2025-10-08
老眼にならない人の割合は?仕組みや進行抑制のための対策などを解説

「最近、スマホの文字を読むのが少しつらいかも」
「もしかして、これが老眼の始まりなのかな?」
年齢を重ねると、多くの方がこのような目の変化を感じ始めます。
世の中には老眼にならない人もいるのだろうか、その割合はどれくらいなのか、気になっている方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、老眼にならない人の割合や老眼の基本的な仕組み、そして進行を緩やかにするための対策について詳しく解説します。最後まで読むことで、老眼と上手に付き合っていくためのヒントが見つかるでしょう。
目次
- 老眼にならない人の割合は?
- 老眼にならない人はいない
- 老眼の進行や感じ方には個人差がある
- 老眼が進行しにくい人の特徴
- 正しい度数で矯正し、過矯正・未矯正を避けている
- パソコン作業などの連続を避け、適切な休憩や姿勢を守っている
- 紫外線対策を習慣化している
- 老眼対策として取り入れたい生活習慣
- 目に優しい栄養素を十分に摂る
- 定期的に目を休憩させる
- 紫外線やブルーライトを避ける
- 適切な作業環境を構築する
- 良質な睡眠と禁煙で目の負担を減らす
- 老眼になったあとの対処法は?
- 老眼に関するよくある誤解
- 「近視だと老眼にならない」は誤り
- 「老眼鏡をかけると進行が早くなる」は誤り
- 「スマホ老眼」と「老眼」は原因が異なる
- 老眼は誰にでも訪れるもの|適切な対策で進行を遅らせよう
この記事に登場する専門家

かんない駅前眼科クリニック院長
福永 ひろ美

Webライター
神屋ヒロキ
老眼にならない人の割合は?
「自分はまだ大丈夫」と思っていても、ふとした瞬間に手元の見えにくさを感じて、老眼を意識し始める方は少なくありません。
周りにはまだまだ元気な人もいるし、もしかしたら老眼にならない人もいるのではないか?その割合はどれくらいなのだろう?と疑問に思うこともあるでしょう。
ここでは、老眼にならない人の割合について、医学的な事実をもとに解説していきます。多くの方が抱くこの疑問について、まずはっきりさせておきましょう。
老眼にならない人はいない
結論からお伝えすると、残念ながら老眼にならない人はいません。なぜなら、老眼は誰にでも起こりうる加齢による自然な生理現象だからです。
一般的に40歳前後からその兆候が現れ始め、45歳を過ぎる頃には、手元の作業のために老眼鏡などを必要とする方が増えてきます。
Check
なぜ年齢を重ねると老眼になるの?
私たちの目の中には、「水晶体」というレンズの役割をする部分と、その厚みを調節する「毛様体筋」という筋肉があります。
若い頃は、水晶体が柔らかく、毛様体筋の動きもスムーズです。
しかし、加齢と共に水晶体は弾力を失って硬くなり、毛様体筋の力も弱まります。その結果、近くのものにピントを合わせるのが難しくなる、これが老眼の正体です。
老眼の進行や感じ方には個人差がある
老眼は誰にでも訪れるものですが、その症状の現れ方や進行のスピードには個人差があります。そのため、40代になっても「自分はまだ老眼ではない」と感じる方もいらっしゃいます。
これが「老眼にならない人がいる」という誤解を生む一因かもしれません。
個人差が生まれる理由の一つに、もともとの目の状態が挙げられます。
- 1近視の人:もともと近くにピントが合っているため、老眼が始まっても裸眼の状態であれば手元が見やすく、症状を自覚しにくい
- 2遠視の人:普段からピント調節のために毛様体筋をよく使っているため、少しの衰えでも見えにくさを感じやすく、老眼を早く自覚することがある
このように、目の状態によって「感じ方」が違うだけであって、老眼にならない人がいるわけではありません。
また、日々の生活習慣も進行のスピードに影響を与えるため、同じ年齢でも見え方には差が出てくるのです。
老眼が進行しにくい人の特徴
老眼は誰にでも起こりますが、その進行には個人差があることがわかりました。
では、進行が緩やかな人、つまり老眼の症状を感じにくい人には、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、老眼の進行を遅らせることにつながる、いくつかの共通点や習慣について掘り下げていきます。ご自身の生活と比較しながら、取り入れられるヒントがないか探してみてください。
正しい度数で矯正し、過矯正・未矯正を避けている
自分の視力にぴったり合ったメガネやコンタクトレンズを正しく使用している人は、老眼の進行を実感しにくい傾向にあります。
なぜなら、度数が合っていないメガネをかけ続けると、目は無理にピントを合わせようとしてしまい、毛様体筋に余計な負担がかかってしまうからです。この目の疲れの蓄積が、結果的に老眼の進行を早めてしまう可能性があります。
特に、「過矯正」と呼ばれる強すぎる度数のメガネや、「未矯正」のまま見えにくい状態を放置することは避けたいところです。
近視や遠視、乱視などがある方は、定期的に視力検査を受け、常に最適な度数で矯正することが、目の負担を最小限に抑えることにつながります。
これは老眼が始まってからも同様で、見え方の変化に合わせて老眼鏡の度数をこまめに調整することが大切です。
パソコン作業などの連続を避け、適切な休憩や姿勢を守っている
デスクワークなどで長時間パソコンと向き合ったり、スマホを眺め続けたりする習慣がない人は、老眼の進行が緩やかになる可能性があります。
これは、近くのものを凝視し続けるという行為が、目に大きな負担をかけてしまうためです。
また、作業中の姿勢も無視できません。猫背になったり、画面に顔を近づけすぎたりすると、目と画面の距離が不必要に近くなり、さらなる負担を招きます。
意識的に背筋を伸ばし、画面から適切な距離を保つことが大切です。
そして何より重要なのが、こまめな休憩です。1時間に1回は席を立ち、窓の外の遠い景色を眺めるなどして、緊張した目の筋肉をリラックスさせてあげましょう。
紫外線対策を習慣化している
日頃から紫外線対策をしっかりと行っている人は、そうでない人と比べて老眼の進行が遅いと考えられています。
老眼の主な原因は、レンズの役割を果たす「水晶体」が加齢によって硬くなること。この硬化を促進させる要因の一つが紫外線です。
将来の老眼対策として、若い頃から以下のような紫外線を避ける生活を意識してみましょう。
- 1UVカット機能のあるサングラスやメガネを着用する
- 2つばの広い帽子をかぶる
- 3日差しの強い時間帯の外出をなるべく避ける
もちろん、完全に老眼にならない人は存在しませんが、このような地道な対策が、水晶体の健康を長く保つことにつながります。
老眼対策として取り入れたい生活習慣
「老眼は避けられないもの」と諦めてしまうのは、まだ早いかもしれません。進行しにくい人の特徴を見てきたように、日々の少しの心がけで、目の健康をサポートし、進行を緩やかにすることは可能です。
ここからは、今日からでも始められる、老眼対策として取り入れたい具体的な生活習慣をいくつかご紹介します。
目に優しい栄養素を十分に摂る
老眼の対策として、目に良いとされる栄養を意識的に摂取するのがおすすめです。
目に良いとされる栄養素には、以下のようなものがあります。
- 1ルテイン
- 2ゼアキサンチン
- 3ビタミンC
- 4ビタミンE
とはいえ、これらの栄養素だけを摂っていればよいというものでもありません。食事においてはバランスがとても重要になります。
食事のバランスを考えるうえでは、「三色食品群」という考え方が役立ちます。
- 1赤色の食品:肉、魚、卵、大豆製品など(体をつくるもとになる)
- 2黄色の食品:ごはん、パン、麺類、いも類など(エネルギーのもとになる)
- 3緑色の食品:野菜、果物、きのこ類など(体の調子を整える)
この中で特に「赤」と「緑」の食材を意識して多めに摂るようにすると、自然と栄養バランスが整いやすくなります。
また、食事の際は「よく噛むこと」も大切です。噛む行為は、目の周りの血流を促進することもわかっています。
目の健康を守るオールインワンサプリ「Eyepa」
毎日の食事で目に良い栄養素をすべて完璧に摂るのは、なかなか大変なことですよね。
そんな忙しい毎日を送る方の心強い味方となってくれるのが、目の健康を守るオールインワンサプリ「Eyepa(アイーパ)」です。
Eyepaの魅力は、なんといっても眼科医が原材料を監修しているという信頼感。目の専門家が、ルテインやゼアキサンチンをはじめ、アスタキサンチン、ビタミン類など、目をサポートする10種類以上の栄養素を厳選し、バランス良く配合しています。
さらに注目したいのが、最新の「リポソーム技術」を採用している点です。これは、目に良いとされる重要な成分「ルテイン」を、人間の細胞膜に近い膜でコーティングすることで、体内への吸収率を大幅に高める技術。
せっかく摂った栄養を、無駄なくしっかりと体内に届けることができます。
製造も国内のGMP認定工場で行われており、品質管理の面でも安心です。
初めての方でも試しやすいように、お得な初回割引が用意されているのも嬉しいポイント。定期購入によくある「◯回継続」といった縛りもなく、いつでも解約できるので、気軽に始めることができます。
日々の食事にプラスして、手軽なひとみケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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定期的に目を休憩させる
目の疲れをこまめにリセットすることは、老眼の進行を遅らせるためにとても大切です。
特にパソコンやスマホでの作業など、近くのものを長時間見続けると、ピントを合わせるための筋肉が凝り固まり、ピント調節機能が低下する原因となります。
そこでおすすめしたいのが、「20-20-20ルール」というシンプルな目の体操です。これは、アメリカの眼科医会が推奨している方法で、誰でも簡単に実践できます。
- 120分ごとに
- 220フィート(約6メートル)以上離れたものを
- 320秒間眺める
作業の合間に意識して遠くを見る習慣をつけることで、緊張し続けた毛様体筋を効果的にリラックスさせることができます。
タイマーをセットするなどして、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。
紫外線やブルーライトを避ける
老眼対策には、目にとって有害な光である紫外線やブルーライトから目を守ることが重要です。これらの光は、目の疲れを蓄積させたり、ピント調節の要である水晶体にダメージを与えたりする原因となります。
スマホやパソコンを長時間使用する際には、以下のような対策を取り入れましょう。
- 11時間に10分程度の休憩をとる
- 2ディスプレイにブルーライトカットフィルムを貼る
- 3ブルーライト対策メガネを活用する
また、屋外での紫外線対策も欠かせません。
紫外線は老眼だけでなく、白内障などさまざまな目の病気のリスクを高めることがわかっています。外出時には、UVカット機能付きのメガネやサングラス、つばの広い帽子などを活用して、目に入る紫外線の量を減らす工夫をしましょう。
適切な作業環境を構築する
読書やデスクワークをする際の環境が、知らず知らずのうちに目に大きな負担をかけていることがあります。適切な作業環境を整えることは、眼精疲労を防ぐことに加え、老眼対策としても見過ごせないポイントです。
部屋の明るさ
部屋が暗いと、物を見ようとして無意識に目を凝らしてしまい、疲れの原因になります。
手元だけを照らすのではなく、部屋全体の照明(天井灯)とデスクライトなどを併用して、明るさにムラがないように調整しましょう。
画面との距離
パソコンやスマホを使う際、画面との距離は、少なくとも30cm以上は離すように心がけてください。近すぎると、それだけ目の筋肉に強い緊張を強いることになります。
また、1時間に一度は画面から目を離して、遠くの景色を眺めるなどして目を休ませることも忘れないようにしましょう。
良質な睡眠と禁煙で目の負担を減らす
体の健康の基本である良質な睡眠と禁煙は、実は老眼対策にもつながります。
まず睡眠ですが、眠っている間、私たちの体は日中に受けたダメージを修復しています。睡眠不足が続くと、目の細胞の修復が追いつかず、組織の老化が進みやすくなります。
また、睡眠不足は自律神経のバランスを乱す原因にもなります。体を活動的にする交感神経が優位な状態が続くと、目の筋肉の緊張が解けず、常に疲労が蓄積された状態になることも。
リラックス効果のある副交感神経をしっかり働かせるためにも、毎日十分な質の良い睡眠をとることが大切です。
そして、タバコに含まれる有害物質は、体内の血流を悪化させ、目の組織に必要な酸素や栄養素が届きにくくなる原因となります。さらに、老化を促進する活性酸素を大量に発生させるため、水晶体の硬化を早めてしまう可能性も指摘されています。
目の健康を考えるなら、禁煙はぜひとも取り組みたい習慣の一つです。
老眼になったあとの対処法は?
すでに老眼の症状が進み、日常生活で不便を感じている場合でも、悲観する必要はありません。現代では、見えにくさを解消するためのさまざまな選択肢があります。
- 1老眼鏡を使用する
- 2遠近両用のメガネやコンタクトレンズを使用する
- 3多焦点眼内レンズなどの手術を行う
手軽に始められるのは老眼鏡ですが、メガネのかけ外しが面倒な方は、遠近両用タイプを活用するとよいでしょう。
さらに、根本的な解決を目指す場合には手術という方法もあります。
老眼の手術には、主に「モノビジョンレーシック」や「IPCLマルチ」、「多焦点眼内レンズ手術」などがあります。
いずれも専門的な判断が必要となるため、手術を検討する場合は、信頼できる眼科医としっかりと相談し、メリットとデメリットを十分に理解した上で決定することが重要です。
老眼に関するよくある誤解
老眼はとても身近な症状である一方、意外と正しく理解されていないことも少なくありません。中には、間違った思い込みから不適切な対応をしてしまい、かえって目の不調を招いているケースも見受けられます。
ここでは、多くの方が抱きがちな老眼に関するよくある誤解を取り上げ、正しい知識を解説していきます。
「近視だと老眼にならない」は誤り
「近視の人は老眼にならない」という話を耳にしたことがあるかもしれませんが、これは残念ながら誤解です。
老眼は目のピント調節機能が衰える加齢現象であり、もともとの視力が近視か遠視かに関わらず、誰にでも平等に訪れます。
ただし、近視の人はもともと近くにピントが合っているため、老眼が始まっても「裸眼では手元の文字などを問題なく見られる」ということも珍しくありません。
この「自覚しにくさ」が、「近視だと老眼にならない」という誤解につながっているのです。
近視の方が老眼になった場合、近視矯正用のメガネをかけたまま手元を見ようとすると、近視ではない人と同じように見えにくさを感じるとされています。
「老眼鏡をかけると進行が早くなる」は誤り
「一度老眼鏡をかけてしまうと、それに頼ってしまい、どんどん老眼が進行してしまうのでは?」と心配される方がいらっしゃいますが、これもよくある誤解の一つです。
老眼鏡は、衰えてきたピント調節機能をサポートし、見えにくさを解消するための便利な道具。老眼鏡をかけたからといって、老眼の進行が早まることはありません。
むしろ、手元が見えにくい状態を我慢し続けると、目に過度な負担がかかり、眼精疲労や、それに伴う頭痛、肩こりなどを引き起こす原因になることがあります。
見えにくさを感じたら、我慢せずに自分の目に合った老眼鏡を適切に使うこと。それが、目の負担を減らし、快適な毎日を送るための賢い選択といえるでしょう。
「スマホ老眼」と「老眼」は原因が異なる
最近、若い世代の間でも「近くのものが見えにくい」といった症状を訴える人が増えており、「スマホ老眼」という言葉をよく耳にします。これは老眼と症状が似ているため混同されがちですが、その原因は全く異なります。
それぞれの原因を整理すると、以下のようになります。
- 1老眼:加齢によって、目のレンズである「水晶体」が硬くなったり、ピントを調節する「毛様体筋」が衰えたりすることが原因
- 2スマホ老眼:スマホの画面などを長時間、至近距離で見続けることで、毛様体筋が過度に緊張し、凝り固まってしまうことが原因
スマホ老眼は、目を休ませることで回復するケースが多いですが、繰り返し起こるうちに症状が慢性化し、強い眼精疲労や頭痛につながる可能性もあります。
一方、加齢による老眼は、一度始まると元に戻ることはありません。ただし、スマホの使いすぎで目を疲れさせることが、加齢による老眼の症状を早めに自覚させる一因になる可能性は考えられます。
老眼は誰にでも訪れるもの|適切な対策で進行を遅らせよう
結論として、老眼にならない人はいません。老眼は、加齢とともに誰の目にも起こる自然な変化です。
しかし、進行のスピードには個人差があり、日々の生活習慣を見直すことで、その進行を緩やかにし、快適な見え方を長く保つことができるといわれています。
目に良い栄養を摂ること、こまめに目を休ませること、紫外線やブルーライトから目を守ること。こうした小さな心がけの積み重ねが、将来の目の健康につながります。
そして、もし見えにくさを感じ始めたら、我慢せずに老眼鏡などを活用し、目に負担をかけないようにしましょう。
日々の食事改善に加えて、より手軽に目のケアをしたいと考えている方には、オールインワンサプリ「Eyepa」がおすすめです。
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この記事に登場する専門家

かんない駅前眼科クリニック院長
福永 ひろ美
【ひとみケアサプリEyepa監修・眼科医】 日々の生活の中で、バランスよく必要な栄養素を摂取することも大切なのです。Eyepaは眼の潤いをサポートしてくれるビルベリーを始め、抗酸化成分であるルテインやアスタキサンチン、その他多様な成分がオールインワンに含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。

Webライター
神屋ヒロキ
執筆実績500記事を超える専業Webライター。ITから法律、ECビジネス、健康問題まで幅広く執筆。趣味は小説執筆と音声入力と生活改善。
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