2025-09-09
仕事にならない!コンタクトレンズによる眼精疲労の原因と治し方

「最近、すごく目が疲れるのはコンタクトレンズのせい?」
「サプリとか、目に良い食べ物ってあるのかな?」
このようなお悩みはありませんか?
眼精疲労の原因は目の使いすぎが知られていますが、コンタクトレンズが原因となることもあります。そのまま放置すると全身に不調をきたしてしまう可能性もあるため、早めの対策が大切です。
本記事では、コンタクトレンズによる眼精疲労の原因や対策、放置のリスクなどを解説します。
この記事に登場する専門家

かんない駅前眼科クリニック院長
福永 ひろ美

Webライター
のん
- 薬膳調整士
- 漢方コーディネーター
- 化粧品3級
コンタクトレンズで眼精疲労になる原因とは?
コンタクトレンズにより目が疲れやすくなる原因には、度数や目の乾燥、装着時間などがあります。自身の目の状態やコンタクトレンズの状態を振り返ってみましょう。
まずは、それぞれの原因について詳しく解説します。
度数が合っていない
コンタクトレンズの度数が目に合わないと、ピントを合わせるために目の筋肉に余計な負担がかかり、眼精疲労を引き起こしやすくなります。乱視や近視の進行、老化や目の病気により、気づかないうちに度数が変わってしまうことも。
適切な度数のコンタクトレンズを使用するためには、定期的に眼科で視力や度数を確認することが大切です。
目の乾燥状態が続いている
コンタクトレンズの装用は、目の乾燥につながることがあります。特に含水率の高いレンズは乾きやすいため要注意です。また、長時間のスマホやテレビの使用でまばたきが減少するのも、乾燥する原因です。
目の乾燥やドライアイを放置すると、目に負担がかかり眼精疲労になることがあります。目の乾燥は放置せず、人工涙液で目の潤いを保ちましょう。もし、数日経っても目の乾燥がよくならない場合は、眼科を受診することをおすすめします。
装用時間が長い
コンタクトレンズを長時間装用すると、目に大きな負担がかかり、眼精疲労の原因になることも。涙の層が不安定になり視界がぼやけることで、ピント調整を行う筋肉が疲れやすくなるためです。
適切な装用時間は人によって異なるため、眼科医の指示やレンズの説明書を確認しましょう。違和感や疲れが生じたら無理せずメガネに切り替え、度数やレンズの種類を再確認することも大切です。
コンタクトレンズによる眼精疲労のケア方法とは?
コンタクトレンズ使用による眼精疲労は、目の乾きやピント調節の負担、長時間の装着などで起こるといわれています。眼精疲労を軽減するには、目に必要な栄養素を食事やサプリで補い、十分な休息を取ることが大切です。
以下で具体的な栄養素と摂取方法、疲労を解消するための方法を解説します。
目に必要な栄養素を摂る
目の疲れを防ぐためには、抗酸化作用や血流改善作用のある栄養素の摂取がおすすめです。
食事のみで十分に栄養素を摂るのが難しい場合は、サプリメントで補う方法を検討するとよいでしょう。毎日の習慣として取り入れることで、眼精疲労の軽減が期待できます。
ここからは、目の疲れを感じている方が積極的に摂取したい栄養素と食材をご紹介します。
ルテイン
ルテインは抗酸化作用を持ち、特に目の水晶体や黄斑部に多く存在する成分です。脂溶性のため、脂質と一緒に摂ると吸収率が上がるといわれています。
ブルーライトや紫外線から目を守る働きがあり、光による酸化ダメージを防ぐ「二重の防御機能」が特徴です。
なお、体内では合成できないため、緑黄色野菜やサプリメントで補う必要があります。摂取不足は酸化ダメージを進め、眼精疲労のリスクにつながることがあるため、積極的に摂取しましょう。
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【ルテインを多く含む食材】
ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃ、芽キャベツなどの緑黄色野菜
アントシアニン
アントシアニンは、強い抗酸化作用を持つ青紫色の天然色素です。
網膜にあるロドプシン(光を感知する物質)の再合成をサポートし、視覚機能を保つ働きがあります。その働きにより、ショボつきやぼやけといった目の疲労や、毛様体筋のこわばりをやわらげ、ピント調節を助けます。
アントシアニンは体内にとどまる時間が短いため、毎日継続して摂取するのがおすすめです。また、摂取する際は相乗効果が期待できることから、ルテインやヒアルロン酸との併用が推奨されています。
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【アントシアニンを多く含む食材】
ブルーベリー、カシス、黒豆、小豆、赤ワインなど
アスタキサンチン
アスタキサンチンは、「海のカロテノイド」とも呼ばれる赤色の天然色素で、目の奥まで届きやすいのが特徴です。抗酸化力が非常に高く、ビタミンEの約1000倍の効果があるといわれています。
この抗酸化作用により、眼精疲労の原因の一つである活性酸素を除去する働きが期待できます。
脂溶性で体内に蓄積されず約72時間で排出されるため、定期的に摂取するとよいでしょう。
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【アスタキサンチンを多く含む食材】
エビ、カニ、いくら、キングサーモン、紅鮭
ビタミンA
ビタミンAは「目のビタミン」と呼ばれている栄養素です。角膜や網膜、目の粘膜の健康を保ち、視力維持や涙の分泌を助けます。
ビタミンA不足は、夜盲症や視力低下、色の識別力低下、ドライアイ(眼精疲労によるものを含む)などの要因になることも。
摂取手段には、ビタミンAを直接摂る方法とβ-カロテンを体内で変換する方法があります。
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【ビタミンAを多く含む食材】
うなぎ、レバー、卵、乳製品、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など
ビタミンE
抗酸化作用と血行促進作用を持つビタミンEは、目の健康維持に重要な栄養素です。
抗酸化作用は酸化ストレスから目を守り、疲れ目やドライアイ、白内障などの予防につながるといわれています。
また、ビタミンEは血流を促し、目の細部まで酸素や栄養を届けやすくすることで、疲労回復をサポートする栄養素です。さらに老眼の進行を遅らせる効果も期待されています。
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【ビタミンEを多く含む食材】
アーモンドや他のナッツ類、アボカド、うなぎ、ヒマワリ油など
ビタミンC
ビタミンCは強い抗酸化作用を持つ栄養素です。体内で合成できないため、食事やサプリメントから摂取する必要があります。
ビタミンCの抗酸化作用は、白内障予防や老眼進行抑制に役立つといわれています。目の水晶体の酸化を防ぎ透明度を保つことで、疲れ目や充血の予防にもつながるでしょう。
また、目の周囲の毛細血管を丈夫にして酸素や栄養を届けやすくする働きもあります。
熱や光に弱く、また水溶性のため、取り入れる際は調理法に注意しましょう。
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【ビタミンCを多く含む食材】
いちご、キウイ、オレンジ、パプリカ、ブロッコリー、芽キャベツ、サツマイモなど
ビタミンB群
ビタミンB群は複数の種類があり、それぞれ目の疲れや眼精疲労の予防に重要な役割を持ちます。
- 1B1:視神経を保ち、目の周辺筋肉の疲労を和らげる
- 2B2:目の粘膜の働きや視力維持を助け、充血を抑える
- 3B6:視神経の機能維持や目の細胞の新陳代謝を助ける
- 4B12:視神経の正常な働きを支え、疲れ目の緩和をサポート
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【ビタミンB群を多く含む食材】
豚肉、レバー、うなぎ、鶏肉、まぐろ、かつお、しじみ、玄米、納豆、卵、牛乳、バナナ、にんにく、さつまいもなど
DHA
DHAは網膜の脂肪酸の約40%を占め、目の健康と視覚機能の維持に欠かせない栄養素です。視力のサポートや、動体視力の強化だけでなく、網膜の健康を保つことで視覚機能を正常に維持する働きも期待されています。さらに、脳の働きにも関わり、集中力アップにもつながる可能性があります。
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【DHAを多く含む食材】
青魚、うなぎ、筋子、鮭など
サプリメントで補うのもおすすめ
食品から栄養を摂ることが理想ですが、毎日栄養バランスを考えた食事を作るのは大変という方も多いでしょう。その場合は、サプリメントで補うのもおすすめです。
Eyepa(アイーパ)は原材料を眼科医が監修しており、目に必要な10種類以上の栄養素を配合したオールインワンのサプリメントです。目の疲れや乾き、ぼやけなど多角的な悩みにアプローチでき、食事だけでは不足しがちな栄養を手軽に補えます。
また、不要な添加物を使用していない点もポイント。
「日常生活での目の負担を軽減したい」「必要な栄養素を手軽に補いたい」という方は、ぜひお試しください。


目を休める
適度な休憩は、眼精疲労対策の基本です。パソコンやスマホ作業が続く場合は、定期的に目を休ませる工夫を行いましょう。休息を取ることで、ドライアイや肩こりなど全身への負担軽減にもつながります。
ここでは、具体的な目を休ませる方法を解説します。
20分ごとに20秒休む
パソコンや活字作業が続くと、目の筋肉に負担がかかります。長時間の連続作業は避け、時々目を閉じたり、休憩時間に視線を遠くに向けたりすることが大切です。
例えば、20分に1回、20秒ほど遠くを見て目をリラックスさせる「20-20-20ルール」を実施しましょう。
また、休日にはスマホやパソコンを控えて、目をしっかり休める時間を作るのもおすすめです。
目を温める・冷やす
目の疲れを軽減するには、温める方法と冷やす方法があります。
温めると、血流が改善され筋肉がほぐれることで、老廃物の排出が促進されるため、疲れ目やドライアイへの対策におすすめです。蒸しタオルやホットアイマスクを10分ほどまぶたにのせると、就寝前のリラックスや睡眠の質向上も期待できます。
一方で、炎症や充血がある場合は冷やす方法がよいでしょう。血管や筋肉を収縮させて、炎症の抑制につながります。ただし、視神経症などでは逆効果になる場合もあるため注意が必要です。
目の周りの筋肉をほぐす
目の疲れが目立ってきたら、目の周りの筋肉をほぐしましょう。
具体的にはツボ押しやストレッチなどを自分のペースで、休憩を兼ねて行うのがおすすめです。ただし、違和感や痛みがある場合は中止しましょう。
ツボ押しをする
目の疲れには、目のまわりや手足にあるツボを押すマッサージが有用です。
光明や合谷のツボは目の血流を改善し、眼精疲労の緩和に役立ちます。また、合谷は自律神経を整え、リラックス効果も期待でき、ストレスによる目の重さにも有用です。
ツボ押しをする際は、眼球を直接押さず、気持ちよく感じる強さで優しく刺激し、痛みがあればすぐに中止しましょう。
ストレッチする
長時間の作業でまばたきが減ると、目の乾きや奥の重さが起こりやすくなります。1時間ごとに10〜15分の休憩を取り、目のストレッチや体操を行いましょう。
上下左右の視線ストレッチや眼球ぐるぐる体操を取り入れるのもおすすめです。目の筋肉がほぐれ、涙の循環や肩こりの改善につながります。例として、眼球ぐるぐる体操の手順を紹介します。
<眼球ぐるぐる体操>
- 目を見開く
- 右回りに1周眼球を回す
- 左回りに1周眼球を回す
- 目を閉じて休む
回数に決まりはないため、気分が悪くならない程度に様子をみながら行ってください。
酸素透過率が高いコンタクトレンズに変える
コンタクトレンズの酸素透過率は「Dk/L値(Dk/t値)」で示され、数値が高いほど角膜に酸素が届きやすくなります。角膜は血管がなく、酸素は主に大気から取り込まれるため、酸素透過率の高さは重要です。
例えば、シリコーンハイドロゲル素材は酸素透過率が高く、長時間着けていても疲労や乾燥を軽減できるといわれています。
また、コンタクトレンズを選ぶ際は、必ず眼科を受診し、処方に基づいて自分の目に適したサイズ・種類を使用しましょう。
装用時間を守る
コンタクトレンズを長時間着けると目のトラブルが起こりやすくなります。適切な装用時間には個人差があるため、眼科医の指示を必ず守ることが大切です。
初めて使う場合は短めの時間から始め、徐々に慣らすことでトラブルを減らせます。1日の装用時間はレンズの種類や素材により異なるため、自己判断で装用時間を延長せず、医師の指示通りに使用しましょう。
眼精疲労はただの疲れ目じゃない!放置のリスクとは
眼精疲労はただ目が疲れているだけではなく、放置すると全身に悪影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、疲れ目との違いや放置するリスクを解説します。
眼精疲労と疲れ目の違い
疲れ目は目を使いすぎて一時的に起こる症状です。かすみや乾燥、ぼやけなどがありますが、ほとんどの場合、休憩や睡眠で回復します。
一方の眼精疲労は慢性的に目が疲れている状態で、目だけでなく頭痛、肩こり、倦怠感など全身の不調を伴うのが特徴です。休息をとっても改善しにくく、専門的なケアや生活習慣の見直しが必要です。
疲れ目を放置すると眼精疲労に進行する可能性があるため、早めにケアしましょう。
放置するリスク
眼精疲労を放置すると、目の奥の痛みやひどい肩こり、頭痛、めまい、倦怠感、吐き気など症状が悪化する可能性があります。
症状が進むと日常生活や仕事に支障をきたし、精神的なストレスにつながることもあるでしょう。軽いうちから対策し、目と全身の健康を守ることが大切です。
コンタクトレンズの眼精疲労は早めに対策をしよう
コンタクトレンズによる眼精疲労は、度数のズレ、乾燥、長時間装用などが主な原因です。放置すると目だけでなく肩こりや頭痛、倦怠感など全身に影響することもあります。
対策として、以下の方法を取り入れてみましょう。
- 1目によいといわれる栄養素を食事やサプリで補う
- 2定期的に休憩を取り目を休ませる
- 3目の周りの筋肉をほぐす
- 4酸素透過率の高いコンタクトレンズを使用し、装用時間を守る
食事だけでは補いきれない栄養素は、サプリメントで補うのもおすすめです。
Eyepa(アイーパ)は、原材料を眼科医が監修しており、ルテインやアントシアニンなど、10種類以上の目に必要な栄養素を配合。目の悩みに多角的にアプローチできます。
コンタクトレンズを使用しており、目の疲れが気になるという方は、簡単にできる目の健康習慣を取り入れていきましょう。


この記事に登場する専門家

かんない駅前眼科クリニック院長
福永 ひろ美
【ひとみケアサプリEyepa監修・眼科医】 日々の生活の中で、バランスよく必要な栄養素を摂取することも大切なのです。Eyepaは眼の潤いをサポートしてくれるビルベリーを始め、抗酸化成分であるルテインやアスタキサンチン、その他多様な成分がオールインワンに含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。

Webライター
のん
- 薬膳調整士
- 漢方コーディネーター
- 化粧品3級
娘と保護猫4匹と一緒に暮らすママライター。 さまざまな健康トラブルから「健康」を意識するようになり、漢方や薬膳の資格を取得。 漢方・薬膳・メイク・車系・ペット系など資格や趣味を活かして幅広く執筆。
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