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葉酸

 葉酸って何?

 葉酸とは、水溶性ビタミンに分類される、ビタミンB群の一種です。鶏レバーやほうれん草、ブロッコリーなどに含まれています。ビタミンB12とともに赤血球を作るため、「造血のビタミン」とも言われています。葉酸は、DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成を促進したり、細胞の生産や増殖を助けてくれたりすることから、妊活中の女性の方に推奨されている成分です。そんな葉酸ですが、実は認知症にも有効な成分として知られています。これから葉酸も効果について、具体的に紹介します。
 

葉酸の3つの効果

①造血効果

葉酸は、新しい赤血球を作り出すために必要不可欠なビタミンです。そんな葉酸の造血効果は、ビタミンB12とともに発揮されます。赤血球は赤芽球により作られますが、葉酸は、ビタミンB12とともに補酵素として働き、この赤芽球の合成に関わっているのです。そのため、葉酸を摂取する場合は、ビタミンB12も一緒に摂取することをオススメします。
 

②細胞の生産・増殖を促進する効果

葉酸は、DNA・RNAなどの核酸やタンパク質を合成するための必要な、約20種類の酵素の補酵素として働きます。細胞はDNAの情報を元に成長・増殖していきます。また、細胞の成分は約15%がタンパク質と、水に次いで多い成分です。そのため、DNAやタンパク質の合成が正常に行われないと、細胞生産・増殖に異常が生じ、私達の身体は機能できなくなってしまうのです。そのため、葉酸は私達の身体にとって必要不可欠な成分と言えるでしょう。
 

③動脈硬化を予防する効果

葉酸には、動脈硬化を予防する働きがあります。動脈硬化の原因は血液凝固による血栓形成が一般的ですが、この血液凝固は、血液中のホモシステインというアミノ酸が増加することにより引き起こされます。葉酸には、ビタミンB6やビタミンB12とともに、このホモシステインをメチオニンやシステインに分解する働きがあるため、動脈硬化を予防してくれるのです。
 

葉酸と認知症の関わり

 葉酸には、脳の機能を改善する働きがあります。二番目に発症割合が高い認知症は血管性認知症と言われており、脳に送られる血流が停滞することにより起こります。血液が停滞すると、血液により送られる酸素や栄養が脳に行き渡らなくなるため、脳神経が働かなくなり、認知症を引き起こすのです。血液停滞の原因は多数ありますが、最も一般的なのが血液凝固です。上記のように、葉酸にはビタミンB6やビタミンB12と結合しホモシステインを分解する働きがあるため、血液凝固が抑制され、結果的に認知症を防いでくれるのです。
 

まとめ

葉酸には代表して、①造血効果 ②細胞の生産・増殖を促進する効果 ③動脈硬化を予防する効果の3つがあります。人間が生きていくために必要不可欠なDNAやタンパク質を合成したり、造血作用があったりと、女性に限らず全ての人々にとって、葉酸は不足してはいけない成分です。ビタミンB6やB12と相乗効果を発揮するので、どちらも配合しているサプリメントを摂取するなど、工夫して生活に取り入れていきましょう。
 

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