2025-11-08
アミロイドβが溜まる原因とは?生活習慣の改善で健やかな毎日を目指そう

「最近、アルツハイマー型認知症のニュースをよく見るけど、自分は大丈夫かな?」
「アミロイドβが溜まるのが原因って聞いたけど、どうして溜まっちゃうんだろう?」
アルツハイマー型認知症を引き起こす要因の一つとして知られる「アミロイドβ」は、実は誰の脳にも存在するもの。でも、なぜかそれがうまく排出されずに「溜まる」状態が問題を引き起こすことがあります。
本記事では、アミロイドβの基礎知識から、原因と考えられる生活習慣、そして今日から実践できる対策について、わかりやすく解説します。最後まで読むことで、アミロイドβが溜まるのを防ぐ具体的なヒントが見つかるでしょう。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授

Webライター
神屋ヒロキ
アミロイドβとは何か?アルツハイマー型認知症との関係

アミロイドβとは、私たちの脳の中で日々作られているたんぱく質の一種です。実は、これは健康な人の脳にも普通に存在しています。
通常であれば、脳のお掃除機能によって、古いゴミとして自然に分解・排出されていきます。しかし、何らかの理由でこのアミロイドβ同士がくっつき、うまく排出されなくなると問題が起こります。
異常なアミロイドβが脳に「溜まる」と、神経細胞に対して毒素を出し始め、細胞を傷つけてしまうのです。結果、情報のやり取りがうまくいかなくなり、脳が少しずつ萎縮して、アルツハイマー型認知症が進行すると考えられています。
以前はこれを生前に確認するのは難しかったのですが、今では「アミロイドPET検査」という技術によって、脳の中のアミロイドβの蓄積具合を画像で確認できるようになりました。
アミロイドβが溜まる原因

アミロイドβが溜まるのを防ぐには、まず「アミロイドβが溜まる原因」を知ることが大切です。その原因は一つだけではなく、私たちの日常生活の中に隠れている可能性が指摘されています。
ここでは、原因として現在考えられている主な要因について、一つひとつ詳しく見ていきます。
運動不足
アミロイドβが溜まる原因の一つとして、まず「運動不足」が挙げられます。体を動かす習慣が少ないと、アミロイドβが脳に蓄積しやすくなることが、近年の研究でわかってきました。
運動をすると、全身の血流が良くなるだけでなく、脳内でアミロイドβを分解・排出する働きが活発になると考えられています。
認知的活動の不足

次に考えられるアミロイドβが溜まる原因は、頭を使う機会が減ることによる「認知的活動の不足」です。
日々の生活がパターン化して、新しいことを学んだり、深く考えたり、記憶したり、判断したりといった「脳のトレーニング」を怠っていると、アミロイドβが蓄積しやすくなる可能性が指摘されています。
脳を活発に使うことで、脳の神経細胞同士のつながり(シナプス)が強くなり、脳の血流も良くなります。こうした活発な脳の働きが、アミロイドβの排出を促し、溜まりにくい状態を保つのに役立つと考えられています。
糖尿病
糖尿病も、アミロイドβが溜まる原因と深く関係していることがわかってきました。鍵を握るのは「インスリン分解酵素」という物質です。
私たちの体は、血糖値を下げるために「インスリン」というホルモンを使います。そして、役目を終えたインスリンは、インスリン分解酵素によって分解されます。
実はこの酵素、インスリンだけでなくアミロイドβも分解して掃除してくれる、二刀流の働きを持っているのです。
ところが、糖尿病などで血糖値が高い状態が続くと、インスリン分解酵素は増えすぎたインスリンの処理にかかりきりになってしまいます。その結果、アミロイドβの分解・排出というもう一つの大切な仕事が後回しに。
こうして、脳内にアミロイドβが蓄積されやすくなってしまう、というわけです。
遺伝
アミロイドβが溜まる原因として、遺伝的な要因が関わっている場合もあります。これは、親から子へ受け継がれる特定の遺伝子の変異が、アミロイドβの蓄積を促してしまうケースです。
具体的には、以下のような遺伝子に変異があると、アミロイドβが過剰に作られたり、溜まりやすくなったりすることがわかっています。
- 1アミロイド前駆体タンパク質(APP)遺伝子
- 2プレセニリン1遺伝子(PSEN1)
- 3プレセニリン2遺伝子(PSEN2)
とはいえ、こうした遺伝的な要因があるからといって、必ずしも将来アルツハイマー型認知症を発症すると決まったわけではありません。遺伝はあくまで一つの要因であり、他の生活習慣など、さまざまな要素が複雑に絡み合って発症に至ると考えられています。
アミロイドβを溜めないための生活改善法

アミロイドβの蓄積は、認知症を発症するかなり前から静かに始まっているともいわれています。だからこそ、気づいた「今」から生活習慣を見直すことが、将来の脳の健康にとって大きな意味を持ちます。
ここでは、日々の生活で心がけたい具体的な改善法やコツについてご紹介していきます。
十分な栄養を含んだバランスの良い食事を摂る

アミロイドβを溜めないためには、毎日の「バランスの良い食事」が大切です。
栄養バランスが偏った食事、例えば糖質や脂質が多すぎる食事を続けていると、血糖値が上がりやすくなります。高血糖は体内で軽い炎症を引き起こし、結果としてアミロイドβが蓄積しやすい環境を作ってしまうと考えられています。
具体的には、以下のような点を意識してみましょう。
- 1野菜や果物をしっかり摂る
- 2魚や大豆製品などの良質なたんぱく質を選ぶ
- 3炭水化物(糖質)や脂質の摂りすぎに注意する
バランスよく栄養を摂取することで、血糖値の急激な変動を抑え、アミロイドβが溜まるのを防ぐことにつながります。
特に、青魚に多く含まれるDHA・EPAや、ホタテなどに含まれるプラズマローゲンといった栄養素は、脳の健康維持に役立つと注目されています。
脳に優しい栄養素を十分に摂取できるオールインワンサプリ「Rimenba」

毎日の食事バランスが大切とはわかっていても、忙しい日々の中で必要な栄養素をすべて食事だけで補うのは、なかなか大変ですよね。そんなとき、頼りになるのがサプリの活用です。
特におすすめしたいのが、脳の健康を多角的にサポートするために開発されたオールインワンサプリ「Rimenba(リメンバ)」です。
脳神経内科医監修のもと、脳に優しいとされる20種類以上もの栄養素を、これ一つで補えるように設計されています。
その栄養素の中には、アミロイドβの蓄積を抑えたり排出を促したりすることを助けるといわれる、DHA・EPAやプラズマローゲンなども含まれています。

品質管理が徹底されたGMP認定工場で製造されているため、安心感があります。

また、香料や保存料などが含まれていない「無添加」なのも嬉しいポイント。
初回割引が用意されているうえ、定期購入回数縛りなどがなく「いつでも解約できる」システムなので、安心して始めやすいのも魅力です。
興味を持たれた方は、ぜひ下のバナーから詳細をチェックしてみてください。
質の良い睡眠をとる

アミロイドβを溜めないためには、「質の良い睡眠」も欠かせません。なぜなら、私たちは寝ている間に、脳内の「お掃除」を行っているからです。
睡眠中、「脳脊髄液(のうせきずいえき)」という液体が脳内を循環し、日中の活動で出た老廃物、もちろんアミロイドβも一緒に洗い流してくれることがわかっています。
このお掃除タイムをしっかり確保するためには、6時間から8時間程度の十分な睡眠時間が必要です。
脳のゴミをリセットするためにも、毎晩十分な睡眠をとることを最優先に考えてみてください。ただ長く寝るだけでなく、ぐっすり眠れる「質」にもこだわりましょう。
適度な運動をする

アミロイドβを溜めないために、「適度な運動」を習慣化しましょう。
具体的には、ウォーキングや軽いジョギング、水泳といった有酸素運動を、1回30分程度、週に3~4回行うのがおすすめです。
ただし、一点注意したいのは「適度な」という部分です。あまりに激しすぎる運動は、かえって体内に活性酸素を増やしてしまい、脳に酸化ストレスを与え、アミロイドβが溜まるのを助長してしまう可能性も指摘されています。
大切なのは、無理なく、楽しみながら続けることです。
アミロイドβが溜まることに関するよくある質問

アミロイドβという言葉には馴染みがあっても、その詳しいメカニズムや対策については、初めて知ることも多かったかもしれませんね。
ここでは、アミロイドβが溜まることに関して、よく抱きがちな疑問や、特に気になるポイントをいくつかピックアップして、Q&A形式でお答えしていきます。
アミロイドβが溜まる原因は加齢だけですか?

アミロイドβが溜まる原因は、年齢を重ねることだけだと思われがちですが、実はそれだけではありません。もちろん、年齢とともにアミロイドβを排出する力は弱まる傾向にありますが、それ以上に「生活習慣」が大きく関わっていると考えられています。
特に大きな原因として考えられているのが、以下の3つです。
- 1運動不足
- 2認知的活動の不足
- 3食生活
年齢のせいだと諦めず、生活習慣を見直すことが大切です。
良質な睡眠でアミロイドβの蓄積は減らせますか?

良質な睡眠をとることは、アミロイドβの蓄積を減らすために有効だと考えられています。
私たちが眠っている間、脳内では活発な「お掃除」が行われています。「脳脊髄液」という液体が、脳の老廃物を洗い流す働きをしており、この時にアミロイドβも一緒に排出されます。
このお掃除タイムは、特に深い睡眠中に効率よく行われるため、十分な睡眠時間(目安として6~8時間)を確保することが重要です。
サプリでアミロイドβが溜まるのを防げますか?

サプリだけでアミロイドβが溜まるのを「直接的に防ぐ」あるいは「除去する」のは、現時点では難しいというのが正直なところです。
サプリ(健康食品)は「医薬品」ではありません。病気の治療や予防を目的としたものではなく、あくまで日々の食事では不足しがちな栄養素を補い、健康維持をサポートするためのものです。
しかし、特定の栄養素(例えばDHA・EPAやプラズマローゲンなど)が、アミロイドβの蓄積を抑えたり、排出を助けたりするような「体内環境づくり」に役立つ可能性は、さまざまな研究で示されています。
サプリに頼りきるのではなく、基本となる健康的な食事、運動、睡眠をしっかり行ったうえで、足りない部分を補う「サポート役」として賢く活用するのが、上手な付き合い方といえるでしょう。
アミロイドβを溜めないようにし、脳の健康を維持しよう

アミロイドβの蓄積は、運動不足や認知的活動の不足、あるいは糖尿病といった生活習慣病など、私たちの日々の過ごし方と深く関わっています。
遺伝的な要因もありますが、多くの原因は、今から意識して変えていけることばかりです。
アミロイドβが溜まるのを防ぐ鍵は、「バランスの良い食事」「質の良い睡眠」「適度な運動」という、健康の基本を地道に続けることにあります。将来の脳の健康は、今日のあなたの小さな積み重ねによって作られていきます。
とはいえ、忙しい中で完璧な食生活を続けるのは難しいもの。そんなときは、必要な栄養素を手軽に補えるオールインワンサプリ「Rimenba」のようなアイテムを活用するのも賢い選択です。
ご自身の生活を見直し、できることから始めて、健やかな毎日を目指しましょう。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授
【知力健康サプリRimenba監修・脳神経内科医】Rimenba(リメンバ)は最近の研究で効果が期待されている葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がオールインワンで含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。 日々の食事や運動でまかないきれない部分を補ってくれることが期待できます。

Webライター
神屋ヒロキ
執筆実績500記事を超える専業Webライター。ITから法律、ECビジネス、健康問題まで幅広く執筆。趣味は小説執筆と音声入力と生活改善。
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