2025-05-16
フェルラ酸は認知症予防に良い?多く含まれる食材や他のおすすめ栄養素を解説

日本では、高齢化が進み認知症の方が増えています。認知症になる前や症状が軽いうちに予防することで進行を抑えたり、生活を整えたりすることができると言われており、40代や50代から対策し始める人も多いでしょう。
認知症予防には、適度な運動、良質な睡眠、社会交流と合わせて、食事から摂れる栄養素が重要です。そして、認知症の進行を遅らせる可能性があるかもしれないと注目されている栄養素が「フェルラ酸」です。
本記事では、話題のフェルラ酸が、なぜ認知症の進行を遅らせることができるかもしれないと言われているのかを解説します。フェルラ酸を多く含む食材や、フェルラ酸以外にも、脳の健康のために積極的に摂取したい栄養素についても説明します。おすすめのサプリメントもご紹介するので、ぜひご自身の生活に取り入れてみてください。
目次
- フェルラ酸はアルツハイマー認知症に効果がある?
- フェルラ酸とは?
- アルツハイマー認知症とは?
- フェルラ酸がアルツハイマー認知症の進行を遅らせる可能性があると言われている理由は?
- フェルラ酸がたくさん含まれている食材は?
- 玄米
- 小麦
- とうもろこし
- コーヒー
- フェルラ酸だけじゃない!知力健康のために摂取したい栄養素は?
- DHA・EPA
- ビタミンB群
- ビタミンD
- ポリフェノール
- テアニン
- サプリメントで効率よく栄養素を摂取しよう
- 食事で摂取できない不足分はサプリメントで補う
- オールインワンで配合しているサプリメントを選ぶ
- 栄養素をバランスよく摂取できるサプリメントRimenba(リメンバ)がおすすめ
- フェルラ酸や複数の栄養素を摂取して健やかな毎日を!
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授
フェルラ酸はアルツハイマー認知症に効果がある?
フェルラ酸は、本当にアルツハイマー型認知症の進行を遅らせる可能性があるのでしょうか。フェルラ酸とは何か、知的な健康を維持する上でどう影響しているのかを解説します。
フェルラ酸とは?
フェルラ酸とは、ポリフェノールの一種です。植物の細胞壁を構成する成分で、米ぬかやとうもろこしなどに含まれています。フェルラ酸には、抗酸化作用があり、認知症やがん、糖尿病などの病気の予防や、肌の美白などの効果が期待されています。
フェルラ酸を配合したサプリメントや化粧品も多く流通しているため、一度は目にしたことがあるという方もいるでしょう。
アルツハイマー認知症とは?
認知症とは、さまざまな原因により脳の細胞の機能が低下することで、記憶障害や理解力や判断力の障害などを起こしている状態のことを指します。人の見分けがつかない、時間や場所がわからなくなるといった見当識障害もよくみられる症状です。
認知症は、「アルツハイマー型認知症」「血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」に分けられ、最も多いのがアルツハイマー型認知症です。アルツハイマー型認知症は、加齢が最大の要因とされており、遺伝や生活習慣などが関係していると言われています。
フェルラ酸がアルツハイマー認知症の進行を遅らせる可能性があると言われている理由は?
アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβやタウタンパク質などの老廃物が蓄積されることで、神経伝達物質の減少や脳細胞の損傷が起こり、脳神経細胞が萎縮することで発症すると言われています。
最近の研究では、フェルラ酸の持つ抗酸化作用が、アミロイドβの蓄積を抑えるということがわかってきました。そのため、認知症の進行を遅らせる上で役立つのではないかと注目されています。
フェルラ酸が認知症の不安やうつ、徘徊などの周辺症状(BPSD)の改善に関与している可能性も示唆されており、研究が進められています。
フェルラ酸がたくさん含まれている食材は?
フェルラ酸が多く含まれていると言われている食材は以下の通りです。
- 玄米(米ぬか)
- 小麦(小麦胚芽や小麦ふすま)
- とうもろこし
- コーヒー
食生活の中でどのようにして取り入れるか、摂取時の注意点も合わせて紹介します。
玄米
フェルラ酸は米ぬかに多く含まれています。とはいえ、米ぬかをそのまま食べることはできません。玄米を精米して、白米にするときに削れる玄米の表面の部分が米ぬかであるので、玄米を食べることでフェルラ酸を摂取できます。普段白米を食べている方は、玄米に置き換えるのもよいでしょう。
玄米は噛みごたえがあり、また独特の風味があって、苦手という方もいるかもしれません。美味しく玄米を食べるには、長めに浸水し、白米と玄米を混ぜて炊く、塩を入れて炊くなど工夫しましょう。
小麦
フェルラ酸は、小麦の粒の端にある小さな胚芽の「小麦胚芽」や小麦の粒の外皮の「小麦ふすま(小麦ブラン)」に多く含まれています。通常の小麦粉は、小麦胚芽や小麦ふすまを除いて製粉されているため、小麦製品を食べてもフェルラ酸の摂取はあまり期待できません。
小麦胚芽や小麦ふすまに含まれているフェルラ酸を摂取するには、全粒粉を選ぶとよいでしょう。小麦発芽や小麦ふすま(小麦ブラン)だけを粉状にしたものもあります。
とうもろこし
フェルラ酸はとうもろこしにも多く含まれています。テレビで取り上げられて話題になったため、ご存じの方も多いかもしれません。
特に、ポップコーンの原料になる爆裂種に多く含まれており、フェルラ酸は加熱しても壊れにくい栄養素であることから、「多く含む食材」としてポップコーンがよく紹介されています。ただし、ポップコーンは食べ過ぎることで、カロリーや塩分を摂り過ぎてしまう可能性があるので、他の食品と組み合わせて食べるようにしましょう。
コーヒー
コーヒーそのものに、フェルラ酸は含まれていません。ただ、コーヒーに含まれるクロロゲン酸が肝臓で代謝されることでフェルラ酸が産出されるため、フェルラ酸を摂取したい方は、コーヒーを飲むとよいでしょう。
手軽に摂取できるため、コーヒーが好きな方にはぴったりです。ただし、コーヒーにはカフェインが含まれており、寝る前に飲むことや過剰に摂取することで、眠れなくなる可能性があるので注意しましょう。
フェルラ酸だけじゃない!知力健康のために摂取したい栄養素は?
年齢を重ねるにつれて積極的に摂取したい成分であるフェルラ酸ですが、含まれている食材が多いとは言い難いでしょう。より健康的に過ごせるようにするには、好みや手軽さを考え、一つの食材だけに頼るのではなく、複数の栄養素を摂取するとよいです。
ここでは、フェルラ酸以外の知的な健康を維持するためのおすすめの栄養素を紹介します。
DHA・EPA
脳の健康に良い食材と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、魚という方もいらっしゃるかもしれません。サンマやアジ、イワシなどの青魚などに多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、認知機能をサポートすると言われています。
DHAは脳の神経細胞を構成する成分でもあり、記憶力の向上に役立つとされています。EPAは、血液をサラサラにして脳の血流を改善し、脳に必要な栄養素や酸素を送るのに役立ちます。どちらも体内では生成できない必須脂肪酸であるため、食品やサプリメントから摂取する必要があります。
ビタミンB群
ビタミンB群は、脳の神経細胞の働きを助ける役割があります。特にビタミンB12は不足することで記憶力の低下につながる可能性が高いと言われている栄養素です。ビタミンB12は、しじみや赤貝などの貝類や、牛レバー、豚レバーなどに多く含まれています。
また、葉酸は悪玉アミノ酸の一種であるホモシステインの代謝を助けて、血流の悪化を予防すると言われている栄養素です。脳にもたくさんの細い血管があるため、葉酸も積極的に摂取するとよいでしょう。葉酸は、小松菜やほうれん草などの緑黄色野菜や、イチゴなどの果物、納豆や枝豆、きな粉などの豆類に多く含まれています。
ビタミンD
ビタミンDが不足すると認知症のリスクが高まると考えられています。英国で行われた55〜69歳を対象にした研究では、ビタミンD剤やマルチビタミン剤を使用していた人のほうが、認知症の有病率が低かったという結果が報告されています。
ビタミンDは、イワシやサンマ、シャケなどの魚類や、干ししいたけやきくらげなどのキノコ類など、含まれている食材の種類が豊富です。献立を考えるときはビタミンDの含まれている食材を意識して選ぶとよいでしょう。
参考:血清ビタミンD濃度およびビタミンDサプリメントの使用と全原因認知症、アルツハイマー病、血管性認知症との関連性:英国バイオバンクをベースとした前向きコホート研究
ポリフェノール
年齢を重ねても知的に活き活きとした生活を送る上で、摂取したほうがよいと言われているポリフェノールとして、フェルラ酸以外にも「カテキン」や「ノビレチン」があります。カテキンは、抗酸化作用が強く、脳の萎縮を抑制する働きがあると言われています。緑茶やウーロン茶などに含まれており、日常的に取り入れやすいでしょう。
ノビレチンは、脳内で信号を伝達し合う神経細胞の活性化や、アミロイドβの蓄積を抑制すると言われています。温州みかんや、ぽんかんなどの柑橘類に含まれており、特に含有量が多いのがシークワーサーです。シークワーサーは、果汁をそのまま飲むことも可能ですが、酸味が強いため調味料などに利用するとよいでしょう。
テアニン
テアニンはアミノ酸の一種で、お茶に多く含まれている成分です。集中力や記憶力を高める効果に加え、脳の神経細胞の保護や、アミロイドβの蓄積を抑える効果があると言われています。
テアニンは、お茶の栽培方法によっても含有量が異なります。テアニンは旨味成分であるため、含有量の高いお茶は味わいが深くなります。抹茶に多く含まれており、また緑茶の中では、煎茶より玉露に多く含まれているため、お茶を選ぶときの参考にしてみてください。
サプリメントで効率よく栄養素を摂取しよう
いつまでも健康で過ごすためには、栄養バランスの良い食生活を送りながら、脳に必要な栄養素が含まれる食材を積極的に摂り、不足分はサプリメントを活用して補うのがおすすめです。ここでは、サプリメントを活用するメリットや、サプリメントの選び方、おすすめのサプリメントを紹介します。
食事で摂取できない不足分はサプリメントで補う
ますば栄養バランスの良い食生活を心がけることが大切です。しかし、必要な栄養を食事だけで摂取するのは困難かもしれません。
例えば、ビタミンは熱に弱く、調理過程で栄養素が失われてしまうこともあります。また、ノビレチンは、シークワーサーやカボスなどに多く含まれていますが、毎日たくさんの量を食べるのは難しいでしょう。カテキンを摂りたいからといって緑茶を飲みすぎると、カフェインも過剰に摂取して眠れなくなってしまう可能性もあります。
食事で摂取しきれない栄養素はサプリメントで補うことも検討しましょう。
オールインワンで配合しているサプリメントを選ぶ
では、どのような栄養素が含まれているサプリメントを選ぶのがよいのでしょうか。よほど気をつけている方でなければ、自分に何の栄養素がどのくらい足りていないのか予測するのは難しいかもしれません。
例えば、ビタミンB12など特定のビタミンを補っても、他のビタミンやミネラルが不足していると体の中でうまく機能しない可能性があります。
また、複数のサプリメントを利用すると、コストがかさむほか、同じ栄養素が含まれていて過剰摂取になる恐れもあるため、必要な栄養素をバランス良く補えるオールインワンのサプリメントを選ぶとよいでしょう。
いくつかの栄養素を同時に摂取することで相乗効果も報告されています。たくさんの種類のサプリメントを併用するのは面倒、忘れてしまうという人にもおすすめです。
栄養素をバランスよく摂取できるサプリメントRimenba(リメンバ)がおすすめ
知力の健康のためのサプリメントを探している方には「Rimenba(リメンバ)」がおすすめです。
今回解説したDHAやEPA、葉酸やノビレチン、テアニンをオールインワンで配合しています。他にも抗酸化作用のあるプラズマローゲンや、イチョウ葉など20種類以上の栄養素を含み、1日たったの4粒で、重要な栄養素をカバーできるように設計されています。
香料や着色料、保存料は不使用であるため、なるべく添加物を避けたい自然派の方にもぴったりです。


フェルラ酸や複数の栄養素を摂取して健やかな毎日を!
フェルラ酸は、脳の老廃物であるアミロイドβの蓄積を抑制するため、いつまでも知的で活き活きと過ごしたい方におすすめの栄養素です。
ただし、フェルラ酸に限らず、DHAやEPA、ビタミンや、テアニンなど積極的に摂取したほうがよい栄養素はいくつもあります。一つの栄養素や一つの食品に頼らず、複数の栄養素をバランス良く摂取しましょう。
「Rimenba(リメンバ)」は、年齢を重ねても元気に過ごしたいという方におすすめのオールインワンサプリメントです。脳神経内科医が監修しており、厳格な品質管理のもと、国内有数のGMP認定工場で生産されています。
定期購入には縛りやキャンセル料もありません。送料無料で15日間の返金保証もあるため、初めての方も気軽にお試しいただけます。
サプリメントをお探しの方は、ぜひ一度お試しください。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授
【知力健康サプリRimenba監修・脳神経内科医】Rimenba(リメンバ)は最近の研究で効果が期待されている葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がオールインワンで含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。 日々の食事や運動でまかないきれない部分を補ってくれることが期待できます。