2025-06-27
更年期障害の症状とは?悪化を防ぐセルフケア習慣を徹底解説

「最近、なんだか疲れやすいし、急に顔が熱くなることがある……」
「ささいなことでイライラして、自分でもどうしていいか分からない……」
もしかして、あなたもこんな心当たりはありませんか?
40代を過ぎてからの原因不明の不調は、更年期障害のサインかもしれません。心と体の変化に戸惑い、本来の自分らしさを見失いそうになるのは、本当につらいことですよね。
でも、安心してください。更年期は誰にでも訪れる自然な変化であり、正しい知識を持って向き合えば、より穏やかに乗り切ることができるといわれています。
本記事では、更年期障害のさまざまな症状から、原因、そして今日から始められる対策までを徹底解説します。最後まで読むことで、漠然とした不安が和らぎ、自分らしい毎日を取り戻すための具体的なヒントが見つかるでしょう。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授

Webライター
神屋ヒロキ
更年期障害の主な身体症状
女性の体は、思春期・性成熟期・更年期・老年期という4つの大きなライフステージを経て変化していきます。「更年期」は、閉経を迎える年齢を挟んだ前後約10年間、一般的には45歳から55歳頃までを指し、心身にさまざまな変化が現れやすい時期です。
この変化の主な原因は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少すること。それにより、これまで保たれていた体のバランスが崩れ、多様な不調、いわゆる更年期障害の症状として現れるのです。
人によって症状の出方は千差万別ですが、ここでは、多くの日本人女性が経験する代表的な身体症状について、一つひとつ詳しく見ていきましょう。
ほてり・ホットフラッシュと発汗
急に顔がカッと熱くなったり、汗が止まらなくなったりする症状は「ホットフラッシュ」と呼ばれ、更年期障害の代表的なものの一つです。これは、女性ホルモンの減少によって自律神経が乱れ、体温調節機能がうまく働かなくなることが原因で起こります。
例えば、大切な会議の前や家事を始めようとしたときなど、決まったタイミングで症状が出る方もいれば、何の前触れもなく突然のぼせや発汗に襲われる方もいます。
「周りの人は平気なのに自分だけ汗だくで恥ずかしい」「冬なのに体がポカポカして困る」など、日常生活で不便を感じることも少なくありません。こうした症状は、更年期障害のサインかもしれないとご自身の体をチェックするきっかけになります。
疲労感(疲れやすい)
「朝から体が重くて起き上がれない」「少し動いただけですぐに息が切れる」など、これまでとは明らかに違う強い疲労感やだるさを感じるのも、更年期によく見られる症状です。
十分な睡眠をとっているはずなのに、一日中どうしようもなく眠いという方もいらっしゃるかもしれません。これも女性ホルモンのバランスが崩れることで、エネルギーを生み出す力が低下するために起こります。
また、40代、50代の女性は、仕事での責任、子どもの進学や独立、親の介護など、家庭や社会で大きな役割を担う時期でもあります。こうした精神的なストレスが重なることも、疲労感をさらに悪化させる一因に。
ただの疲れと片付けずに、心と体の両面からケアを考えることが大切です。
不眠
夜、布団に入ってもなかなか寝付けない、眠りが浅くて夜中に何度も目が覚めてしまう、朝早くに目が覚めてしまい一日中眠い……。こうした「不眠」の悩みも、更年期の女性を苦しめるつらい症状の一つです。
女性ホルモンであるエストロゲンが減少すると、自律神経のバランスが乱れやすくなります。この自律神経は睡眠とも深く関わっているため、ホルモンバランスの乱れが直接的に睡眠の質を低下させてしまうのです。
特に、ほてりや発汗(ホットフラッシュ)、動悸などの身体症状が夜間に起こることで、眠りが妨げられるケースも少なくありません。
質の良い睡眠がとれないと、日中の眠気や疲労感、イライラにもつながってしまいます。まずは生活習慣を見直すことから始めてみましょう。
頭痛・めまい
これまで頭痛とは無縁だったのに、更年期に入ってから頻繁に頭痛に悩まされるようになった、という女性は少なくありません。
この時期の頭痛は、ズキズキと脈打つような痛みや、頭全体が締め付けられるような重い痛みが特徴で、肩こりや吐き気を伴うこともあります。これは、女性ホルモンの急激な減少が、脳の血管の収縮や拡張に影響を与えるためと考えられています。
また、ふわふわと雲の上を歩いているような「めまい」も起こりやすい症状です。急に立ち上がったときにクラっとしたり、周りがぐるぐる回っているように感じたりすることもあります。
つらい頭痛やめまいを感じたら、まずは他の病気が隠れていないかチェックするためにも、一度専門医に相談することをおすすめします。
動悸・息切れ
特に激しい運動をしたわけでもないのに、突然、心臓がドキドキと激しく鼓動を打ったり、急に息が苦しくなったりする……。このような「動悸」や「息切れ」も、更年期障害の症状として現れることがあります。
静かに座っているときや、夜ベッドで横になっているときに起こることもあり、何か重い病気ではないかと不安に感じてしまう方も多いでしょう。
この原因も、女性ホルモンの減少による自律神経の乱れにあります。自律神経は心臓の拍動や呼吸をコントロールしているため、そのバランスが崩れることで、体に異常がないにもかかわらず動悸や息切れといった症状が引き起こされるのです。
多くは更年期の一時的な症状ですが、不安な場合は病院を受診し、一度チェックしてもらうと安心です。
更年期障害の主な精神・心理症状
更年期障害の影響は、体の不調だけに留まりません。心のバランスにも大きな影響を及ぼすことが知られています。
これまで穏やかだったはずなのに、なぜかイライラしてしまったり、理由もなく涙が出たり……。こうした心の変化は、「自分の性格が変わってしまったのだろうか」「気持ちが弱いからだ」とご自身を責める原因にもなりかねません。
しかし、これもまた女性ホルモンのバランスの乱れが引き起こす、れっきとした更年期障害の症状なのです。ここでは、更年期に現れやすい代表的な精神症状について解説します。
イライラ感
ささいなことでカッとなったり、家族や同僚の何気ない一言に傷ついてしまったり。感情のコントロールがうまくいかず、常にイライラしてしまうのも、更年期によく見られるつらい症状です。
これは、あなたの性格の問題では決してありません。
私たちの心と深く関わっているのが、「セロトニン」という脳内の神経伝達物質。精神を安定させる働きから「幸せホルモン」とも呼ばれています。
実は、女性ホルモンのエストロゲンは、このセロトニンの生成を助ける役割を担っています。そのため、更年期にエストロゲンが急激に減少するとセロトニンも不足しがちになり、結果として感情の起伏が激しくなってしまうのです。
これに社会や家庭でのストレスが加わることで、さらにイライラが増幅されることもあります。
うつ状態・不安感
特に理由もないのに気分がひどく落ち込む、今まで楽しめていた趣味に全く興味がわかなくなる、漠然とした不安に襲われて眠れなくなる……。このような「うつ状態」や「不安感」も、更年期に起こりやすい心の症状です。
女性ホルモンの急激な減少は、自律神経や感情をコントロールする脳の働きに直接影響を与えます。さらに、更年期は女性の人生において大きな変化が訪れる時期でもあります。
- 子どもの独立による役割の喪失感
- 親の介護や死別による心身の疲労
- 自身の体の衰えや健康への不安
こうしたさまざまなストレスや喪失感が重なることで、自己肯定感が低下し、心が不安定になりやすいのです。一人で抱え込まず、信頼できる人に話したり、専門家の助けを借りたりすることも大切です。
更年期の時期と閉経年齢の目安
一般的に「更年期」とは、女性が閉経を迎える年齢を挟んだ前後それぞれ5年間、合計10年間の期間を指します。日本人の平均閉経年齢は約50歳なので、多くの場合、45歳から55歳くらいまでが更年期にあたります。
卵巣の機能は30代後半から少しずつ低下し始め、40代半ばになると女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量は目に見えて急降下します。このホルモンの急激な減少が、生理不順やさまざまな体調不良を引き起こすのです。
多くの方が、不規則になった生理や、ほてり・めまいといった体の変化を通じて「もしかしてこれが更年期の症状?」と自覚し始めます。まさに今、あなたが感じている不調もそのサインかもしれません。
更年期障害の治療と対策
原因不明の不調に悩まされ、「このつらさはいつまで続くのだろう」と一人で抱え込んでいませんか。
更年期障害の症状は多岐にわたり、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。しかし、大切なのは「年齢のせいだから」と我慢しすぎないことです。
ここでは、つらい症状を和らげるための代表的な治療法から、すぐに始められる生活習慣の改善策まで、具体的な選択肢をご紹介します。
ホルモン補充療法(HRT)
つらい更年期症状の根本的な治療法として、世界的に標準とされているのが「ホルモン補充療法(HRT)」です。これは、急激に減少してしまった女性ホルモン(エストロゲン)を、飲み薬や貼り薬、塗り薬などで少量補うことで、ホルモンバランスの乱れを緩やかにし、さまざまな症状を改善する治療法です。
特に、ホットフラッシュや発汗、動悸といった血管運動神経症状には高い効果が期待でき、他にも関節痛の緩和や気分の落ち込み、骨粗しょう症の予防など、心身のQOL(生活の質)を幅広く向上させます。
ただし、過去に乳がんや子宮体がんを患った方、血栓症のリスクが高い方などは受けられない場合があるため、まずは婦人科で相談し、詳しいチェックを受けることが重要です。
食生活の改善
更年期の不調を乗り切るための体づくりは、毎日の食事が基本です。
この時期は女性ホルモンの減少により、骨がもろくなったり、悪玉コレステロールが増えやすくなったりと、体の中が大きく変化します。特定の食品だけを食べるのではなく、多様な食材から栄養をバランス良く摂ることが何よりも大切です。
「何を食べればいいの?」と迷ったら、まずは以下の点を意識してみてください。
- 大豆製品を積極的に:豆腐や納豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをします
- カルシウムとビタミンD:骨の健康のために、乳製品や小魚、きのこ類を
- 良質なたんぱく質:筋肉や血液の材料となる、肉・魚・卵を忘れずに
- ビタミン・ミネラル:体の調子を整える野菜や果物をたっぷりと
日々の食事を見直すことが、健やかな未来への投資になります。
運動
つらい症状に悩まされていると、体を動かすのが億劫に感じられるかもしれません。しかし、ウォーキングやヨガなどの適度な運動は、更年期症状の緩和に効果的であることが科学的にも証明されています。
運動をすることで血行が促進され、冷えや肩こり、頭痛の改善につながるといわれています。
また、心地よい汗をかくことは、自律神経のバランスを整え、ほてりや不眠、イライラの解消にも役立ちます。何より、体を動かすことで気分がリフレッシュされ、前向きな気持ちになれるのが大きなメリットです。
激しい運動である必要はありません。まずは週に2〜3回、20〜30分程度のウォーキングから始めてみませんか。
香り
なんだか気分が晴れない、夜もリラックスできない……。そんなときは「香り」の力を借りてみるのも素敵なセルフケアの一つです。
アロマセラピーは、植物から抽出したエッセンシャルオイル(精油)の香りを嗅ぐことで、その芳香成分が脳に直接働きかけ、心と体のバランスを整えてくれる自然療法です。特に更年期の女性には、女性ホルモンと似た働きをするといわれる「エストロゲン様作用」を持つ香りがおすすめです。
例えば、クラリセージやゼラニウム、ローズといった香りは、ホルモンバランスを整え、気分の落ち込みやイライラを和らげてくれるといわれています。
お風呂に数滴たらしたり、アロマディフューザーで部屋に香らせたり、ハンカチに少し付けて持ち歩くだけでも、ふとした瞬間に心が安らぎます。
サプリメント
「病院で治療を受けるほどではないけれど、日々の不調が気になる」「食事だけで必要な栄養を摂るのは難しい」。そんな風に感じている方にとって、サプリメントは心強い味方になってくれます。
更年期の女性をサポートするために開発された製品は数多くあり、ドラッグストアやオンラインで手軽に購入できるのが魅力です。
例えば、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボン、リラックス効果のあるハーブ、不足しがちなビタミンやミネラルなど、さまざまな成分を含んだサプリメントがあります。
大切なのは、今の自分の症状や体調に合ったものを選ぶことです。日々の生活にサプリメントを上手に取り入れてみるのも、更年期を賢く乗り切るための有効な手段といえるでしょう。
更年期の女性に向けたおすすめサプリメント「Rimenba(リメンバ)」
数ある選択肢の中から自分に合ったサプリメントを選ぶのは、なかなか難しいものですよね。
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対策をして更年期障害を乗り切ろう
更年期は、誰の人生にも訪れる自然な通過点です。しかし、その時期に現れる症状や、その受け止め方は人それぞれです。
体のほてりや頭痛、関節痛、止まらない眠気や吐き気、そして心のイライラや不安感。これらのつらい症状は、決してあなたの気のせいでも、努力不足のせいでもありません。大切なのは、変化していく自分の心と体から目をそらさず、正しい知識を持って「自分をいたわる」選択をすることです。
生活習慣を見直したり、専門医に相談したり、時にはサプリメントのような便利な力を借りることも賢い選択です。更年期障害でお悩みの方や、高齢化に伴う「うっかり忘れ」が気になる方は、ぜひ一度オールインワンサプリ「Rimenba」をお試しください。
つらい症状を我慢するのではなく、積極的に対策をして、健やかな毎日をサポートしていきましょう。


この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授
【知力健康サプリRimenba監修・脳神経内科医】Rimenba(リメンバ)は最近の研究で効果が期待されている葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がオールインワンで含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。 日々の食事や運動でまかないきれない部分を補ってくれることが期待できます。

Webライター
神屋ヒロキ
執筆実績500記事を超える専業Webライター。ITから法律、ECビジネス、健康問題まで幅広く執筆。趣味は小説執筆と音声入力と生活改善。