバスは、誤った使い方をするとトラブルが発生する恐れがあります。実際にあったベビーバスのトラブルは以下のとおりです。

  • 風呂の蓋の上にベビーバスを置いて沐浴をしていたら、浴槽に落下した
  • お湯を張ったベビーバスに赤ちゃんを寝かせていたら、頭全体が湯につかっていた

浴が必要な期間は、まだ赤ちゃんの首がすわっていません。浴槽に転落するとけがをしたり、命に危険が生じたりする場合もあります。

た、沐浴の最中は短時間であっても赤ちゃんから目を離してはいけません。少量のお湯でも赤ちゃんは溺れてしまう場合があります。ちゃんの安全のために、沐浴をするときはベビーバスを正しく使いましょう

考文献:消費者庁|ベビーバス使用中の思わぬ事故に注意しましょう!

そもそも沐浴の目的って?

沐浴は「赤ちゃんに必要なもの」と分かっていても、「沐浴をする目的」については知らないという方も多いのではないでしょうか。

沐浴は、次のような目的で行われます。

  1. 1赤ちゃんの皮膚を清潔にし、感染を予防する
  2. 2赤ちゃんの血液循環を促進し、新陳代謝を促す
  3. 3赤ちゃんの全身を観察し、早期に異常を発見する
  4. 4赤ちゃんとのスキンシップ

沐浴は赤ちゃんを綺麗にすることはもちろんですが、新陳代謝の促進や、異常がないか全身を観察するのも目的のひとつです。早く異常に気づければ、早期に処置を受けられるので、沐浴時の身体の観察は欠かせません。

た、沐浴は赤ちゃんとママ、パパのスキンシップの時間でもあります。沐浴の手順や注意事項をマスターして、赤ちゃんと楽しいひと時を過ごしましょう。

沐浴のお供には『mitera baby soap』がおすすめ

赤ちゃんの身体を清潔にし、スキンシップをはかるための沐浴にぴったりの石鹸は「mitera baby soap」です。敏感な肌を持つ赤ちゃんの沐浴では、石鹸もやさしいものを使いたいものですよね。

mitera baby soapは、天然成分で作られているため、赤ちゃんのデリケートな肌をいたわりながら洗うことができます。水や初乳に含まれる成分でできており、6つの無添加で赤ちゃんの健康とやさしさにこだわっています

た、mitera baby soapの成分の一種であり、母乳にも含まれている「ラクトフェリン」によって、洗ったあともうるおいが継続!さらに、ヤシオイルをはじめとした高保湿成分と希少ミネラルが配合されているため、赤ちゃんをもちもちのお肌へ導いてくれます。

ちゃんのお肌を守りつつ、うるおいもキープしたいママ・パパは、ぜひ沐浴の準備グッズのひとつとしてmitera baby soapをチェックしてみてください。

初めての沐浴は不安…指導を受けられる場所はある?

初めての出産を迎えるママ・パパは、当然沐浴も初めて。生まれてくる赤ちゃんを正しくお風呂に入れてあげられるか不安ですよね。出産後に産院で指導を受けるケースも多いですが、先に知っておきたいと思う人も多いでしょう。

んな場合は、以下の場所で沐浴の指導を受けられます。

  1. 1病院の両親学級
  2. 2自治体の両親学級
  3. 3企業が主催する両親学級

それぞれどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。

病院の両親学級

沐浴の指導が受けられる1つ目の場所は、出産を予定している医療機関です。出産予定のママやパパに向けて両親学級を開催しています。

産を予定している産院のスタッフから話を聞いたり、指導を受けられたりするため安心感があるでしょう。両親学級の費用は、医療機関ごとに設定されているため、一律ではありません。

た、医療機関によっては両親学級の開催自体をしていない場合もあるので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

自治体の両親学級

沐浴の指導はお住まいの自治体でも受けられます。出産予定の医療機関が両親教室を開催していなかったり、医療機関まで行くのは遠い、といった場合は自治体の両親学級を利用するのがおすすめです。

称は「両親学級」や「マタニティ教室」など自治体によってさまざま。費用も無料だったり、テキスト代のみ請求されたりと自治体によって異なりますが、高額ではありません。

だし、自治体の両親学級は定員が設けられている場合も多いです。参加したいママやパパは早めに問い合わせてみてください。

企業が主催する両親学級

両親学級は、ベビー用品などを取り扱う企業が開催している場合もあります。企業が助産師などの専門家を招いて、講座を行っているケースが多いです。

業主催の両親学級は有料のものもありますが、無料で行われているケースもあります。また、オンラインでセミナーが開催されていることもあるので、妊娠中で体調が安定せず、外出が難しいママなどにおすすめです。

業によってはオリジナルグッズなどをもらえるセミナーもあるので、興味があるママ・パパはぜひ調べてみてくださいね。

赤ちゃんの沐浴グッズの準備や手順の確認は妊娠中から始めよう

赤ちゃんの沐浴は必要なものも多く、手順も大人のお風呂とは異なります。出産後にいざ必要なタイミングで用意するとなると、少し手間がかかるかもしれません。

後の大変な時期に慌てないためにも、赤ちゃんが生まれる前にひととおり準備をしておきましょう。その際には、赤ちゃんの安全を第一に考えて、必要なものを揃えられると良いですね

た、赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。沐浴のときに、赤ちゃんの肌に直接触れる石鹸にもこだわりたいところですよね。そんな場合におすすめな石鹸は「mitera baby soap」。水や初乳に含まれる天然成分で、赤ちゃんの健康とやさしさにこだわって作られました。

えて、高保湿成分や希少ミネラルも配合されているため、赤ちゃんの清潔とうるおいを両立できる石鹸です。生まれてくる大切な赤ちゃんのために、最高の沐浴を準備してその日を待ちましょう。

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