natural tech
知力健康

2025-12-29

【管理栄養士監修】亜鉛を多く含む食べ物とは?忙しくても手軽に摂れる方法

亜鉛を多く含む食べ物とは

「亜鉛不足かもしれない、どんな食べ物に多く含まれているの?」

「毎日の食事で、自然に亜鉛を取り入れる方法はある?」

このように感じたことはありませんか。

亜鉛は、健康を支えるミネラルのひとつですが、体内で作ることができないため、食事から補う必要があります。しかし忙しい日が続くと、意識して摂るのが難しく感じることもあるでしょう。

本記事では、亜鉛を含む食べ物や、日常に取り入れやすい食品、無理なく続けるための工夫について解説します。

この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授

濱野 忠則

  • 脳神経内科長
  • 診療教授

管理栄養士ライター

中山さおり

  • 管理栄養士
  • 食品微生物検査技師

亜鉛とは?体内での役割と不足しやすい理由

亜鉛は、私たちの体に欠かすことのできない必須ミネラルのひとつです。体内のさまざまな酵素の働きを支え、細胞の生まれ変わりや免疫機能、味覚の維持など、日常の健康に幅広く関わっています

しかし、亜鉛は体内で合成することができず、毎日の食事から補う必要があります。現代の食生活では、意識しないと亜鉛の摂取量が不足しやすい傾向があることも分かっています。

H3:細胞の代謝や味覚・肌・髪の健康に欠かせないミネラル

亜鉛は、体の中でさまざまな働きを担うミネラルのひとつで、細胞の生まれ変わりや、体の組織を保つ仕組みに関わっています。また、免疫機能や味覚を感じる細胞の形成にも関与しており、不足すると味の感じ方に変化が現れることも。皮膚や髪、爪などにも関わるため、体調や栄養状態に反映されやすい栄養素です。

年齢男性 推奨量(mg/日)女性 推奨量(mg/日)
18〜29歳9.0mg7.5mg
30〜49歳9.5mg8.0mg
50〜64歳9.5mg8.0mg
65〜74歳9.0mg7.5mg
75歳以上9.0mg7.0mg

参考:亜鉛の働きと1日の摂取量‐健康長寿ネット

年齢や性別によって推奨量や耐容上限量が定められており、基本的にはこれらを目安に、日々の食事内容を見直していくことが大切です。

Check

【亜鉛は食事からの摂取が必要】

亜鉛は体内で作ることができない必須ミネラルのため、日々の食事からの摂取が基本となります。

現代の食生活では亜鉛が不足しがち

現代の食生活では、精製された穀類や加工食品をとる機会が増えた影響により、亜鉛の摂取量が少なくなりやすい傾向です。厚生労働省の調査においても、年齢層によっては推奨量に届いていないケースが見られます。

また、コーヒーに含まれるタンニンや、カルシウム、食物繊維、アルコールなどは、亜鉛の吸収に影響を及ぼすことが知られています。

さらに、加工食品に使用される一部の食品添加物(ポリリン酸など)も、体内での利用効率を下げる要因になる場合があるとされています。

亜鉛を多く含む食べ物とおすすめ食品

亜鉛を食事から補いたいけれど、どの食べ物にどの程度含まれているのか分かりにくいと感じる方もいるでしょう。

ここでは、亜鉛を比較的多く含む食品を中心に、日常の食事に取り入れやすい食材を整理して紹介します。

亜鉛を多く含む食べ物

亜鉛を多く含む食品には、魚介類や肉類、大豆製品などが挙げられます。特に牡蠣やあさりといった貝類、牛肉や豚レバーなどの肉類は、比較的少量でも亜鉛を摂りやすい食材です

次の一覧では、主な食品と一食あたりの目安量をあわせて紹介します。普段の食事を振り返る際の参考にしてください。

食品名一食の目安量亜鉛含有量
牡蠣(加熱)50g(約2~3個)約6.5mg
あさり(加熱)50g約1.3mg
牛もも肉80g約3.2mg
牛ひき肉80g約2.4mg
豚レバー50g約3.4mg
鶏もも肉80g約1.6mg
サバ(水煮)1/2缶約1.3mg
イワシ1尾(80g)約1.6mg
1個約0.9mg
チーズ(プロセス)20g約0.6mg
牛乳200ml約0.8mg
納豆1パック約0.6mg
木綿豆腐100g約0.9mg
油揚げ1枚約0.6mg
アーモンド20g約0.7mg
カシューナッツ20g約1.2mg
ほうれん草(茹で)70g約0.5mg
枝豆(茹で)50g約0.7mg

参考:食品成分データベース‐文部科学省

毎日手軽に摂れる亜鉛の多い食べ物(卵・ナッツ・乳製品)

卵やチーズ、ヨーグルトは、調理の手間がかからず、そのまま食べられる点が大きなメリットです。朝食や間食に取り入れやすく、忙しい日でも無理なく続けられる食品です。

また、アーモンドやカシューナッツは、間食として自然に亜鉛を補えます。少量でも栄養価が高く、持ち運びしやすい点も習慣化に向いています。「手軽に」「毎日」取り入れられる食品を選ぶことが、亜鉛不足を防ぐうえでの工夫です。

子どもや中高年にも取り入れやすい亜鉛の食べ物

子どもや中高年には、噛みやすく消化のよい食材を中心に選ぶことがポイントです。鮭やしらす、ツナ、卵、ひき肉料理などは、調理しやすく日常の食卓にも取り入れやすいでしょう。これらは亜鉛に加えて、たんぱく質や鉄分も同時に補える点も魅力です。

また、中高年は加齢に伴う味覚の変化や筋力低下、免疫機能の低下が気になる時期でもあります。肉や魚、大豆製品などを主菜として少量ずつ継続的に取り入れることで、栄養バランスを整えやすくなるでしょう。

亜鉛不足で起こりやすい症状|だるさ・抜け毛・味覚の変化に注意

亜鉛はエネルギー代謝や細胞の生まれ変わりに関わるため、不足すると体調面にさまざまな変化が現れることがあります。例えば、疲れやすさが続く、食欲がわきにくい、回復に時間がかかると感じる場合、栄養バランスの影響が考えられるでしょう。

また、皮膚や髪、爪などは新陳代謝が活発な部位であるため、抜け毛が増える、爪が割れやすくなるといった変化として表れることもあります。

亜鉛は味覚を感じる細胞の形成にも関与しており、味を感じにくくなるなどの違和感につながるケースも知られています。

亜鉛を効率よく摂れる調理法や食べ方のポイント

亜鉛は含有量だけでなく、どのように食べるかによって体内での利用効率が変わる栄養素です。せっかく亜鉛を含む食べ物を選んでも、組み合わせや食べ方によっては十分に活かしきれない場合もあります。

日々の食事の中で、吸収を意識した工夫を取り入れ無理なく効率的に摂取しましょう。

吸収率を高める組み合わせ|ビタミンC・たんぱく質

亜鉛の吸収率はおよそ30%程度となり、摂取量のすべてが体内で利用されるわけではありません。ただし、肉や魚、卵などの動物性たんぱく質と一緒に摂ることで、吸収されやすくなります。

また、野菜や果物に含まれるビタミンCを組み合わせることで、体内での利用がよりスムーズになります。主菜に肉や魚を選び、副菜として野菜を添えるなど、普段の食事の組み立てを少し意識してみましょう。

野菜・海藻・ナッツで補助的に亜鉛をプラス

亜鉛は肉や魚介類に多く含まれますが、野菜や海藻、ナッツ類を組み合わせることで、食事のバリエーションも豊かになります。

野菜では、枝豆やほうれん草、アボカドなどが比較的亜鉛を含む食材です。主菜に添えれば彩りもよく、栄養バランスが整います。また、海苔や海藻、油揚げなどは常備しやすく、和食にもよく合う食材です。

冷凍の牡蠣やあさり、むきエビなどを活用すれば、下処理の手間をかけずに亜鉛を含む食材を取り入れられます。ナッツやチーズ、ヨーグルトなども間食や朝食に使いやすく、日常の中で不足分を補う工夫として役立つでしょう。

忙しい日はコンビニや市販品で手軽に

忙しい日には、調理をせずに取り入れられる食品を上手に活用するのもひとつの方法です。サバ缶やサラダチキン、焼き鳥(特にレバー)、ゆで卵、チーズ、ナッツ類などは、コンビニやスーパーでも手に入りやすく、亜鉛を含む食品として取り入れやすいでしょう。

たとえば、焼き魚にゆで卵と野菜の味噌汁を組み合わせるだけでも、たんぱく質とミネラルを意識した食事になります。

飲み物では、ミルクココアや青汁などを取り入れることで、食事全体の栄養バランスを調整できます。その日の状況に合わせて無理なく選んでみましょう。

【コンビニで揃えられる!献立例】

  1. 1
    焼き鮭(またはサバの塩焼き)+だし巻き卵+ひじき煮orほうれん草のおひたし+ごはん+味噌汁
  2. 2
    牛肉入りお惣菜(牛すき煮・牛ごぼうなど)+冷ややっこor小鉢サラダ+ごはん+わかめと豆腐のスープ
  3. 3
    ハンバーグ(牛合いびき肉)+マカロニサラダorポテトサラダ+ミニサラダ+全粒粉パン

亜鉛は不足しやすい栄養素|食事だけでは足りないとき

亜鉛はさまざまな食品に含まれている一方で、人によっては食事だけで安定して必要量を満たすのが難しい栄養素です。食事内容が偏りやすい日や、外食・簡便な食事が続く時期には、知らないうちに摂取量が少なくなっていることもあるでしょう。

食事を基本としつつ、不足しやすい栄養素を補う方法について紹介します。

サプリなら必要量を安定して摂りやすい

亜鉛を含む食品を毎日意識して揃えることは、忙しい生活の中では負担に感じられるかもしれませんサプリメントは、食事で不足しがちな栄養素を一定量補える点が特徴です。

食事内容が安定しない日でも、摂取量の目安を意識しやすく、栄養管理を負担なく続けたい方に向いた方法です。

亜鉛は、ビタミンCなどと一緒に摂ることで吸収効率が良くなりますが、複数のサプリメントを飲むのは負担に感じるかもしれません。その点、必要な栄養素をまとめて摂れるオールインワンタイプであれば、食事内容が安定しない日でも摂取量の目安を意識しやすく、栄養管理を負担なく続けられます。

質の良いサプリを選ぶポイント

サプリメントを選ぶ際は、配合されている栄養素の種類や含有量が、過不足のない設計になっているかを確認しましょう。また、医師や専門家が監修に関わっているかどうかも、安心して取り入れるためのひとつの目安になります。

国内で製造されているか、製造工程や品質管理体制が明確かといった点にも目を向けると安心です。加えて、毎日無理なく続けるために、粒の大きさやにおい、飲む回数などの「飲みやすさ」もチェックするとよいでしょう。

毎日のケアに!亜鉛を含むオールインワンサプリ「Rimenba(リメンバ)」

Rimenba(リメンバ)は、亜鉛をはじめ、20種類以上の栄養素をバランスよく配合した、医師監修のオールインワンサプリメントです。食事だけでは補いにくい微量栄養素を、日々の生活に無理なく取り入れられるよう設計されています。

年齢とともに気になりやすいだるさ、記憶力・集中力の低下など、複数の悩みに関わる栄養素を一度に補えるため、日々の体調管理をシンプルに整えられます。

1日1回を目安に続けられるため、忙しい日でも取り入れやすく、食事の延長として自然に習慣化しやすい点もポイントです。日々の栄養バランスを見直す際のサポートとして、ぜひ一度お試しください。

食事に補う習慣を加えて無理なく続ける毎日の健康づくり

亜鉛は、日々の体調やコンディションを支えるうえで欠かせない栄養素のひとつです。肉や魚介類を中心に、野菜や海藻、ナッツ類、市販品などを組み合わせることで、食事から無理なく取り入れることができます。

ただし、忙しい日が続いたり、食事内容が偏りやすい時期には、十分な量を安定して摂ることが難しい場合もあるでしょう。

そのようなときは、食事を基本にしながら、不足しやすい栄養素を補うという視点を取り入れてみるのもひとつの方法です。

Rimenbaのようなオールインワンサプリメントを活用すれば、必要な栄養をまとめて整えやすくなります。毎日の食事や生活スタイルに合わせて、自分に合った方法を選び、無理のない健康づくりを続けていきましょう。

この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授

濱野 忠則

  • 脳神経内科長
  • 診療教授

【知力健康サプリRimenba監修・脳神経内科医】Rimenba(リメンバ)は最近の研究で効果が期待されている葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がオールインワンで含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。 日々の食事や運動でまかないきれない部分を補ってくれることが期待できます。

管理栄養士ライター

中山さおり

  • 管理栄養士
  • 食品微生物検査技師

上場企業の品質保証部にて微生物検査に従事後、ヘルスケア事業で栄養相談や生活習慣改善・ダイエット支援を担当。Webライターとして食と健康に関する記事を中心に多数執筆。

この記事をシェアする

FacebookXLINE

あなたへのおすすめ

人気の記事

Eyepa

専門医監修

リメンバ 知力健康サプリメント

初回約50%オフ

Eyepa

眼科医監修

アイーパ ひとみケアサプリメント

初回約43%オフ