2025-12-30
【薬剤師監修】中性脂肪を下げるには?今から始める生活習慣とサプリ

健康診断で「中性脂肪がやや高め」と言われたものの、特に体調不良もなく、ついそのままにしていませんか?
中性脂肪は自覚症状がほとんどない一方で、放置すると将来的な生活習慣病リスクを高めることが知られています。
中性脂肪を下げるためには、生活習慣の改善が重要です。そこで本記事では、中性脂肪の基本からリスク、今日からできる生活習慣の見直し、さらに無理なく続けやすいサプリメント活用までをわかりやすく解説します。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授

薬剤師ライター
渡辺ユリ
- 薬剤師
中性脂肪とは?中性脂肪の役割とリスク
中性脂肪は本来、私たちの体にとって欠かせないエネルギー源です。しかし、増えすぎると血管や内臓に負担をかけ、生活習慣病のリスクを高めてしまいます。
この章では、中性脂肪の基本的な役割や基準値、そして高くなりすぎた場合に起こりうる健康リスクについて、わかりやすく解説します。
中性脂肪の役割・基準値

中性脂肪とは、血液中や体内に存在する脂質の一種で、正式にはトリグリセリドと呼ばれます。
私たちは食事から糖質や脂質をエネルギーとして取り入れています。使いきれなかった分のエネルギーは、そのまま余るのではなく、中性脂肪に変えられて体内に蓄えられます。中性脂肪は主に肝臓や皮下脂肪、内臓脂肪に貯蔵され、空腹時や体を動かすときに再び分解され、エネルギーとして使われます。
つまり中性脂肪は、非常時に備えるためのエネルギーの貯金として、私たちの体にとって必要不可欠な存在です。
一方で、血液中の中性脂肪が増えすぎてしまうと、血液がドロドロになりやすく、血管に負担がかかります。この状態が続くと、脂質異常症や動脈硬化などのリスクが高まり、将来的に心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気につながる可能性もあります。
一般的に、健康診断で測定される空腹時の中性脂肪値は以下の通りです。
| 評価 | 数値(mg/dL) |
|---|---|
| 基準範囲 | 150未満 |
| 保健指導判定値 | 150~299 |
| 受診勧奨値 | 300以上 |
参考:受診勧奨判定値について|厚生労働省
中性脂肪は食事の影響を受けやすいため、正確な評価には空腹時採血が基本とされています。中性脂肪の数値が高くても自覚症状がほとんどなく、いつの間にか病気が進行しやすいのが特徴です。そのため、健康診断で「少し高め」と言われた段階から意識することが大切です。
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中性脂肪とコレステロールの違い
中性脂肪と混同されやすいのがコレステロールです。どちらも「脂質」に分類されますが、中性脂肪はエネルギーとして使われるのに対し、コレステロールは細胞膜やホルモン、胆汁酸など、体の材料として利用されます。コレステロールにはLDL(悪玉)とHDL(善玉)があり、この2つのバランスが重要です。
健康管理では「中性脂肪だけ」「コレステロールだけ」を見るのではなく、両方の数値とバランスを総合的に確認しましょう。
中性脂肪が高いと起こるリスク
中性脂肪は体に必要な脂質ですが、高い状態が長期間続くと、さまざまな病気の引き金になります。ここでは、中性脂肪が高い状態で起こりやすい代表的なリスクについて解説します。
脂質異常症
中性脂肪が増えると、LDL(悪玉)コレステロールの増加や、HDL(善玉)コレステロールの減少が起こりやすくなります。LDLコレステロールは増えすぎると血管の壁に溜まりやすく、HDLコレステロールは血管内の余分な脂質を回収する役割を担っています。
両者のバランスが崩れ、血管内に脂質が蓄積しやすい状態を総称して「脂質異常症」と呼びます。
脂質異常症自体に強い自覚症状はありませんが、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な病気を引き起こすおそれがあります。
動脈硬化
動脈硬化とは、血管の内側に脂質や炎症が蓄積し、血管が次第に硬く、狭くなっていく状態です。
動脈硬化が進行すると、血液がスムーズに流れず、血管が詰まりやすくなったり、血管が破れやすくなったりします。その結果、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞といった命に関わる病気のリスクが高まります。
異所性脂肪
異所性脂肪とは、中性脂肪が過剰になり、肝臓や筋肉、膵臓、心臓の周囲など、本来あまり脂肪がたまらない場所にも蓄積することを言います。
異所性脂肪が増えると、臓器本来の働きが低下し、生活習慣病のリスクが一気に高まります。特に脂肪肝(肝臓に脂肪が蓄積した状態)は自覚症状がほとんどなく、放置すると肝機能障害や肝炎、肝硬変へ進行する可能性もあり、注意が必要です。
急性膵炎
中性脂肪が非常に高い状態(500〜1,000mg/dL以上)になると、急性膵炎を引き起こすことがあります。
急性膵炎では、突然の激しい上腹部痛や、背中まで響く強い痛み、発熱、吐き気・嘔吐、といった症状が現れます。重症化すると臓器不全を起こし、命に関わるケースもあるため、緊急治療が必要な疾患です。
糖尿病
中性脂肪が高い状態では、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが弱くなります。その結果、血糖値が下がりにくくなり、糖尿病の発症や進行につながります。
さらに、糖尿病と中性脂肪の高値が重なると、動脈硬化が一層進みやすくなり、心血管疾患のリスクが相乗的に高まる点にも注意が必要です。
中性脂肪が増えやすい原因

中性脂肪は、食事・運動・ホルモン・生活リズムなど、日々の習慣の影響を非常に受けやすい脂質です。中性脂肪が増えやすくなる代表的な要因には、以下のようなものがあります。
- 1食事内容の偏り
- 2運動不足
- 3加齢・ホルモン変化
- 4ストレス・睡眠不足
また、遺伝的な体質や持病、服薬中の薬の影響なども考えられます。加えて、女性の場合は更年期以降「エストロゲン」という女性ホルモンの減少により、中性脂肪が増えやすくなるため注意が必要です。
中性脂肪を下げるには?3つの基本対策

中性脂肪を下げるために最も大切なのは、特別な治療や極端な制限ではなく、毎日の生活習慣を少しずつ整えることです。ここでは、今日から意識できる「3つの基本対策」を紹介します。
①食事の見直し

中性脂肪対策の土台となるのが食事です。食事で注意するべき3点を紹介します。
糖質・脂質の摂りすぎに注意する
中性脂肪が上がりやすい糖質や脂質は食べ過ぎないようにしましょう。特に糖質は、余ると中性脂肪に変わりやすいため、「量」と「タイミング」を意識することが大切です。
たとえば、夜遅い時間に糖質中心の食事をとると、消費されず脂肪として蓄積されやすくなります。
魚・野菜・食物繊維を摂る
青魚(サバ・イワシ・サンマなど)、野菜・きのこ・海藻類、食物繊維が豊富な食品を意識して摂取しましょう。
青魚に含まれるDHA・EPAは、中性脂肪を下げる働きがあることが知られています。また、食物繊維は糖や脂質の吸収をゆるやかにし、血中脂質の上昇を抑える役割を持ちます。
間食・夜遅い食事を控える
間食や夜食は量が少なくても積み重なると中性脂肪に影響します。やめるのが難しい場合は、間食を果物やナッツに置き換える、夜遅い食事を避ける、といった工夫をしましょう。
②運動

運動をすることで中性脂肪がエネルギーとして使われ、溜まりにくくなります。中性脂肪を下げるために大切なのは「毎日少しでも体を動かす習慣」をつくることです。ウォーキングやストレッチなどの軽い運動でも十分効果はあります。
エレベーターではなく階段を使う、買い物の際に少し遠回りする、テレビを見ながら軽い体操をするなど、日常生活で少しの運動を取り入れることから始めましょう。
「やらなければ」ではなく、「できる日だけやる」くらいの気持ちで始めると、習慣化しやすくなりますよ。
③ストレス解消・睡眠の質改善
中性脂肪には、ストレスや睡眠も大きく関係しています。
慢性的なストレスが続くと、ホルモンバランスが乱れ、中性脂肪が増えやすくなります。また、ストレスによって甘いものや脂っこいものを欲しやすくなることにも注意が必要です。
好きな音楽を聴く、入浴で体を温める、趣味の時間を持つなど、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
また、睡眠不足や寝不足は、脂肪をため込みやすい体質につながります。毎日同じ時間に寝起きする、寝る前のスマホを控えるなど、生活リズムを整えることで脂質代謝の改善が期待できます。
中性脂肪対策で注目される栄養素
中性脂肪を下げるには、食事・運動・生活習慣の改善が基本ですが、それらを内側から支える栄養素にも注目が集まっています。
中でも研究が多く、生活習慣病対策の分野で広く知られているのが「DHA・EPA」と「ビタミンE」です。
DHA・EPA
DHA・EPAは、主にサバ・イワシ・サンマなどの青魚に多く含まれるn-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸)です。体内ではほとんど合成できないため、食事やサプリメントから摂取する必要がある必須脂肪酸とされています。
DHA・EPAには、以下の働きがあることが報告されています。
- 1肝臓での中性脂肪合成を抑える
- 2血液中の中性脂肪を減らす
- 3血液をサラサラに保つ
特にEPAは、血中の中性脂肪値を低下させる作用が強く、中性脂肪が高めの人の食事療法や栄養指導でも重視される成分です。
ビタミンE
ビタミンEは、強い抗酸化作用をもつ脂溶性ビタミンです。体内で発生する活性酸素から細胞や血管、脂質を守る役割を担っています。
中性脂肪が増えやすい人は、肝臓に脂肪がたまりやすく、「脂肪肝」の状態になっているケースもあります。ビタミンEは、肝臓に蓄積した脂質の酸化を抑え、肝機能のサポートに役立つ栄養素のひとつです。
また、脂質が酸化すると、動脈硬化の進行や血管の老化、生活習慣病リスクの上昇につながります。中性脂肪対策では、数値を下げるだけでなく、脂質の酸化を防ぐことも重要です。
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DHA・EPAとビタミンE
DHA・EPAは体に良い脂質ですが、酸化しやすい性質を持っています。そこで、抗酸化作用を持つビタミンEを一緒に摂取することで、DHA・EPAの効果をサポートできる可能性があります。
ビタミンEはナッツ類や豆類、緑黄色野菜に多く含まれています。
ただし、毎日十分な量のDHA・EPAやビタミンEを食事でまかなうのは難しいため、サプリメントで補う方法がおすすめです。
DHA・EPAを手軽に補うなら「Rimenba(リメンバ)」

中性脂肪を下げるためには、食事改善や運動習慣の見直しが基本です。しかし実際には、毎日栄養バランスを考えるのが大変と感じる方も多いでしょう。そこで注目されているのが、オールインワン設計のサプリメントという選択肢です。
RimenbaはDHA・EPAを含むオールインワンサプリ

Rimenba(リメンバ)は、中性脂肪対策で特に注目されているDHA・EPAやビタミンEをはじめ、合計20種類の栄養素を1つにまとめたオールインワンサプリメントです。
- 1DHA・EPA:中性脂肪の合成を抑え、血液中の脂質バランスを整える
- 2ビタミンE:抗酸化作用をもつ。脂質の酸化を防ぎながら肝臓や血管の健康をサポート
また、ビタミンB群やミネラル類など、日常的に不足しやすい栄養素もバランスよく配合されており、「中性脂肪対策だけでなく、毎日の健康管理を支える」という視点で設計されています。
これらの成分を個別にサプリで揃えると、種類が増え、管理や飲み忘れの原因になりがちです。Rimenbaなら、1つでまとめて摂れるため、手間なく続けやすいですよ。
6つの無添加処方&GMP認定工場で製造
毎日口にするものだからこそ、品質面は気になりますよね。
Rimenbaは、保存料、着色料、香料、甘味料、酸味料、増粘安定剤といった添加物を使用しない、6つの無添加処方にこだわっています。

「できるだけ余計なものを摂りたくない」「体にやさしいものを選びたい」という方にも配慮された設計です。
さらに、製造はGMP(Good Manufacturing Practice)認定工場で行われています。GMPとは、原料の受け入れから製造・出荷まで、品質と安全性を一定基準で管理する体制のことです。医薬品レベルの管理基準を満たした環境で作られているため、品質面でも信頼できます。
いつでも解約可能なので、「サプリは続けられるか不安」という方も気軽に始められます。
まずは試してみて、自分の生活リズムに合うかを確認しましょう。
\初回限定価格について詳しくはこちら/
中性脂肪を下げるには生活習慣の改善が重要!
中性脂肪は、私たちの体にとって本来必要なエネルギー源ですが、増えすぎると脂質異常症や動脈硬化、糖尿病など、さまざまな生活習慣病のリスクを高めてしまいます。
中性脂肪対策の基本は、
- 1食事内容の見直し
- 2無理のない運動習慣
- 3ストレス管理と十分な睡眠
といった、日々の生活習慣を整えることです。
毎日の継続が難しいと感じる方には、DHA・EPAやビタミンEといった、中性脂肪対策で注目される栄養素を補えるサプリメントの活用がおすすめです。食事だけで毎日十分な量を摂るのが難しい栄養素も、サプリなら無理なく続けることができます。
「Rimenba(リメンバ)」は、DHA・EPA、ビタミンEをはじめ、20種類の栄養素を1つにまとめたオールインワンサプリメント。複数のサプリを飲み分ける必要がなく、忙しい日常の中でも取り入れやすいのが特長です。
「将来の健康が気になるけれど、何から始めればいいかわからない」そんな方こそ、まずは生活習慣の見直しとあわせて、無理のないサポートとしてRimenbaを取り入れてみてはいかがでしょうか。
今からできる小さな積み重ねが、これから先の健やかな毎日につながっていきます。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授
【知力健康サプリRimenba監修・脳神経内科医】Rimenba(リメンバ)は最近の研究で効果が期待されている葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がオールインワンで含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。 日々の食事や運動でまかないきれない部分を補ってくれることが期待できます。

薬剤師ライター
渡辺ユリ
- 薬剤師
現役薬剤師ライター。クリニック門前薬局・面薬局での勤務経験を活かし、医療・美容分野を中心に執筆。専門性、信頼性、分かりやすさを重視したライティングを心掛けています。













