2025-06-04
頭がスッキリしない!原因や自分でできる対処法を解説

なんだか頭がボーっとする、集中できない、やる気が出ない……。そんな「頭がスッキリしない」状態が続いているなら、それは「ブレインフォグ」かもしれません。
正式な病名ではないものの、多くの人が感じるこのモヤモヤ感には、日常生活のちょっとした変化が関係していることも。
本記事では、頭がスッキリしない原因や、自分でできる解消法についてわかりやすく解説します。まずは原因を知り、できることから始めてみましょう。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授

Webライター
のん
- 薬膳調整士
- 漢方コーディネーター
- 化粧品3級
頭がスッキリしないのはブレインフォグかも?
「頭がすっきりしない」「霧がかかったようにもやもやする」「集中できない」といった症状を「ブレインフォグ」と呼びます。頭の中に霧がかかったような感覚を表す言葉として存在するものであり、正式な医療用語ではないため病気として診断されるものではありません。
ブレインフォグの原因には生活習慣や日常の過ごし方、疾患などがありますが、コロナウイルス発症の後遺症としてもこの現象がみられます。このように考えられる原因はある程度わかっていますが、詳しい発症メカニズムは解明されていません。
頭がスッキリしない(ブレインフォグ)原因とは?
頭がスッキリしない原因には、以下のようなものがあります。
- ストレス・疲労の陸績
- 睡眠不足
- 何らかの疾患
これらがどのように影響するのか、詳しく解説します。
原因1:ストレス・疲労の蓄積
頭がすっきりしない原因の一つに、ストレスや疲労の蓄積があります。ストレスや身体の疲労が蓄積すると自律神経のバランスが崩れ、脳機能が低下することが要因です。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、そのうちストレス・疲労の蓄積の影響を受けるのは交感神経です。ストレスや疲労の蓄積は、交感神経を継続的に優位にさせます。その結果、常に体が緊張状態となって血行不良を招き、頭がスッキリしない状態を招きます。
ストレス・疲労が蓄積する原因の例は以下です。
- 仕事の内容・量・環境
- 人間関係の悪化
- 家族の介護
- お金の問題 など
このように、日々生きている中にストレス・疲労が蓄積する要因が潜んでおり、常にストレス・疲労にさらされています。どのようにしてストレスを発散させたり、疲労を回復させたりするのかを考えることが大切です。
原因2:睡眠不足
頭がすっきりしない要因に、睡眠不足が挙げられます。睡眠不足には、睡眠時間の不足だけでなく、睡眠の質の低下も含まれます。
質の良い睡眠とは、レム睡眠とノンレム睡眠が交互に来ながら朝までぐっすり眠り、起床後に心身がスッキリと感じられる睡眠です。
脳の疲労回復や老廃物の排出は睡眠中に行われます。そのため、睡眠不足は脳機能の低下や「βアミロイド」と呼ばれる有毒なタンパク質の蓄積を促し、認知症の発症リスクを高めることも知られています。
さまざまな面において脳に悪い影響をもたらすことは明確であるため、睡眠不足は早急に対策しましょう。
原因3:何らかの疾患
何らかの疾患が原因で、頭がもやもやしたり集中力・注意力が散漫になったりすることもあります。具体的には、以下のような自律神経に関わる疾患や脳に関わる疾患があります。
- 自律神経失調症
- 統合失調症
- うつ病
- アルツハイマー型認知症
もし、これらが起因して頭がすっきりしていない場合、早めに治療することが重要です。放置してしまうと症状が悪化したり、病状が悪化したりする可能性があります。頭がすっきりしない状態以外に、身体的な症状や物忘れ、希死念慮の考えが浮かぶなどがあれば、医療機関を受診しましょう。
朝になると頭がスッキリしない原因は高齢者うつの場合も
午前中に頭がすっきりしないと感じる方は、老年性うつや高齢者うつかもしれません。高年齢で見られるうつ症状の特徴に、朝だけ頭のもやもや・ぼーっとするなどの症状が現れ、徐々に治るパターンが挙げられます。
うつ病は年齢問わず発症しますが、高齢期の病気にかかっている方や身体機能障害者はうつ病になりやすいとされています。以下のような症状がないか注意深く自分の体調を観察してみてください。
- 気分の落ち込みがある
- 気分の浮き沈みがある
- 興味・意欲が低下している
- 食欲が減退している
- 不眠もしくは睡眠過多がみられる
- 自分を卑下する気持ちが浮かぶ
- 頭が重たい など
午前中に体調が悪化しやすい傾向があり、上記のような症状も併せてみられる場合は医療機関で医師の診察を受けましょう。
頭がスッキリしないときの解消法とは?
頭がスッキリしないと感じるときは、疲れや睡眠などに原因があると考えられます。先ほどご紹介した原因に当てはまると感じた方は、以下の解消法を実践していきましょう。
休養をとる
頭をスッキリさせたい方は、まず休養を取ることを意識しましょう。頭がぼーっとしてしまうときは、身体や精神的な疲労、脳の疲労を取ってあげることが大切です。心身をリラックスさせるための方法には以下のようなものがあります。
- ぬるめのお湯でじっくりと入浴する
- ヒーリングのようなゆったりとした音楽を聴く
- 10分程度の読書をする
- ストレッチで筋肉をほぐす
- リラックス効果がある香りを楽しむ
- ヨガ・瞑想をする
これらの方法は、副交感神経を優位にする効果や、物事に集中することによるストレス解消効果があります。なお、入浴やアロマ・お香を使用する場合は、ビャクダンやカモミール、ラベンダーがリラックス効果を得られるのでおすすめです。
生活習慣のリズムを整える
私たちの身体には、体内時計と呼ばれる生活リズムを作り出す機能が備わっています。生活リズムを整えることは、自律神経のバランスを整えることにつながります。生活リズムを整えるには、以下のような方法を試しましょう。
- 起床後に朝日を浴びる
- 決まった時間に3食の食事をとる
- 睡眠の時間を一定にする
朝日は網膜を通して脳を覚醒させ、ズレた体内リズムをリセットさせる作用があります。そのため、起床時に窓から入ってくる朝日を目で感じられるように、カーテンを開けたまま就寝するのがおすすめです。
また、3食の食事、睡眠時間の一定化は、生活リズムを作り出すために大切なことです。ルーティンを作ることで体が覚え、自律神経の切り替えや調節がスムーズになります。
体内時計が整った結果、快眠のために必要なドーパミンを就寝前に分泌させられ、スムーズな入眠と睡眠の質の向上を可能にします。
睡眠時間をしっかりと確保する
睡眠時間が短い方は、7時間程度の睡眠時間を確保できるように意識しましょう。睡眠時間が不足しやすい原因には「残業で睡眠時間が削れる」「ゲームを深夜までしている」などがあります。
趣味の時間が原因であれば、その時間を少し短くすれば、眠れる時間を確保できます。仕事の場合は残業をなくせるように仕事量を減らすなどの工夫が必要となりますが、そう簡単にはいかず、難しい方もいるでしょう。
睡眠時間の確保が難しい方は、休日やお昼の時間の使い方がカギとなります。休日はできるかぎり体を休め、お昼は食後に少し仮眠をとりましょう。
睡眠環境を整える
睡眠の質を向上するためには、睡眠環境を整えましょう。睡眠不足や質の低下につながる原因には以下があります。
- 寝る直前までスマホ・パソコン画面を見ている
- 就寝前まで考え事をしている
- 寝る前までの1日の消費カロリーが少ない
- 就寝直前に激しい運動をした
- 枕が高い
- 寝具が体に合わない
- 寝室の室温や湿度が不快 など
これらの行動は、交感神経を優位にさせるため入眠準備が整いません。また、寝心地が悪いと睡眠が浅くなり、中途覚醒の原因になることもあります。以下のように、部屋や寝具の環境を整えましょう。
<部屋の環境>
対象 | 理想の環境 |
---|---|
空間 | ・寝室は家具も最低限にしてシンプルな空間にする ・ワークスペースは寝室に設置しない |
照明器具 | ・色温度が低くオレンジや赤みのあるカラーにする ・30ルクス以下の低照度に切り替え可能な照明にする |
室温 | ・冷房や暖房で13~29℃でキープする |
<寝具の環境>
対象 | 理想の環境 |
---|---|
布団やマットレス | ・吸湿性・放湿性・保温性が良いものを選ぶ |
マットレスの硬さ | ・マットレスと背骨のすきまが2~3cmにおさまるほどの硬さにする |
枕の高さ | ・かけ布団の表から首の角度が約5度、首の角度は約15度の前傾になるものを選ぶ |
バランスのよい食事を意識する
食事から得る栄養は健康の基本です。タンパク質、炭水化物、ビタミン類、脂質、食物繊維をバランスよく摂取しましょう。
食事の献立は、主食・主菜・副菜を取り入れるように意識します。これらは、タンパク質、炭水化物、ビタミン類、脂質、食物繊維をバランスよく取り入れやすいベストな組み合わせです。
特に、野菜類は1日に必要な量を摂るのが難しいとされています。価格高騰もあり、野菜をたくさん購入するのが難しいと感じる方は、冷凍野菜もうまくとりいれて汁物やサラダ、副菜を作ると摂取量を増やしやすいためおすすめです。
食事で補いきれない栄養素はサプリメントでの摂取がおすすめ!
食事から栄養を摂取することは非常に大切です。しかし、3回の食事が難しい、自炊が難しいなど、さまざまな要因で食事の栄養バランスは偏ってしまう方もいるでしょう。
食事だけでは補えない栄養素は、サプリメントに頼るのもひとつの方法です。ここでは、サプリメントの選び方やおすすめのサプリメントをご紹介します。
サプリメントは何で選ぶ?
頭をスッキリさせるためのサプリメントは、以下のポイントに着目して選びましょう。
- 脳の健康に大切な栄養素を配合しているか
- 飲みやすい形状・大きさか
- 摂取量に負担を感じないか
- 価格は継続購入しやすいか
- GMP認証工場で製造されているか
脳の健康にいい栄養素には、EPA・DHA・ノビレチン・プラズマローゲン・イチョウ葉があります。EPA・DHA・ノビレチン・プラズマローゲンは抗認知症効果、イチョウ葉は記憶力低下の予防に有用です。加えて、脳の血流促進作用や抗酸化作用などもあり、健やかな脳機能を維持する効果が期待されています。
サプリメントは毎日飲むものであるため、飲みやすさ、価格面での続けやすさ、品質の高さも重要です。無理なく続けられるサプリメントを探しましょう。
知力健康のためのオールインワンサプリ「Rimenba」
「Rimenba」はEPA・DHA・ノビレチン・プラズマローゲン・イチョウ葉のほか、基礎健康力をサポートする成分も含まれたオールインワンサプリです。1日たった4粒で20種類以上の栄養素を補うことができ、これは、オールインワンサプリだからこその強みです。
また、「Rimenba」は誰でも飲みやすいよう、小粒でつるんとしたカプセル加工を施しています。そのため、個人差はありますが「飲みやすい形状・大きさ」だと愛用者から好評です。
さらに、GMP認証工場で厳しい衛生管理環境下で製造されている高品質サプリである点も魅力です。厚生労働省ガイドラインに則った製造・品質管理により、一定の品質を保った製造が可能だと認定された工場のみが「GMP認証工場」を名乗れます。
香料・着色料・保存料・酸味料・甘味料・増粘安定剤を使用せず、身体への優しさも兼ね備えています。
このように「Rimenba」は、安全性にも配合する成分・栄養素も深く追及して作られたサプリメントです。「毎日飲むサプリメントだからこそこだわりたい」「1つのサプリメントでさまざまな視点から健康をサポートできるものがほしい」という方にピッタリです。
頭がスッキリしないというお悩み、これからの健康に不安がある方は、初回限定価格を利用して、お得にRimenbaを試してみてはいかがでしょうか。


頭がスッキリしないときは無理をしないこと・生活習慣を整えることが大切
頭がスッキリしない原因には、ストレスや疲労の蓄積、睡眠不足、さらには疾患が関係していることもあります。
原因によって対処法は異なりますが、まずは十分な休養や生活習慣の見直しを行うことが大切です。軽い運動や食事、睡眠環境の改善といった毎日の積み重ねが、心身のバランスを整える第一歩になります。
偏りがちな食事の栄養バランスが気になっている方は「Rimenba」のようなオールインワンサプリを使用するのもおすすめです。サプリメントを上手く活用することで、忙しい方も無理なく健康生活を目指せます。
ただし、症状が長引いたり、気分の落ち込みが続いたりするようであれば、早めに専門医に相談しましょう。
この記事に登場する専門家

福井大学医学部 第二内科 准教授
濱野 忠則
- 脳神経内科長
- 診療教授
【知力健康サプリRimenba監修・脳神経内科医】Rimenba(リメンバ)は最近の研究で効果が期待されている葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などの栄養素がオールインワンで含まれており、非常に理にかなった製品だと思います。 日々の食事や運動でまかないきれない部分を補ってくれることが期待できます。

Webライター
のん
- 薬膳調整士
- 漢方コーディネーター
- 化粧品3級
娘と保護猫4匹と一緒に暮らすママライター。 さまざまな健康トラブルから「健康」を意識するようになり、漢方や薬膳の資格を取得。 漢方・薬膳・メイク・車系・ペット系など資格や趣味を活かして幅広く執筆。