2026-03-02
足が冷たい原因は女性の冷え性?5つの原因を理解して対策を取り入れよう

冬はもちろん、夏でも足が冷たいことに悩んでいる方は少なくないでしょう。冷え性は女性にありがちですが、必ずしも性別が原因というわけではありません。
冷え性にはいくつかの原因があり、女性に起こりやすいものもあれば、性別に関係ないものもあるので、女性=冷え性と単純には言えないのです。女性だから仕方ないと諦めずに、足が冷たい原因を特定し、原因に応じた対策を取り入れていきましょう。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授

Webライター
木原かおる
- コスメ薬機法管理者
- 薬機法医療法広告遵守個人認証(YMAA)
- 景品表示法・特定商取引法広告遵守個人認証(KTAA)
足が冷たい原因は?
足が冷たい=女性と思われがちですが、足が冷たいことには複数の原因があり、全てが性別とリンクしているわけではありません。まず、自分の足が冷たい原因をきちんと把握しましょう。
血行不良
足が冷たい原因の1つが血行不良です。人間の体は食物をエネルギー源として作った熱を、血流にのせて、体の隅々まで行き渡らせることで、体温を維持しています。しかし、きつい衣服による締め付けなどがあると、血液が十分に巡らなくなり、冷えにつながります。
特に心臓から遠い足は、重力に逆らって血液を心臓に戻さねばならないため、構造的に血行不良を起こしやすいのです。血行不良はさまざまな要因で起こるので、性別に関係のないものと言えるでしょう。
筋肉量の不足
筋肉量が少ないことも足が冷たい原因です。筋肉を動かすにはエネルギーが必要ですが、そのエネルギーを作る際に熱が発生します。よって、筋肉量が増えると、冷えにくくなるのです。
また、ふくらはぎの筋肉が収縮することで、ポンプの役割を果たして、血行を促進します。筋肉の量が多い方がポンプとしての力も強くなるため、男性に比べて筋肉の量が少ない女性は、冷えやすくなる傾向にあります。筋肉量の不足は女性に冷えが起こりやすくなる原因の1つと言えるでしょう。
自律神経の乱れ
全身の血流や体温をコントロールしているのは自律神経です。自律神経が乱れると、血流や体温調節に影響が出て、冷えにつながることがあります。
自律神経が乱れる原因としては、疲労や睡眠不足、ストレスなどが挙げられます。誰にでも起こり得るものなので、性別に関係ない冷えの原因と言えるでしょう。
食生活の偏り
食生活の偏りが冷えにつながる場合もあります。無理なダイエットにより、摂取カロリーを抑えすぎると、体内で十分に熱を作れなくなってしまい、冷える原因になることも。
栄養の偏りも冷えの原因です。特にたんぱく質は筋肉の材料となるので、不足すると、筋肉が作れなくなり、熱の産生量の低下や血行不良を招きます。また、冷たいものを取りすぎることも、体を内側から物理的に冷やしてしまい、足の冷えにつながる可能性があります。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れにより、冷えを引き起こす場合もあります。ホルモンの分泌と自律神経は脳の視床下部でコントロールされており、両者は連動しています。ホルモンバランスの乱れが自律神経に影響を及ぼし、冷えにつながるのです。
特に女性は初潮、妊娠や出産、閉経などのタイミングで、女性ホルモンのバランスが大きく変化するため、女性に冷えが起こりやすい原因の1つと言えるでしょう。
衣服以外にできる足の冷え対策
足が冷たい時は厚着をするしかないと思っているかもしれませんが、他にもできる対策はあります。原因に応じた対策を取り入れていきましょう。
食事内容を見直す
まず、毎日の食事を見直しましょう。特に筋肉の材料となるたんぱく質や、赤血球を作るのに必要な鉄を積極的に取ることが大切です。
また、ビタミンB群、C、Eも意識しましょう。ビタミンB群の中では、B1、B2、B6、B12、葉酸が特に重要です。普段の食事でしっかり取れるように意識しつつ、足りない分はサプリメントで補うのがおすすめです。
冷たい食事も控えましょう。特に夏場はアイスクリームや冷たい飲みものなどを多く取りがちですが、体を内側から冷やしてしまいます。
夏でも足が冷たいと感じる場合は、冷たいものを食べる量を減らしたり、温かい飲み物に切り替えたりするのがおすすめです。ビールなどのアルコール類やジュースなどは季節に関係なく、冷たいまま飲むことが多いので、通年で注意しましょう。
運動を習慣化する
運動を習慣化することもおすすめの対策です。運動により、2つのメリットが期待できます。
Check
【筋肉量の増加】
筋肉は使わないと、どんどん衰えていきます。少しずつでもいいので、毎日、運動をすることで、筋力の維持や増加が期待できます。筋肉が増えれば、熱の産生量が増えることも期待できます。
【血行促進】
運動をすることで、血の巡りが良くなることが期待できます。特に、ポンプの役割を果たすふくらはぎの筋肉を動かすことがポイントです。
ウォーキングや柔軟体操など、簡単な運動を毎日少しずつ行いましょう。かかとの上げ下げやつま先立ちなど、ふくらはぎの筋肉にフォーカスした運動もおすすめです。
湯船につかる
毎日の入浴も足を温めることにつながります。シャワーよりも、お風呂のほう方が体をしっかり温められます。
国内での研究では、40℃で10分間湯船につかるグループとシャワーのみのグループに分けて5日間行った後、実験室で入浴後に体温を測定すると5日間湯船につかったグループのほうが体温が高かったことが報告されています。
熱いお湯に短時間入るよりは、38~40度くらいのぬるめの湯にじっくりつかることを意識しましょう。入浴剤の使用もおすすめです。さまざまなタイプの入浴剤が出ていますが、足が冷たいときには無機塩類を配合したものや、炭酸ガスが発生するものを選びましょう。
Check
【無機塩類を配合した入浴剤】
硫酸ナトリウムや炭酸ナトリウムといった成分が該当。
肌表面のタンパク質と結びついて覆うため、熱が逃げづらく、しっかり温まる
【炭酸ガスが発生する入浴剤】
炭酸ガスの細かな泡が発生する。
温浴効果を高め血行を促進するので、冷え性や疲労回復におすすめ。
入浴後は湯冷めに注意することも大切です。特にせっかく温めた足先を冷やさないように、靴下をはきましょう。
また、足だけを温める足湯もおすすめです。まだ、入浴するような時間ではないものの、足の冷えが気になる場合には、洗面器にお湯を入れて、足だけを温めましょう。
マッサージを行う
足のマッサージもおすすめです。足の指や足の甲、ふくらはぎなどをゆっくりともみほぐしましょう。マッサージの時間を作るのが面倒な場合は、風呂につかっている間に行うと、足先を温めながらできるので、一石二鳥です。また、好きな香りのマッサージオイルを使えば、ゆったりとした気分で行えます。
健康な高齢女性と冷えを感じている高齢女性に対して、フットマッサージを行った研究では、両方の群で皮膚温度と血流量が向上したとの結果が報告されています。
禁煙する
禁煙も足の冷えの対策につながります。タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があり、血流を悪化させる可能性があります。禁煙すると20分で手足の温度が上がることが報告されています。
喫煙で足が冷たくなるわけではありませんが、悪化させる要因となるので、早めに禁煙するのがおすすめです。
足が冷えるのは病気じゃないから、放置してもよい?
足が冷たいのは病気ではないことが多いものの、病気のサインの可能性もあります。対策を講じても、変わらず足が冷たい場合には、閉塞性動脈硬化症や急性動脈閉塞症も考えられます。
Check
【閉塞性動脈硬化症(ASO)】
加齢や生活習慣病などで動脈硬化が起こり、足の動脈が狭くなる病気です。足の冷たさの他、しびれや痛みが現れます。悪化すると、足先に血液が流れなくなり、壊死を起こして、足の切断につながる危険性もあります。
【急性動脈閉塞症】
血栓などにより、急に動脈が詰まる病気です。動脈硬化が前触れとなることもあります。激しく痛む、脈が触れない、冷たく蒼白になる、感覚が鈍くなる、麻痺といった症状が現れます。治療が遅れると、足の切断に至る場合もあるので、早期の治療が必須です。
他にも、低血圧や貧血、甲状腺機能低下症、糖尿病による神経障害でも、足が冷たくなることがあります。気になる場合は、すぐに病院を受診しましょう。
女性=足が冷たいのではない!正しく原因を理解し対策しよう
足が冷たいのは女性に起こりがちですが、必ずしも性別が原因ではありません。筋肉量の不足やホルモンバランスの乱れによる冷えは女性に起こりやすいですが、血行不良、食生活の偏り、自律神経の乱れは性別と紐付いているとは言えないでしょう。
栄養バランスのとれた食生活、運動、マッサージなど、足が冷たいことへの対策もあるので、できるものから取り入れていくのがおすすめです。特に食生活は全体的な健康維持や、生活習慣病などの対策としても役立ちます。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授
【知力健康サプリRimenba監修・脳神経内科医】Rimenba(リメンバ)は最近の研究で効果が期待されている葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がオールインワンで含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。 日々の食事や運動でまかないきれない部分を補ってくれることが期待できます。

Webライター
木原かおる
- コスメ薬機法管理者
- 薬機法医療法広告遵守個人認証(YMAA)
- 景品表示法・特定商取引法広告遵守個人認証(KTAA)
国内化粧品メーカー、外資系消費財メーカーで、品質管理や薬機法業務に約15年従事した後にフリーライターに。薬機法や成分関連の知識をいかして、コスメやサプリのライティング、校正、記事監修などを手がける。













